
マレーシアの首都である
クアラルンプールには、
複数の電車が走っており、タクシーや市内バスも使えます。
クアラルンプールは、東京と同じように移動手段に困らない街だと考えて良いでしょう。
ただし、使い慣れない電車や路線図に迷ってしまう方は多いです。
この記事では、クアラルンプールの路線図や、交通事情について詳しくまとめました。
クアラルンプールに渡航予定がある方は、ぜひ参考にしてください。
- クアラルンプール(マレーシア)の交通事情
- クアラルンプールの電車(鉄道)の路線図
- クアラルンプールで電車に乗る際に便利なアプリ
- 持っていると便利な交通カード「Touch ’n go」
- マレーシアにおける電車内でのマナー
- まとめ
クアラルンプール(マレーシア)の交通事情
まずマレーシアの首都であるクアラルンプールの交通事情について、詳しく解説します。
クアラルンプールの移動手段一覧
交通機関を上手く使い分けることで、スムーズにクアラルンプール市内を動き回れるでしょう。
また、クアラルンプールは朝と夕方に毎日交通渋滞があります。
グラブタクシーはドアtoドアで便利ですが、渋滞中は移動時間や料金が倍になるケースも多いため、電車を使いこなせるようになるべきです。
なお「KL」はクアラルンプールの略で、地元の人々はクアラルンプールのことを「KL(ケーエル)」と呼ぶことが多いです。
KLの公共交通機関システムは「Rapid KL」と呼ばれます。
クアラルンプールのタクシーはグラブタクシーがメイン
少し前まではクアラルンプールもタクシーに乗るたび値段交渉をする必要がありましたが、今ではグラブアプリでグラブタクシーを簡単に手配できます。
グラブタクシーは日本のタクシーと比較して非常に割安で、近距離であれば300円未満で街中を移動することが可能です。
ただし、クアラルンプール市内には混み合っている場所が多く、電車移動よりも長い移動時間が必要になる恐れもあるでしょう。
また、通常のタクシーと違い好きな場所にグラブタクシーを呼ぶのではなく、乗車可能なスポットが決められているケースも多いです。
特にショッピングモールや駅など混雑している場所でグラブを使う時には、グラブを乗り降りする「グラブスポット」を事前にチェックしておきましょう。
クアラルンプールの中心「KLセントラル駅」
クアラルンプールの公共交通の中心にあたる「KLセントラル駅」には、複数の路線が通ります。
空港とクアラルンプール市内を最短で移動できるKLIA(ケーエルアイエー)エクスプレスの到着駅でもあり、大半の旅行者が最初にKLセントラル駅を目指すと言っても良いでしょう。
駅周辺には多くのホテル・直結のショッピングモールがあり、駅構内にも多くの飲食店や大型ロッカーなどが用意されています。
無料でクアラルンプールを移動できる巡回バス「Go KLバス」
市内を無料で走る「Go KLバス」はクアラルンプールの通勤・通学者向けですが、誰でも利用可能です。
通勤通学の時間帯以外は空いており、複数のルートが用意されています。
KLCCからブキビンタン方面を回るバスが「グリーンライン」・KLセントラル駅やムルデカ広場を回るバスは「レッドライン」と呼ばれます。
クアラルンプールの電車(鉄道)の路線図
この章ではクアラルンプールの電車(鉄道)や路線図について、表で説明します。
KL市内を走るLRT・MRT・モノレール
KL市内を走る電車は、LRT・MRT(地下鉄)・モノレールの3種類+空港に向かうERLです。
さらに、それぞれの路線は以下に分類されます。
| 路線名 | 始点と終点 |
| KTM Batu Caves - Pulau Sebang Line |
バトゥ洞窟(Batu Caves)〜 プラウ・スバン/タンピン駅(Pula Sebang/Tampin) |
| KTM Tanjung Malim - Pelabuhan Klang Line |
タンジュ・マリム駅(Tanjung Malim)〜 ポート・クラン駅(Pelabuhan Klang) |
| LRT Ampang Line |
アンパン駅(Ampang)〜 スントゥル・ティムール駅(Sentul Timur) |
| LRT Kelana Jaya Line |
ゴンバック駅(Gombak)〜 プトラ・ハイツ駅(Putra Heights) |
| ERL KLIA Ekspres Line |
KLセントラル駅(KL Sentral)〜 KLIA・KLIA2 |
| ERL KLIA Transit Line |
KLセントラル駅(KL Sentral)〜 KLIA・KLIA2(途中6駅を含む) |
| KL Monorail Line(モノレール) | KLセントラル駅(KL Sentral)〜 ティティワンガサ駅(Titiwangasa) |
| MRT Laluan Kajang |
クワサ・ダマンサラ駅(Kwasa Damansara)〜 カジャン駅(Kajang) |
| LRT Shah Alam Line (2025年開通予定) |
ジョハン・セティア駅(Johan Setia)〜 バンダル・ウタマ駅(Bandar Utama) |
| MRT Putrajaya Line |
プトラジャヤ・セントラル駅(Putrajaya Sentral)〜 クワサ・ダマンサラ駅(Kwasa Damansara) |
| BRT(バス高速輸送システム) Sunway Line |
