「やばい」ときに使える英語表現・スラング

「やばい」というのは、日本語でもよく使う表現なのではないでしょうか。どちらかというとネガティブな言葉ですが、日本語でも「やばい」と言いながらポジティブな意味で使っていることがありますよね。

こういった現象は、英語でも起こっています。ここではあらゆる場面で「やばい」といいたいとき、英語ではどういう風に表現すればいいのかを、ちょっとしたスラングも混ぜながらご紹介していきます。。

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病気や風邪をひいているとき(体調関連)

まずは、病気や風邪のときに「やばい」と言いたいとき、どんなフレーズを使えばいいかをご紹介します。とはいえ、「やばい」という言葉に直訳はありませんから、「やばい」のニュアンスを英語表現で出すような形になります。

風邪のひきはじめや、ちょっと具合が悪い時に使えるフレーズ

Oh dear… I think I got a cold. 
(やばい・・・風邪を引いた気がする。)

Oh no… I think I’m getting sick. 
(やばい・・・具合が悪くなる気がする。)

“Oh dear”というのは、イギリスでよく使われる表現ですが、「やばい」と言いたい時に、一番マイルドにその気持ちを表現できるフレーズです。外国人や女性が使っても問題ありません。「やばい」という意外にも、さまざまな場面で使われます。

“Oh no”は、みなさんご存知ですよね。何かネガティブなことについて、一言で気持ちを表現したいときに使えます。こちらも、マイルドな表現ですから、外国人が使っても問題ありません。

これらの言葉は、「やばい」と言いたい時なら具合が悪いときだけではなく、どんな場面でも使える言葉です。

では、次はちょっと使うのに戸惑うようなスラングを交えながら「やばい」を表現してみましょう。

すでに具合が悪い時に、具合の悪さを表現するフレーズ

I’m feeling terribly sick. 
(本当にやばいほど具合が悪い。)

I’m feeling fucking sick.
(マジやばい位具合が悪いんだ。)

Shit, I have a high fever! 
(やばい!高熱がある!)

こんな感じでしょうか。

“terribly sick”という表現は、スラングというほどではありませんから、気にせず使ってしまって大丈夫です。しかし、F-wordと言われる”fucking”や、”shit”と入るような言葉は、使う相手をしっかり選んでください。

特にF-wordは女性の方が使うのはあまり好まれません。Shitもそうかもしれませんが、実際には使っている人をよく目にするでしょう。

どちらも、間違ってもフォーマルな場や、親しくない人の前では使わないようにしてください。

仕事が終わらないとき(仕事関連)

仕事が終わらなくて「やばい」と言いたい時もありますよね。前述で紹介したような”Oh dear”や、”Oh no”なんて表現はここでも使えますが、またちょっと違う表現をご紹介しましょう。

仕事が終わらなくてやばいとき

My gosh! I can’t finish my work! 
(やばい!仕事が終わらない!)

Holy shit! The deadline is tomorrow! 
(やばい!締め切り明日だ!)

Damn! I’ve got more tasks to do… 
(やばい!まだやることがある。)

My goshというのは、”My god”と同じように使われますが、godというと強すぎるので、それを少し柔らかくしたような表現です。女性がよく使っているのを耳にするでしょう。

“Holy shit!”や”Damn!”というのもよく耳にしますが、これらはちょっと汚いスラングになります。特に女性の方は使わないように。また、英語がまだあまり話せない人が使っても不思議な感じがします。

仕事でなにか忘れていてやばいとき

A: Shit! I forgot to reply to our very important client.
(やばい!大事なお客様に返信するのを忘れてた。)

B: Oh no, you should reply right now!
(あらら、今すぐ返信したほうがいいよ。)

A: It’s been two weeks since he sent me the email.
(彼からのメールをもらってから、もう2週間経ってるんだ。)

B: That’s terrible!
(それはやばいね。)

A: Right. I totally messed it up.
(でしょ。やばいことになったよ(=やっちゃったよ。))

B: Well, maybe you can call him and apologise, can’t you?
(うーん、電話して謝ったらどうかな。)

A: Yeah, I hope the situation won’t get worse.
(そうだね。もっとやばいことにならないといいな。)

ちょっと長いですが、「やばい」にあてはまりそうな表現をたくさん盛り込んでみました。

AさんとBさんは何年か同じ職場で働いている、フランクに話せる同僚同士として読んでみましょう。

Aさんは男性、Bさんは女性として読むと、どの程度の表現なら女性でも許容され、男性がどの程度のスラングを職場でも口にしていいかわかるかもしれません。

ちなみに、同じ職場の上司に対してフランクに話している場合でも、Shitなどの表現は避けた方が無難です。”Oh no”位なら、全く問題ありません。もしも上司と会話をするのなら、Bさんの表現を真似しましょう。

仕事の場面で、「やばい」を表現したいとき、下記のような表現も使えます。

I’m in trouble.
(やばいことになった。=困ったことになった)

We have a problem. 
(やばいことになった。=問題がある。)

What the hell? 
(やばい!※起こっている悪いことが信じられないというようなニュアンスがあります。)

上の2つは通常の表現ですから、いつでも使えますが、”What the hell?”はスラングなので、友達のような同僚以外には使わないようにしてください。

とても嬉しいことがあったとき(やばいと言うワードがマイナスではなくプラスの意味に対しても使用されていることを表す)

最後は、ポジティブな意味で使う場合の「やばい」のフレーズを学んでおきましょう。

A: Hey, you know what? I won the lottery!  
(聞いてよ!宝くじが当たったんだ!)

B: Did you really? That’s awesome! 
(ほんと?やばいね!(=すごいね))

A: Yep, this is fucking sick! 
(マジでやばいよ!!)

B: How much did you win? 
(いくら当たったの?)

A: A million dollers!!!!
(100万ドル!!!)

B: Holy shit!! 
(やばい!!)

A: Yeah, this is crazy! I’m so freaking out!!! 
(でしょ、やばいよ!マジでやばい!)

といった感じでしょう。やばいを多用していますが、これはここでは「やばい」という表現がテーマになっているためなので、通常の翻訳ならもっと日本語訳に幅を持たせるでしょう。

お気づきの方もいるでしょうけれど、日本語と同様に、同じ表現を用いてネガティブにもポジティブにも「やばい」を表現できます。

この例文の中で、「やばい」と訳されているものは、ほとんどネガティブな意味でも使えます。Awesomeだけは、ポジティブな意味で使われることが多い「やばい」です。

“fucking sick”のfuckingの部分は、veryなどのように強調をするための言葉で、ポジティブにもネガティブにも「マジで〇〇だ」という風な表現をしたいときに使えます。

この例文では、Aさんは男性、Bさんは女性をイメージしています。女性でも、驚きすぎて興奮したときには、”Holy shit”のような汚い言葉を使っても、許容されることが多いです。

いずれもカジュアルな表現となりますので、かなり仲良しの相手だけにとどめておきましょう。(そもそも日本語の「やばい」も目上の方には使わないですよね。それと同じ様な感覚です)

まとめ

「やばい」という表現について、さまざまなものを紹介してみました。スラングも多いのですが、スラングは英語がつたない外国人が使うと、不思議な感じがします。実際にネイティブたちがどう使っているかを注意深く観察し、使いどころをわきまえておきましょう。

意味だけ知っておいて、自分では強めのスラングは使わないというのもトラブルを避けるひとつの手です。上品めな女性の話し方が参考になるので、周囲にそんな女性がいる場合は、その人がどう言葉を使っているかチェックしてみるのもおすすめです。