
日々忙しい現代人にとって、効率的に英会話を習得する方法は欠かせません。特に、AI技術を活用したアプリは、通勤中やスキマ時間にも活用でき、英語力アップを目指す学習者の心強い味方です。
近年は、スマホ一つで本格的なレッスンが可能になり、まさに革命的な時代が訪れています。
今回は、英会話AIアプリの特徴やメリット・デメリット、初心者から上級者までおすすめのアプリ、自分に合った選び方、そして効果的な学習法までを徹底的にご紹介します。
- 英会話AIアプリとは?
- 英会話AIアプリを使うメリット・デメリット
- 【無料あり】英会話AIアプリおすすめ8選
- 英会話AIアプリの選び方
- ChatGPTやTalkPalなどのAIで英会話をするには?
- 英会話AIアプリとリアルな講師で実践力を伸ばす
- まとめ
英会話AIアプリとは?
英会話AIアプリとは、AI技術を活用してユーザーと会話ができる英語学習ツールのことです。
従来の録音教材や動画学習とは異なり、リアルタイムにスピーキングやリスニングの練習ができるのが最大の魅力です。アプリによっては、発音のフィードバックや、文法の矯正、自然なフレーズの提案など、高度な機能を備えており、まるで本物の講師とレッスンしているかのような体験が可能です。
さらに、近年ではAIの精度が飛躍的に向上し、ユーザーの発話内容を文法的に分析し、より自然な表現へのリライトや発音の細かい調整までサポートできるようになっています。
アプリの中には、英作文や単語学習と連動したカリキュラムを組めるものもあり、総合的な英語力アップを目指すことが可能です。
また、ネイティブとのフリートークを模した会話練習や、ビジネス英会話に特化したコースなど、多様なシチュエーションに対応できる構成になっているのも特徴です。
ユーザーのレベルや目的に応じて学習内容をカスタマイズできる柔軟性があるため、初心者から上級者まで幅広く対応できるのも魅力といえるでしょう。
英会話AIアプリを使うメリット・デメリット
英会話にAIアプリを使うメリットとして、失敗を恐れず、何度でも会話練習を行えることです。ただし、予約制ではないため、学習を継続するには自己管理が必要になる点がデメリットとしてあげられます。
英会話AIアプリのメリット
・自分のペースで学習を進められるため、通勤中や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できる。
・対面やオンラインスクールと比べて料金が安く、無料で始められるプランも多いため、コストパフォーマンスに優れている。
・発話機会が圧倒的に多く取れることで、スピーキングの流暢さや表現力の向上が期待できる。
・リアルタイムでの発音や文法チェックにより、即時の矯正とフィードバックが得られ、効率的な学習が可能となる。
・他人と直接話すことに抵抗がある初心者でも、AIなら心理的ハードルが低く、学習への第一歩を踏み出しやすい。
・レベルや目的に合わせて学習内容をパーソナライズできる機能が豊富で、自分に合った最適な環境で取り組むことができる。
英会話AIアプリのデメリット
・実際の人との会話ではないため、表情や感情の読み取りといったコミュニケーションスキルの一部が学びにくい。
・アプリの音声認識技術によっては誤認識が発生することがあり、正しいフィードバックが得られない場合もある。
・学習の進捗管理や習慣化が自己責任となるため、モチベーションの維持に苦労するケースがある。
・高度なディスカッションやプレゼンテーションスキルの習得には、対面やグループ学習が必要になることがある。
・アプリによって機能やコンテンツの質に大きな差があるため、選定を誤ると満足できない可能性もある。
【無料あり】英会話AIアプリおすすめ8選
初心者からビジネス上級者まで、多くの学習者に選ばれている英会話AIアプリを8選紹介します。それぞれの特徴、料金、ビジネス対応の有無などを比較し、自分にぴったりのアプリを見つけてください。
1. SpeakBuddy(スピークバディ)
スピークバディは、日本国内で高い人気を誇る対話型の英会話AIアプリです。子どもからビジネスパーソン、シニアまで幅広い年齢層に支持されています。
アプリは日本語対応で、英語を話すことに抵抗がある方でも安心して始められます。
スピークバディは、AIとの対話を通じて自然な会話力を身につけることを目的としており、学習テーマは日常英会話からビジネス会話、旅行会話など多岐にわたります。
