こんにちは、mikaです!
引き続き母音の発音をお送りしたいと思います!
「front vowel」と「back vowel」そして「middle vowel」をご紹介してきました。口の開け方や舌の位置で同じ「ア」や「イ」の音でも全く違った発音になることをお分かりいただけたと思います。
今週はDiphthongs (二重母音) です!
Diphthongs(二重母音)って何??
2つの文字(2つの母音、または母音と子音のつづり)でできた母音のことで、
2つの文字が結合され、1つの音として発音されます。
日本語には二重母音という考え方がありません。
例えば日本語の「愛」という言葉。
読み仮名をつけるなら「ア・イ」と2音節となりそれぞれの母音を同じ強さで読みます。
英語の「I」(私)は「アイ」となり1音節で発音します。これが英語の二重母音なのです。
発音のコツとしては「最初の母音の方が長く大きく、次の母音は短く小さく発音する」です。
また、二重母音は比較的日本人にとっては発音しやすい音と言われていますが、似通った発音の単語の場合、二重母音を長母音で発音してしまうと、全く別の意味になってしまう場合もあるので注意が必要です。
※/oʊ/のパートで具体例をご紹介します。
それではさっそく、代表的な5種類の二重母音をご紹介したいと思います♪
/aɪ/
「アイ」
最初の母音を長音で読む(後の母音は弱く発音)
綴り字は"i", "y", "ie"
- ice /aɪs/ 氷
- life /laɪf/ 生命
- five /faɪv/ 5
- cry /kraɪ/ 叫ぶ
/eɪ/
「エイ」 ※「エー」ではないことに注意。
両方の母音を短音で続けて読む(最初のエの方が強め)
綴り字は"a", "ai", "ay", "ei", "ey"
- eight /eɪt/ 8
- aid /eɪd/ 助ける
- vague /veɪg/ 漠然とした
- play /pleɪ/ 遊ぶ
/ɔɪ/
「オイ」
少し口を開きめにして「オイ」と発音する
綴り字は"oi", "oy"
- voice /vɔɪs/ 声
- noise /nɔɪz/ 音
- toy /tɔɪ/ おもちゃ
- oil /ɔɪl/ 油
/aʊ/
「アウ」
綴り字は"ou", "ow"
- out /aʊt/ 外に
- house /haʊs/ 家
- cow /k
- aʊ/ 雌牛
/oʊ/ または /əʊ/【英】
日本語の「オ」より少し口を丸めて「オウ」と発音される
「オー」/ɔː/ ではないことに注意
綴り字は"o", "oa", "ow"
- own /oʊn/ 自身の
- hope /hoʊp/ 望み
- go /goʊ/ 行く
/oʊ/と/ɔː/は地味ですがとても間違えやすい発音です。
区別に注意が必要な単語がありますので幾つかご紹介します!
発音で意味が違ってしまうので注意しましょう!
「オウ」 /oʊ/ 【二重母音 diphthong】 |
「オー」/ɔː/ 【長母音 long o】 |
||
low /loʊ/ 低い | law /lɔː/ 法律 | ||
flow /floʊ/ 流れ | flaw /flɔː/ 傷;欠点 | ||
coat /koʊt/ コート | caught /kɔːt/ catchの過去・過去分詞形 | ||
boat /boʊt/ ボート | bought /bɔːt/ buyの過去・過去分詞形 | ||
so /soʊ/ とても、だから | saw /sɔː/ seeの過去形 |
発音自体は「R」「L」のように難しくはありませんが、/oʊ/ と/ɔː/ のような紛らわしい発音の単語は注意が必要です!きっとリスニングのスキルアップにお役に立つことと思います!
次週はまたまた日本人が苦手とする、母音+R/R−colored vowelについてご紹介します!
それではまた!
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