
ニュージーランドでは、日本と同じようにバスが身近で便利な移動手段として活躍しています。料金も手頃で利用しやすいため、旅行者にとっても心強い交通手段です。
この記事では、バスの基本的な利用方法や観光地へアクセスできる主要ルート、さらに知っておくと役立つ専用ICカード「AT HOPカード」について紹介します。
初めての旅行者でも安心して利用できるよう、バスのメリットや他の交通手段との比較、役立つアプリも紹介します。
ニュージーランドで快適な旅を楽しむためのガイドとしてお役立てください。
- ニュージーランドの交通事情・主な移動手段
- ニュージーランド(オークランド)の主なバス
- 便利なAT HOPカードとは?購入方法・お得な使い方ガイド
- ニュージーランドでのバスの乗り方と注意点
- バス利用時に便利なアプリ
- ニュージーランドの長距離バス事情
- まとめ
ニュージーランドの交通事情・主な移動手段
ニュージーランドは、北島と南島に分かれた島国です。北島には、首都ウェリントンや最大都市オークランド、南島にはクライストチャーチやリゾート地クイーンズタウンなどがあり、それぞれに特色ある交通手段が整備されています。
ここでは、ニュージーランドでの一般的な交通手段や、各都市での特徴的な交通手段について見ていきましょう。
ニュージーランド都市部で利用できる公共交通(バス・鉄道・フェリー)
ニュージーランドの都市部では、バスや列車などの交通機関が整備されており、住民や観光客にとって便利な移動手段となっています。
まず、公共交通機関としてはバスが主要な手段となっており、市内から郊外まで広く網羅した路線が運行されています。
バスは比較的安価で利用しやすく、例えばクライストチャーチから、カイコウラへ向かう定期路線バスや、マウントクックへ向かう定期観光バスも運行されています。
また、鉄道もオークランドなど一部の都市で利用でき、通勤や観光に便利です。
ただし、日本の鉄道に比べると運行時間が多少前後することがあるため、時間に余裕をもって行動すると安心です。
さらに、海沿いの都市ではフェリーも運行されており、海沿いの景色を楽しみながらの移動が可能です。
フェリーは特に北島と南島を移動するのに人気で、各島へ向かう交通手段としても利用されています。
各都市での特徴的な交通手段
ウエリントンでは、丘の上にある住宅街ケルバーンと麓の街ラムトン・キーを結ぶケーブルカーが走っています。
料金は、大人で片道$6.5、往復$12。
子ども(5〜12歳)は片道$3.5、往復$6となっています。さらに家族向けのお得なセットプランも用意されているため、グループでの利用にも適しています。
ケーブルカーは、短距離でありながらも観光の一環として楽しむことができるため、多くの観光客に人気があります。
特に山頂から見渡す夜景は、一度見たら忘れられないほどの絶景です。
南島のクライストチャーチでは、トラムと呼ばれる路面電車が街中を走っており、現地の名物となっています。
クライストチャーチのトラムは、観光地を巡るのに最適で、レトロな車両での移動は観光客にとって特別な体験となるでしょう。
現地の風景を楽しみながらのんびりと移動できるため、観光目的で訪れる方にはおすすめです。
ニュージーランド(オークランド)の主なバス
ニュージーランド最大の都市オークランドでは、公共交通の中心としてバスが大きな役割を果たしています。
オークランドのバス路線は非常に発達しており、市内および郊外のさまざまな地域にアクセスが可能。
「Auckland Transport(オークランド地域交通局)」の公式サイトから、ルートや時刻表を調べることができます。
特に、オークランド市内を横断する「リンクバス」は観光客にも地元住民にも人気が高く、レッド、グリーン、オレンジの3つのルートに分かれ、効率的に市内を巡ることができます。
レッドルートは市内中心部を、グリーンルートは徒歩では少し遠いエリアを、オレンジルートはシティ中心部からショッピングエリアのNewmarket(ニューマーケット)などの地域をカバーしています。
ただし、道路事情などによって到着や出発の時刻が前後することがあります。日本のバスでも同様に遅れが出ることは珍しくありませんが、ニュージーランドではその傾向が少し強めです。そのため、時間に余裕をもって行動すると良いでしょう。
これにより、通勤時間や観光シーズンでも比較的スムーズな移動が期待できます。
バス停によっては電子掲示板が設置されており、次のバスの到着時間をリアルタイムで確認できるため便利です。
便利なAT HOPカードとは?購入方法・お得な使い方ガイド
AT HOPカードは、オークランドの公共交通機関を効率的に利用するために欠かせないツール。
このカードは、日本でいう「Suica」や「PASMO」にあたる交通系ICカードで、バス、電車、フェリーで利用でき、現金を使わずに簡単に乗車料金を支払うことができます。
カードはチャージ式で、あらかじめ入金しておけば、乗車のたびに自動的に運賃が差し引かれます。これにより、乗車時に小銭を探す手間が省け、スムーズな移動が可能となります。
AT HOPカードを持つことで、運賃が現金払いよりも割安になるため、頻繁に公共交通機関を利用する人にとって経済的なメリットも大きいです。
ただし、日本のSuicaのようにスマホに入れて使うことはできず、実物カードを携帯する必要があります。(2025年時点で一部端末ではモバイル対応が進行中)なお、残高確認やチャージはオンラインで可能で、利用履歴もウェブサイトからチェックできるため、旅行計画を立てる際にも便利です。
カードの購入は、市内の主要な駅やフェリーターミナル、指定の販売店で可能です。そして、旅行者向けの短期利用パスも用意されており、短期間の滞在でもその利便性を享受できます。
