近年、注目を集めている「フィリピン留学」!長年、人気留学先のアメリカやイギリス、オーストラリアなど欧米圏への留学に比べて距離が近いだけでなく、コストパフォーマンスが良いことから、数か月から半年の期間の語学留学を選ぶ人が増えています。
現地の物価が安いため、総合的な費用を鑑みても比較的リーズナブルに数か月以上の留学が叶うのも魅力的で、一定期間みっちりと集中的に英語を学ぶことができます。
この記事では、フィリピンに半年間留学する際の費用について、総額や内訳を解説し、3ヶ月や1年留学と比較して概算をご説明します。これからフィリピン留学を検討している方の参考となれば幸いです。
フィリピンに半年留学する場合の費用(総額)
フィリピンへの半年間の留学は、英語初心者の方でも、基礎から応用までしっかり学べる期間として、多くの人に選ばれています。特に、沢山の日本人が苦手とするスピーキングやリスニングを習得するには、ある程度の期間が必要です。そのため、ある程度の期間が確保できる方、確実に効果を感じたい方に人気のオプションです。
先ず、フィリピンへ半年(約24週間)語学留学する場合の総費用は、おおよそ「60万円〜100万円」が目安と言われています。もちろん、選ぶ語学学校、滞在方法、食事、航空券の価格によって金額は変動しますが、他の英語圏と比べて圧倒的にリーズナブルなのが特徴です。例えば、イギリスでの半年間の留学には、通常「約200万以上」が必要になります。
というのも、学費や生活費が高額なため、どうしても費用がかさんでしまいます。一方、フィリピンは費用を大幅に抑えつつ、マンツーマン授業を多く受けられるため、コストパフォーマンスが非常に高いと言えます。このような圧倒的コストパフォーマンスから、他の英語圏での長期間の留学をあきらめていた方でも、フィリピンでならかなえることができるということで、半年間の留学を選ぶ方も多いようです。
フィリピンに半年留学する場合の費用(内訳)
それでは、半年の留学にかかる費用の一般的な内訳をご紹介します。尚、留学先の語学学校、宿泊手段、為替レートなどにより費用は変動する可能性があるので、あくまでも目安としてご参照ください。学費・授業料:約30〜50万円(マンツーマンの授業中心、1日6〜8コマが平均)
航空券代(往復):約5〜10万円
ビザ延長・SSP・ACR I-Cardなどの現地手続き費:約3〜5万円
生活費(お小遣い、外食、レジャーなど):月1〜2万円×6ヶ月=6〜12万円
保険料:約2〜5万円(海外旅行保険)
教材費:約1〜3万円(学校による)
通信費(SIMカードやWi-Fiレンタルなど):約5000円〜1万円
娯楽・交際費:月1〜3万円×6ヶ月=6〜18万円
語学学校の学費が安いだけではなく、フィリピン現地の物価も安いので、全体的な出費を抑えることができるのが魅力です。
費用比較:3ヶ月vs半年留学
ここでは、多くの方が検討する3か月の留学と6か月、そして1年の留学について、費用の面で比較してみましょう。先ず、フィリピンでの3ヶ月留学(約12週間)の総費用は、約35〜60万円が相場と言われています。もちろん、総額面では3ヶ月の方が安くすみますが、1日あたりのコストや、英語習得の効率などを考えると、留学期間を確保できる場合であれば6か月留学のほうが効率よいと考えることもできます。特に、航空券代やビザ関連の初期費用は滞在期間に関係なくかかるため、長期留学の方がコストパフォーマンスが良くなります。
費用比較:1年vs半年留学
次に、1年間のフィリピン留学にかかる総費用は、約120〜180万円程度と言われています。半年の費用を単純に2倍にした金額とほぼ一致しますが、現地での生活に慣れれば生活費や外食費を節約できるため、年間を通しての方がコスト効率は良いといえるでしょう。とはいえ、社会人や学生にとって1年の時間を確保するのは難しいだけではなく、仕事を休むことによる収入への影響や、休学手続きなどによる費用など、留学にかかる費用のコストパフォーマンスだけではなく、総合的な費用やその影響を考慮する必要があります。
どのくらい現実的か、海外留学を通じて何を得たいのかなどをクリアにして、しっかりと検討することが大切です。このように、半年の留学というのは、短すぎず長すぎず、しっかりと英語習得の効果を感じながらもコストパフォーマンスを生かした期間と言えるでしょう。
半年留学の費用を抑える方法
そんな半年のフィリピン留学の費用をさらに抑えるために、いくつかのポイントをご紹介します。留学前のリサーチ段階からできることも沢山あるので、ぜひ参考にしてみてください!キャンペーンを利用する
語学留学の費用を抑えるには、学校や留学エージェントが提供するキャンペーンを活用するのが効果的です。多くの語学学校では、期間限定の授業料割引や入学金無料、滞在費のディスカウント、航空券や教材費のサポートなど、さまざまなプロモーションを実施しています。特に、早期申し込み割引やオフシーズン(閑散期)の特別プランを利用すると、同じカリキュラムでも大幅に費用を節約できます。また、エージェントを通じて申し込むと、個別の特典や分割払いのオプションが提供されることもあるため、複数のエージェントを比較するのも重要です。
