シチュエーションを英語では?
「シチュエーション」は日本語でもよく使われる単語です。英語では「situation」と表記し、日本語と同じく「状況」を表す単語として使われています。
ですが、「状況」と言いたいときに何も考えずに「situation」を使ってしまうと、誤解を招くこともあるので注意が必要です。
今回の記事では「situation」が持っているニュアンスや、「状況」を表す4つの英単語について、例文と一緒に解説しています。
また、旅行や留学など、シチュエーション別に使える便利な英会話フレーズもご紹介します。フレーズまるごと覚えて、ぜひ使ってみてください!
状況を説明するときに “situation”はNG!
「シチュエーション」は、カタカナ英語として日本でも日常的によく使われている単語です。英語のスペルは「situation」となり、英語でももちろん「シチュエーション」や「状況」という意味で使われています。
しかし、実は場面によっては「状況」を「situation」に訳してしまうとNGなケースがあります。
英語の「situation」は、文脈によっては「問題が発生している状況」や「困難な状況」というニュアンスが含まれます。そのため、ただ単に状況を説明したいときに「situation」を使うと、誤解を招く可能性があるので注意しましょう。
例文を見て確認していきます。
プロジェクトの状況について話し合いたいです。
この文脈で「situation」を使うと、「何かプロジェクトに問題がある状況なのではないか」という印象を相手に与えます。
プロジェクトには以前も今も何も問題なく、シンプルに「状況を共有する」と言いたいときは以下のように伝えると自然です。
プロジェクトの状況について話し合いたいです。
このように、「状況」を表すときは「situation」が合っているのか考えながら単語を使うと、より自然な英語を話せるようになります。
「状況」を表現する英語は4つ
「状況」を表現する英語は、situation、condition、state、circumstanceの4つです。それぞれにどんなニュアンスがあり、どのように使い分けるのか、例文や会話例と一緒に見ていきましょう。
Situation
「situation」は、状況や状態、情勢、事態を表す単語です。「特定の場所や時間で起こっていること」というイメージを持っておきましょう。
文脈によって「situation」には、「その状況が起きている背景に原因がある」というニュアンスが含まれます。
このような状況では、コミュニケーションが重要です。
この「In this kind of situation」という表現には、「その状況を引き起こしている理由や原因がある」というニュアンスが含まれています。
他の例文や会話例も見てみましょう。
会社の財政状況は、大幅に改善しました。
この状況にすぐに対応する必要があります。
B: Yeah, it’s a difficult situation, but I’ll try to find another flight.
A: フライトがキャンセルになったって聞いたけど、どうするつもりなの?
B: そうなんだ。困った状況だけど、他のフライトを探してみるよ。
Condition
「condition」は状況や状態、体調を表す単語です。
日本語でも「コンディションが悪い」のように使われますが、英語でも似たニュアンスで使えます。健康状態や、物の機能についての状況を説明するときに使える単語です。
大雨のせいで、道路が危険な状況です。
今日は体調がかなり良くなったように見えるね。
旅行前に車の状態を確認しましたか?
B: My condition is a bit off, but I’ll be fine after some rest.
A: 顔色が悪いけど、大丈夫?
B: ちょっと体調悪いけど、少し休めば大丈夫だよ。
State
「state」はシンプルに状況や状態を表す単語です。物事の状況や、心理的・物理的な状態を指すときに使われます。
嵐の後、その家はひどい状況でした。
修理が終わって、やっとキッチンが使える状態になりました。
手術の後、患者は安定した状態です。
B: It’s still in the early planning stages.
A: 新しいプロジェクトはどんな状況ですか?
B: まだ初期の計画段階です。
Circumstance
「circumstance」は「状況」を表すフォーマルな単語です。環境や背景、周囲の状況を説明するときによく使われます。
よく使われる熟語である「under the circumstances」を覚えておきましょう。「そのような状況で」という意味です。
そのような状況において、私たちはできる限りの最善の決断をしたと思います。
状況によっては、会議に遅れるかもしれません。
計画は状況に応じて変更される可能性があります。
B: Because of the circumstances, it wasn’t possible to continue as planned.
A: どうしてミーティングをキャンセルしたんですか?
B: 状況的に、予定通りに進めることができなかったんです。
シチュエーション別の英会話集
海外旅行、留学、オンライン英会話などでよく使う英会話表現をシーン別にご紹介します。実際のシチュエーションを想定した英会話フレーズなので、ぜひ覚えて使ってみてください。
空港のシチュエーションで使えるフレーズ
チェックインをお願いします。
バンコクで乗り継ぎます。
Me: Yes, I have one.
スタッフ:預け荷物はありますか?
私:はい、1つあります。
Me: Six days.
スタッフ:シンガポールにはどのくらい滞在しますか?
私:6日間です。
Me: At the 〇〇 Hotel.
スタッフ:どこに滞在しますか?
私:〇〇ホテルです。
窓側の席をお願いできますか?
15番ゲートはどこか教えていただけますか?
SIMカードを購入できる場所はどこですか?
レストラン・カフェのシチュエーションで使えるフレーズ
すみません、水をいただけますか?
Me: Not yet.
スタッフ:注文は決まりましたか?
私:まだです。
ここで一番人気の料理は何ですか?
この料理は辛いですか?
このセットメニューには何が含まれていますか?
これを玉ねぎ抜きでお願いできますか?
砂糖なしのコーヒーをお願いします。
飲み物のおかわりをいただけますか?
これをテイクアウトできますか?
クレジットカードで支払えますか?
ホテルのシチュエーションで使えるフレーズ
チェックインお願いします。
チェックイン時間まで荷物を預かってもらえますか?
朝食は含まれますか?
ルームサービスをお願いしたいです。
タオルの補充をお願いします。
部屋のエアコンに問題があります。
近くの良いレストランを教えていただけますか?
傘を借りることはできますか?
空港へのシャトルサービスはありますか?
チェックアウトを遅らせることはできますか?
留学のシチュエーションで使えるフレーズ
留学先で会った友達に話しかけてみましょう。
こんにちは、初めまして!私の名前は〇〇です。
ここに座ってもいいですか?
出身はどこですか?
ランチ一緒にどうですか?
放課後予定はありますか?
学校の授業で使えるフレーズも見てみましょう。
もう一度言ってください。
この単語はどういう意味ですか?
このフレーズはどんなシチュエーションで使いますか?
この課題の締切はいつですか?
この課題についてもう一度説明してもらえますか?
まとめ
今回の記事では「状況」を表現する英単語や、シチュエーション別に使える日常英会話の表現をご紹介しました。
「situation」や「condition」などの単語は、日本語に翻訳するとどれも「状況」になってしまうので、最初は言葉のニュアンスを理解して使い分けるのが難しいかもしれません。
自分で単語を使って英作文を書いたり、スピーキングをしたりして何度も使っていくうちに、単語のニュアンスや使い方に慣れていきます。
ぜひネイティブキャンプを活用して、今回覚えた単語やフレーズを実際に使ってみてください。講師に質問して、単語をどのように使い分けるのかを確認するのもおすすめですよ。