
海外旅行や留学で気になるのが現地のトイレ事情。 特にマレーシアは、日本とは異なるトイレ文化を持つイスラム教国であるため、初めて訪れると戸惑う方も多いようです。
そのため、トイレ利用での問題やストレスを最小限に抑えるためには、事前に現地の習慣や特徴を知っておくことが大切。
本記事では、現地在住者がマレーシアのトイレ事情について、トイレの特徴から利用時の心構えまで詳しくご紹介します。マレーシアへの旅行や留学を予定されている方は、ぜひ参考にしてください。
- マレーシアのトイレはきれい?
- マレーシアのトイレの特徴
- マレーシアのトイレの種類
- マレーシアのトイレでありがちな不思議な光景
- マレーシアのトイレで役立つ便利なもの
- マレーシアではトイレがあれば利用するという心構えが大切
- マレーシアで「トイレはどこ?」と聞いてみよう
- おまけ:マレーシアの基本情報
- まとめ
マレーシアのトイレはきれい?
マレーシアでのトイレの清潔度は、場所によって大きく異なります。
場所による清潔度の違いは、以下のとおりです。
トイレの清潔さの感じ方は人によって異なるものです。
マレーシアに長く住む人からすれば「普通」と感じる状態でも、日本から来たばかりの観光客には「あまり清潔でない」と感じることもあります。
特に観光客が気になるのが、トイレが水びたしであることでしょう。
ちなみに、水びたしの状態に対する印象は文化的な背景や慣れによって大きく変わってきます。印象が異なる理由は、マレーシアのトイレ文化に深く関係しています。
イスラム教徒が多いマレーシアでは、多くの人がトイレットペーパーではなく、シャワーホースで洗浄するからです。
そのため、便座や床が水で濡れていることが多いのです。
したがって、トイレを利用する際にはホテルやショッピングモールなど、できるだけ清潔な施設のトイレを選ぶことをおすすめします。
特に観光地では、近くのショッピングモールを探すことで、快適なトイレを見つけられます。
このように、マレーシアのトイレ事情は場所によって大きく異なり、また利用者の文化的背景によっても印象が変わってきます。適切な場所を選び、現地の文化や習慣を理解することで、より快適に利用できるでしょう。
マレーシアのトイレの特徴
以下では、マレーシアのトイレの特徴について紹介します。
マレーシアのトイレには、日本とは大きく異なる次のような特徴があります。
早速ひとつずつ詳しくみていきましょう。
ほぼ全てのトイレにシャワーホースがある
マレーシアのトイレが持つ最大の特徴は、ほぼすべての個室にシャワーホースが設置されていることです。
シャワーホースはイスラム教徒の清潔習慣に基づいた設備で、トイレットペーパーの代わりに水で洗浄するために使用します。
水量を調節できるレバータイプと、蛇口をひねるタイプの2種類のシャワーホースがあります。
日本人にとっては水で洗浄するという点でウォシュレットに似た機能を持つ設備と言えますが、イスラム教の清潔習慣に基づいているという点で大きく異なります。
個室にトイレットペーパーがない場合がある
個室内にトイレットペーパーが設置されていないことが多いのも、マレーシアのトイレの大きな特徴です。
代わりに、手洗い場付近に共用のロールが設置されていることがあり、必要な分を取ってから個室に入るのが一般的です。
必要な量だけでなく少し多めにトイレットペーパーを巻き取って、個室に入りましょう。
なお、トイレットペーパーを便器に流せるかどうかは、施設によって異なります。
そのまま流せない場合はトイレの横にゴミ箱があるので、指定されたゴミ箱に使用済みのトイレットペーパーを捨ててください。
便器が詰まることがないように、トイレットペーパーの処分方法について必ずトイレ内の張り紙を確認しましょう。
公共トイレは有料の場合が多い
観光地や商業施設の公共トイレは、多くの場合有料です。
一般的な有料トイレは20セントや50セント(約7円〜17円)程度で利用できます。
なお、近年はより高級なプレミアムトイレも登場しています。
例えば、クアラルンプールのMID VALLEYショッピングモールに併設されているTHE GARDENS MALL内の有料トイレは、RM5(日本円で約170円)と少し高め。
各個室にトイレットペーパーが完備され、高級アメニティも揃った清潔で快適な空間となっています。