USJ7駅(USJ7)〜 セティア・ジャヤ駅(Setia Jaya) |
KTMコミューターとは
KTMコミューターはマレー鉄道(マレーシア鉄道公社)が運営している近距離路線です。
クアラルンプールと近郊の観光地や郊外をつなぎます。
KTMコミューターは、クアラルンプール市内の電車と比較して本数が少ないため、事前に時刻表を確認しておきましょう。
クアラルンプールで電車に乗る際に便利なアプリ
クアラルンプールで電車に乗る時には、Googleマップ・Moovit・My Rapid Pulseなどのアプリをダウンロードすることをおすすめします。
Googleマップ
日本で使用している方が多いGoogleの地図アプリです。
マレーシアでも同じように操作可能で、地図のみでなく飲食店などの口コミを含む周辺検索にも活用できます。
表示される言語は日本語や英語など自由に設定可能です。
Moovit(ムーヴィット)
乗り換えのみでなく徒歩移動も含めて経路検索ができるアプリです。
英語のみでなく日本語にも対応しており、アプリとwebの両方で利用可能です。
移動手段や「歩く距離を短くする」など、細かな設定ができる点もメリットだと言えるでしょう。
My Rapid Pulse(マイラピッドパルス)
クアラルンプール・セランゴール州・ペナン島・クアランタン州・パハン州などで使えるRapid KLの公式アプリです。
乗り継ぎのルート案内・移動時間や距離・運賃を簡単に検索できます。
持っていると便利な交通カード「Touch ’n go」
クアラルンプールで電車に乗る時には、LRT・KTM・MRT・モノレールなどでまとめて使える「Touch ’n goカード」を用意するべきです。
マレーシア版のSuicaだと考えれば良いでしょう。
Touch ’n goカードを使えば、電車に乗るたびに切符を購入する必要がなくなります。
Touch ’n goカードの購入方法
Touch ’n goカードは、コンビニまたはドラッグストアの「Watsons」で購入できます。
ただし、新Touch ’n goカードが流通するようになってからは、マレーシア全土で品切れ状態が続き、2025年の現段階ではタイミングによって手に入りにくい可能性もあるでしょう。
Touch ’n goカードを手に入れたいという方は、「KLセントラル駅」直結の「Nu Sentral」内にあるTouch ’n go専門店に行ってみてください。
KLセントラル駅はクアラルンプール旅行の拠点になるケースが多いため、訪れやすいでしょう。
Touch ’n goカードの値段
Touch ’n goカードは、購入のためにRM10(10マレーシアリンギット=約350円)を支払う必要があります。
カードにお金を入金することを「トップアップ」と言い、コンビニや専用機またはアプリで簡単にトップアップ可能です。
トップアップ後のカードは、改札でかざすだけで使用できます。
Touch ’n goカードの注意点
便利なTouch ’n goカードですが、1年間使用しないとカードが使えなくなる・入金したお金を払い戻しできないなどの注意点があります。
特に短期旅行でマレーシアを訪れ、次回いつマレーシアに来るか分からない方は、一度に大金をトップアップしないようにしてください。
ただし、Touch ’n goカードは飲食店やお土産屋での支払いにも使えます。
Touch ’n goカードがない場合の電車の乗り方
Touch ’n goカードを使わずにクアラルンプールで電車に乗る時には、「トークン」というチケットを購入します。
トークンは駅の構内の自動販売機または駅員のいるカウンターで購入可能です。
トークンの値段は移動距離により異なりますが、日本の電車代と比較して非常にリーズナブルです。
また、学生・高齢者など特定のグループに該当すると、「Concession card」という割引運賃で電車を利用できるカードが受け取れます。
「Concession card」を持つ方は、通常の半額で電車に乗れるのです。
マレーシアにおける電車内でのマナー
マレーシアで電車に乗る時には、守るべきマナーを知っておきましょう。 特に重大なルール違反があると、鉄道警察に注意・罰せられる可能性があります。
基本的な電車内でのルール
マレーシアでは電車内で以下のことを禁止しています。
また、マレーシアはイスラム教の国であるため、電車内でイチャイチャするような行為も禁止されています。
特にカップルや新婚旅行でマレーシアを訪れる方は、注意してください。
まとめ
マレーシアの首都であるクアラルンプールの電車の路線図や、電車に乗る時に知っておくと便利なアプリを紹介しました。
クアラルンプールでは朝夕の道路渋滞が激しいため、電車を使いこなした方が予定通りに旅行を楽しめます。
特に出勤・出社時間のグラブタクシーやバス移動では、普段の倍以上の移動時間がかかってしまうケースもあるのです。
クアラルンプールに渡航する方は、電車を使いこなしてみましょう。
◇経歴
バックパッカーとして東南アジアの遺跡巡り
◇留学経験
フィリピン短期留学・マレーシア母子留学
◇海外渡航経験
バンコク・フィリピン・カンボジアに1〜3ヶ月滞在経験あり
現在はマレーシアに暮らして4年目
◇自己紹介
オンライン英会話歴5年。ゆるゆるながら英語の勉強を継続しているライターです。
現在は子どものサポートのためにマレーシアに暮らしています。