英語力を測る試験として認知度が高い
TOEIC
就職活動や留学準備のためにTOEIC受験を考えている大学生の方も多いのではないでしょうか。
TOEICで高得点を取得すれば、
就活でのアピールポイントになったり、
大学の単位として認められたり など、
たくさんのメリットがあります。
今回の記事では、
『大学生が目指すべきTOEIC点数』
について詳しく解説していきます。
就活の際に必要となる目安スコアも紹介していくので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
大学生のTOEIC点数はどれくらい?
2023年に実施されたTOEIC公開テストの大学生の平均点数は596点です。
全受験者の平均点数は612点で、大学生の平均スコアは全体平均よりもやや低い結果となっています。
ただし大学生といっても大学1年生と4年生には大きく点数の差があり、
大学1年生の平均点は549点、
大学4年生の平均点は611点と、60点以上の差があります。
■大学生のTOEICの平均点数(2023年)
大学1年生 | 549点 |
大学2年生 | 580点 |
大学3年生 | 599点 |
大学4年生 | 611点 |
大学院 | 639点 |
出典:TOEIC Program DARA&ANALYSIS 2024
「大学生のうちにどのくらいのTOEIC点数を取っておけば良いの?」と迷った場合、
まずは大学4年生の平均点である
600点以上を目指すと良いでしょう。
TOEICで600点以上のスコアであれば、就活の際に履歴書に書いて英語力をアピールできます。
大学生が留学を目指す場合のTOEIC点数の目安
次に、大学生が留学を目指す場合に目標となるTOEIC点数の目安について解説していきます。
大学生が留学を目指す場合、目標とするべきTOEIC点数の目安は
「どのような留学をするか」によって異なります。
語学学校に通う場合、現地でワーホリする場合、大学等に正規留学する場合に分けて解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。
語学学校に通う場合
まず、語学学校に通う場合です。
「TOEIC◯点以上が必要」という明確な点数はありませんが、
500点以上を目安とすると良いでしょう。
TOEICでは、470点以上のスコアを
と評価しています。
そのため、TOEICで500点以上を取得できていれば、留学先で生活するための基礎英語力があると言えます。
留学をして語学学校に通うことで英語力は向上しますが、どのくらい上達するかは留学前の英語力に大きく左右されます。
基礎的な英語力がないまま留学をしてしまうと、英語オンリーの授業についていけなかったり、英語でのコミュニケーションが取れずに日本人留学生同士でかたまってしまったりと、思うように英語力を伸ばすことはできません。
まずはTOEIC500点以上を目標に留学前に英語力を伸ばしておくことで、留学中の学びがより充実したものとなります。
現地で働く場合
ワーホリ制度を利用して現地で仕事をする場合も、「TOEIC◯点以上が必要」といった基準はありませんが、
TOEIC500点以上の英語力
がある状態が望ましいです。
ワーホリをする場合、雇用主やお客さんと英語で正確な意思疎通をする必要があるため、最低でも日常会話レベルの英語力が求められます。
また、どのような職種に就くかによっても必要な英語力は異なります。高い英語力があればあるほど、時給が高くなったり、選択肢が広がったりと、好条件で働くことが可能です。
各職種でどのくらいの英語レベルが求められるかは、以下の表を目安にしてみてください。
■ワーホリ職種別 必要なTOEICスコアの目安
TOEIC300点 | ファーム |
TOEIC400点 | 日本料理レストラン(キッチン) レストランの皿洗い |
TOEIC500点 | 日系企業のオフィス |
TOEIC600点 | 日本食レストラン(ホール) ローカルレストラン(キッチン) ギフトショップ |
TOEIC650点 | ツアーガイド カフェ店員 バーテンダー |
TOEIC700点 | ローカルレストラン(ホール) ホテルの受付 |
ファームや日本人スタッフが働くレストランなどは英語でのコミュニケーションが少ないため、英語に自信がない人でもチャレンジしやすいです。
ツアーガイドやカフェ、ホテルなどの接客が必要な職種だと、650点以上レベルの高い英語力が求められます。
大学への正規留学の場合
海外の大学への正規留学の場合、授業を問題なく理解できるレベルの英語力が必須になります。