学習は、「単語→英作文、応用練習」へと進むステップアップ方式。自分の声が録音され、それをAIが即座に分析し、「Perfect」「Native」などの評価判定を出してくれるため、ゲーム感覚で発音矯正ができます。
また、レッスンで学んだキーフレーズを使って、AIバディとフリートークをする実践的な練習もあります。
インプットした知識を即座に実践できるため、着実に会話力が身につきます。
・料金:1カ月プラン 3,300円(無料トライアルあり)※プランにより異なる
・おすすめユーザー:会話や発音を強化したい人
・活用法:1日10分の会話トレーニング+独り言練習と音読の併用がおすすめ。日常英会話からビジネス英会話までカバー。
2. Duolingo (デュオリンゴ)
Duolingoは、世界累計ダウンロード数は6億回以上を超える無料の語学学習アプリです。
ゲーム感覚でキャラクターと一緒に学べるため、勉強という堅苦しさを感じず、気軽に英語に触れられます。レベルアップやランキング機能など、モチベーションを保つ仕掛けが満載です。
1レッスンは5分ほどで、文章の並び替えやヒアリング、スピーキングなどがクイズ形式で出題。
また、英語だけでなく韓国語や中国語など40以上の言語に対応し、初級レベルが充実しているため、「新しい言語にも挑戦したい」という人にもぴったりです。
・料金: 基本無料(有料プラン「Super Duolingo」あり)
・おすすめユーザー: お金をかけずに英語を始めたい初心者、学習を習慣化したい人。
・活用法: 朝の目覚まし代わりや寝る前の5分など、リラックスした時間に“ゲーム感覚”で取り組むのがコツ。連続記録の更新を目標にすると、自然と学習習慣が身につきます。
3. ELSA Speak(エルサスピーク)
ELSA Speakは、アメリカ発の英語発音矯正アプリで、スピーキングに特化した英語学習ツールです。全世界ユーザー数5,400万人を突破しています。
発音の細部までこだわって練習できるため、アメリカ英語の正確な発音を身につけたいユーザーに特に支持されています。
特徴は、録音した英語を5つ(発音、イントネーション、流暢さ、文法、語彙)にわけて分析、判定してくれる点です。
総合評価では、英語レベルをIELTSやTOEFL、TOEICなどで示してくれるので自分の大まかな英語レベルも把握できます。
日本国内でも発音重視の学校や企業で導入されるなど、信頼性の高いアプリとして定評があります。
・料金:無料プランあり。Premiumプランは1ヶ月3,380円〜。
・おすすめユーザー:初心者〜中級者で発音を強化したい人。
・活用法:毎日5分、復習機能を活用しながらミニクイズ形式で学習を継続。AIが細かい発音評価を行い、発音改善に最適です。
4. トーキングマラソン
トーキングマラソンは、「英語で返せる瞬発力を鍛える」ことに特化したトレーニングアプリです。
提示された日本語に対して、6秒以内に英語で答える仕組みを採用しているため、スピーキングの即答力を集中的に伸ばせます。
アプリには、日常でよくあるシーンを切り取ったフレーズが多数収録されており、1回2〜3分で完結するセッションは継続しやすいのが特徴です。音声認識で自分の発話をチェックできるため、苦手な発音や表現にも着実に取り組めます。
・料金:1ヶ月プラン3,980円(無料プランあり)
・おすすめユーザー:会話力を鍛えたいビジネスパーソン。
・活用法:1回2〜3分の会話練習が可能で、ビジネス英語にも対応。まずは完璧な文法でなくても良いので、制限時間内に声に出し切ることを意識して練習しましょう。
5. スタディサプリENGLISH
スタディサプリENGLISHは、リクルートが提供するアプリで、目的に合わせて「新日常英会話」「ビジネス英語」「TOEIC®対策」などのコースを選べるのが特徴です。
大きな魅力は、カリスマ講師の授業動画が見放題であることや、AIを使った問題を最適化することで効率的にスコアアップできる点です。
英会話コースではドラマ仕立てのストーリーで楽しく学び、TOEIC対策コースでは、演習やシャドーイング機能で徹底的にトレーニングできます。
・料金: 月額3,278円〜(ビジネス英語コースの場合。無料体験あり)
・おすすめユーザー: 忙しい社会人、TOEICのスコアを上げたい人。
