「かわいい」の英語表現!例文でニュアンスの違い・使い方を解説

友達を褒める時の「かわいい」

「かわいい」の英語表現!例文でニュアンスの違い・使い方を解説

ペットなどに対しての「かわいい」
幼い赤ちゃんに対しての「かわいい」
物に対しての「かわいい」・・・

このように、日本語の「かわいい」はニュアンスに関わらず広い意味で使うことができますよね。

その感覚と同じように、英語でもなんでも一括りに”It’s cute!(かわいい!)”と言ってしまいがちですが、英語には”cute”以外にも「かわいい」を表す様々なフレーズや単語があるんです。今回の記事では、そんな「かわいい」の英語表現を解説していきます!

Cute以外にもたくさん!かわいいの英語表現

日本語の「かわいい」は、外見の可愛さ、性格的な可愛さ、イケてる可愛さ、守ってあげたくなるような可愛さ・・・などなど。一言で様々なニュアンスを含みますよね。可愛いはとっても便利な言葉です。

しかし英語にはこのような広い意味で使える「かわいい」に該当する単語がなく、ニュアンスによって「かわいい」の英語表現が異なります。

日本語の「かわいい」=英語で”cute”

とだけ覚えてしまいシチュエーションに関係なく”cute”を多用してしまうと、相手に誤解されてしまったり、失礼な言動になってしまうことがあるんです。加えて、英語は同じ言葉を繰り返して使うのを嫌いがちな言語ということもあります。

そんなことにならないためにも、「かわいい」のボキャブラリーを増やしてネイティブのように自然に相手を褒めることができれば、カッコイイですよね!

ここでは英会話で使える、最低限覚えておくべき「かわいい」の英単語を5つご紹介していきます!

<これだけは覚えておこう>「かわいい」の英単語5つ

cute:可愛らしい/愛らしい/愛嬌のあるかわいさ

かわいいの英語で代表的な単語である“cute”は、日本語の「可愛らしい・愛らしい・愛嬌がある」に近いニュアンスで、無垢で純粋な子供っぽいかわいさを表します。

子供や子猫・子犬などの小さな動物に対して使われることが多いです。基本的に幼い子供に対して使うような言葉なので、大人には使わないようにすることが無難です。

ちなみに、女性が魅力的な男性に対して「イケメン、かっこいい!」の意味で”He is cute!” と言うこともあります。あまり歳の離れた年上に使うことがないですが、女性同士の恋話の時なんかに使えます。

What a cute puppy!
なんて可愛い子犬なの!
I met him 3 days ago for the first time. He is so cute.
彼と2、3日前に初めて会ったんだけど、とっても可愛いわね。
You were very cute when you were around two years old.
あなたは2歳くらいのときとても可愛かったのよ。

また、名詞形”cutie”は「可愛い人・動物」という意味があり、恋人同士などで彼氏が彼女に”Cutie”と呼ぶことがあります。

pretty:見かけの美しさを褒める「かわいい」

二つ目のかわいい英語はこれも馴染みのあるprettyです。 “pretty”は”cute”のような「ピュアで子供っぽい可愛さ」ではなく、「大人で美しい容姿・上品な可愛さ」を褒める時に使います。昔、大ヒットした映画にジュリア・ロバーツとリチャード・ギア主演の”pretty woman”がありましたね。

綺麗な景色や植物などに対しても「きれい」というニュアンスで使うこともあります。人に使う場合は、男性には使わず、基本的に女性に対してのみ使います。

You should wear that pretty dress and go to the party.
その素敵なドレスを着て、パーティに行った方がいいよ。
She looks pretty no matter what she wears.
何を着ていても彼女はかわいい。

charming:「内面から溢れる魅力」を表すかわいさ

続いてのかわいいを表す単語“charm”には元々「魔力」「魅力」「人を惹きつける力」という意味合いがあり、「内面の魅力」を褒めるときに使える単語です。

魅力的な大人の女性や、人を惹きつける建物・場所・モノに対しても使います。“pretty”も大人の女性に対して使いますが、”pretty”は外見の魅力、”charming”は仕草や内面から出る魅力、と覚えておくと分かりやすいです。

I went to Kate’s newly opened cafe a week ago. It was so charming.
1週間前にオープンしたケイトのカフェに行ってきたよ。とっても素敵だった。
Your smile is charming.
あなたの笑顔可愛いよ。
She is a charming and pretty woman.
彼女はチャーミングで可愛い女性だ。

adorable:愛らしい/愛情がこもって溢れ出そうなかわいさ

adorableはネイティブスピーカー同士の会話ではよく聞く単語です。

“adorable”は”cute”とニュアンスは似ていますが、「愛情」の度合いがより強く守ってあげたくなるような動物、赤ちゃん、若い女の子、モノに対して使います。

ネイティブによく使われる言葉であることの証明に、かわいいの意味を持つadorableにはスラングがあります。それがTotes adorbsです。このかわいいスラングはtotally adorableからきているのです。

