「大学生のうちに留学をしたい」と考えていませんか?留学は自身の経験やスキルをみがける最高の挑戦です。
一方で、就活や留学準備の兼ね合いで、挑戦をためらってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、現在カナダに留学中・大学2年生の筆者が、大学生留学で押さえておくべきポイントについて徹底解説しています。
大学留学は留学方法や出発時期によって、挑戦の仕方が大きく異なります。
留学を考えている方や留学に興味を持っている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
大学生のうちに留学に行く!おすすめの出発時期
大学生の留学といっても、その留学形態は様々です。
留学形態ごとのおすすめの出発時期についてまとめました。
語学留学―大学1,2年生
短期の語学留学であれば、大学在学中に比較的簡単に留学をすることができます。
大学によっては、大学主催の語学留学プログラムが提供されています。
春休みなどの長期休みを利用して、2~3週間を目安に海外留学に挑戦できるでしょう。
その後の長期留学を見据えているのであれば、大学生活の前半に行くのがベター。
特に、大学3年生以降の長期休みは就職活動などが重なるため、早めの挑戦がおすすめです。
長期語学留学―大学2,3年生
長期の語学留学では、短期留学よりも準備に時間が必要です。
大学入学後に準備をはじめ、大学2~3年生で渡航するケースが多いです。
早めに渡航をして経験を積むことで、就活の強みにもすることができます。
一方で、長期の語学留学では、多くの場合大学を休学することになります。
早めの渡航の方が帰国後の可能性を広げやすいかもしれませんが、自分の将来プランや目的にそった渡航時期にしましょう。
交換留学―大学2年生
筆者もしている交換留学。実は、渡航時期がもっとも重要になってくるのがこの交換留学です。
日本の大学に籍を置いたまま留学ができるため、留学をしても4年間での卒業を目指すことができます。
交換留学は所属大学が提供するプログラムなので、交換留学生になるには学内の選考プロセスに参加する必要があります。
よって多くの場合、最速でも渡航は大学2年生以降になります。
大学3年生になると就活の時期と被ってしまうため、二学期以上の留学を考えている場合は大学2年生での渡航がベストです。
筆者の知り合いは大学3年秋~4年春にかけて留学をしていましたが、留学生活と就活の両立に非常に苦慮していました。
大学2年生の留学はメリットが多い一方で、長期留学の準備に使える時間が非常に短いです。
筆者は大学2年生での長期交換留学を経験しましたが、英語スコアの取得や奨学金の申し込みで大学1年生から留学準備に明け暮れました。
大学2年生で留学をするには、大学入学直後からの準備が必要となります。
4年間での卒業を重視しないのであれば、大学3年生での渡航の方が余裕をもって準備をすることができるかもしれません。
留学生活も楽しみ、4年間での卒業・就活を目指す方には大学2年生での渡航をおすすめします。
ワーキングホリデー―大学2,3年生
近年、広がりを見せているのがワーキングホリデーによる海外留学です。
海外で働いて収入を得ながら、実践的な語学力をみがける点が魅力です。
大学生でのワーホリであれば、社会人になる前に十分な社会経験を積むことができます。
しかし、実際に働くには基礎的な語学力は必須
渡航前の英語勉強や、ワーホリ経験を就活に活かすことなどを考えると、大学2~3年生での渡航がおすすめです。
筆者が留学先で出会った友人は、大学2年生で休学をして1年間のワーホリをしていました。
ワーホリも大学休学が必要となってくるため、自身に合う渡航時期をしっかりと考えることが重要です。
大学を卒業したあとに、入社時期を1年遅らせてワーホリに行くケースもあるようです。
大学生の短期留学 おすすめの国
短期留学に挑戦してみたいけれど、その留学先に迷っているという方も多いのではないでしょうか。
留学先は、留学生活を大きく左右する重要な選択です。
大学生の短期留学におすすめの渡航先についてまとめたので、ご自身に合う国をぜひ見つけてみてください。
アメリカ・カナダ
定番の留学先として人気の高い北米。
日本人にとって聞き馴染みのある、アメリカ英語を学ぶことが出来ます。
語学学校の数も非常に多く、短期の海外渡航でも挑戦がしやすいです。
世界中から留学生が集まるため、経験談や情報を集めやすいでしょう。
特に、カナダのバンクーバーやトロントは短期留学先として非常に人気が高い都市です。
休みの日は他の都市へ気軽に旅行できるのも、北米留学の大きな魅力です。
一方で、北米留学は地域による違いが非常に大きいです。
日本人の数、娯楽、治安は地域によって大きく異なります。
アメリカやカナダへの留学を決めたら、都市ごとの違いを詳しく吟味することが大切です。
