学修計画書の書き方を例文とともに徹底解説!大学側が評価するポイントも紹介!

学習計画書、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

進学や奨学金の申請などの際に重要な役割を果たす
学修計画書

自分の学びたいことや将来の目標を明確にした上で、どのように学習するか計画を具体的に示すことで、審査を通過する確率がぐんと高まります。

本記事では、学修計画書の書き方の基本や例文などについて詳しく解説していきます。
大学の評価ポイントや、説得力のある学習計画書を作成するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

大学入学後の学習への意欲や計画を示す学修計画書

学修計画書とは、大学入学後の学習意欲や計画を示す書類で、多くの場合総合型選抜や公募推薦などの選考過程で必要とされます。

計画書には自分が大学で学びたいことや具体的な学修計画、そして学修内容を将来にどう生かすかを具体的に示します。

学修計画書の特徴を、以下4つの観点から紹介します。

・学修計画書の重要性
・学修計画書に記載する項目
・学修計画書の文字数の目安
・志望理由書との違い

学修計画書の重要性

学修計画書は、学習意欲や将来に対するビジョンをアピールするための大切な機会です。
大学に学びに対する真剣な態度を伝えるだけでなく、奨学金などの経済的な支援を受けるチャンスがつかめるからです。

学生がどれだけ計画的に学び、自分の成長に向けて努力する意欲があるかを示すため、志望校合格だけでなく、その後の奨学金の支援のチャンスも獲得するために、学修計画書は重要な役割を担っています。

学修計画書に記載する項目

下記の3つのポイントを学修計画書にしっかりと盛り込むことで、見やすく伝わりやすいものになります。

項目名 特徴
学修の目的 ・自分が学びたい分野や学ぶ理由をはっきりと記述する
・なぜその学問を選んだのか、将来どのようにその知識を活かしていくのか、という点を具体的に示す
学修の計画 ・大学後の具体的な学習計画
・入学後にどのような学問を深めていきたいかを記述する
・履修科目やゼミ・研究室の選択についても触れ、どのように自分の学びを展開していくのかを示す
学修継続の意志 ・どんな困難に直面しても学び続ける意欲を示す
・自分の学びに対しての情熱や忍耐力を書くと、大学に強い意志を伝えられる

特に、将来の目標や夢にどのように到達するかという計画性は、大学の選考過程で重要視されるので、具体的、かつわかりやすく書きましょう。

学修計画書の文字数の目安

文字数の目安は志望校によって異なります。

多くの場合、学修の目的・学修の計画・学修継続の意思、それぞれの項目について400字ほどで記述するケースが多いようですが、大学側から指定があるので必ず確認しましょう。

志望理由書との違い

志望理由書では大学や学部で学びたい内容や動機が中心である一方で、学修計画書では大学に入った後に何を学び、どのように成長していくかに焦点を当てて記述します。

したがって、学修計画書では入学動機だけではなく、入学後の学修計画や卒業後の目標を具体的に記さなければいけません。

学修計画書の基本的な書き方

学修計画書は、学修の目的・学修の計画・学修継続の意志の3つのポイントを中心に構成し、それぞれの項目を段階的に考え、説得力が伴うように具体的に記載することが欠かせません。

以下では、学修計画書の基本的な書き方を紹介します。
次の章では学修計画書の例文も記載しているので、合わせて参考にしてください。

1. 学修の目的:大学で実現したいこと

まず、大学で何を学びたいか(学修の目的)を述べます。
計画を立てる前に、まず自分が目指すゴールを定めることが何よりも重要です。

目的が曖昧では、計画を立てても成果が見込めません。
自分が興味のある学問や分野、その学問が将来どのように役立つのかを、具体的にしっかりと説明しましょう。

学びたい学問に関連する志望大学のカリキュラムや研究テーマを調べて、どのように学びたいのかも盛り込むと、より説得力が増します。

2. 学修の計画:学年ごとの達成目標

次に、学年ごとの具体的な計画(学修の計画)を立てます。
大学で学びたいことを、各学年での学習内容に沿って整理することがポイントです。

学修計画が段階的に進んでいくことがわかるので、大学側に計画的に学びを進める姿勢をアピールできます。

各学年の学修の計画を記す際のポイントは以下の通りです。

学年 内容
1年次 ・一般教養や語学などの基礎的な知識を身につける学年
・どの科目を優先して学びたいのかを考え、どのように基礎を固めていくかを記述する
2年次 ・専門的な科目や学部固有の授業が始まる学年
・より専門的な知識を深めるためにどのような学問分野に取り組むかを示す
3年次 ・ゼミや研究室に所属し始める学年
・担当教授や研究テーマについても具体的に触れると良い
・1・2年で学んだことをどう活かすか、具体的にイメージして記述する
4年次 ・卒業に向けての研究テーマや課題に取り組む学年
・最終的にどのような研究をしたいのかや研究に必要な準備についても述べる