AT HOPカードは、オークランドを訪れる観光客や長期滞在者にとって、移動のストレスを減らし、時間をより有効に使うことができるでしょう。
観光客から長期滞在者まで、オークランドを訪れる方にとって必須のアイテムです。
ニュージーランドでのバスの乗り方と注意点
ニュージーランドでバスを利用する際には、いくつかの基本的な流れとマナーを知っておくことが大切です。
まず、乗車前には自分が利用するバスの路線番号と行き先を確認しましょう。
バス停には、主要なバスの時刻表が掲示されていますが、時間帯によっては運行頻度が変わるため、事前にオンラインで最新の運行情報をチェックしておくのがおすすめです。
バスに乗る際には、ドライバーが見える位置で手を挙げて合図を送ると良いでしょう。
ニュージーランドでは、手を挙げて合図をしないと通過されることがあるので要注意です。
オークランドでは「前払い方式」が主流で、乗車時にAT HOPカードまたはコンタクトレス決済をタッチして乗車を開始します。さらに、降車時にも再度タッチして精算を完了する必要があります。
降車時のタッチを忘れると最大料金(デフォルト運賃)が請求されるため注意が必要です。
また、現金は原則使用できないため、必ずカードや対応デバイスを用意しておきましょう。
車内マナーは日本でのバス乗車シーンと同様。他の乗客の迷惑にならないよう、音楽や会話の音量には十分注意しましょう。
また、降車ボタンはあらかじめ押しておく必要があります。目的地が近づいてきたら、次のバス停で降りることをドライバーに知らせるためにボタンを押します。
また、夜間や人通りの少ないエリアでは、降車後の安全にも注意が必要です。都市部のバスは便利ですが、地方では本数が限られているため、スケジュールをしっかり確認して行動すると安心です。
最後に、ニュージーランドでは交通ルールを守ることが重要です。ニュージーランドでは遅延や運休は珍しくないため、柔軟に予定を調整できる心構えを持っておくと快適に過ごせます。こうした基本的なルールを押さえれば、バスの旅を安心して楽しむことができるでしょう。
バス利用時に便利なアプリ
ニュージーランドでのバス移動をより快適にするためには、便利なアプリを活用してみるのも良いでしょう。
まず、最もポピュラーなアプリが「AT Mobile」です。
このアプリはオークランドの公共交通機関を利用する際に便利で、リアルタイムでバスの位置や予定時刻を確認できる機能があります。
また、乗り換え案内も簡単に調べられるため、慣れない土地でもするためにもオークランドの公共交通を利用するなら必須のアプリです。
次に紹介するのは「Google Maps」です。
多くの人が利用しているこのアプリは、ニュージーランド内のバスルートを確認することができ、経路検索から乗り換え案内まで幅広くサポートします。
特に観光地に向かう際には、徒歩やフェリーなど、他の交通手段との組み合わせも提案されるため、効率的なプランニングが可能です。
さらに、「Moovit」もおすすめです。
世界中で使われているこのアプリは、ニュージーランドの主要都市でも利用でき、ユーザーが投稿するリアルタイム情報により、遅延や混雑状況を把握しやすいのが特徴です。
これにより、遅延情報や混雑状況を把握しやすくなっています。
これらのアプリを駆使することで、ニュージーランドでのバス利用がより便利で快適なものになります。
各アプリの特性を理解し、自分の移動スタイルに合ったものを選ぶことで、より効率的な旅のプランニングが可能となるでしょう。
ニュージーランドの長距離バス事情
ニュージーランドの都市間を移動する際に便利なのが、国内長距離バスです。。
主な長距離バス会社には、InterCityがあります。このバスは主要都市を結ぶだけでなく、観光地へのアクセスにも利用できます。
料金も比較的リーズナブルで、早期予約やオフピークの利用を選べばさらにお得に移動できることもあります。
長距離バスの魅力は、ニュージーランドの美しい自然を楽しみながら移動できる点です。バスの車窓からは、壮大な山々、広大な牧草地、美しい海岸線など、ニュージーランドらしい雄大な景色を楽しめます。。
特に、南島のクイーンズタウンやミルフォードサウンドへ向かうルートは、景観が素晴らしく人気があります。
バスの旅をより快適にするためには、事前にスケジュールを確認し、必要なものを準備することが大切です。
特に長時間の移動には、飲み物や軽食、エンターテインメントのための本や音楽プレイヤーがあると便利です。
また、季節によっては車内が冷えることもあるため、暖かい服装を用意しておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、観光地として人気のあるニュージーランドのバス情報を紹介しました。
バスは市内の移動から観光スポット巡り、さらに長距離移動まで、バスは幅広く対応できる効率的で便利な交通手段です。
オークランドやクライストチャーチなどの都市部では、観光客向けのシャトルバスやツアーバスも充実。オンライン予約や現地でのチケット購入も簡単にできます。バス利用そのものが観光体験となり、美しい景色を楽しみながら快適に移動できるのも魅力のひとつです。
ニュージーランドを訪れる際は、旅の思い出に現地のバスを利用してみてはいかがでしょうか。
◇経歴
Webライター歴3年
◇留学経験
ニュージーランドのクライストチャーチ、2年
◇海外渡航経験
インドネシア、タイ、カナダ、イタリア、フランス
◇自己紹介
自身の経験を活かすことができるWebライターをしています。正確かつ為になる情報を発信していきます。
hikoblog『https://hiko001.com/』