今回の記事では、英語学習を挫折してしまう理由と、挫折しないための対策方法についてお伝えしていきます。英語学習に限りませんが、物事を毎日継続するのは、すごく難しいことですよね。
「英語を勉強しようと意気込む度に、三日坊主になってしまい、なかなか英語が話せるようにならない・・・」
「英語が苦手で、勉強することがあまり好きではないが、受験に向けてどうしても英語の学習を継続させたい。どうしたらよいだろうか」
「自分は、何事も継続できず、忍耐力がないダメな人間なのではないかと落ち込んでしまう・・・」
このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
まず、ご安心いただきたいのは、英語学習に挫折するのは、あなただけではありません!
後ほどご紹介しますが、英語学習をする人の中で、継続できずに挫折する人の割合はとても高く、英語が得意か不得意かに関わらず、多くの人が同じ悩みを抱えていることがわかります。
そのような中で、継続させるための小さな工夫ができるかどうかが、英語を上達させるための重要な鍵になってきます。
今回の記事では、筆者の苦い体験談を踏まえ、英語学習の挫折を阻止するためのポイントについてお伝えしていきますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 英語を挫折してしまう人の割合・期間・困難だったこととは
- 英語を挫折してしまう理由1:学習時間が適切ではない
- 英語を挫折してしまう理由2:目標設定が高すぎる
- 英語を挫折してしまう理由3:基礎的な勉強を怠る
- 英語を挫折してしまう理由4:環境や先生に依存する
- 英語を挫折してしまう理由5:Yesが口癖になってしまっている
- 英語を挫折してしまう理由6:開き直っている
- 英語の挫折理由を知って、継続の糧にしよう!
英語を挫折してしまう人の割合・期間・困難だったこととは
英語学習経験がある社会人を対象に、英語学習の挫折に関する実態調査を行ったところ、下記の事実が明らかになったようです。②「英語学習の挫折経験がある人」は、全体の87.4%
③挫折経験がある人のうち、英語学習を始めてから「3ヶ月以内」に挫折する人が、8割
④英語学習を挫折してしまう理由として、「モチベーションの低下」を挙げた人が、62.9%で最多
出典:PRTIMES
この調査から、多くの人が、モチベーションを維持できないことにより、英語学習を3ヶ月以上継続できずに挫折していることがわかります。
それでは、なぜ多くの人は、英語学習を3ヶ月以上継続できないのでしょうか。なぜ、モチベーションを維持するのが難しくなっているのでしょうか。その点について、詳しく見ていきましょう。
英語を挫折してしまう理由1:学習時間が適切ではない
英語の学習時間が長すぎる、あるいは短すぎるなど、時間設定が適切でないことが挫折原因の1つとして挙げられます。
英語学習を始めたばかりの段階で、意気込むあまりに、例えば1日5時間など、長時間も学習してしまうと英語学習がかなりの負担となってしまい、「大変だからやめておこう」と挫折してしまうケースが多いです。
一方で、英語学習が短すぎるのも問題です。初学者が英語を習得するには、何千時間もの時間を費やす必要があるといわれています。
そうした中で、例えば毎日5分程度学習するだけでは、英語が上達したという実感が持てず、「いつになっても英語が習得できないからやめておこう」と挫折してしまう理由になってしまうのです。
それでは、適切な学習時間というのは、どれくらいなのでしょうか。これには正解がなく、適切な学習時間を見極めるのはすごく難しいことです。
ご自身の英語のレベルや、英語学習が好きかどうか、英語を習得したい理由、いつまでに英語を習得したいのかにも変わってきます。
野球選手が何時間バッティングするべきかという正解がない中で、自分にとっての適切な練習時間を試行錯誤しているのと同じように、英語学習においても、自分との対話の中で、適切な学習時間を見極めていく必要があります。
あくまで、具体例ではありますが、ある程度の英語レベルがあり、英語の学習を楽しめるようであれば、最初の3ヶ月は毎日3時間程度学習時間を確保し、3ヶ月で目に見える成果を生み出すようにするというのも1つの考え方でしょう。
一方で、英語学習に苦手意識があったり、あまり好きでないような場合は、毎日1時間確保することから始め、1ヶ月継続できたら2時間に、2ヶ月継続できたら3時間に、という形で学習時間を長くしていくのもいいのではないでしょうか。
ご自身の性格や状況に向き合いながら、自分にとっての適切な学習時間はどれくらいか、考えてみましょう!
