皆さんは、「Bring」と言うとどんなイメージを思い浮かべますか?
もしご存知ない方は、「Take」と逆のイメージと覚えましょう。「Take」は「持っていく」イメージですが、「Bring」は「持ってくる」イメージだからです。どちらがどちらかわからなくならないよう、「Take」は「持っテイク」と、ダジャレで覚えると記憶に残りやすいです。
では、以下で「Bring」について深掘りしていきます!
Bringを使った表現
「Bring」は英語の基本動詞の一つで、「持ってくる」の他、「もたらす」という意味があります。
しかし、「Bring」と前置詞が組み合わさることで、基本的な意味に別の意味をプラスすることもできます。動詞に前置詞をプラスして、より細かい意味を追加させられる表現は「Bring」以外にも覚えておきたいものです。日常会話やビジネスシーンでよく使われ、英語のコミュニケーションをより豊かにしてくれるからです。
この記事では、「Bring」の「句動詞」と呼ばれるカテゴリーについて、いくつか解説していきます。
句動詞は、動詞と前置詞や副詞が組み合わさって新しい意味を作り出す表現です。英語のネイティブスピーカーが自然に使うイディオム(慣用句)の一部でもあり、英語の習得には欠かせません。
では、以下で、「Bring」を含む句動詞を学んでいきましょう!
Bring about
「Bring about」は「〜を引き起こす」「〜をもたらす」という意味を持つ表現です。何かの結果や変化を生じさせる際に使います。抽象的な概念や大きな変化について言及したいときなどに使いましょう。
新しい政策が、教育に大きな変化をもたらしたんだよ
私たちは、この会議が紛争の平和的解決をもたらすことを願っています
「Bring about」は、重要な変化や大きな影響を示すときに使うことがポイントです。政治、経済、社会の変化について語る際によく用いられる表現なので、少し硬い文の中で見つかるかもしれませんね。
注意点としては、「Bring about」の後には通常、名詞または名詞句が来ることです。また、多くの場合、ポジティブな変化にもネガティブな変化にも使用できます。
類似表現には以下があるので、セットで暗記してしまいましょう。
Lead to (〜につながる)
Result in (〜という結果になる)
これらと比較すると、「Bring about」はより意図的で、計画的な変化であることが多いです。
Bring up
「Bring up」は色々な意味を持つ表現で、文脈によってその意味を見極めなければいけません。
主な意味として「育てる」「話題に出す」「吐き出す」などがあります。「育てる」という意味の場合、子どもを養うこと、または動物を飼育するという文脈で使われます。
彼女は祖父母に育てられたんだ
今の社会で子どもを育てるのは大変だね
一方、「話題に出す」「言及する」という意味では、会話や議論の中で新しい話題を始める際に使います。
今はお金の話を持ち出したくありません
彼女は会議中に興味深い点を指摘した
また、「吐き出す」という意味は、体調不良や酔っぱらいを表すときに使います。
彼は飲みすぎて夕食を吐いた
ちなみに、コンピューター用語では「呼び出す」「表示する」という意味で使われることもあり、コンピューターやスマートフォンの操作を説明するときに使います。
昨日送ったファイルを表示できますか?
「Bring up」は文脈によって意味が大きく変わるため、文脈が理解ができないと正しく日本語で理解できないこともあるので、より高い英語力が必要な場合もあります。また、Bring upの類似表現には以下があります。
Mention (言及する)
Vomit (吐く)
「Bring up」は日常会話でよく使われる表現です。特に「育てる」と「話題に出す」の意味で使うことが多いと覚えておきましょう。
Bring back
「bring back」は「持ち帰る」「復活させる」「思い出させる」などの意味を持つ表現です。
物理的な行動から抽象的な概念まで、幅広く使えることが特徴です。「持ち帰る」「返す」という意味の場合、物や人を元の場所に戻す、または持って帰ることを表します。
図書館に本を返すのを忘れないでね
彼は旅行から全員にお土産を持ち帰った
「復活させる」「再導入する」という意味で使う場合、過去の習慣、伝統、製品などを再び取り入れることを表します。
昔ながらの農業を復活させる運動があるんだ
「思い出させる」「喚起する」という意味では、記憶や感情を呼び起こすことを言います。
焼きたてのパンの香りは子供時代を思い起こさせるなあ
昔の学校を訪れたら、色々懐かしくなっちゃった
また、「Bring back」は文化や歴史に関する会話でも使うことが多いです。例えば、ファッションや音楽のトレンドが一周して戻ってきたときにも「Bring back」が使われることがあります。
ファッションっていつも10年前のものがまた流行るよね
「bring back」の類着表現はこちらです。似ている意味を持つ言葉はセットでどんどん覚えましょう。
Revive (復活させる)
Remind (思い出させる)
Bring through
「Bring through」は「(困難な状況を)乗り越えさせる」「(危機を)脱出させる」「(プロジェクトなどを)成功裏に完了させる」などの意味を持つ表現です。
「(困難な状況を)乗り越えさせる」という意味では、以下のような例文になります。
彼の友達は、彼が仕事を失った後の大変な時期を乗り越えるのを助けた
「(プロジェクトなどを)成功裏に完了させる」という意味なら、以下のような例文を作ってみましょう。
チームリーダーは、多くの困難にもかかわらずプロジェクトを成功させた
「(プロセスを)完了させる」という意味の例文はこちらです。
マネージャーは新入社員の研修プログラムを完了させた
Bring on
「Bring on」は「引き起こす」「招く」「始める」などの意味を持つ表現です。
「(問題や症状を)引き起こす」「招く」という意味の例文はこちらです。
ストレスは頭痛や他の健康問題を引き起こすこともあるんだよ
「bring on」は否定的な結果や状況を表現することが多い傾向にあります。類似表現には、以下のようなものがあります。
Provoke (誘発する)
Trigger (引き金を引く、誘発する)
「Bring on」は日常会話とビジネスシーン、どちらでもよく使う表現です。特に、原因と結果の関係を説明する際や、新しい状況や段階の開始を表現するときに使われます。
まとめ
「Bring」を使用した5つの英語フレーズの使い方について解説しました。英会話などで使う英語表現には、上記のような句動詞がたくさんあります。表現パターンを例文で確かめ、使い分けができるように練習を繰り返してみましょう。
最初は難しい表現もあるように感じるかもしれませんが、慣れるほど自然に使えるようになっていきます。時間をかけてじっくり頭に染み込ませ、違和感がなくなるまで反復学習をしてみてくださいね!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇留学経験
イングランドのオックスフォードのOxford English Centreに3週間の語学留学と、スコットランドのエディンバラのUniversity of Edinburghに1年間の交換留学をしていました。
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.