
「英語が話せるようになるまでには何年もかかる」
「4ヶ月程度の勉強では英語力は身につかない」
英語力を身につけるには何年もかかると思っている方も多いかもしれませんが、4ヶ月程度の短い学習期間でも英語力を大幅に伸ばすことは可能です。
この記事では、4ヶ月の学習期間でどれぐらい英語力を伸ばせるのかを検証し、短期集中で英語を学ぶメリット、短期間で英語力を伸ばす学習のポイントや効率的な勉強法を解説します。
実際にカナダ留学中の筆者が、4ヶ月留学をする際のポイントについてもまとめているので、留学を検討中の方もぜひ参考にしてみてください。
- 4ヶ月の勉強で英語力はどのぐらい伸びるのか?
- 4ヶ月の短期集中で英語を学ぶメリット
- 4ヶ月の短期間で英語力を伸ばすためのポイント
- 4ヶ月の短期間で英語力を伸ばすための勉強法
- 4ヶ月留学をするときのポイント
- まとめ
4ヶ月の勉強で英語力はどのぐらい伸びるのか?
4ヶ月の英語学習で、英語力はどのぐらい伸びるのでしょうか。語学力の上達には個人差がありますが、具体的な例は以下の通りです。
1.英語話者と日常会話ができる
多くの人にとって、英語学習の目標は「英語でコミュニケーションがとれること」ではないでしょうか。
4ヶ月あれば、ネイティブスピーカーのような流暢な英語とまではいかなくても、ある程度日常会話ができるようになります。
1対1の会話だけでなく、複数人での会話にも自然と参加できるようになってくるでしょう。自分の専門分野や関心のあるトピックなら、英語話者と深く語り合うことができるようになるかもしれません。
2.海外ドラマ・洋画を英語字幕で楽しめる
英語学習を4ヶ月続けると、日本語字幕が無くても映画やドラマを楽しめるようになってきます。
音声のみでの視聴は難易度が高いかもしれませんが、英語字幕を付ければしっかりと内容を理解することができるはずです。
知っている語彙や言い回しに出会うことも多くなり、より英語学習が楽しくなる時期であるともいえます。
3.スムーズに海外旅行ができる
英語での注文や道案内など、海外旅行に必要な会話は何不自由なくできるでしょう。耳も英語に慣れ、旅行先でも不自由なく行動することができます。
実際に筆者は留学4ヶ月目に旅行に行き、予定外の長距離バスの手配なども問題なく行えました。4ヶ月の留学期間中の英語学習で、海外旅行を楽しむのに十分な語学力が身に付いたと実感しました。
4.英文を読むことに抵抗感がなくなる
リーディング力の向上により、海外のwebページや英語サイトなどの文章を、容易に読めるようになってきます。
リーディングは慣れによる側面が大きいスキルなので、特に短期間での学習効果を実感しやすいでしょう。
4ヶ月の短期集中で英語を学ぶメリット
長期的に英語の勉強を継続するよりも、短期間で集中して学習した方が効率的です。短期集中で英語を学ぶメリットを、以下にまとめました。
1.モチベーションを維持しやすい
英語学習を続けるには、日々のモチベーションをいかに保つかが重要です。長期間の学習計画を立てても、忙しかったり体調が悪かったりすると、ついつい勉強を後回しにしてしまいがちです。
受験勉強などで「中だるみ」を経験した人も多いのではないでしょうか。短期間学習では、ゴール設定が明確になり、当初のモチベーションを維持したまま学習に取り組むことができます。
これは筆者の経験談ですが、大学受験の時よりも、5ヶ月間集中して勉強したTOEFL学習の方が英語力の伸びを実感しました。
受験勉強で英語の基礎力が上がっていたこともありますが、短期間で目標を定めて勉強できたことが大きかったと感じています。
2.具体的な学習計画が立てられる
モチベーションの維持とも関連する話ですが、具体的で実践的な学習計画を立てることも英語勉強において非常に重要。
長期学習では、「英語がうまくなるように勉強する」など目標や勉強法が漠然としがちです。その結果、勉強の成果が見えずにモチベーションが下がってしまったり、進学や就職などで生活が変わって勉強を継続するのが難しくなったりすることも少なくありません。
4ヶ月など比較的短期間の制約がある場合、現在の自分の生活を元に実現しやすい学習計画を作成することができます。日々少しずつゴールに向かっていく実感を持ちながら、学習を続けられるでしょう。
3.学習定着率が高い
4ヶ月という短期間で英語力を伸ばすという目標を達成するためには、学習期間中はほぼ毎日英語の勉強をすることになります。
毎日英語を勉強すると、知識の定着率を高められます。人間は、1日前の学習で得た知識のほとんどを忘れてしまうと言われています。
同じ7日間分の勉強であっても、毎日勉強した場合と、3日に1回勉強した場合では知識の定着率は大きく異なるのです。
短期間学習によって知識の定着率を最大限に保ち、効率的な学習が可能になります。
4ヶ月の短期間で英語力を伸ばすためのポイント
1.日常で英語にふれる機会を増やす
短期間で英語を学習するデメリットは、英語に触れる総時間が限られてしまうことです。そのため日常生活の中で意識的に英語に触れる時間を増やすことが大切です。
英語のニュースを読む、毎日単語帳を開くなども効果的ですが、個人的におすすめなのがスマホを英語設定にすること。
スマホは毎日使用するものなどで、自然と英語に触れる時間を増やせます。
教材を購入したりアプリをダウンロードしたりする必要もなく、設定を変更するだけで今すぐ始められるのも嬉しいポイントです。
最初は使いづらさを感じるかもしれませんが、慣れてしまえば不自由を感じることも少なくなります。英語初心者の方は、まずは数日間試してみるのがおすすめです。
2.小さなゴールを明確にする
