海外進学を検討しているけれど、どんな大学がいいか悩んでいる人も多いのではないでしょうか。国内だけでなく海外にも目を向けるとたくさんの有名大学があり、どの大学を選べば良いのか分からなくなる場合もあります。
この記事では、世界大学ランキングに基づいて、 海外の有名大学をエリア別に紹介します。 海外大学への進学ルートや進学のメリットも紹介するので、ぜひ内容を確認してみてください。
2025年版世界大学ランキング
世界大学ランキングは様々な機関が発表していますが、今回は代表的な世界大学ランキングである、「THE世界大学ランキング」を参考に紹介します。「THE世界大学ランキング」はイギリスの高等教育専門誌 「Times Higher Education」が毎年発表しているランキングです。
このランキングでは世界中の大学を、 教育、研究、論文の引用、国際性、産業界からの収入の5つの分野で評価してランキングにしています。 教育と研究の質を重視していることが特徴です。
世界の大学トップ20位
2025年の世界大学ランキングトップ20位は、以下の表のとおりです。
順位 | 大学名 | 国 |
1位 | オクスフォード大学 | イギリス |
2位 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
3位 | ハーバード大学 | アメリカ |
4位 | プリンストン大学 | アメリカ |
5位 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
6位 | スタンフォード大学 | アメリカ |
7位 | カリフォルニア工科大学 | アメリカ |
8位 | カリフォルニア大学バークレー校 | アメリカ |
9位 | インペリアル・カレッジ・ロンドン | イギリス |
10位 | イエール大学 | アメリカ |
11位 | スイス連邦工科大学チューリッヒ校 | スイス |
12位 | 清華大学 | 中国 |
13位 | 北京大学 | 中国 |
14位 | シカゴ大学 | アメリカ |
14位 | ペンシルベニア大学 | アメリカ |
16位 | ジョンズ・ホプキンズ大学 | アメリカ |
17位 | シンガポール国立大学 | シンガポール |
18位 | コロンビア大学 | アメリカ |
カリフォルニア大学ロサンゼルス校 | アメリカ | |
20位 | コーネル大学 | アメリカ |
1位はイギリスのオクスフォード大学ですが、上位20位中13校がアメリカの大学です。海外大学進学の国選びから悩んでいる人は、このランキングを元にまず調べる国を決めてもいいでしょう。
【エリア別大学ランキング】北米
世界大学ランキングのうち、北米にある大学のトップ10位は以下のとおりです。
順位 | 大学名 | 国 |
2位 | マサチューセッツ工科大学 | アメリカ |
3位 | ハーバード大学 | アメリカ |
4位 | プリンストン大学 | アメリカ |
6位 | スタンフォード大学 | アメリカ |
7位 | カリフォルニア工科大学 | アメリカ |
8位 | カリフォルニア大学バークレー校 | アメリカ |
10位 | イエール大学 | アメリカ |
14位 | シカゴ大学 | アメリカ |
ペンシルベニア大学 | アメリカ | |
16位 | ジョンズ・ホプキンズ大学 | アメリカ |
全てがアメリカの大学となっていますが、カナダの大学も世界大学ランキングで100位以内にランクインしている大学があります。ランキングだけで決めるのではなく、 どのような勉強に力を入れているのかも検討することが必要です。
【エリア別大学ランキング】ヨーロッパ
世界大学ランキングのうち、ヨーロッパにある大学のトップ10位は以下のとおりです。
順位 | 大学名 | 国 |
1位 | オクスフォード大学 | イギリス |
5位 | ケンブリッジ大学 | イギリス |
9位 | インペリアル・カレッジ・ロンドン | イギリス |
11位 | スイス連邦工科大学チューリッヒ校 | スイス |
22位 | ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン | イギリス |
26位 | ミュンヘン工科大学 | ドイツ |
29位 | エディンバラ大学 | イギリス |
32位 | スイス連邦工科大学ローザンヌ校 | スイス |
36位 | キングス・カレッジ・ロンドン | イギリス |
38位 | ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン | ドイツ |
イギリスの大学が多くランクインしています。国によっては授業が英語以外の言語で行われる場合もあるので、英語以外の言語に興味がある人は検討してみましょう。
【エリア別大学ランキング】アジア・オセアニア
世界大学ランキングのうち、アジア・オセアニアにある大学のトップ10位は以下のとおりです。
順位 | 大学名 | 国 |
12位 | 清華大学 | 中国 |
13位 | 北京大学 | 中国 |
17位 | シンガポール国立大学 | シンガポール |
28位 | 東京大学 | 日本 |
30位 | 南洋理工大学 | シンガポール |
35位 | 香港大学 | 香港 |
36位 | 復旦大学 | 中国 |
39位 | メルボルン大学 | オーストラリア |
44位 | 香港中文大学 | 香港 |
47位 | 浙江大学 | 中国 |
中国語圏の大学が多くランクインしています。中国語を勉強したい人は、このランキングを参考に大学を選ぶのも良いでしょう。
有名海外大学への主な留学・進学ルート
海外大学への留学・進学ルートは、国や地域によって異なります。北米とイギリス・オーストラリア・ニュージーランドに分けて、進学ルートを確認してみましょう。
北米の留学・進学ルート