必要なTOEICスコアの目安は
650点〜750点以上です。
正規留学の場合、
リスニング、
ライティング、
スピーキング
の英語4技能をまんべんなく身につけることに加え、
大学で学ぶために必要なアカデミックな語彙や専門用語などの習得も必要になります。
海外の大学への進学・留学の場合、TOEICスコアではなくTOEFLやIELTSのスコアが求められることが多いです。
大学によって必要となる英語資格は異なるので、留学を目指す場合は事前に確認しておきましょう。
■大学留学で必要なTOEFL・TOEICスコアの目安
TOEFL50点以上(TOEIC650点以上に相当)
2年生大学への出願が可能
TOEFL70点以上(TOEIC780点以上に相当)
4年生大学への出願が可能
TOEFL90点以上(TOEIC900点以上に相当)
難関大学への出願が可能
TOEFLとTOEICスコアの換算はあくまでも目安ですが、正規留学を目指している方は参考にしてみてください。
日系企業への就職を目指す場合のTOEIC点数の目安
次に、
就職活動で有利になるTOEICスコアについて見ていきましょう。
昨今では多くの企業がグローバル化に対応するため英語力のある人材を求めており、TOEICスコアを取得しておくことで就活での大きなアピールポイントとなります。
一般的な日系企業への就職を目指す場合、大学生の平均点である
600点以上が履歴書に書けるスコアのボーダーです。
履歴書にTOEICスコアを書くことで英語スキルの証明になりますし、特に英語力を求められない職種でも「目標に向かって努力できる人材である」という点をアピールできます。
就活に有利になる点数の目安は600点以上ですが、
日系企業でも大手や人気業界への就職を希望する場合、
700点以上が必要な場合もあります。
商社やメディア、公共団体などは新入社員のTOEICスコアが高く、他業界よりも高いTOEICスコアを取得しておかないと他の志願者との差別化が難しいです。
外資系企業への就職を目指す場合のTOEIC点数の目安
高い英語力が求められる
外資系企業への就職を目指す場合は、
730点以上のTOEICスコア取得が望ましいです。
TOEIC公式評価である「TOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表」によると、
「どんな状況でも適切なコミュニケーションができる素地を備えている」
と定義しています。
「業務上も大きな支障はない」レベルとされており、ビジネス英語レベルに相当します。
外資系企業では「ビジネス英語レベル」を応募条件にしている場合も多く、その場合は730点以上が目安になります。
また、大手企業や競争率の高い会社の場合は、TOEIC800〜900点以上が求められる場合もあります。希望する企業によって求められるTOEICスコアは異なるので、事前にしっかりリサーチをして正しく目標設定を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回の記事では、TOEICの大学生平均点についてや、留学・就職で求められるTOEICスコアについて詳しく解説しました。
2023年に実施されたTOEICでの大学生の平均点は596点です。就活でTOEICスコアを活用する場合、大学生の平均点である600点以上が履歴書に書けるボーダーになります。外資系企業への就職を目指す場合は、ビジネス英語レベルである730点が目安です。
TOEICは英語力の客観的な証明になる英語試験で、世界的にも信用度が高いのが特徴です。大学生のうちに受験をして高スコアを取得しておけば、留学や就活など様々なシーンで役立てることができるでしょう。
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◇経歴
英語使用歴:6年
Webライターとして言語学習や海外生活に関する記事を執筆しています。
◇留学経験
メキシコシティでスペイン語留学
◇海外渡航経験
・英語圏含む30ヶ国以上への渡航経験あり
(アメリカ、カナダ、オーストラリアなど)
・海外在住歴:4年
◇自己紹介
海外旅行にハマり英語の必要性を実感したことをきっかけに、一念発起しNativeCampで英語学習をスタート。
オンラインレッスンを繰り返し英会話を身につけました。その後言語学習に興味を持ち、メキシコ国立自治大学が運営する語学学校CEPEでスペイン語を学習。
現在はメキシコシティで英語とスペイン語を使いながら生活しています。