「留学にパソコンって必要なの?」
「持参する場合、どんなパソコンを選べばいいかわからない...」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
実際、留学中はレポート作成や宿題、自己学習など、パソコンを使う場面が多くあります。そのため、留学にはパソコンを持って行くのがおすすめです。
この記事では、留学先でパソコンが必要な理由や選ぶ際のポイント、持参時に気をつけるべきことについて解説します。
留学先でパソコンが必要な理由
留学先でパソコンが必要な理由は、以下の通りです。
それぞれ解説していきます。
レポート作成やプレゼン資料の準備で使用するため
多くの学校では、授業内容をもとに自分の意見を英文でまとめるレポートの提出が求められることがあります。短い文章であればスマートフォンでも対応できますが、モニターとキーボードを使って作業するほうが、修正や見直しがしやすく、時間と労力の節約につながります。
また、特に欧米の教育では、自分の考えや意見を発表する機会が多く、プレゼンテーションの課題が出されることもあります。プレゼン資料はパソコンでの作成が前提とされており、プロジェクターを使ったスライド形式の発表が一般的です。そのため、レポートやプレゼン資料の作成には、パソコンがあると非常に役立ちます。
授業や教材がデジタル化しているため
海外の教育機関では、教科書や資料のデジタル化が進んでおり、これまで紙で配布されていた教材が、PDFなどのオンライン形式で提供されることが一般的になっています。
パソコンなら、デジタル教材の閲覧や整理、メモや調べ物もスムーズに行えます。さらに、宿題の提出もWordやGoogleドキュメントなどで行う形式が増えており、こうした課題に対応するためにもパソコンは欠かせません。
写真やデータの保存・情報収集に便利なため
パソコンがあれば、学習以外にも現地での生活においてさまざまな場面で活用できます。
例えば、留学中に撮影した写真や授業で使う資料など、スマートフォンだけでは保存しきれないデータも、パソコンなら大容量の保存が可能です。
また、インターネットを使って動画や音源を活用した英語学習を行う際も、パソコンのほうが画面が大きく操作もしやすいため、スマートフォンよりも効率的です。
パソコンがなくても留学できる?
中には「荷物を増やしたくない」「すぐにパソコンを用意できない」といった理由で、留学先にパソコンを持って行かないことを考える方もいるでしょう。
結論から言うと、パソコンがなくても留学は可能です。ただし、パソコンの必要性は留学の目的や学習スタイルによって異なります。
パソコンなしでも問題ないケースとしては、以下のような状況が考えられます。
例えば、簡単なレポートやプレゼン資料の作成であれば、校内の共用パソコンを使えば十分に対応できます。特に語学留学で一般英語コースを受講する場合は、授業でパソコンを使う機会はほとんどありません。
また、普段からパソコンを使わずに生活している方であれば、留学中もスマートフォンで最低限の調べ物や課題の作成をこなせるでしょう。
とはいえ、画面の大きさや操作性を考えると、やはりパソコンを持参したほうが便利です。
パソコン選びのポイントとおすすめスペック
新しくパソコンの購入を考えている方の中には、「どんな基準で選べばいいのか」「どれくらいのスペックが必要なのか」わからない方もいるでしょう。ここでは、パソコン選びのポイントと、用途に応じたおすすめのスペックについて解説します。
留学に必要なパソコン選びのポイント
留学に持参するパソコンを選ぶ際は、重さ・サイズ・バッテリーの駆動時間が重要な基準になります。
まず、なるべく軽量なものを選ぶのがおすすめです。飛行機の手荷物には重量制限があったり、重いパソコンは持ち運びの際に疲れたりするためです。
パソコンのサイズは、13インチ前後が最もバランスがよく、留学中の利用に適しています。13インチ未満のものはコンパクトで持ち運びやすい反面、画面が小さく作業がしづらいと感じることがあります。反対に13インチを超えるサイズは画面が大きく操作しやすいものの、重量が増すため持ち運びには不便です。資料作成や調べ物、動画視聴などの用途であれば、13インチあれば十分でしょう。
バッテリーの駆動時間も、パソコンを選ぶ際の重要な基準です。カフェや学校など、コンセントが使えない環境で作業することもあるため、長時間駆動できるものを選ぶと安心です。
留学におすすめのパソコンのスペック
パソコンを選ぶ際に重視すべきスペックは、CPU・メモリ・ストレージの3つです。
まず、CPUはパソコンの計算や処理を行う装置で、性能が高いほどソフトの起動や動作がスムーズになります。処理速度が速くなることで、操作性や作業効率にも大きく影響します。ただし、性能が高いほど価格も上がるため、自分の予算や用途とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