「短期集中で英語を学ぶメリット」でも触れた通り、4ヶ月という短期集中型の学習では、具体的な計画を立てられることが強みです。
4ヶ月後の目標を明確にしたうえで、1ヶ月ごとのゴールを設定してみましょう。
小さなゴールを立てることで目標と今のギャップを把握し、日々のタスクを明確にすることができます。
4ヶ月の短期間で英語力を伸ばすための勉強法
実際にどのような勉強法をすれば、4ヶ月で英語力を伸ばすことができるのでしょうか。筆者がやってみて、特に効果があったと感じた勉強法をまとめました。
1.シャドーイング
シャドーイングの練習を積むことで、正しい発音と文法を勉強し、英語のスピードに慣れることができます。
シャドーイング学習継続のコツは、自分の好きな海外ドラマや映画をシャドーイングの教材にすることです。
シャドーイングは他の英語学習より少し工程が多く、継続するハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
まずは楽しく続けられることを最優先に始めてみてください。
2.オンライン英会話
オンライン英会話は、忙しい方の実戦練習に最適です。時間や場所を問わずできるため、自分の生活のルーティンに合わせて、時間のある時に学習を進めることができます。
実際に、筆者も留学前にオンライン英会話を利用していました。
渡航前に実践的な会話経験が積めたため、スムーズに留学をスタートさせることができました。これから海外に渡航する方にも、特におすすめの勉強法です。
3.フォニックス練習
フォニックスという学習法を耳にしたことはあるでしょうか?フォニックスとは、アルファベットの正しい音を学ぶ発音練習法で、アメリカでは初等教育で広く用いられています。
日本語の平仮名とちがい、アルファベットはそれぞれの文字の呼び方と音が異なっています。
フォニックスを練習することで、英語の正しい発音を習得できるため、リスニング・スピーキング力を伸ばす上で非常に効果的です。
様々なフォニックス練習動画があるため、自分に合う動画を見つけてみてください。
4.単語勉強で発音記号を意識する
単語の勉強というと、単語帳やフラッシュカードを使いながら、単語と意味を照らし合わせるだけの方が多いかもしれません。
単語を勉強する時に発音記号も意識すると、リーディングのみでなく実践で使えるボキャブラリーを増やすことができます。
CDなどで発音を一つ一つ確認することが理想的ですが、発音記号をみて頭の中で再生するだけでも効果は抜群です。
4ヶ月留学をするときのポイント
4ヶ月の留学は、学位取得を目的とした正規留学に比べると、比較的短期間の留学と言えます。英語環境に身を置いていることは大きなアドバンテージですが、ただ日々過ごすだけでは英語力の向上は見込めません。
短い留学期間で最大限英語力を伸ばすには、どのようなことに気を付ければいいのでしょうか。
1.積極的に外出する
留学期間中は、積極的に外出することを心がけましょう。留学してすぐのときは中々友達もできず、自室にこもりがちになってしまいます。
まずは積極的に外に出て、英語に触れる機会を持つようにしてみてください。カフェの注文や買い物など、小さな会話をコツコツ積み上げていくことが大切です。
また、地域のイベントに参加してみるのも効果的です。海外では図書館などで公共のイベントがたくさん開催されています。こうした場で英語を実践的に使うとともに、ネイティブスピーカーとの交友関係を広げていきましょう。
2.インプット学習を継続する
英語学習はインプット→アウトプットの繰り返しです。留学生活ではアウトプットばかりに気を取られ、インプットがおろそかになりがちです。
英語の動画を見る、単語帳を開く習慣をつけるなど、毎日何かしらの形でインプット学習を継続しましょう。
留学期間中はインプット学習で新しく覚えた表現や単語を、すぐに実践で使うことができます。インプットをより多くすることで、「明日はこの表現を使ってみよう」といった会話への動機づけが生まれ、モチベーションの向上にもつながります。
3.自分専用の単語帳を作る
留学中は、日本にいるときと比べ膨大な量の英語にふれることになります。文章の中での適切な使い方や意味が分からない単語に出会う機会も少なくありません。
自分が知らない単語に出会ったときは、意味を書き留めて自分専用の単語帳を作ってみましょう。その単語に出会ったときの状況とともに意味を記憶できるため、単語帳を開くだけよりも圧倒的に語彙力を向上させることができます。
自分専用の単語帳を作るためには、特別なアプリやノートは必要ありません。
筆者はスマホのメモアプリを活用し、授業で分からなかった言葉を記録しています。分からない経験をとりこぼさず、自分の学びにつなげていきましょう。
まとめ
限られた時間を有効に活用することで、4ヶ月程度の学習期間でも十分に英語力を伸ばすことができます。
むしろ、モチベーションや学習計画といった点で、長期学習よりも短期学習の方が多くのメリットがあります。
短期学習の強みを活かし、4ヶ月の学習効果を最大化できるように努力しましょう。ぜひ自分に合う勉強法を取り入れて、英語学習に励んでください。
短期学習の強みを活かし、4か月の学習効果を最大化できるように努力しましょう。ぜひ自分に合う勉強法で、英語学習を継続してみてください。
◇経歴
カナダ留学
◇資格
TOEFLiBT 86 (留学前)
◇留学経験
カナダ 8ヶ月
◇海外渡航経験
カナダ(バンクーバー、イエローナイフ、カルガリー、バンフ、ケベック、モントリオール、ハリファックス)、オーストラリア、カタール、ルワンダ(すべて個人旅行)
◇自己紹介
大学の交換留学生として、カナダで国際政治を勉強しています。