・活用法: 通勤中の「聴く」学習と、自宅での「話す」学習を組み合わせるのがベスト。ドラマの主人公になりきってシャドーイングを行うことで、感情の乗った英語が身につきます。
6. Plang(プレン)
Plangは、20万本以上のドラマや映画、YouTube動画の中から、AIが「レベルや興味に合った動画」を自動で選んでくれるパーソナライズ特化型アプリです。
YouTube動画や海外ドラマのワンシーンを使ったシャドーイングや、AIとのフリートークを通じて、楽しみながら英語力を伸ばせます。
学習は「動画視聴」→「セリフの並べ替え(英作文)」→「シャドーイング」という実践的な流れ。
AIが発音の弱点を分析し、忘れた頃に復習させてくれる機能があるため、効率的に記憶を定着させることができます。
・料金: 月額2,900円~(無料プランあり)
・おすすめユーザー: 教科書的な学習に飽きてしまった人、動画で楽しく学びたい人。
・活用法: 好きな映画やドラマのフレーズを真似して発音するシャドーイングを中心に活用。AIとの会話では、覚えたフレーズをあえて使ってみることで実践力を養いましょう。
7. Hablo(ハブロ)
Habloは、AIチューターとロールプレイ形式で実践的な英会話練習ができるアプリです。
英会話初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しています。
AIによる発音のフィードバックがあり、話した内容の文法ミスや、より自然な表現をその場ですぐに教えてくれます。
また、会話練習だけでなく毎日単語を学べる機能もあるため語彙力も向上します。
・料金: 月額1,500円~(無料体験あり)
・おすすめユーザー: スピーキングに自信をつけたい初心者、自分のペースで着実に学びたい人。
・活用法: 1日1回のロールプレイを習慣にし、フィードバックされた表現をメモして次の会話で使ってみるのがおすすめ。スキマ時間に単語学習を進めることで、表現の幅も広がります。
8. レシピー(旧Polyglots)
レシピー(旧Polyglots)は、英語ニュースを使って「読む・聞く・話す」を総合的に学べるアプリです。
ビジネス、テクノロジー、ファッションなど、自分の興味のある分野の最新ニュースを教材にできるため、情報収集と英語学習を同時に行えるのが大きな魅力です。
最大の特徴は、AIがレベルや好みに合わせて、その日やるべき学習メニュー(=Myレシピ)を自動で作成してくれる点です。「今日は何をしよう?」と迷うことなく、提示されたメニューをこなすだけで、英語力が上がるように設計されています。
・料金: 月額1,583円〜(プランによる。無料プランあり)
・おすすめユーザー: 仕事で英語の情報収集が必要なビジネスパーソン、リーディング力を鍛えたい人。
・活用法: 毎朝1記事、自分の業界に関するニュースを読む習慣をつけるのがおすすめ。分からない単語はその場で調べて「マイ単語帳」に登録し、後で復習すると定着率が上がります。
※ ここで紹介したアプリ、サービスの料金プランやレッスン内容は改定される場合があるため、詳細は公式サイトでご確認ください。
英会話AIアプリの選び方
英会話AIアプリを選ぶ際は、自分の目的に応じた機能やコンテンツ、操作性などを総合的に判断しましょう。
まず、自分が何のために英語を学びたいのか方向性を決めます。例えば、日常英会話の上達を目指すのか、ビジネス英語やTOEICのスコアアップが目的なのかによって、選ぶアプリは違ってきます。
次に、自分のレベルに合った内容であるかどうかを確認しましょう。
初心者向け、中級者向け、上級者向けとレベルごとに用意されているカリキュラムがあるか、またリスニングや英作文、スピーキングなど、自分が伸ばしたいスキルに特化したメニューがあるかも重要です。
料金体系とその中に含まれる内容のバランスも比較ポイントです。
同じ月額1,500円のプランでも、1日1レッスンまでなのか無制限なのか、コンテンツの質にどれだけ差があるのかを見極める必要があります。
スマホアプリが使いやすいかも大切です。毎日使い続けるものですから、画面が見やすく直感的に操作できるか、音声認識がスムーズかといった点は確認しましょう。
多くのアプリには無料トライアルや無料プランが用意されていますので、いきなり課金するのではなく、まずは実際に触ってみて「これなら続けられそうだ」と感じられるアプリを見つけるのが英語上達の近道になります。
ChatGPTやTalkPalなどのAIで英会話をするには?
