「あの人、汚い言葉遣いするのよね。イヤな気分になるわ。」
「マナーも悪いし、言葉遣いも悪いって最悪~」
「汚い言葉遣いする人って、キレるのも早いかもよ。」
こんな会話になるのも、どんな言葉遣いをするかによってその人の印象がまったく違うものになったり、そういうことによってイヤな気分にさせられるからでしょう。
友達や同僚など周りの人との関係に悪い影響がないように、自分が発する言葉遣いが汚いものでないように気をつけないといけません。一般的に、日本語であればどんな言葉遣いがよくないものなのか、私たちは分かっています。さて、英語は?
英語にはFワード、Sワード、Cワード、bワードと言われる言葉のグループがあります。
会話をするなかでも、使わないほうがよい言葉、使っちゃいけない表現、これは知っておくべきですね。「知らなかった」で済む相手なら訂正ができますが、間違った言い方で思いがけないトラブルになる可能性もあります。
今回の記事では、そんな「汚い言葉遣い」の英語バージョンを「F・S・Bワード」に分けて一気にご紹介しましょう。一部、読むだけでもムカムカする表現があるかと思いますがご了承ください!
- 汚い言葉遣いとはどんな言葉?
- 英語の汚い言葉を表わす「swear word」
- Fワード「F*ck」
- F*ck!
- Sワード「Sh*t」
- Bワード「B*tch」
- F・S・Bワード以外の汚い言葉
- 英語の汚い言葉遣い まとめ
汚い言葉遣いとはどんな言葉?
日本にも汚い言葉遣いがたくさんあります。汚い言葉遣いと言えば、バカ、あほか、おまえ~、ウザい、キモいなどなど、挙げればキリがありませんね。これらは相手を傷つけるような言葉とも言えるでしょう。それらに加えて現代は、侮辱する・軽蔑することを”ディスる”という新しい言葉で表現します。
多くの人が利用するSNSでも顔が分からないからか、汚い言葉が飛び交う、炎上する、といったことを多く見ます。
言葉は相手とのコミュニケーションにとって大切です。
丁寧で優しい言葉は相手が受け入れ、双方の心が安定します。逆に、汚い言葉は使う人の荒れた心を現わしたり相手を傷つけるといった行為になる、とてもネガティブなものになります。
恐ろしいことに、汚い言葉を使うと人は自分が強くなったかの錯覚を持つことがあります。
言葉はあなたの人となりを表わし、どういう人間であるかを表わすことであり、”たかが言葉”と乱暴な話し方をすればどうなるか、ちょっと考えればわかりますね。
さて、日本語でも英語でも同じ!汚い言葉遣いをすることなく、世界中の人と英語で気持ち良いコミュニケーションを取りましょう。そのためにも、本記事では使うべきでないFワードなど、英語の汚い言葉を紹介します。それらを知り、理解することで、必要のない外国人とのトラブルを回避できます。
英語の汚い言葉を表わす「swear word」
さっそく、英語の汚い言葉や悪口に使われる表現の紹介を始めましょう。
さて、汚い言葉を表わす英語の総称は「swear word」(スウェアワード)と言います。その意味を調べてみるとすごいですよ・汗 ほぼほぼ悪い言葉・悪口のスラングです。
罵りの言葉、下品な言葉、わいせつな言葉などを言い、例えばアメリカの俗語としてケツの穴という意味のassholeが”クソ野郎”となる、なんともお下品なもの。クソ野郎なんて呼ばれたら、相手に英語で何と反撃していいか分かりませんよね。いや、英語で悪口を言われたら反撃は必要ありません。そういうときは相手にしないことがベストでしょう。
swear wordの他にも、「dirty word」や「curse word」といった表現もあります。映画や海外のドラマを観ている人は、これらの言葉をよく聞くこともあると思いますが、決してクールな英語ではなく、現実の生活では使うべきでない汚い言葉遣いとなります。
このswear wordには、いくつかのグループがあります。それが、皆さんがよく聞くことがあるFワードであったりSワードというものです。
ということで、ここからは具体的なswear wordをグループに分けて紹介します。ネイティブキャンプブログをお読みの皆さんは、外国人とのコミュニケーションに絶対使わない言葉リストとしてぜひお使いください。
Fワード「F*ck」
まず紹介するのがいわゆるFワードです。Fワードとは日本で言うクソっ!や、性的な意味を持つスラングです。
F Wordと呼ばれる「F*ck」(ファック)は要注意の禁句ワードです。Fワードの意味はののしりだったり汚い言葉を意味するため、あまりにも感情的で相手に対してのリスペクトがない決して上品とは言えない表現です。そのため、Fワードを外国人へ使えば、これは挑発として受け取られる危険なフレーズと言えます。英語の汚い言葉ランキングがあればFワードは必ず上位、いや一位になる言葉です。
この汚い言葉を英語で書く場合はそのまま”u”を使わず、”*”を代わりに使います。アメリカでは放送禁止用語に指定され、特に子ども向けの作品では厳しく規制されているほどの4文字ワードです。
ところが、Fワードは実際にはアクション映画などで頻繁に使われていたり、実はネイティブスピーカーが日常会話でよく使う表現でもあります。誰かを激しく罵しる(ののしる)ときだけでなく、何かに驚いたときなどにwhat!の代わりにスラングとして使うこともあります。
そういうことからF*ckを知っている人は多いと思いますが、改めてその意味を知ると尻込みするほど汚い言葉遣いです。F*ckを使うとネイティブスピーカーになったみたい、かっこいいなんて真似してf wordを使わないでくださいね。
F*ck!
