
アメリカ留学を無事終えたとして、卒業後の進路が実際どうなのか気になる方は多いでしょう。
「現地で就職するのは難しい」「日本では、アメリカの大学を卒業した人は積極採用される」など様々な意見を見ることがあると思います。
現地に残りたい場合は、ビザ問題の対策が必要です。
今回の記事では、アメリカの大学卒業後の進路や仕事の探し方についてご紹介していきます。
大変なポイントはなにか、併せて卒業後の進路を成功させるために必要な情報をまとめました。ぜひ参考にしてください。
- アメリカで卒業後の進路その1:現地就職は難しくてヤバイ?
- アメリカの就労ビザがヤバイ?
- 就活イベントで仕事を探す方法
- アメリカでの進路その2:大学院進学
- アメリカで卒業後の進路その3:日本に帰国して就職する
- まとめ アメリカの大学卒業後の選択肢は広い!
アメリカで卒業後の進路その1:現地就職は難しくてヤバイ?
アメリカの大学を卒業後、1年間の就職はそこまで難しくありません。OPT(Optional Practical Training)というインターンのようなプログラムに参加できれば、1年は働くことが可能だからです。
OPT(Optional Practical Training)を受けるための、申請条件を下記にご紹介します。
【OPTの申請条件】
・最低1年間はF-1ビザ(学生ビザ)で大学に通学している
・修了証・学位の取得が可能なクラスを受講している
・すでに12ヶ月以上のOPTを行っていない
・自分の専攻と関係のある仕事を選ぶ
・自分で雇用主を見つける
・CPTを1年以上行っていない
※CPT(Curricular Practical Training)とは、専攻分野に関する企業で実際に働く体験ができるプログラム。OPTとの違いは、卒業する前のみ活用できる点と、働く所が限られている点です。
OPTは、大学在籍中(Pre-completion OPT)と卒業後(Post-completion OPT)のどちらでも申請でき、1つの学位につき合計12か月まで利用できます。
そのため、例えばコミュニティカレッジ(2年制の短期大学)で学位を取得して12か月のOPTを使い、4年制大学に編入して新しい学位を取得した場合、学位レベルが上がるため、再び最大12か月のOPTを利用することが可能です。
ただしOPTで選べる職業は、大学で学んでいる内容に関連した仕事のみ。OPT終了後もアメリカに残り働きたい場合は、難易度が上がります。
後に詳しく解説しますが、長くアメリカで働きたいのであればスポンサーになってくれる企業を見つける必要があります。スポンサー探しは、決して簡単とは言えません。
アメリカの就労ビザがヤバイ?
アメリカで本格的に働くには就労ビザ(H-1Bビザ)が必要で、難易度は高いです。
アメリカの就労ビザの特徴
アメリカで就労ビザを取得するには、学士以上の学位もしくは同等レベルの職務経験が必要です。重要な専門職の対象者のみチャンスがあります。
職業例:科学者・会計士・建築家・教育者・エンジニア・経営コンサルタントなど
対象者となったとしても、スポンサー企業を自分で見つけて、雇用者を通して申請しなければなりません。就労ビザには年間発行数に上限があり、まず応募者登録(レジストレーション)を行った上で、選抜された人だけが正式な審査に進む仕組みになっています。
ただし、大学・非営利研究機関・政府研究機関に雇用される場合は、抽選とは関係なく審査に進むことが可能です。
就労ビザを取得できれば最初に3年の滞在が認められ、6年まで延長可能です。同時期に永住権の申請を進めることもできます。しかし残念ながら、留学生のスポンサーになる企業は多くありません。なぜならビザ申請のために必要になる作業や弁護/士費用などがかかる上、抽選に落ちるリスクもあるからです。スポンサーをゲットするには専門スキルや実績、インターン経験など総合的に卓越したアピールが必要になるでしょう。
アメリカの就活で重要視されるポイント
自分が大学で学んだ分野の企業で1年働くことができるOPTも、就労ビザを狙う際も、自力で雇用主を見つける必要があります。