ChatGPTのスマホアプリでは、マイクボタンを押して英語で話しかければ、自分の音声がテキスト化され、AIからの返信もテキストで届きます。返信メッセージの音声アイコンを押すとネイティブな発音で読み上げてくれるため、リスニングの練習にもなります。
英会話を始める際に、「英会話の練習をしましょう。文法の間違いがあれば直してください)」といったプロンプト(指示)を最初に伝えておくのがコツです。
そうすれば、会話の中で即座に訂正やより自然な表現へのフィードバックをもらうことも可能です。
例えば、今日あったことを話すフリートークや、店員になりきってもらうロールプレイを行うこともできます。
もし自分で指示を作るのが難しい場合は、英会話学習用に特化されたTalkPalなどのアプリを使えば、複雑な設定なしで会話練習を始められます。
英会話AIアプリとリアルな講師で実践力を伸ばす
AIアプリで学習効果を高めるには、インプット直後に「即アウトプット」することが鉄則です。覚えた単語やフレーズをすぐに使ってみることで、知識が「使えるスキル」へと変わっていきます。
しかし、AI相手だけでは、相手の表情を読んだり、様々な国籍の講師が持つ独特な「訛り」や話し方のクセに慣れることができません。現実の世界では、AIのように常にクリアな発音で話してくれるとは限らないからです。
だからこそ、リアルな講師との会話を取り入れ、多様な発音に耳を慣らすことが重要です。
AIで基礎を固めて、話すことに抵抗をなくし、対人レッスンで生きた英語に対応すれば、「実践的な耳」も育ち、最短で英語力を伸ばすことができます。
・平日はAI英会話アプリで、正しい発音やフレーズを何度も反復して「瞬発力」を鍛える。
・週末はリアル講師で、様々な文化や話し方のクセに触れ「リスニングの対応力」を養い、実際に通じる喜びを実感する。
両方に触れることで、どんな相手ともスムーズに会話できる力が身につきます。
まとめ
英会話AIアプリは、現代の忙しい生活の中でも効率的に英語を習得できる心強いツールです。
目的やレベルに応じた適切なアプリを選び、日々のトレーニングを継続することで、着実に英会話力は向上します。
また、ChatGPTのような汎用AIとの併用により、自由な会話や表現力の拡張も期待できます。自分に合ったスタイルでAIを味方にし、理想の英語力を手に入れましょう。
◇経歴
2019年03月
名古屋大学法学部法律政治学科卒業
2017年01月~ 2017年04月
スコットランド エジンバラ大学に留学
2021年04月〜現在
株式会社ニトリ、Web ライターを経て、2021年4月よりサイエンスコミュニケーターとして活動。
◇資格
TOEIC820点
◇留学経験
2017年01月~ 2017年04月
スコットランド エジンバラ大学に留学
◇海外渡航経験
年3~4回 海外出張(ヨーロッパ各国、韓国、オーストラリアなど)
現地での広報活動(学会・セミナー等)
プライベートでは友人と東南アジアにいくのがマイブーム。
◇自己紹介
昔から色々な文化や芸術に触れることが好きで、暮らしながら旅する生活に憧れていました。
仕事で英語を使うようになってから、コミュニケーションツールとして英語学習を楽しんでいます。
観光で海外に行く際は、ヨガやシュノーケリングなど、自然を感じられるアクティビティが好きです。これまでで好きな旅先は、アムステルダムとトレドです。