オーストラリアのメルボルンは、世界的にコーヒーの街として知られる場所です。
そのため、世界各国から来るワーホリ勢や留学生の多くが、メルボルンでのバリスタを仕事にしたいと憧れます。
ただし、メルボルンでバリスタを目指すのは競争率が高いため、事前の準備が大切なポイントです。
レジュメ(履歴書)の作成ポイントをはじめ、仕事探しの手順やトライアル(実技試験)の対策などを解説するので、ぜひ参考にしてください。
- メルボルン・ワーホリでバリスタを目指す前に知っておくべきこと
- 【準備編】採用率を劇的に変える「3つの事前準備」
- 【実践編】メルボルンでの効率的な仕事探しの手順
- 運命の「トライアル(実技試験)」を突破する対策
- メルボルンで理想のカフェ仕事を手に入れよう
メルボルン・ワーホリでバリスタを目指す前に知っておくべきこと
イギリス調の建物が立ち並ぶメルボルンは、オーストラリアでも特にカフェ文化が発達した街として知られています。ワーキングホリデー(ワーホリ)で渡航して「バリスタとして働きたい」と考える人も多いです。
しかし実際には、理想と現実のギャップに戸惑う人も少なくありません。メルボルンでバリスタを目指す前に知っておきたいポイントを解説します。
コーヒーの聖地メルボルンの特徴とバリスタの時給相場
メルボルンのカフェ文化の主な特徴はチェーン店よりも個人経営が主流で、通勤や散歩の途中など、カフェに行くのが生活の一部になじんでいる点です。
加えて、日本のようにコンビニコーヒーや缶コーヒーを日常的に選ぶ人は少なく、カフェで淹れたてのコーヒーを買うのが一般的です。
そのため、メルボルンのカフェは忙しい時間帯が多く、仕事環境は効率重視でスピード感が求められます。
メルボルンのカフェでバリスタとして働く際の時給相場は、以下が目安です。
・土日:時給 約28〜35ドル(約3,100円〜3,879円前後)
※為替や雇用形態によって変動あり
※レートにより日本円換算、変動あり
高く感じますが、パートタイムだと週に働ける日数が限られ、十分な生活費を稼げない場合もあります。その場合は、異なるカフェやほかの仕事を掛け持ちしている人も多いですよ。
また、競争が激しく仕事を得るまでに時間がかかるケースがあり、経験者が優先されることも多いです。
未経験でも可能?求められる英語力とスキルの現実
オーストラリアのメルボルンで未経験からバリスタになることは可能ですが、最低でも以下の英語力とスキルが求められます。
| 英語力 | ・注文対応(リスニング+スピーキング)がスムーズにできる ・コーヒーの種類やカスタマイズを理解できる ・クレームやイレギュラー対応ができる |
| バリスタスキル | ・エスプレッソ抽出の知識(グラインド調整など含む) ・ミルクスチーミング技術 ・ラテアート(ハート・リーフなど簡単なものでも可) |
英語力が不十分な場合は注文ミスが発生してクレームにつながったり、忙しい時間帯に業務をこなせなかったりするので、採用してもらえないケースが多いです。
日本で事前に英語の学習に取り組み、現地で語学学校に行くのがおすすめです。
また、全くバリスタの知識がない人は、日本もしくは現地でバリスタスクールやレッスンを受けておきましょう。
「知識はあるけど実務経験がなく、英語が不安」という人は、まずは現地の日系カフェやレストランで経験を積んでからローカルカフェに挑戦すると、採用される可能性が上がります。
渡航前に日本のカフェでバリスタ経験を積んでおくのもよいでしょう。
ワーホリで身につく英語力や、学習方法について知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
【準備編】採用率を劇的に変える「3つの事前準備」
メルボルンでバリスタとして働くためには、事前準備が重要です。特にワーホリの場合、限られた滞在期間の中で仕事を見つける必要があるため「準備してきた人」と「そうでない人」の差は想像以上に大きくなります。
採用されやすい人が共通して行っている3つの準備について、ポイントと併せて解説するので、参考にしてくださいね。
魅力的な「英文レジュメ(履歴書)」作成のポイント