特に、北米の留学先選びで見落としがちなのが気候です。
雨が多い地域だと気分が落ち込みやすく、ナーバスになりがちな留学生活には不向きでしょう。
他にも、雪が多い地域では外出すらままならないことも。
自身の渡航季節を基準に、気候のチェックも忘れないようにしましょう。
オーストラリア・ニュージーランド
オーストラリア・ニュージーランドは、治安がいいことが大きな魅力です。
犯罪率もアメリカと比べ格段に低く、おおらかな国民性のため、初めての海外渡航でも安心です。
また自然も豊かで、動物と触れ合ったりして休みの日も充実した日々を過ごすことができます。
ゆったりとした留学生活を送りたい方にはぴったりの渡航先です。
また比較的日本への距離が近いため、一時帰国がしやすいというメリットもあります。
生活にかかる費用も北米や欧米の留学に比べ抑えやすいため、海外初心者の方も生活がしやすいでしょう。
ワーキングホリデー先としても人気が高い国なので、ワーホリ前に短期留学で雰囲気を知るのもおすすめです。
注意しなくてはいけないのがオーストラリア英語の存在です。
オーストラリアの英語はアメリカ英語とは少し異なっており、初めの頃はリスニングに少し苦労するかもしれません。
アクセントの違いはありますが、オーストラリア独特の表現なども習得することができます。
フィリピン
日本人の語学留学先として人気が高いフィリピン。
日系の語学学校も多いため、より日本人に特化したプログラムで英語を勉強することができます。
マンツーマン授業が多く、自分のレベルにあった学習をすることが可能です。
留学エージェントなどがサポートしていることが多いため、留学中の相談先を提供してくれたりします。
フィリピンの人にとっても英語は第二言語のため、英語圏の国よりも英語を勉強しやすいかもしれません。
勉強に集中し、短期間で成果を出したい方におすすめです。
生活面では費用を抑えやすいことが最大の魅力です。
ハイシーズンであれば航空券代も非常に安く、他の国よりも低費用で留学をすることができます。
同じアジア圏であるため、文化の違いに戸惑うことも比較的少ないでしょう。
留学生活も楽しみながら、しっかりと語学力を伸ばすことができます。
1ヶ月の留学費用
留学をする上で気になるのが留学費用。 実際に1か月ではどのくらいの費用が必要なのでしょうか。
大学生の留学費用は、その留学形態によっても大きく異なります。
語学留学
語学留学の場合、留学費用は授業料や滞在費を含んだ額になります。
アメリカだと約30〜70万円ほど、オーストラリアは約30~60万円ほどと言われています。
アメリカやイギリスなどの物価の高い国であれば、最低で30万円ほどかかる場合が多いです。
内訳としては学費が約5~20万円、滞在費が約0~15万円、食費が約1~5万円ほどです。
これに加え、保険代や渡航代、交通費などがかかります。
留学エージェントの有無や渡航先によっても大きく異なります。
交換留学
交換留学の場合、授業料は日本の大学に払うことがほとんどです。
よって留学費用としてかかるのは、授業料を抜いた基本的な生活費のみになります。
留学先の大学の学生になるため、大学の寮などに滞在するケースも多いです。
筆者は学生寮に住んでおり、一か月の寮費は3食の食事付きで20万円ほどです。
その他、日用品や交際費で月に3万円ほどかかっています。
ワーキングホリデー
ワーキングホリデーであれば、収入を得ながら留学をすることができます。
語学学校に通わない場合、基本的な出費は滞在費や生活費のみです。
まかないなどがある職場であれば、食費も抑えることができるかもしれません。
奨学金の活用
留学費用を抑える方法として、奨学金の活用も非常に有効です。
給付型の奨学金も多いため、将来に負担をかけることなく留学をすることができます。
文部科学省が展開する「トビタテ!留学JAPAN」の奨学金は大学生も受給がしやすく、支援数が非常に多いのが特徴です。
他にも大学が提供する奨学金もあり、選考に通れば大学から給付を受けることができます。
学内の留学センターなどを活用することで情報収集をすることができるでしょう。
こうした奨学金は留学の大きな助けになる一方で、選考倍率が非常に高いです。
また、語学習得の目的だけでは、選考に受かるのは難しいかもしれません。
留学を決めた段階から、勉強や学外活動に取り組み、しっかりと準備を積むことが大切です。
まとめ
この記事では、大学生の留学についてまとめました。
近年は留学の形も非常に多様化し、大学生での留学のチャンスはますます広がっています。
留学は自身の経験と視野を広げるまたとないチャンスです。
長期留学が難しくても、短期留学に挑戦してみると新たな発見を得られるかもしれません。
渡航先や費用、将来プランをしっかりと考え、自分にあった留学の形を見つけましょう。