それぞれの学年の特徴を把握した上で、適切な内容を記載することを心がけてください。

3. 学修継続の意志:学び続ける意欲の高さ

学修計画書では、学びを継続する意志(学修継続の意思)を示すことも欠かせません。

大学入学後も努力し続ける姿勢を明確に記述しておきましょう。

特に4年次の計画では、卒業論文や研究テーマに対する情熱や、最終的に成し遂げたい目標を述べることで、学びに対する強い意志を示せます。

学修計画書を作成する際は、ただ学びたい内容を列挙することではなく、具体的な計画を立てて、その計画を実行に移す意志を見せることが重要です。

卒業後も学び続ける姿勢を示すことで、大学側に自分の成長への強い意欲を伝えられます。

自分の学びに対する強い意志と計画性をしっかりと伝えることが、学修計画書作成の鍵なのです。

学修計画書の例文

前章を踏まえて、学修計画書の例文を見てみましょう。

学修の目的

私は貴学の経済学部にて経済の仕組みや社会に与える影響を学んだ上で、将来的には金融業界で働きたいと考えています。

貴学の経済学部では、理論だけでなくフィールドワークをはじめとした実地調査などを通じて、より生活に即した経済の動きを学べるからです。

経済学を学ぶことで実社会の問題に対して論理的かつ現実的なアプローチができるようになり、経済的な視点から問題解決に貢献できる人材になりたいと考えています。

学修計画

貴学にて在学中に経済学の基礎から専門知識まで、学びを深めていきたいと考えています。

1年次には、まず経済学の基礎となるマクロ経済学やミクロ経済学を学び、経済学の全体像を把握します。
2年次からは、金融学や経済政策に関する専門的な授業を受け、さらに実践的な知識を深めていきます。

3年次には、ゼミ活動を通じてより経済学について探求し、ゼミの教授や仲間と一緒に社会経済問題について研究を進めます。
4年次には卒業論文を執筆し、これまで学んだことを総まとめとして、自分の研究成果を発表したいと考えています。

机上の空論とならないように、実生活に基づいた研究ができるよう、フィールドワークも欠かしません。

学修継続の意志

貴学を卒業するまで学び続ける意志を持ち続け、卒業後には金融業界で実践的な経験を積みたいと思っています。

大学生活で学んだ理論を実際の社会問題に適用し、将来的には経済政策に貢献できるような人材になることを目指します。

学修計画書において大学が評価するポイント

以下では、学修計画書を大学が見る際に、どのような点を評価するのか解説します。
大学側が注目するポイントは以下の3点です。

・目標の具体性
・計画の綿密性
・学修意欲の強さ

大学側は、将来的なキャリアを見据えて前向きに勉学に臨む学生に入学してほしいと考えています。

そのため、目標に具体性があるか、現実的かつ綿密な学修計画が練られているか、学生の熱意が感じられるかという視点で、大学関係者は評価しています。

学習計画書の説得力を高めるステップ

学修計画を立てる際は、ただ漠然と学びたいことを挙げるだけでは不十分です。
説得力のある学修計画書を書くために、以下のステップを心がけながら作成しましょう。

将来実現したいことを明確にする

学修計画書を書く際には、まず自分が将来何をしたいのかをはっきりさせることが重要です。
SMART(Specific, Measurable, Achievable, Relevant, Time-bound)というフレームワークを使って目標を設定しましょう。

Specific(具体性):誰が読んでもわかる、具体的ではっきりとした目標か?
Measurable(測定可能性):目標を達成しているかどうかを客観的に測れるか?
Achievable(達成可能性):現実的に達成可能な内容か?
Relevant(経営目標との関連性):組織(大学)の方向性と乖離していないか?
Time-bound(時間の制約):いつまでに達成するのか?

例えば、「3年以内に経済学の基礎をマスターする」という目標は、時間軸や達成方法が明確になり、進捗状況が測りやすくなります。

合わせて、どのような状態であれば「基礎をマスターした」と言えるのか目標の達成基準についても掘り下げて考えましょう。

志望大学や学部のカリキュラムなどを把握する

大学の提供するカリキュラムや授業と乖離することがないように、学修計画書を作成する前に志望大学や学部のカリキュラムやコースもしっかり確認しましょう。

「〇〇を学ぶために、貴学の●●という授業を受けて、さらに理解を深めたい」というように、受講できる授業内容も把握した上で、ズレがないように記載することが重要だからです。

なお、学修計画書には学外のリソースをどう活用するかも盛り込むと良いです。
図書館での学習やオンラインコース、インターンシップなど、学外で学べることも豊富にあります。

これらのリソースを積極的に活用することで学修計画に幅を持たせ、学びを深められるよう心がけましょう。

学年ごとに達成したい目標を決める

次は学年ごとの達成目標を決めましょう。

1年次から4年次までの各学年において、身につけたいスキルや深めたい知識について具体的に掘り下げます。
各学年の授業の特性や専門性の高さを把握した上で、目標と計画を立てるようにしましょう。

学修計画書の下書きを作成し、周りの人に見てもらう

これまでに整理した情報をもとに、学修計画書を下書きします。
最初から完璧に仕上げようとするとなかなか筆が進まないため、まずは下書きとして気持ちを楽にして書いてみましょう。

一度書いた計画書を時間をおいて見直しながら、内容の修正・追記を繰り返していきます。

下書きが出来次第、学校や塾の先生などに第三者にチェックしてもらい、さらにブラッシュアップしていきましょう。

まとめ

学修計画書を作成する際は、目的を明確にした上で具体的な学修計画を立てることが重要です。
学年ごとの目標を設定して計画的に学びを進める姿勢を示すことで、説得力のある学修計画書を作成することができます。

学び続ける意志を示すことも忘れずに、卒業後の展望をはっきりとさせた上で計画を立てましょう。

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net

nativecamp.net