メルボルンでバリスタの仕事探しをする際、英文レジュメは日本の履歴書のように形式に沿って細かく書くのではなく、シンプルで「何ができるのか」が一目でわかる内容が求められます。
採用側は多忙の中、毎日大量のレジュメが届くので、レジュメのスキルを中心に見てトライアル(実技試験)に呼ぶかどうかを判断します。
オーストラリアではトライアルで実力を判断して採用可否を決めるため、トライアルに呼ばれるレジュメ作りが仕事獲得の確率を大きく左右しますよ。
また、バリスタの仕事を探す場合にレジュメで最も見られるのは以下の3点です。
・エスプレッソマシンが使えるか
・英語での接客が問題なくできるか
履歴書に書く際のポイントを、経験者・未経験者に分けてまとめました。
| 経験者 | 未経験者 | |
| カフェでの就労経験 | 現地のカフェでの経験があればベストだが、日本のカフェでの就労経験もアピールになる | エスプレッソマシンが使えるのであれば「日本のカフェで1年のバリスタ経験がある」と書いてしまう |
| エスプレッソマシン | 使用経験のあるマシンやグラインダー、オーストラリアのコーヒー・スペシャリティコーヒーが作れることについて書く | 現地のバリスタコースや個別トレーニングで覚えたオーストラリアのコーヒーメニューや、マシンの銘柄と使い方を理解していることを書く |
| 英語での接客 | 「英語でオーダーの対応、レジ、提供できます」と書く。また、カフェでなくてもほかの仕事で英語接客をしていた経験があれば書く。 | 経験者と同様。現地のカフェや飲食店での勤務経験がなくても、問題なく接客できると書いてしまうのがポイント。 |
オーストラリアのカフェ業界は経験者が優遇されるのが基本で、「未経験」とだけ書くとトライアルに呼ばれにくいケースも少なくありません。
トライアルをゲットするのがレジュメの最大の役割なので、未経験でもバリスタスクールでコーヒーメニューやマシンの使い方を学んだのであれば、経験としてアピールしましょう。
トライアルの場数を増やすことで採用率も上がりますよ。
また、経験者はいかに自分の即戦力性をアピールできるかが重要なので「1日に何杯のコーヒーを作れるか」や、ラテアートの写真を1枚載せてみてくださいね。
現地のバリスタスクールやトレーニングの活用法
オーストラリアのメルボルンで未経験からバリスタを目指す場合、コーヒーの基礎知識やマシンの扱い方をまったく知らない状態だと、採用される可能性はかなり低くなります。
メルボルンにはバリスタコースがある学校や、個人トレーニングを提供しているところがいくつかあるので、まずは基礎知識やマシン・器具の使い方、ラテアートの作り方を学びましょう。
学校によってはキャンパス・オフィス内のカフェでのインターンなど、リアルな勤務環境で経験を積める仕組みを整えている所もありますよ。
バリスタの仕事を探す前に現地で基礎技術を実践形式で学び、練習しておくことで自信がつき、トライアルに挑みやすくなります。
さらに、講師やスタッフから現地の求人情報を得られる場合があるため、情報収集の幅も広がります。
必須の持ち物!黒の靴と動きやすい服装を揃える
オーストラリアのメルボルンでは、レジュメを直接カフェに持参して配る「直接訪問(Walk-in)」で採用が決まることも多く、その場でトライアル(実技試験)をするケースがあります。
そのため、レジュメ配りはすぐに働ける服装で行くと安心です。
服装はスーツやビジネスライクである必要はなく、黒やダークカラーの無地Tシャツと黒パンツなどでOKです。
重要なのは、いきなり働いても現場に自然になじめる見た目であり、清潔感があるかどうか。
靴は黒のスニーカーが無難で、ビーチサンダルやヒールはNGです。
髪が長い人は、結んでいくか結ぶヘアゴムを準備しておきましょう。
【実践編】メルボルンでの効率的な仕事探しの手順
メルボルンのワーホリでバリスタの仕事を見つけるには、求人サイトから応募して待つだけでは時間がかかるケースが多いです。複数の方法を組み合わせて仕事を探すと効率的に進められます。
仕事探しの方法と手順を解説するので参考にしてみてください。
主流は「直接訪問(Walk-in)」!レジュメ配りのコツ
メルボルンでワーホリの人が仕事を探す際に最も一般的で効果的なのが、直接訪問(Walk-in)です。