何かに反応して反射的に使われます。このFワードはちくしょう!くたばれ!などと誰かを罵しる場面だけでなく、例えば、ショックを受けたときの”ヤバい!”、どこかに頭をぶつけたときの”痛っ!”といった使い方もします。自分を罵っているニュアンスも含まれます。
また、F*cking freezing!なら”くそ寒い!”になりますし、F*cking cuteなら”めちゃカワイイ”となります。したがって、F*ckingは日本語でいう「超○○!」といったニュアンスですね。
イギリスに、Gordon Ramsay(ゴードン・ラムゼイ)というイギリスの3つ星セレブシェフがいます。ヨーロッパやアメリカでいくつものレストランを持つ彼、いくつものテレビ番組にも出演しています。
ゴードンは毒舌で口うるさく歯に衣着せぬ物言いと人情味あふれるキャラで人気ですが、テレビ番組などでもFワード連発です・汗
F*ckは口癖とも言っていいほど頻繁に使う3つ星セレブシェフ、その姿を観たい方は「Kitchen Nightmares」や「Hell’s Kitchen」をどうぞ!
以下、F*ck!を使ったフレーズをご紹介しましょう。
F*ck you!
(くそったれ!ちくしょう!くたばれ!)youが使われている通り、相手を罵しるときに使うとても強い言い方です。
映画、ドラマ、エンタメ関連で聞くことがあるフレーズですが、親しい友人や家族にでさえも使うべきでない表現です。
F*ck sake!
(ったくもう!)イギリスでよく使われる表現で、人やものに対してイラつくような状況で使います。このFワードは、自分自身に余裕がまったくないというときの言葉だという感じで覚えましょう(と言っても、使わないほうがいいのですが!)
同じ意味を持つ表現にfor god’s sake!があります。
Mother-fucker
(嫌なヤツ・あいつ)英語圏のすべてのメディアで使用を禁止され、相手を侮辱する言葉として最高に強烈な言葉です。フレーズの印象から想像できる通り、なんとも吐き気のする言葉です。
F*ck off!
(うせろ!あっち行け!どけ!)このFワードは、かなりの苛立ちを持って言う表現です。off(~から離れて・外れて)を使い、自分の前から消え失せて欲しい相手に使う表現です。
F*cking hell
(しまった!くそ!やれやれ)F*ckとhell(地獄)を組み合わせたおぞましいFワード表現です。
hellは苛立ち・怒りを表わす単語であり、似たものには、bloody hellといった表現もあります。独り言のようにブツブツ言う感じを想像してください。
Sワード「Sh*t」
Fワードに続いて紹介するのはSワードです。英語の汚い言葉である単語Sワードも汚い言葉遣い代表格の言葉です。こちらもそのまま”i”を使わず、”*”を代わりに使います。Sh*t本来の意味は「糞・大便」であり、ダジャレのようですが日本語の「くそ!」「くそったれが!」と同じ使い方をします。他には「しまった!」というときにも使う表現です。
そのままSh*tとしても使いますが、めちゃ驚いたときなどに使うHoly Sh*t!という大袈裟な言い方もあります。
以下、例文でみてみましょう。
Bさんは心のなかで、Holy Sh*t!と驚き、焦っています。いったい、この状況をどう解決するのでしょう。
ここで少し余談!
下記記事では、英会話をしている時のリアクションの取りかたをご紹介しています!これも相手との距離感を近づけるためにもかなり重要なポイントになるので、ぜひ参考にしてみて下さい♪♪
Bワード「B*tch」
続いて、英語の汚い言葉使いや悪口表現を紹介しましょう。それが、Bワード「B*tch」(ビッチ)です。b wordも例外ではなく、この汚い言葉遣いは書くときもそのまま書けないほど強烈で、B*tchにしても”i”を使わず、”*”を代わりに使っていますね。
「最低な女・雌犬」という意味を持つB*tchを使った、son of a bitchといったイディオムがあります。皆さんもドラマなどで耳にしたことがあるかもしれない表現ですが、直訳なら”クソ女の息子”ですが、それを「あの野郎・くそったれ」という意味にして外国人が使います。
このBワードは映画のなかでも聞くことがありますし、トランプ・アメリカ合衆国大統領が気にくわない人をson of a bitchと堂々と呼んで悪口を言う以前の演説もあります。
これでは品位を疑いますし、使ってもよい言葉と認識されたり子どもなどが真似をしてしまうことだってあります。影響力の大きい人は言葉にも責任がありますね。
こんな意地の悪い野郎に会ったことないよ!