アメリカやカナダの大学は、日本と同じように高校卒業後そのまま大学に進学する場合が多いです。北米の大学は専門課程が3年次からはじまるので、入学時に専攻を決める必要はありません。 英語力が非常に重要になるので、 TOEFL iBTなどの英語スコアを準備しておきましょう。
2年制大学やカレッジに入学して英語力をつけてから、4年制大学に編入するルートもあります。日本の大学でも編入はありますが、北米の大学ではより一般的な入学ルートになっています。
イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの留学・進学ルート
イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの大学に進学する場合は、日本の高校卒業後 大学進学準備コースなどを受講してから大学に入学するのが一般的です。イギリス・オーストラリア・ニュージーランドの学士課程は3年間が一般的で、一般教養なしですぐに専門課程がはじまります。そのため、事前に大学進学準備コースで1年間一般教養などを学ぶことが多いです。
大学進学準備コースとして、以下の2つが一般的です。
・カレッジのディプロマコース
どちらも、一般教養と希望専攻の基礎知識、アカデミックスキルなどを学べます。出願条件や学費が異なるので、自分に合ったコースを選びましょう。
有名海外大学の主な出願書類
海外大学に出願する際には、以下の書類が必要です。
・英語の資格試験スコア
・英語のエッセイ
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
願書
大学に出願する場合は、日本の大学同様、願書が必須です。ほとんどの海外大学ではオンラインの出願フォームがあるので、必要事項をオンラインで記載します。一部の大学ではオンラインの出願フォームを利用していないので、事前に確認しておきましょう。
英語の資格試験スコア
日本人が海外の大学に出願する場合は、多くの場合英語の資格試験スコアが必要です。よく用いられる資格試験は、 TOEFL iBTとIELTSです。大学のレベルやプログラムによって異なりますが、一般的には、以下のスコアが目安となります。
トップレベルの大学 | TOEFL iBT 100点以上
IELTS 7.0以上 |
一般的な大学 | TOEFL iBT 80点以上
IELTS 6.5以上 |
それぞれの試験で試験形式が異なるので、自分が出願する大学で必要なスコアを事前に調べてから、資格試験に特化した対策をしましょう。スピーキングやリスニングも試験内容にあるので、 オンライン英会話を利用するのもおすすめです。
英語のエッセイ
出願時に必要な書類には、英語のエッセイもあります。海外大学への進学は書類のみで審査される場合が多いので、 英語のエッセイはとても重要な書類です。
エッセイのテーマは大学によって異なりますが、よく出題されるテーマには以下があります。
・興味のある学問分野
・これまでに参加した課外活動やプロジェクト
・大学で学びたいこと、挑戦したいこと
自分を1番表現しやすいテーマを選び内容を吟味して書くことで、合格に大きくつながります。 合否の判断材料として重要なので、多少資格試験の成績が悪くても諦めずに丁寧に取り組みましょう。
海外の有名大学に進学するメリット
海外の有名大学に進学するメリットは、以下の3つです。
・高い教育水準と充実した学習環境で学べる
・キャリアの可能性を広げられる
それぞれについて、詳細を確認していきましょう。
語学力の向上が見込める
海外の大学に進学することで、 語学力の向上が見込めます。入学以前にも英語の資格試験のスコアが必要になりますが、入学後英語を使って授業を受けることで、より実践的な英語を身に着けられます。
また、英語圏以外の大学では、英語以外の語学を学ぶことも可能です。英語以外の言語力も向上できれば、将来の可能性が広がるでしょう。
高い教育水準と充実した学習環境で学べる
高い教育水準と充実した学習環境で学べることも、海外の有名大学に進学するメリットの1つです。世界の有名大学には、多国籍な教授が集まっており、質の高い教育を受けられます。
海外の大学は、少人数制の授業やセミナーが多いことも特徴です。最新の研究施設で教授や他の学生とのコミュニケーションを密に取ることで、より深い学びを得られます。
キャリアの可能性を広げられる
海外の有名大学に進学することで、キャリアの可能性を広げられます。留学によって海外の企業や国際機関へ就職する可能性も高まり、 グローバルなキャリアを目指すことが可能です。
留学することで、世界中から集まる学生や教授と交流でき、 国際的な人脈を作ることもできます。将来のキャリアの中で、グローバルなネットワークは大きな財産になるでしょう。
まとめ
この記事では、世界大学ランキングに基づいて、海外の有名大学を紹介しました。海外には日本の大学よりもレベルの高い大学がたくさんあり、視野を広げてグローバルな人材になるきっかけになります。
海外大学への進学ルートは、国によって大きく異なります。高校卒業後すぐに進学できる場合や、1年間大学進学準備コースに通う必要がある場合があるので、事前の入念なリサーチが必要です。自分が学びたいことを学べる大学を選び、今後の自分の可能性を広げましょう。

◇経歴
学習塾での英語指導経験、英語を使用した外国人への日本語指導経験あり
◇資格
TOEIC 835点、英検準1級
◇留学経験
フィリピン・セブ、3週間、IDEA ACADEMIA
◇海外渡航経験
旅行で台湾、韓国、語学留学でフィリピンへの渡航経験あり
2025年8月にニュージーランドへ移住予定
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
小学校のALTがきっかけで英語に興味を持ち、英語の専門学校へ入学。
在学時から学習塾で子供たちに英語を指導してきました。
現在は日本語教師として英語で外国人に日本語を教えながら、私生活では海外移住に向け英語を勉強中。