気になるカフェに直接足を運び、レジュメを渡します。
オンライン応募と比べて人柄やコミュニケーション力をアピールでき、マネージャーがいるタイミングで渡せれば、その場でトライアルに進めるケースもあります。
レジュメを配る際に押さえておくべきコツは以下の5点です。
・仕事を探していることを簡潔に伝え、明るく丁寧な印象でレジュメを渡す
・マネージャーがいるか聞き、可能であれば直接渡す
・自信を持って自分の強みを簡潔にアピールする
・あまり選り好みはせず、たくさんのカフェに配る
直接訪問は運やタイミングも関係するので、すぐに見つかる人もいれば、長期戦になる人もいます。そのため、まずはとにかく多くのカフェにレジュメを配り、チャンスを増やすのが大切です。
また、自分の強みをアピールして興味を持ってもらうのが重要です。
例えば、経験がなくても「家から近いので、いつでも何時でも働けます」や「現地でのカフェ経験はありませんが、バリスタクラスでマシンの使い方やコーヒーメニューは頭に入っています」など、十分なアピールができますよ。
求人サイト(SEEK、Jora)とSNSコミュニティの活用術
直接訪問(Walk-in)と求人サイトやSNSコミュニティでの仕事探しを並行すると、よりチャンスや選択肢を広げられます。
オーストラリアで代表的な求人サイトとして知られているのが、SEEKと、そのグループが運営するJoraです。どちらも国内最大級の求人数を誇ります。
「barista」「cafe staff」などのキーワードで検索すると、最新の求人情報をチェックできますよ。
加えて、SNSコミュニティも活用しましょう。
特にFacebookが主流で、ワーホリ向けの求人グループや現地コミュニティがあり、参加するとカフェのスタッフ募集に出会えることもあります。
コミュニティでの投稿は掲載から短時間で応募が集まるため、こまめにチェックして素早く連絡しましょう。
また、投稿者にメッセージを送る際は、簡単な自己紹介と経験、働ける曜日・時間帯などを明確に伝えてくださいね。
さらに、コミュニティの中で自己紹介とアピールポイントをまとめ、仕事を探している旨を投稿する方法もありますよ。
ワーホリ費用の目安や準備のコツについては、以下の記事で解説しています。
運命の「トライアル(実技試験)」を突破する対策
メルボルンのカフェでバリスタとして採用されるかどうかは、実際の現場で短時間働いてみるトライアルの出来次第です。
トライアルで評価されなければ採用にはつながりません。逆にいえば、実務経験がなくても現場での立ち振る舞いや姿勢が評価されれば、採用される可能性もあります。
トライアルを突破するために押さえておきたいポイントを解説します。
トライアル当日の流れとチェックされるポイント
トライアルは1〜2時間前後で行われることが多く、実際の現場で評価されます。
細かい内容は店舗によって異なりますが、コーヒー作りの補助や接客、簡単なオーダー対応などを任されるのが一般的です。
トライアル当日の主な流れは下記の通りです。
・スタッフの指示に従いながら業務に入る
・最後に軽い面談時間(トライアル開始前のこともある)
業務を完璧にこなせなくても問題ありませんが、「どう動き、どう学ぶか」と「英語力」が重要視されます。
バリスタとしてのスキル以外には、コミュニケーション力・積極性・スピード感がチェックされるポイントです。
わからないことはすぐに質問してスタッフと円滑にやり取りするように意識し、指示を待つだけでなく「何か手伝えることはありますか?」と意欲的な姿勢を示しましょう。
バリスタ以外の業務にも積極的に取り組むようにすると、評価が上がりますよ。
また、最初からスピードを重視されるわけではありませんが、正確さを保ちながら周囲のペースに合わせようとする姿勢がチェックされます。
トライアルの合否は当日もしくは後日に決まり、通過すればシフト調整やトレーニング期間などに移ります。
面接でよく聞かれる質問と回答例
トライアルの前後には、簡単な面接があるのが一般的です。
現役のバリスタがインターネット上で発信している典型的な質問例と回答例をご紹介します。参考にし本番でスムーズに答えられるように準備しておきましょう。
