こんにちはmikaです!
今回はカウンセリングでも質問の多い、発音についてお届けしたいと思います。
今までも日本人にとって難しい子音の発音を紹介させていただきましたが、その他にも発音には奥の深い様々なルールがあります。
そして何よりも!正しい発音を学ぶことで、様々なメリットがあるのです。
今回は発音学習に必要な要素の中からPhonicsについてご紹介したいと思います!
Phonicsとは?
みなさんPhonics(フォニックス)という言葉、聞いたことありますか?
私たち日本人は幼稚園などで日本語の50音「あいうえお・・・」の読み方を習いますよね?それと同じように英語圏の子供たちも「A B C D ・・・」の読み方を習います。
Phonics とは「スペルと音の規則性」のことで、英語圏の子供達に発音を教えるのに広く使われている教育方法なのです。
アルファベットのつづりには2通りの読み方があります
- アルファベット読み:
A、B、C、D、E、F、G
→ エイ、ビィ、スィー、ディー、イー、エフ、ジー… - フォニックス読み:
A、B、C、D、E、F、G
→ ェア、ブ、ク、ド、エ、フ、グ…
例えばCAKEという単語。意味はケーキですね。
アルファベット読み:スィー エイ ケイ イー
フォニックス読み:ク エイ ク (クエイク) → /keɪk/
このように読むのはフォニックスルールの1つ「サイレント e 」があるからなのです!
サイレント “ e ”
単語の語尾にあって発音しない “e” のことを「サイレント e 」と呼びます。
「サイレント e」 があると、その前の母音をアルファベット読みで発音します。
Ex. make (m + エイ + k), bite (b + アイ + t), cake (k + エイ + k)
このように、基礎的な発音(フォニックス読み)とルールを組み合わせることで正しい発音を学ぶことができ、知らない単語も予測して正しく発音できるようになります!
ジャパニーズイングリッシュと言われてしまう「カタカナ読み」を克服できるのです!
それでは「サイレント e 」以外のフォニックスルールを一部ご紹介したいと思います!
ルール1: 発音から “ c ” なのか “ k ” なのかを判断する
c , k はそれぞれ破裂するような 「クッ」と発音します。
先ほど出てきた単語 “ cake ” ですが、もし発音だけ聞いたらcとkどちらから始まるか判断できるでしょうか?実は簡単に判断できるんです!
破裂するような 「クッ」という音に続く音が、母音の a o u のときは c
Ex. cat, cup, cob
破裂するような 「クッ」という音に続く音が、母音の i e のときは k
Ex. kid, kit
cakeはcの次の子音が a なので当然 c ということになります。
ルール2: “ c ” のルールその2
cの次に子音の i, e が続く時は c を s の音で発音する。
Ex. city, central, cent, ceal
ルール3: “ c ” のルールその3
サイレント E の前に c がくる場合も同様に s の音になります。
Ex. nice, price, since, space, sence
ルール4:単語が “ kn ” から始まる場合
“n” の前にある最初の “ k ” は発音しない。
Ex. know, knob, knock, knife
ルール5:単語が “ mb ” で終わる場合
m の次の最後の “ b ” は発音しない。
Ex. climb, comb, dumb, limb, thumb, bomb
ルール6: “ w ” の後の “ a ” “ o ”
w が “ or ” の前にくっついた時は “ er ” と発音する
Ex. walk, warm, warn “ a ” は “ o ” と発音する
Ex. work, word, world “ o ” は “ er ” と発音する
ウォーク?ウァーク?ウォーム?ウァーム?皆様も混乱した経験あると思いますが、これで区別しやすくなりますね!
Phonicsを学ぶメリット
Phonicsは英語のL、R、B、P、th…など日本人が苦手と言われる発音の矯正にも有効なため、大人の英語発音矯正の世界でも注目されています。
1.英語の「スペリング(綴り)」のルールがわかり、単語が読みやすく・覚えやすくなる。
2.知らない単語でも、発音を推測しながら読み書きできるようになる
3. 発音に自信がつき、英語を話すことが楽しくなる! きれいな発音が身につきやすくなる
正しい発音を学ぶことで「読む・書く・聞く・話す」の全てにおいて、相乗効果が得られるのです!
まだまだ紹介しきれないPhonicsルールがあるのですが、今回はこの辺で。
Phonicsの他にもネイティブにとっては当たり前の「リンキング」など、様々な発音テクニックがあります。詳しくはまた次回ご紹介したいと思います!
それではまた!