アメリカの就活で重要視されるポイントを知っておくことで、何をすれば良いか見えてくるでしょう。
○ 大学での学び
日本であれば文系の大学出身でIT系の企業に就職したり、同じ会社に様々な学部出身の人がいることも一般的ですが、アメリカではほぼあり得ません。
大学で学んだことを仕事に活かすことが前提なので学部や学科、研究内容、さらにはレベルの高い大学出身かどうかも影響します。
○ 即戦力の高さ
アメリカ企業は将来性があるかどうかよりも、今どれだけ即戦力としてのスキルがあるかを重視します。したがってインターンシップなどで実務経験を積むことは、とても重要です。インターン先で成果を出せれば、正式採用に繋がることもあります。
上記からアメリカがいかに実力主義か分かるかと思います。
アメリカでは特別な採用時期はなく通年採用が当たり前。転職もキャリアアップのためにするという考えが基本です。
加えて日本のように総合職採用はなく、ポジション別採用が一般的。特定の分野に長けた即戦力のある人を採用するからです。ポジションがはっきり分かれているので、日本のように不本意な異動はありません。実力主義の世界では、自分よりスキルの高い人が現れた場合は、年齢に関係なく解雇されることもある厳しさは覚悟が必要です。
就活イベントで仕事を探す方法
アメリカ留学中に就活イベントに参加して、仕事を探す方法もあります。
中でも代表的でおすすめなのは「ボストンキャリアフォーラム」通称ボスキャリ。毎年11月頃アメリカのボストンで、3日間の日程で開催されています。
英語が堪能な日本人など、国際的人材を求める100〜200ほどの外資系や日系大手企業が集まる世界最大級の就職イベントです。
イベント中に面接をする時間もあり、その場で内定ゲットなんてこともあります。ちなみに現在ではロサンゼルス・東京・京都でも関連イベントを行っていますよ。
ボスキャリで良い会社に出会えれば、国内での活躍だけではなく、就職後に海外赴任のチャンスをゲットできるかもしれません。
また内定はゲットできなくても、インターンシップの参加権を得られることもあり、アメリカ留学中の学生や留学経験のある人には大きなチャンスの場です。
ボスキャリ参加対象者
ボスキャリ公式ページで提示されている参加対象者は以下です。
・日本以外の大学に在学中もしくは卒業済み
・日本の大学生もしくは卒業済みで留学経験がある
・留学や海外勤務の経験がある職務経験者
・日英バイリンガルで学士・修士・MBA・博士などの学位がある、あるいは取得予定
・インターナショナルスクールや帰国子女など、海外やグローバル環境での生活経験が長い
上記から分かるように運営側の意図としては、日英バイリンガルであれば歓迎という感じ。
一方、有名大手の参加企業はエントリー条件を加えていることが多く、選考は全て英語です。ただし条件を見ただけで、自分には可能性がないと諦めないでください。準備次第では志望企業からの内定も夢ではありません。
ボスキャリで企業にエントリーする方法
ボスキャリで企業にエントリーする方法は主に2つ、当日勝負の「ウォークイン方式」と「事前応募」があります。
1. 「ウォークイン方式」
イベント開催当日に企業ブースを周り、直接自分のレジュメ(履歴書)を配る方法。書類選考を通過したら面接などを受け内定をもらいます。
ただし、当日受付をしていない企業もあるので、目星の企業を決めたら事前に確認をしてください。
2. 「事前応募」
事前にレジュメの提出、Webテストやオンライン面接などを受け合格すれば、ボスキャリ当日に最終面接をすることができます。
内定率やイベント開催中に即内定は、事前応募の方が可能性が高いです。
アメリカでの進路その2:大学院進学
大学を卒業後、大学院に進学するのも1つの手です。
さらに専門的な分野を徹底的に学べます。就労ビザを目指す方は、スキルを磨いて人脈を広げれば、スポンサー企業を獲得できる可能性も上がるでしょう。
アメリカと日本の就活の違い
そもそもアメリカでは、日本のように在学中に就職活動をしないのが普通です。卒業した後にようやく、どんな企業で働きたいか考え始めます。理由として、アメリカの大学では課題も多く、就活をする暇などないほど忙しいのと、特に新卒枠の採用を行う企業もないからと考えられます。就職活動をする前に、一旦ゆっくりする時間を取る人も多いようです。