なお、コンシェルジュのようなスタッフが常駐し、大きな荷物を預かってくれるサービスもあります。
バケツを水で汲んで手動で水を流すタイプもある
マレーシアでは、トイレの水を流す方法にも特徴があります。
一般的な水洗トイレではボタンやレバーで水を流すタイプが多いものの、場所によってはバケツで水をくんで流す手動タイプも存在します。
また、先ほど説明したシャワーホースの使用によって、床や便座が水で濡れていることが一般的。
常夏の気候なので濡れていてもすぐに乾くものの、長いスカートやズボンを履いている場合は、服が床に触れないように注意が欠かせません。
マレーシアのトイレの種類
マレーシアのトイレには基本的に洋式と和式の2種類があり、ほとんどの施設には洋式と和式の両方が設置されています。
しかし、特に和式については日本とは異なっているので、事前に使い方を知っていると安心です。
以下では、マレーシアの洋式・和式トイレの特徴を紹介します。
洋式トイレ
洋式トイレは、日本にもある一般的な水洗トイレをイメージすると良いです。
特にホテルやショッピングモールなど、都市部の近代的な施設では多く見かけます。
ちなみに使用済みの生理用ナプキン用のボックスの設置場所は、個室あるいは手洗い場の近くに1つだけなど、トイレによって異なります。
誤って便器内に流してしまうと詰まりの原因になってしまうので、注意しましょう。
和式トイレ:日本のものとは大きく異なる!
マレーシアの和式トイレは日本のものとは大きく異なります。
特徴的なのは、日本の和式トイレにある「金隠し」と呼ばれる目隠しの部分がないこと。
使用時の向きも日本とは逆で、ドア側を向いて用を足します。
近年は特に都市部を中心に、日本人観光客が利用しやすい洋式トイレが増えています。
日本のウォシュレットのようなものが設置されている場所もありますが、シャワー部分が固定式で清掃が行き届いていない場合もあるため衛生面では注意が必要です。
また、観光地から少し離れた場所では和式トイレしかない施設もまだ存在します。
普段から洋式トイレしか使用したことがない方は、和式トイレの使い方も確認しておくと安心です。
このように、マレーシアのトイレは近代的な設備を備えたものから伝統的なものまで様々なタイプが混在しています。
どのようなトイレに遭遇しても慌てないように、現地の文化や習慣をよく理解しておきましょう。
マレーシアのトイレでありがちな不思議な光景
前章までで紹介したように、マレーシアのトイレ事情は日本のものとは大きく異なっているため、日本では見受けられない不思議な光景に遭遇することも多々あります。
特に、ありがちなのは、以下の2つです。
マレーシアでは和式トイレが一般的だったため、洋式トイレであっても和式のように便器の上にしゃがんで用を足す人もいるようです。
そのため、多くの洋式トイレでは便座を踏んで用を足さないように注意書きが貼られていることもあります。
また、洋式トイレなのにもかかわらず、中腰で使用することを前提にした便座がないタイプもあります。
長時間中腰を保たないといけないため、時間がかかる場合や膝や腰が痛い場合は、苦しい思いをするかもしれません。
マレーシアのトイレで役立つ便利なもの
マレーシアのトイレを快適に利用するために、まず必要なのが流せるポケットティッシュです。
個室にトイレットペーパーがないことも多いため、最低でも2〜3個は持ち歩くことをおすすめします。
また、床や便座が濡れていることが多いため、携帯用のウェットティッシュもあると便利です。
さらに、観光地や商業施設では有料トイレが多いため、小銭を用意しておくといざという時に慌てずに済みます。
ちなみに服装については、濡れることを想定して丈の短いボトムを選んでおくと安心です。
マレーシアではトイレがあれば利用するという心構えが大切
「チャンスがあれば利用する」という心構えが大切です。
落ち着いて用を足すために、比較的清潔なトイレのある施設に立ち寄った際に、トイレも利用すると良いでしょう。
特に、以下のタイミングを意識するのがおすすめです。
これらの機会を逃さず清潔なトイレを利用することで、観光を快適に楽しみましょう。
マレーシアで「トイレはどこ?」と聞いてみよう
マレーシアは多民族国家です。そのため、3つの言語でトイレを尋ねられると良いでしょう。
一般的なトイレの聞き方は以下の通りです。
・マレー語:「Di mana tandas?」(ディ マナ タンダス?)