最新のキャンペーン情報は、学校の公式サイトやエージェントのSNS、メルマガをこまめにチェックし、タイミングを見極めることで、よりお得に留学を実現できます。
早期予約割引を狙う
学費のみではなく、移動にかかる航空券なども、早めの予約で費用を抑えることができます。旅程が決まったら、早めに航空券を手配してギリギリになって高額のチケットを買うことがないように気を付けましょう。フィリピンへの航空券を安くするには、LCC(セブ・パシフィックやエアアジア)のセールを狙い、出発2~3か月前の火曜・水曜に予約するのがコツです。特に「PISO SALE」や「BIG SALE」では往復1.5万~3万円で取れることもあり、クラーク空港着や韓国・香港経由の乗り継ぎ便を選ぶとさらに安くなる場合があります。また、LCCは受託荷物に追加料金がかかるため、機内持ち込みだけにすると節約できます。
生活費を見直す
留学期間中、無駄な出費を抑えて費用を抑えることも検討しましょう。フィリピンは、日本と比べると物価が安いです。とはいえ、つい出費しすぎて予算オーバーしてしまった、ということにならないようにしましょう、具体的には、外食を減らし、現地のローカルマーケットなどを利用することで日々の出費を抑えることができます。特に屋台飯やカレンデリア(庶民的な食堂)では、数百円で1色賄えることもほとんどです。学生割引を利用する
留学中の娯楽費を節約するためには、まず学生割引をフル活用することが非常に効果的です。多くの映画館や観光地、美術館、博物館では学生証を提示すれば割引を受けることができ、通常の料金より安く楽しめます。公共交通機関やバス、フェリーの運賃にも学生割引が適用されることが多いので、移動費の節約にもつながります。また、無料のイベントや地元の交流会に参加することで、観光地や高額なアクティビティに頼らず、現地の人々と直接触れ合いながら文化を学んだり、新しい友達を作ったりすることができます。
相部屋を選ぶ
留学中の宿泊方法について、学生寮を選ぶことでホテルステイよりも費用を抑えることができます。特に、個室よりも相部屋の方が寮費を大きく節約できる上に、ルームメイトとの交流を通じて英語を使うことができるため、コミュニケーション実践の機会が増え、授業以外でも英語の練習をすることができます。留学エージェントを利用しない
学校探しや現地での滞在先のコーディネートなど、心強い「留学エージェント」!初めての留学や外国語でのコミュニケーションが難しい場合は、エージェントを通じて、留学するのがオススメです。しかし、費用をなるべく抑えて留学したい場合は、エージェントを通さず自ら申請や準備を進めるのがいいかもしれません。具体的には、学校探しにまつわる情報収集や、学校とのコミュニケーションを自分で行う必要があります。
質問やリクエストも、メールやオンラインチャットを経由して対応している学校がほとんどなので、翻訳サイトなどを利用してチャレンジするのも良いでしょう。直接語学学校に申し込むことで、エージェント手数料を削減できるだけでなく、申し込み前からスタッフの顧客対応をチェックすることができるというメリットもあります。
現地SIMカード利用する
現地でのケータイ環境を整えるにあたって、日本でWi-Fiをレンタルするのは高価なうえに、持ち運びも不便なので、現地のSIMを利用しましょう。SIMフリーのケータイ端末をお持ちの方は、現地入りしたのち、空港やコンビニなどで、プリペイドのSIMカードを購入し、現地の通信を利用することで費用を大きく抑えることができます。特に主流なプロバイダーはGlobeやSmartで、プランによっては月500円ほどでモバイルデータを使うことができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?フィリピンでの半年留学は、60万円〜100万円程度の予算で実現可能で、コストに対する学習効果が非常に高い留学先です。3ヶ月よりもしっかり英語力を伸ばしたいけれど、1年は難しいという方にとって、半年留学は非常におすすめの選択肢です。費用面で不安がある方も、工夫次第でコストを抑えることができるので、ぜひ自分に合ったプランを立ててみてくださいね。また、留学中の生活費を節約しながらも、現地での経験を充実させるためには、計画的な資金管理や目的に応じた学校選びが重要です。自分に最適な環境を選ぶことで、より良い留学体験を実現できるでしょう。

◇経歴
海外在住5年目
◇資格
英検1級
◇留学経験
イギリスの大学で交換留学
◇海外渡航経験
学生の交換留学から海外現地採用。現在ヨーロッパにて現地就職
◇自己紹介
大学時代の留学を機に、今はご縁がありヨーロッパでOLしています。