ただし留学生はビザ問題を考えないといけません。アメリカに残りたい場合は、大学卒業後に大学院に行くか、OPTで1年働くかという選択になるでしょう。
アメリカ大学院に進学するために必要なもの
アメリカで大学を卒業後、大学院への進学を目指す際に必要なものを確認してみましょう。
大学院によって求められるものが違う部分もありますが、基本的な提出物は以下です。
1. 大学での成績
アメリカの一般的な成績評価はA~Fで、大学院進学には平均B以上が必要です。
大学時代に良い成績を残せるよう努めましょう。
2. エッセイ
出願する大学院に自分がどんな人間でどんな魅力があるのか、なぜ応募先の大学院に行きたいのか、熱意を伝えます。
3. GMAT(Graduate Management Admission Test)のスコア
経営大学院などビジネス関連に進む場合、GMATという試験のスコアで、数学的能力・言語能力・分析的論述力・総合的推論力が見られます。
点数範囲は200〜800点で、中堅レベルの大学院なら500点以上、難関レベルなら700点以上が必要でしょう。
4. GRE(Graduate Record Examination)
経営以外の大学院で求められることが多いGREのスコア。数学・言語・論述の面を見る試験です。
Verbal(言語・論述)とQuantitative(数学)各セクション130〜170点で、中堅レベルの大学院なら310点以上、難関レベルなら320点以上が必要になるでしょう。
5. 推薦状
出願者の性格やどんな取り組みをしてきたか、客観的な評価を基に判断するための書類です。欧米社会では人を総合的な面から判断するので、合否を左右するとも言える大変重要な要素。誰に書いてもらうか、信頼できる推薦人を選び、関係性を築く必要もあります。
アメリカで卒業後の進路その3:日本に帰国して就職する
留学中に無理して就職を決めなくても、いったん日本に帰国してから、就職についてゆっくり考えるのもおすすめです。
英語力が高く、さらにはアメリカの大学というグローバルで過酷な環境で、勉学に励んだ人材を積極的に採用したい日本の企業は多いです。アメリカ留学で学んだ経験をしっかりアピールできれば、優位に立てることは間違いないでしょう。加えてビジネス英語ができれば、大手外資系や海外支社を持つ会社に入社できる可能性も高いです。
ただし日本企業の新卒採用を狙う場合、留学先の学期制度によっては卒業時期がずれ、厳しくなるデメリットもあります。アメリカ留学中に日本企業と内定を決めたい場合は、ボスキャリなど現地で開催される就活イベントに参加する、またはオンライン選考のみで完結する企業を選ぶ方法になるでしょう。
まとめ アメリカの大学卒業後の選択肢は広い!
アメリカの大学を卒業した後の進路には主に以下の選択肢があります。
・OPTで1年間、大学で学んだ分野の企業で働く
・就労ビザを取得する(ただし特定の職種が対象で、基本的に専門スキルや実績、インターン経験などが必要)
・大学院に進学をする
・日本に帰国してから、あるいは現地で就活をする(ボストンキャリアフォーラムなど留学生対象の就活イベントへの参加、オンライン選考など)
それぞれの選択肢で必要になることや、自分のスキル、目標などを踏まえて1番あったものを選びましょう。
◇経歴
幼少期から英会話スクールに通い、大学は英語専攻に進学、社会人を経験した後にオーストラリアで1年ほどワーホリをしました。
◇資格
英検準2級、現在IELTSの受験勉強中
◇留学経験
オーストラリアの語学学校で2ヶ月英語を学びました。
◇海外渡航経験
オーストラリアでワーホリ(約1年)、現在フランス人のパートナーとフランス滞在中
◇自己紹介
オーストラリアでのワーホリを1年経験しました。
その時に出会ったフランス人の彼と現在フランスに住んでいます。
彼との会話は英語です。以前ライティングの仕事をしていた経験を活かし、Webライターとして活動しながら、英日翻訳家になるための勉強もしています。