Her husband is a son of a bitch, running away from her and the children.
彼女の夫はくそったれだ。彼女と子ども達から逃げてるよ。
F・S・Bワード以外の汚い言葉
F・S・Bワードは汚い言葉遣いの一部であり、Bastard/Berk/Nint/Bloody/Bollocks/Cad/Chav/Git/Naffなどなど、他にも数えきれない言葉が存在します。それは人種・民族、人々の持つ障がい、性・性的嗜好に関するものなど様々であり、差別につながる表現になります。また、汚い言葉遣いにはもともとが性器の意味を持つ単語を使うことが多くあります。以下、いくつかの汚い言葉、その意味を紹介しましょう。
Cunt(超ムカつくヤツ)
上述のF・S・BワードにCワードとして追加したいのがこのCunt(カント)です。「女性器・性交」という本来の意味がスラングに変わり、怒りを持ってムカつく相手に投げつける感じの強い表現です。
Dick head(不細工なヤツ)
男性器(Dick)のような頭という、どんな頭なのか一瞬考えてしまうような下品な表現です。間違っても彼に言わないように!Pussy(女々しい)
女性器の意味を持つPussyを、主に男性相手に使います。なんとも強烈な使い方の言葉ですね。他にもまだまだあります!
Bullshit(嘘つけ!でたらめ!ふざけるな)
相手が明らかに可愛くない嘘を言ったりだまそうとしているときに、反撃する言葉です。聞く耳持たず、というニュアンスです。Damn(ちくしょう!)
呪うという意味を持つDamn(ダムン)は、(公衆の面前で)こき下ろす・強く非難するという意味合いもあります。それをDamn it!と言うと「こん畜生・くそっ」になります。
Crap(くそ・くだらない・ダメな・最悪!)
もともと”うんち”という意味を持ち、そのまま”くそっ!”といった使われ方をするとともに、くだらない・最悪だと相手やモノを蔑む言葉です。わりと日常生活では使われています。crap movieならくだらない映画、crap teacherなら最悪の先生というように使います。
ここでまた少し余談!
下記記事では、日本食について英語で紹介する方法を詳しく解説しています!こういった表現を知っておくと外国人の方と異文化交流が出来るのでぜひ覚えておきましょう♪♪
英語の汚い言葉遣い まとめ
本記事ではFワードなど、汚い言葉遣いを一気にご紹介しました。気分を悪くされなかったでしょうか?汚い言葉には、”シモ”から使われる単語がいかに多いかも分かりましたね。
イギリスの子ども、それも3歳児が親に向かって「Shut up!(黙れ!)」とか「Go away!(あっち行け!)」と怒鳴っている光景を見ることがあります。
こういうシーンを見るとイヤな気持ちになりますが、実は親が子どもにそういった汚い言葉遣いをしているからだったりし、子どもだけを責めることができません。
日本語も英語も相手を不快にするような言葉遣いは決してカッコ良い言葉ではありません。それらを避け、気持ち良いコミュニケーションをとるよう心がけましょう!

◇経歴
日本では外資系製薬会社などで勤務。
2006年夏に渡英し、現在イングランド在住。
2012年以来、南ロンドンで剣道道場を運営。地元の行政と関わり、日本文化を紹介するイベントを担当したり、剣道や居合道のデモンストレーションのオーガナイスを行なう。
また、日本の2大学と英国剣道協会とのパートナーシップ締結のためのリエゾンおよび翻訳・通訳を担当。
◇資格
・Food Safety Level 2
・Principles of Internet Safety Prepare to Deliver Excellent Customer Service
◇海外渡航経験
スキューバダイビングで訪れた国々を始め、3ケ月間のヨーロッパ各国バックパッカーの旅を経験。
◇自己紹介
こんにちは!椿サリーです。夫がイギリス人、日英ミックスの息子(UK大学生)という家族構成の国際結婚組です。ライターとして、多国籍メンバーが所属する剣道道場の女将として、日本文化紹介を紹介する地元グループ代表として行政とのやりとりなど、イギリスで幅広く活動しています。英会話ができると世界が広がりますし、外国人とのコミュニケーションは楽しい!を日々実感しています。