実際の質問内容はお店によって異なります。
| よく聞かれる質問 | 回答例 | 補足 |
| 何のVisa(ビザ)で来ているの? | ワーキングホリデービザで滞在しています。(I'm currently on a Working Holiday visa.) | レジュメに書いてあることですが、口頭でしっかり答えられるようにしておきましょう。 |
| Visa(ビザ)はいつまで? | ビザは来年の3月まで有効です。(My visa is valid until March next year.) | ビザの期間が短いと採用される確率が下がるので、渡航後はなるべく早く仕事を探しましょう。 |
| 週に何日働ける? | 週に4〜5日、週末も含めて働けます。(I'm available to work 4 to 5 days a week, including weekends.) | 可能な限り制限なく働ける柔軟性があると、採用率がアップします。住んでいる場所が近い場合は必ず伝え、いつでも働ける熱意をアピールしましょう。 |
| バリスタや飲食での経験はある? | はい、日本のカフェで働いた経験があります。接客やドリンク作りを担当していました。(Yes, I have experience working in a café in Japan. I was responsible for customer service and drink preparation.) | 必ず聞かれる質問です。現地での経験はもちろん、日本での経験も十分なアピールになります。オーストラリアのコーヒー知識を学校で学んでいる場合も、アピールしましょう。 |
| 使用経験のあるエスプレッソマシンとグラインダーは? | ラ・マルゾッコのエスプレッソマシンと、マッツァーのグラインダーを使ったことがあります。(I have used a La Marzocco espresso machine and a Mazzer grinder.) | 実務経験がなくても、バリスタスクールや個別レッスンの授業を受けた人は、使用したマシンやグラインダーを使用経験として伝えましょう。正確な機種名が思い出せない場合は、授業で業務用マシンを使った旨をアピールしましょう。 |
回答の際に大切なのは、完璧な英語ではなく伝えようとする姿勢です。笑顔でハキハキと説明すれば、十分に評価されますよ。
メルボルンの絶品グルメやコーヒー、B級グルメについて知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてください。
メルボルンで理想のカフェ仕事を手に入れよう
オーストラリアのメルボルンへワーホリに行き、競争率の高いバリスタの仕事をゲットするには、事前準備が重要です。まずメルボルンのカフェには、現地住民に加えて多くのワーホリ勢や留学生から毎日大量のレジュメが届くため、強みやスキルが簡潔に伝わる内容にするのが大切です。
また、レジュメはトライアル(実技試験)をゲットするのが目的であり、トライアルで採用の可否が決まります。
トライアルのチャンスを増やすと仕事の獲得率が上がるので、本記事で紹介したレジュメ作成のポイントを参考に準備してみてください。
未経験からバリスタになるのも可能ですが、知識ゼロ・接客に支障がある英語力だと難しいです。
メルボルンにもバリスタコースを提供する語学学校や、個別のバリスタトレーニングを受けられる場所が多くあるので、未経験者は仕事探しの前に基礎を学びましょう。
◇経歴
幼少期から英会話スクールに通い、大学は英語専攻に進学、社会人を経験した後にオーストラリアで1年ほどワーホリをしました。
◇資格
英検準2級、現在IELTSの受験勉強中
◇留学経験
オーストラリアの語学学校で2ヶ月英語を学びました。
◇海外渡航経験
オーストラリアでワーホリ(約1年)、現在フランス人のパートナーとフランス滞在中
◇自己紹介
オーストラリアでのワーホリを1年経験しました。
その時に出会ったフランス人の彼と現在フランスに住んでいます。
彼との会話は英語です。以前ライティングの仕事をしていた経験を活かし、Webライターとして活動しながら、英日翻訳家になるための勉強もしています。