・中国語:「洗手间在哪里?」(シーショウジェン ザイ ナーリー?)
ちなみに、どの言語で話しかける場合でもtoilet(トイレット)は共通して通じるため、以下のような簡単な言い方でも十分通じます。
・中国語風:「Toilet 哪里?」(トイレット ナーリー?)
長い表現でなくても、toilet(トイレット)と言うだけで、相手は親切に教えてくれるでしょう。
おまけ:マレーシアの基本情報
最後に、マレーシアの基本情報についても紹介します。赤道近くに位置するマレーシアは、マレー半島部とボルネオ島北部から成る多民族国家。
日本からの観光客も多く訪れる人気の観光地であり、近年は留学先としても注目を集めています。
| 項目 | 特徴 |
| 地理と気候 | ・国土面積:およそ33万平方km(日本の約90%) ・国土の約60%が熱帯雨林に覆われ、自然も豊か ・年間を通じて気温が高く、湿度も高い熱帯性気候 ・3〜4月と10〜11月頃は雨季だが、一日中雨が降り続くわけではなく、スコールのような短時間の雨が降る |
| 民族と文化 | ・マレー系、中国系、インド系など、様々な民族が暮らす多民族国家 ・公用語はマレー語だが、都市部では英語も広く通じる ・イスラム教が国教だが、仏教やヒンドゥー教なども共存 ・人口は約3,356万人(2024年統計) |
| 観光や留学先として人気 | ・近代的な首都クアラルンプールから、美しいリゾートアイランド、世界最古の熱帯雨林まで、バラエティに富んでいる ・時差は日本と1時間 ・年間を通じて温暖な気候なため、観光客に人気の渡航先 ・英語が広く通じることや物価が比較的安いことから、語学留学や親子留学の目的地としても注目されている ・多くの教育機関では英語で授業が行われ、多文化環境での学びが可能 |
まとめ
マレーシアのトイレ事情は日本とは大きく異なっていますが、事前に知識を持ち、適切な準備をすることで快適に利用できます。
特に、ポケットティッシュなどの必需品を持ち歩いたり、清潔な施設を選んだりすることがおすすめです。
また、床が水浸しであっても濡ないように、短めのボトムを選ぶと良いです。
トイレの場所を尋ねる際は、toiletという単語が共通して通じるので、安心して使えます。
マレーシアの文化を理解し、上手にトイレを活用しながら充実した滞在をお楽しみください。
◇経歴
日本の大手英会話スクール講師
オーストラリアで現地ツアーガイド
マレーシアの日本人学校で英会話講師
マレーシアの現地企業にて正社員勤務
◇留学経験
イギリス 1年 Wimbledon collegeなど
オーストラリア(ワーキングホリデー中) 1か月 Bond University
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容
留学→アメリカ、イギリス、オーストラリア
旅行→イギリス、ヨーロッパの各国、アメリカ、オーストラリア、東南アジア各国など
仕事→オーストラリア、マレーシア
◇自己紹介
Webライターの大井にいなと申します。
独身時代に留学を経験し、国際結婚を機に多民族国家のマレーシアに住んでいます。
私の子供は生まれたときから複数の言語で育ち、オーストラリアの大学に留学して就職しました。
大人になってから英語を学び始めた自分との違いを実感しています。
自身の経験から、早期の言語習得の重要性や大人になってからの英語学習で必要なことなどを、できるだけわかりやすくお伝えしたいと考えています。どうぞよろしくお願いします。