ワーキングホリデーでは多くの方が仕事を探し働きます。その中で多くの方が働くのが海外にある日本食レストランの通称ジャパレスです。
私はカナダにワーキングホリデーに行っていましたが、2つの仕事をしていて1つはジャパレスでのウエイターの仕事でした。
この記事では、ジャパレスとはどんな職場なのかやメリット・注意点などについて実際に私が働いた経験から解説します。
これからワーキングホリデーで仕事探しをしようとしていたり、ワーキングホリデーに行く前に仕事探しが不安だったりする方の参考になれば幸いです。
ジャパレスとはどんな職場か
ジャパレスとは海外にある日本食レストラン(Japanese restaurant)の略称です。近年の日本食への興味関心の高まりからどの国にいっても概ね日本食レストランがあります。
ジャパレスと一言で言ってもジャンルや職種、給与などが異なるためそれぞれ解説します。
ジャパレスの種類と職種
日本食レストランといっても様々あり、高級日本料理/庶民的な日本食レストラン/寿司専門店/居酒屋/ラーメン屋/焼肉屋などがあります。
職種としては、シェフかキッチンのサポート、ウエイターなどがあり日本の飲食店でアルバイトするのと変わりません。
シェフは一定の経験がないと難しいのでウエイターかキッチンでのサポート業務(簡単な盛り付け、清掃、皿洗いなど)になります。
日本食レストランだからといって、必ずしもオーナーが日本人というわけではありません。私が働いていたところではオーナーが韓国人でマネージャーが日本人の方でした。
働く方も全員が日本人というわけではない場合も多いです。
給与
どれくらい稼げるか分かりませんが、高級日本食レストランのような単価の高い職場の方が稼げる傾向にあります
。高級レストランの方がチップが多いのでその分得られるお金が高くなります。
私もトロント内では比較的高級なレストランで働いていましたが、チップだけで生活できるくらいのお金をもらっていました。
逆にラーメン屋で働いている方はチップは雀の涙程だったと言っていました。
オーストラリアは最低時給が24豪ドル(2025年2月時点で2,400円程度)なので時給だけでもそれなりの給与を稼げるでしょう。
どの国に行くかやその国のチップの文化などによっても給与は異なりますね。
語学を活かせる環境か
ワーキングホリデーではお金の問題も大切ですが語学が実際に使えるのかも重要なポイントです。
実際日本食レストランではウエイターでないと英語が使えないことが多いです。キッチンの中で働く方やdish washerという日本にはあまりない皿洗いメインのポジションの方は英語はほぼ使えない可能性が高いです。
しかし、ウエイターは競争率も高くわざわざ短期しか働かない日本人を雇う必要もないので競争は激しいです。
仕事の探し方
仕事の探し方は様々あります。国によってはオンラインの日本人向けの掲示板があることも。
街中にある日本食レストランに英語の履歴書を持って突撃して見つける方もいます。
僕はWEBで募集を見つけたので直接レジュメを持って日本食レストランに飛び込みました。
勇気がいるかもしれませんが、せっかく海外に来たのですから今までやったことないことにトライしてみるのも面白いですね。
あとは、紹介も多いです。
語学学校の方々やホームステイ先の方などに聞いてみるのも良いでしょう。
私も紹介で単発のアルバイトや老人ホームでのボランティアなどをしたりしました。
海外のジャパレス事情
海外のジャパレスの事情は国によっても異なります。ワーホリに行かれる方が多い代表的な国のジャパレス事情について紹介します。
オーストラリア
オーストラリアは多くのワーホリで行かれた方が貯金をして帰ってくることでも有名です。
現在の平均時給は24.1豪ドル(日本円で2,400円程度)となっており時給が高いことも要因のひとつです。
※時給についての参考URL:https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/06/d020601fc88efdc3.html
オーストラリアでの仕事探しは現地に行って情報を仕入れたり、街中の日本食レストランがあるのか歩いてみたりするのも良いでしょう。
オーストラリアの情報についてまとめられている下記サイトでは、仕事探しの情報やお部屋探しの情報も掲載されているため、こういったサイトを探して職場を見つけるのもよいでしょう。
カナダ
カナダは日系の移民も多く日本食レストランが多くあります。
私はトロントに滞在していたのでバンクーバーには行っていませんが、バンクーバーの方が日本食レストランが多いと聞きました。
カナダの平均時給は、州ごとによって多少異なります。
下記サイトでは「オンタリオ州:17.2カナダドル(約1,800円)」、「ブリティッシュ・コロンビア州:17.4カナダドル(約1,800円)」という記載がありました。