英語を挫折してしまう理由2:目標設定が高すぎる
目標設定を高く設定してしまうのは、多くの人が陥りやすい失敗で、筆者もこれにより、何度も英語学習を挫折しました。「英会話できないけど、いつかはネイティブレベルに英語が話せるようになる!」
「TOEIC200点だけど、TOEIC満点を目指す!」
このように、自分にとって高い目標を目指して努力することは素晴らしいことです。しかしながら、高すぎる目標を努力して達成できるのは、ほんの一握りです。
筆者が考えるに、高すぎる目標であっても達成できるのは、リアルな経験に基づく、強烈な憧れがある場合や、強烈な使命感がある場合に限られます。例えば、お医者さんに自分の病気を直してもらった感動から、偏差値30から国立の医学部を目指すなどの場合です。
「何となくできるようになりたい」「何となく高みを目指す」では、勉強するモチベーションが続かず、かつ目標が遠すぎることによるモチベーションの低下をもたらします。
英語を学習する強烈なモチベーションがない人にとっては、目標設定を「達成が不可能ではないが、コンスタントに努力しないと到達できない」程度の高みにするのが良いでしょう。
英語を挫折してしまう理由3:基礎的な勉強を怠る
単語学習であったり、英文法を理解することであったり、基礎的な勉強は、地味であり、そこまで楽しい勉強ではありません。
しかしながら、初学者がそこを怠ってしまうと、どれだけ発展的な内容を学習したとしても、ほとんど効果がなくなってしまいます。サッカー選手を目指しているのに、ドリブルやシュートの練習をせず、試合に出場し、負け続けるようなものです。
効果が出ないと、モチベーションの低下に繋がってしまい、英語学習が挫折してしまうため、基礎的な学習は避けられません。
したがって、英語学習を成功させる上では「基礎的な勉強」をいかに楽しめるように工夫するかが重要になってきます。
何が楽しいかは人それぞれですので、ご自身のやり方を模索してもらいたいですが、例えば筆者は、高校生時代「新しく習った英単語を、紙の英語辞書にマーキングする。何度も辞書見返し、マーキングされた箇所が増えていくのを楽しむ」という形で英単語の学習をしていました。
今となっては非効率な勉強方法だったと思いますが、単調で面白くない基礎的な勉強を、自分なりにどのように楽しむかが、英語学習において要になってきます。
英語を挫折してしまう理由4:環境や先生に依存する
「とりあえずこの教材を使えば、英語は習得できる」
「〇〇先生のいう通りに英語を学習すれば、点数は伸びる」
「とりあえず海外にいけば、英語は伸びる」
このように、環境や先生の力を過信し、自分でどのような英語学習をするべきかを考えない場合、確実に英語学習は挫折します。なぜでしょうか。
英語に限らず、学習においては、学習者のレベル・モチベーション・英語を勉強する目的・性格に応じて、何をするべきかが異なってくるからです。
先ほどの例についていえば、先生の勉強法は、一般的な入試において効果的な勉強であるが、自分が志望する大学の入試では効果的でないかもしれません。
内向的な人にとっては、留学へ行くよりも、自宅でYoutubeをみて英語を学習する方法が効果的かもしれません。
常識や誰かの主張を鵜呑みにしすぎず、「自分にとってはどうなんだろう?」と考えてみることが重要です。
英語を挫折してしまう理由5:Yesが口癖になってしまっている
これは、英会話においてよく見られるケースです。
例えば、オンライン英会話などで、講師から質問を投げかけられた場合、「本当は〇〇と表現したい」と思っていたとしても、とりあえず「Yes」や「I agree」などの短いフレーズで、その場を取り繕うことができます。
自分が表現したいことを表現しないまま、いくら英会話の実践の場を増やしたところで、いつまでたっても英会話力は伸びないため、英会話に挫折してしまいます。
「Yes」などのフレーズが口癖となってしまっている場合は、「I think・・・」などの文章から始めることで、自分の意見を言わないといけない状況を作るようにしましょう。
英語を挫折してしまう理由6:開き直っている
「ネイティブスピーカーではないのだから、英語が話せないのはしょうがない」
「自分は英語学習に向いていないから、英語が理解できないのはしょうがない」
このように開き直る、あるいは自分の限界を決めつけてしまうと、英語学習は継続できなくなります。
もちろん、何かを諦めたり、自分の道はここではないと軌道修正することは悪いことではなく、むしろ違う可能性を開くなど、ポジティブなことでもあります。
しかし、「本当はものすごく英語を習得したいと思っている人」や「英語は苦手だけれど、英語さえ話せれば可能性が広がる」というような人にとっては、「自分にはダメだ」と決めつけるのではなく、「自分にはダメなように思われるが、どのようにしたら打開できるだろう?」と視点を切り替えることで、英語学習の挫折を乗り越えられると思います。
英語の挫折理由を知って、継続の糧にしよう!
今回の記事では、多くの人が陥る、英語学習の様々な挫折理由と、それを乗り越える方法をご紹介していきました。
英語学習に関わらず、あらゆる努力を継続する上で、重要なTipsになりますので、ぜひ記事をブックマークしていただき、継続が難しいなとつまづいた際に、見返してみていただけると幸いです。
小学生より公文で英語を学び始め、ネイティブスピーカー並みに英語を流暢に話す憧れを抱く。高校生の時には、英語のCDが入ったカセットにしがみつきながらシャドーウィングし、英語の辞書をぼろぼろにしながら、泥臭く英語を学び、無事都内の国立大学への進学を果たす。大学時代の国際交流で、英語が全く話せず、スピーキングの勉強に目覚める。外資系企業に勤務後、現在はフリーで活動中。ネイティブスピーカー並みの英語力を目指して現在も奮闘しています。TOEIC885点。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.