次にメモリは、作業スペースのような役割を持ち、容量が大きいほど同時に複数の作業をこなせます。複数アプリの同時使用をする場合は16GB以上あると安心ですが、調べ物や簡単な資料作成が中心であれば8GBでも十分対応できます。
ストレージは、画像・動画・書類などのデータを保存する場所です。現在の主流は読み書きが高速なSSDで、留学中に使う資料や写真の保存が中心であれば、256GBあれば問題ありません。
現地でのパソコントラブルとその対処法
留学中は、パソコンの故障や盗難といった予期せぬトラブルに遭う可能性もあります。ここでは、パソコンに関するトラブルの対処法を紹介します。
メーカー保証やサポートを利用する
留学中にパソコンが故障した場合、Apple製品であれば世界中の多くのApple Storeで修理対応を受けられる可能性があります。
また、Dell・HP・Lenovoなどの大手メーカーでも、国際的にサポートを受けられる「グローバル保証」が提供されていることがあります。ただし、すべてのモデルにグローバル保証が付いているわけではないため、購入時に保証内容や条件を事前に確認しておくことが重要です。
実際にトラブルが起きた際は、まずメーカーの公式サイトやサポート窓口に連絡し、現地で修理や対応が可能かどうか確認しましょう。
買い替えを検討する
使用しているパソコンが古い場合は、修理ではなく買い替えを検討するのも一つの選択肢です。例えば、購入から3年以上経過したパソコンであれば、修理するよりも現地で新しいパソコンを購入したほうが安く済ませられるケースもあります。
実際、海外の家電量販店やオンラインショップでは、日本よりも割安で購入できることもあります。ただし、現地で購入するパソコンは、キーボードの配列が日本とは異なり、英語配列になっていることが一般的です。
保険を活用する
携行品損害補償が付いた海外旅行保険に加入している方は、パソコンの盗難や破損による損失が大きい場合、保険でカバーできる可能性があります。
ただし、補償には上限があり、購入金額の全額が支払われるとは限りません。また、申請時には盗難証明書や領収書などの提出が必要になることもあるため、補償内容と申請手順については事前に確認しておくことが重要です。
データのバックアップを確保しておく
パソコンの故障や盗難リスクに備えて、日頃から重要なデータのバックアップを取っておくことをおすすめします。特に、GoogleドライブやOneDriveなどのクラウドサービスを活用して、重要なファイルをオンライン上に保存しておくと安心です。パソコンが使えなくなったとしてもクラウドに保存しておけば、現地で借りたパソコンや新たに購入したパソコンからアクセスして、すぐに必要なデータを取り出すことができます。
パソコンを持参する際の注意点と準備
留学にパソコンを持参する際は、以下の注意点を事前に確認しておくことが大切です。
それぞれ解説していきます。
コンセントの形状が日本と異なる場合がある
留学先では、日本とは異なる形状のコンセントが使われていることがあるため、出発前に現地のコンセントのタイプを確認しておきましょう。どの国でも使えるマルチ変換プラグを1つ用意しておくと、多くの地域で対応できるため安心です。
また、外出先でパソコンをよく使う方は、充電切れに備えて予備バッテリーを持参しておくと便利です。ただし、予備バッテリーには機内持ち込みの容量や個数に制限があるため、航空会社の規定を事前に確認しておくことをおすすめします。
フリーWi-Fiの使用に気をつける
留学中にパソコンを使う際は、街中のフリーWi-Fiの利用に注意が必要です。フリーWi-Fiは誰でも接続できるため、パソコンの情報を盗られるリスクがあり、セキュリティ面で非常に脆弱です。
実際に、留学先で個人情報の漏洩やパソコンの乗っ取りなどの被害も発生しています。そのため、ホテルやカフェなど比較的安全性の高い場所を除き、公共のフリーWi-Fiの使用は避けたほうが安心です。
安全にインターネットを使いたい場合は、ポケットWi-Fiをレンタルして持参するのもおすすめです。これにより、必要なときに安定した通信環境を確保できます。
盗難に注意する
留学中は、パソコンの盗難リスクに十分注意が必要です。
例えば、カフェなどでパソコンをテーブルに置いたまま席を離れた隙に、盗まれてしまうケースがあります。日本では荷物を置いたまま席を離れても問題になることはあまりありません。しかし、海外は少しの油断でも盗難につながる可能性があるため、外出先ではパソコンや貴重品から目を離さず、席を離れる際は必ず持ち歩くようにしましょう。
まとめ
留学中にパソコンがあれば、レポート作成やプレゼン資料の準備だけでなく、動画視聴やデータ管理など、現地での生活においても役立ちます。そのため、留学にはパソコンを持参することをおすすめします。
パソコンを持っていない方は、この記事で紹介した選び方のポイントを参考に、自分に合ったパソコンの購入を検討してみてください。
また、渡航先のコンセントの形状やネット環境、セキュリティ面などを事前に確認しておくことで、安心して留学に臨めるでしょう。