オンタリオ州はトロントのある街で、ブリティッシュ・コロンビア州内にはバンクーバーがあります。
他の州についても記載がありましたので興味のある方は下記記事を読んでみてください。
※参考URL:https://jinzaicanada.com/tips/minimum-wage/
カナダでの仕事探しはWEBでの求人を見て応募するか直接レジュメを持って飛び込むのが多いスタイルです。
WEBでは下記のような掲示板で求人が出ていることもあるので参考にしてみてください。
※参考URL:https://www.jpcanada.com/
特に気に入ったお店があれば足しげく通って仕事を得ている方もいました。嫌がられない程度にしつこく行くのもありかもしれません。
ジャパレスで働くメリットと注意点
ジャパレスで働くメリットと注意点を私自身が働いた経験も踏まえて解説します。
ジャパレスで働くメリット
ジャパレスで働くメリットは大きく分けて3つです。
①比較的日本人が仕事を得やすい
②英語力がなくても働ける
③賄いをもらえることも
ワーキングホリデーに来る方の中にはお金の余裕がなくできるだけ早く仕事を見つけたい方もいます。
あまりおすすめしませんが、できるだけ早めに仕事を見つけたい方はジャパレスで一度働いて他の仕事を探すという方法もあります。
英語力が全くない方はジャパレス以外の仕事を得るのがかなり難しいです。語学力が足りない方はジャパレスをメインに探すのが良いでしょう。
また、ジャパレスで働くと賄いをもらえることも多く金銭的にかなり助かる場合も多いです。私もお昼と夜ごはんは多くの割合で賄いでもらったご飯やおかずを中心に食べていて食費を多く使わなくても済みました。
それもあってお金を貯められ、ワーホリ中に、1か月間南米に行くことができたので節約ができることもメリットのひとつです。
ジャパレスで働く注意点
ジャパレスで働く上での注意点は下記です。
①英語があまり使えない可能性
②時給が低い可能性
③良い仕事を見つけられるかは出会いと運とタイミング
ジャパレスはスタッフも日本人が多いためウエイターのようなお客様と関わる業務でないと英語が使えない可能性があります。
私が働いていた時はウエイターをしていましたがディッシュウォッシャーで働く方は英語が使えないことに悩んでいてボランティアなどを掛け持ちしていました。
仕事で英語が使えない場合はボランティアやコミュニティに属して英語を使う機会を増やすと良いでしょう。
また、日本食レストランでの仕事は時給が低い可能性があります。チップが多くもらえない、単価が低めのレストランでは特にその傾向にあるため注意が必要です。
また、チップのシェアの仕方もお店によってルールがあり、私が働いていたお店ではウエイターが7割、キッチンが3割程度に設定されていました。
また、仕事探しは出会いと運とタイミング。人によってはなかなか見つからない場合もあります。
根気強さが試される可能性もあるので見つからなくてもくじけずに情報収集をしっかりと行い根気強く探しましょう。
仕事探しの時は「私仕事探しているんだよね」と多くの方に話しておくと、誰かが良い情報を持ってきてくれる可能性もあります。
積極的に発信しておくのもよいでしょう!
まとめ
本記事では、ワーキングホリデーで多くの方が仕事探しで検討する「ジャパレス」について解説しました。
私はトロントにある日本食レストランで働いていましたが、日本の文化や食が好きな外国の方とも交流ができ良い経験になりました。常連のお客様と仲良くなって一緒にスポーツ観戦や食事をしたこともあり新たな出会いの可能性もあります。
また、働いている方が日本人だけでなく中国・香港人のスタッフもいたので国際色豊かな職場で働く経験ができましたし、納豆や漬物など日本食独特の説明表現も学べたりと良い経験ができました。
仕事探しはすぐに見つかる人もいれば英語ができたとしてもなかなか見つからない人もいたりして出会いと運とタイミングによります。なかなか仕事が決まらなかったとしても根気強く仕事を探してみてください。
仕事が始まれば日本では経験できなかったことや知らなかったこと、新たな気づきがたくさんあります。みなさんのワーホリの時間が充実したものになることを願っています。

◇経歴
フィリピンへの海外赴任3年(広告・マーケティング)
カナダでの飲食店でのウエイター半年
◇資格
TOEIC780点
◇留学経験
ILSC Language school(カナダ・トロント/2か月間)
◇海外渡航経験
仕事:フィリピン
ワーホリ:カナダ
旅行:ベトナム、香港、中国、韓国、インド、アメリカ、ペルー、ボリビア、ブラジル
◇自己紹介
はじめての海外は知らない世界を見たくてワーキングホリデーでカナダに行きました。
その経験を活かして仕事でも海外に行かせてもらっています。海外の魅力やこれから海外に行こうと考えている人によりよい情報発信ができるように心がけています。