英語を学んでいるという人が、1度どころか2度も3度もぶつかる壁といえば、英語が話せないという現実に落ち込むということではないでしょうか。
本当はそんなことはないはずなのに、周囲の誰かがスラスラ話しているのを見ると、自分と比べてしまって落ち込むなんてこともありますよね。
ここでは、英語が話せないということで落ち込んだ時のモチベーションの保ち方などをご紹介していきます。
比較すると落ち込みやすい
まずは、英語を勉強している人は、なぜ英語が話せないことに落ち込んでしまうことがあるのかを考えてみましょう。
これは、冒頭で触れたとおり、他の誰かと自分を比較してしまってるからではないでしょうか。身近に自分よりも英語が上手い人がいたり、語学留学などで別の国から来た人たちを見ると、かなり自由に英語を操っているように見えてしまいます。
また、他人が何かをできなくてもそれほど気になりませんが、自分が何かできないと、実感としてそれを感じてしまえるので、自分だけができないような気持ちになりがちです。
これは、英語でなくても、どんなことにも言えることですね。ちなみに、ここで自分の自信をつけるために、自分より出来ていない人を探して、安心する・・・というのは、やめておきましょう。人それぞれレベルに差があり、習得速度や習得の仕方も違うので、他人と比較することにメリットはありません。
むしろ、自分より出来ていない人を探すことは、コンプレックスを強めてしまいます。自分がそういうことをしていると、周囲の人もそういった考えで自分を見ていると、無意識に思ってしまうからですね。
英語が話せなくて落ち込んでしまうという人は、他人と比較することをやめることです。
他にも、理想が高すぎるということが関係しているかもしれません。
自分がなりたい姿、さらさらと英語をまるで日本語のように操れる・・・という理想の姿から、今の自分が遠く離れていると、落ち込みやすいでしょう。話しながらつまってしまったり、言いたいことをどう表現していいかわからなかったりすると、相手に対しても申し訳なく感じてしまう人もいるでしょう。
英語を自然に操れるようになるには、かなりの量英語を話す機会を持たなければなりません。後述で詳しく掘り下げますが、私たちが日本語をマスターするまでにも、かなりの時間と日本語に触れる機会があったはずです。
だから、突然ペラペラ状態にならなくても、当たり前のことなのです。
理想は最終目標ですから、今の自分と最終目標を比較することはやめておきましょう。
上達した気がしなくて、落ち込む人もいるでしょう。
これについては、英語の上達は大変緩やかなため、なかなか日々上達を感じるのは難しいということを覚えていてください。1週間前の自分と比べて、上達していないというのは当たり前の減少です。
ある日突然、前と比べると話せるようになっていることに気づくものなのです。
英語上級者の人でも難しいこと
英語のテレビ番組や映画を字幕なしで見た時や、とっさに英語で話しかけられたりしたときに、全く理解できなくて落ち込んでしまうというのために、英語上級者の人がどうかということを説明します。
例えば、TOEIC900点を軽々ととるような人でも、テレビ番組や映画なんかは、すべてを理解できるというわけではありません。ネイティブ同士の会話はとても早いですし、その土地独特の言い回しや文化背景から来るジョークなどが入っていると、外国人はほとんど理解できません。
また、法廷物や病院物などといったストーリーだと、専門用語がガンガン出て来るため、その分野に精通した人でないと理解が難しいときもあります。
思いがけず英語で話しかけられたとしても、英語上級者だって、いつだって意味がわかるというわけではありません。ぼーっとしていたら、言葉が認識できませんし、心の準備をしておかないと英語がよく聞こえないという人もいるでしょう。
よく考えたら、日本語でだってテレビを見て理解できないことは多少はありますし、突然話しかけられたらなんと言われたかわからなかったりしますよね。
何を言われたかわからなければ、え?と聞き返すかと思いますが、英語でだってそれをすればいいだけの話なのです。
英語習得には時間がかかることを知ること
私たちが日本語を習得するのにだって、きちんとした文章で話せるようになるには、言語能力が高かった人でも4年くらいはかかっていますよね。
語彙力や表現力という点では、10年以上かけて、きちんとした日本語が話せるようになっているはずです。
脳に柔軟性のある子どもの頃からやっている日本語でさえ、それだけの時間を要しているということは、英語にだってそれなりに時間がかかって当然です。
しかし、私たちは日本語を習得する上で、言語脳が子どもの頃よりも発達しているので、子どもの頃と同じ量英語のシャワーを浴びることができれば、数年で英語をスラスラと話せるようになるでしょう。
1年かからずその状態になる人だっています。
しかし、どれだけ英語を勉強できるかというところは、人によって違いますから、人と英語歴やレベルを比べるのはやめてください。
比較対象は他人ではなく過去の自分
人と比較してしまうと、どうしても落ち込む展開になりやすいです。
他人が多少できていなくても、気に病むことはないですし、気づかないでしょう。しかし、自分がうまくできなかったとき、間違えた時はしっかりわかってしまいます。
そのため、周囲の人が自分よりもできるような気がしてしまいやすいのです。実際はどうなのかというのは関係なく、日本人の性格的にそういう風に思ってしまうという人は少なくありません。
しかし、比較するのは他人ではありません。他人の能力はあなたに関係ないからです。
本当に比較しなければいけないのは、過去の自分ではないでしょうか。
過去の自分と比べて今の自分がどうかを考えてみましょう。思うように上達していないようなら、やり方を変えなければならないかもしれません。ですが、落ち込む必要はないのです。そこから解決策がわかるはずですから。
若しくは、上達を感じられて安心するかもしれません。
将来こういった比較をするために、オンライン英会話でのやりとりを動画に撮って保存したり、自分の声をボイスレコーダーにとって保管しておくと便利です。
英語が話せることに喜びを感じよう
たとえ今は流暢に話せなかったとしても、英語の勉強を続けている人なら少しくらいは英語で何かを言うことができますよね。
その事実に感激してください。英語が話せれば、世界中に会話ができる相手がたくさんいます。日本以外にも英語を苦手にしている国はありますが、そういった国だって英語が話せる人は日本語が話せる人よりずっと多くいます。
そして、英語に触れることを続けている限り、少しずつでも必ず上達していきます。それにも、喜びを感じてください。
まとめ
誰しも思うように英語が話せない自分に落ち込んでしまうことはあるでしょう。今英語が流暢に話せている人たちだって、それは通ってきた道です。
一瞬落ち込んでも、それをバネにして、モチベーションアップのためのネタにできるといいですよね。
落ち込んだままでいるのはとてももったいないことです。必ず流暢に話せる日が来るので、それを目指して日々英語を楽しみましょう。