Let me see your adorable face, my baby.
私の赤ちゃん、あなたの可愛い顔を見せてちょうだい
I bought an adorable stuffed bunny for my nephew.
甥っ子のために可愛いウサギのぬいぐるみを買ったの。
Your kitten is so cute! His gestures are adorable.
あなたの子猫とっても可愛らしい!仕草が愛らしい。

sweet:「内面の優しさ」に対するかわいさ

sweetは「可愛い」というよりは、「内面の優しさ」を褒める時に使える単語です。

彼女や彼氏、家族に対して、愛情を込めて使うことが多いです。ドラマなどで、子供の心優しい行動を大人が褒める時に”You’re so sweet.(あなたは本当に優しいね)”と抱きしめてあげている、ハートフルなシーンをたまに観ます。

It’s so sweet of you to give it to your little sister.
妹に譲ってあげられるなんて、本当に優しい子ね。
You’re so sweet.
あなたはとても優しいね。
He is one of the sweetest people I know.
彼は僕が知っている中で一番いい奴の1人だよ。

以上、「かわいい」の英単語で基本的なものをまとめてみました。ぜひそれぞれニュアンスを覚えて使ってみてくださいね!

SNSやカジュアル英会話:「かわいい」を伝えるスラング

前項では「かわいい」を表す基本的な単語をご紹介しましたが、ここからは日常でカジュアルな会話やSNSなどでよく目にする「かわいい」を表すスラング・フレーズをまとめていきます!

今時の「かわいい」の言い方や、表現のバラエティを増やしたい方はぜひ以下の可愛いスラングをチェックしてみてください!

angel=天使みたいにかわいい

天使という意味の“angel”ですが、「天使のような可愛さ」を表現する時に使うことがあります。

You look like an angel!
天使かと思うくらい可愛い!

ugly cute=ぶさカワ

犬であればパグ、猫であればペルシャ猫などブサイクなのに可愛いペットが話題になった時期から、「ブサカワ」という単語も世に広まりました。

実は英語でも同じように、”ugly(醜い、ブサイク)”を”cute”につけて、“ugly cute(ブサイク可愛い)”というようなスラングが存在しています。ご自分のブサイクだけどとっても可愛いペットについて英語でインスタ投稿し、ぜひ一言使ってみてはいかがでしょう。

I want a cute-ugly cat.
ぶさカワな猫を飼いたい。

Super cuteness overload=可愛いが過ぎる!

“cuteness”は「可愛さ」、”overload”は「過負荷なこと」「負担をかけ過ぎる」という意味。

負担をかけるほどの可愛さに溢れている、つまり「可愛さがあふれている」「可愛いが過ぎる!」になります。”cuteness overload”だけでも使われますが、”Super”をつけるともっとどれだけ可愛いかを強調できます。

You should watch this. It’s super cuteness overload!
あなたこれ観た方がいいよ。可愛いが過ぎるから!

I’m dying from cuteness!=可愛すぎて死にそう!

文字通り、「可愛いさ(cuteness)で死にそう(I’m dying)」ですね。そのままの意味です!

The baby looks at us and without saying anything! I’m dying from cuteness!
赤ちゃんが何も言わずにこっちを見てる!死にそうなくらい可愛い!

too cute for your own good=可愛すぎる

直訳すると、「可愛すぎてあなたのためにならない」というような意味になりますが、こちらも「めちゃめちゃ可愛い!」を表現するためのフレーズです。

元々は’too +nice/clever for our own good”というフレーズがあり、「あなたはいい人すぎて(または賢すぎて)あなた本人のためにならないよ」というネガティブな意味合いを持つらしいのですが、”cute”にすると一周まわってポジティブな「可愛い」を強調するスラングになるようです。

He is too cute for his own good!
彼はめちゃくちゃ可愛すぎる!

kawaii=可愛い

日本語では?と思った人もいるかもしれませんが、日本のアニメやゲームなどの影響で”kawaii”とそのままの日本語で通じることも。(特にネットなどでは顕著です。)

ニュアンスは、日本語の「かわいい」とほぼ同義。主に、日本的な可愛いものやアニメのキャラクター、原宿系のファッションなどに対して使われることが多いようです。日本好きの外国人へのハッピーバースデーの英語メッセージなどでkawaiiを使えば喜ばれるでしょう。かわいい文化は確実に人気であり、かわいい英語のフォントなどもたくさんあるようですね。

I’m not really into Japanese kawaii culture.
日本のKawaiiカルチャーにはそれほど興味はない。

「かわいい」は、ニュアンスを意識して使い分けよう!

「かわいい」の英語表現とニュアンスの違い、いかがでしたでしょうか?

「かわいい」を表す単語は”cute”だけではありません。使う相手と単語を間違えると、失礼に当たることもあるので、使い分けについては学んでおいて損はないはずです!

ニュアンスの違いがわかるようになれば、より自然に相手を褒めることができて、会話も今よりもっと弾みます。英語で褒め上手になれるよう頑張りましょう!


nativecamp.net

nativecamp.net