ライティングで英語の基礎能力を鍛えよう!

みなさんは日本語を書いたり読んだり話したり聞いたりしながら生活していますよね。英語を学びたい!と思うきっかけや動機は人それぞれで、重点的に伸ばしたい能力も目的によって変わってくると思います。しかし、リーディングやスピーキングなど一見独立した要素に見えますが、それぞれが連結しています。

学生の頃、国語の授業で、「この漢字読めるけど書けないんだよな~」といった経験は誰でもあると思いますが、英語も同じです。何度も書きとって書けるようになり読めるようになってきます。

今回は、英語のライティングで英語の基礎能力を伸ばす方法を紹介します。英語を読むのも話すのも大切ですが、ライティングに目を向けて英語能力の底上げを目指しましょう!

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難しい表現を覚えるより基本動詞、基本文法をしっかり使う

専門的な英単語、ビジネスシーンに特化したフレーズなども覚えておいて損はないですが、ライティング、特に日記など日常シーンを書く場合は、もっと単純な基礎的なことの方が重要です。

変にこねくり回した文章を時間たっぷりかけて作るより、簡単な文章をポンポンとたくさん書いた方が英語の吸収率もアップします。

特に基本動詞(have,get,makeなど)は単純に「持つ」、「得る」、「作る」だけでは表現しきれないくらい使い方があるので、基本動詞の使い方を覚えれば覚えるほどライティング能力はグングン伸びていきます。

また、基本文法も、能動態、受動態、単数形、複数形、関係代名詞など英語学習者であれば誰でも聞いたことのあるものでもいざ実際に使ってみると間違えがちです。

いくつか例を出してみます。

A desk which made of maple.

When a story begins, the speaker first say “Mukashi,Mukashi.” It means something happened long time ago.

さて、この2つの文章、どこが間違っているでしょう?

最初の文章は日本語に訳すと、「カエデ(メープル)から作られた机」

“A desk”は作られるので受動態で表す必要があります。

なので、正しい文章は、

A desk which is made of maple.

動詞の前にbe動詞が必要になります。関係代名詞の“which”が入っているので少し紛らわしいですが、“which”のあとに忘れずにbe動詞をいれましょう。

2つ目の文章ですが、日本語に訳すと「話が始まる時、話者は“むかしむかし”と最初に言います。これは昔に何かが起こったことを表します。」となります。

この文章に足りないのは、三人称単数の時に必要な“s”です。

正しい文章に直すと

When a story begins, the speaker first says “Mukashi,Mukashi.” It means Something happened long time ago.

sayを→saysに直しましょう。

heやsheなど見慣れた代名詞ならば“s”のつけ忘れも少ないですが、普段なかなか使わない単語が単数で主語になると忘れがちです。

正直、英会話においてこの程度のミスであれば伝えたいことは伝わります。オンライン英会話のレッスンでは講師によっては矯正されるかもしれませんが、外国人旅行者との会話ではいちいちミスを指摘する人も少ないです。

ライティングにおいてもブログなどで公開してもわざわざ文法やスペルミスなどを指摘する人はなかなかいないと思いますが、見た人の視覚に確実に残ります。

会話では録音しない限り自分がどういう表現をしたのか思い出すのが困難ですが、ライティングであれば、ネットでなくても文章を保存しておけばいつでも見なおすことができるので自分の表現力の確認、レベルチェックにはとても有用です。

使いたいフレーズや単語をここぞとばかりに使おう!

オンライン英会話などで「今度このフレーズを使おう!」と思っていても、なかなかすぐに口からそのフレーズがでてこなくて、結局使えなかった、という経験はありませんか?会話はライティングに比べ、とてもスピーディです。思い通りに話せないことも最初のうちは多いでしょう。

しかし、ライティングならば自分のペースで文章を考えることができるので、使いたいフレーズや単語を内容に合わせて自由に使うことができます。

ライティングで一度使い方を学んでから、英会話で応用という方法もとれます。使いたいフレーズをメモ代わりにライティングで書き留めておく、最初は使用フレーズも少ないかもしれませんが、ライティングを継続していくほど英語の表現力も広がっていきます。

どうやって自分の英文の間違いを訂正すればいいのか?

インターネットで「英語 翻訳」と検索すると翻訳を専門とした会社がいくつも表示されます。しかし、料金も高く、継続的に英文を添削してもらうのはあまり現実的ではありません。

先述した使いたいフレーズや単語をライティングで表現した後、オンライン英会話などで表現のチェックをしてもらうと楽です。

全てのライティングをチェックしてもらうとそれだけでオンライン英会話の1レッスンでは時間が足りないと思います。

自分が使いたいフレーズ、単語をピックアップして講師に確認してみましょう。

Could you check the grammar of this sentence?
(この文章の文法チェックしてくれませんか?)

と一言伝えた後、直接会話で表現してもいいですし、チャットボックスに打ち込んでもいいと思います。

この方法であれば、「次回使おうと思っていたフレーズを結局使えなかった」という状況にはなりません。

積極的に挑戦してみましょう。

同じミスは過去の自分のライティングをチェック!

人間一度学んだだけでしっかり理解して使いこなすのはとても難しいです。時には、前に使った単語、学んだフレーズを再度間違って使ってしまうこともあるでしょう。

ここで重要なのは間違ったかどうかではなく、以前にも同じミスをしていることに気づきその記憶を辿れるかどうかです。

ライティングにその形跡を残しておけばいつでも確認することができるし、間違えた時の状況も一緒に思い出すことができると思います。

会話上のミスはどうしても頭の中の記憶だけで頼りがちになりますが、ライティングで視覚的に確認、復習することで読み返した時に定着率がアップします。

また、メモでワードやエクセルに保存しておくだけでも十分ですが、ブログやSNSで投稿するのもオススメです。最近では、どこの国の人が自分の投稿にどれだけアクセスしてきたかがわかるツールもあるので、英文ライティングを続けるモチベーションを保つのに有効です。またカテゴリごとに投稿を管理していれば、いざ見返す時になった時探しやすいのもメリットです。

自分が書いた英文を復習教材にして楽しく学習!

教科書や参考書を復習の際に読み返すよりも日記の感覚で自分が書いた英文を読み返す方が当時の状況を思い出しやすいですし、本当に日記として英文を書いていれば「そんなこともあったな」と感じながら読み進めるので楽しく復習することができます。

教科書や参考書に掲載されている英文はあくまでも例です。しかしライティングで使った表現や単語は実際に自分が使ったものです。より実用的で英語を学習する動機やきっかけにリンクするのも自分で作った英文ライティングです。どんどんライティング数を増やすことで「実用している英語表現」もどんどん増えていきます。コツコツ継続していきましょう。

最後に…

今回紹介した「ライティング」の方法だけで、全ての英語能力が賄えるわけではありません。しかし、ライティングを継続していくことで、英語を「書く」だけでなく、自分が書いた文章を「読む」、書いた文章を声に出す、もしくはオンライン英会話で自分が作った文章について「話す」。

英文ライティングという学習方法を活用することで様々な能力を鍛えることができます。ぜひ有効活用して英語能力の底上げを図りましょう。