
フランス・パリに旅行に行くなら「ルーブル美術館は絶対に外せない」という人は多いでしょう。
世界最大級のルーブル美術館には、有名な「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など人生で一度は見てみたい有名作品をはじめ、他では見られない歴史の深い作品など1日では鑑賞しきれない展示品があります。
筆者も一度訪れたことがあり、その広大さや迫力ある美しい美術作品たちには圧倒されました。
ただし、常に世界中から人が集まる観光スポットのため、計画的にプランを組んでおくことが重要です。
今回は、ルーブル美術館の見どころやチケットの予約方法、より充実させて楽しむためのポイントや注意点を徹底解説していきます!
- ルーブル美術館の基本情報
- ルーブル美術館のチケット予約方法
- ルーブル美術館の見どころ【三大傑作】
- ルーブル美術館の見どころ【その他有名作品】
- ルーブル美術館を楽しむための3つのポイント
- ルーブル美術館に行く際の2つの注意点
- ルーブル美術館でアート鑑賞を楽しもう
ルーブル美術館の基本情報
ルーブル美術館は、12世紀にフィリップ2世がパリ防衛のために築いた要塞の一部、ルーブル城から始まりました。
その後16世紀にフランス王家の住居へと変わり、1793年から美術館として正式に開館しています。
ルーブル美術館の展示エリアの延べ面積は7万3,000平米と世界トップクラスの広さを誇り、展示室の数は403室、廊下をすべて歩くと合計14.5km、階段は10,000段を上り下りすることになります。
また、ルーブル美術館には3万5,000点もの美術品が展示されており、1日ではすべてを見学できない広さです。
さらに公開作品のほかにも、46万点を超える作品が収蔵庫に保管されています。
| 営業時間 | 月・木・土・日:午前9時~午後6時 水・金:午前9時~午後9時 ※12/24、31は午後5時まで ※2025年12/22、27、28、29、2026年1/3は午後9時まで ※30分前に退館 |
| 休館日 | 火曜日、1/1、5/1、12/25 |
| 入場料 | 22ユーロ ※2026年1月14日からは、EU在住者は22ユーロ、それ以外は32ユーロ ※毎月第一金曜日の午後6時以降は無料(7、8月を除く)。ただし、事前予約必須でルーブル美術館のX(旧Twitter)アカウントで、1週間ほど前に予約リンクが公表される |
| 住所 | フランス 〒75001 Paris |
| 地下鉄からのアクセス | 最寄り駅:パレ・ロワイヤル=ミュゼ・デュ・ルーブル駅(Palais-Royal Musée du Louvre) 行き方:1番線(Line1)もしくは7番線(Line7)を利用し、上記の駅で下車。地下鉄駅直結でルーブル美術館の入口「カルーゼル・デュ・ルーブル入口」まで徒歩5分ほど |
| 公式HP | https://www.louvre.fr/en |
ルーブル美術館のチケット予約方法
ルーブル美術館の入場チケットは当日現地で購入可能ですが、1〜2時間待つケースもあるので、事前予約が断然おすすめです。
事前予約をしておけば、混んでいても30分以内には入場できるでしょう。
チケットの予約方法は以下3つの方法があります。
■ 公式サイトの予約ページ
公式サイトの予約ページは正規料金で購入でき、入場券単体での購入もできます。3か月後の末日まで日時指定の予約ができます。
ただし、英語表記なので翻訳を使いながら予約を進めなければいけないうえ、JCBカードが利用できず、VISAやMastercardなどの海外対応クレジットカードが必要です。
■ チケット手配サイト
チケット手配サイトは日本語ページなので英語に抵抗がある人でも安心です。
しかし、入場券単体のものはなく、日本語ガイドやツアーなど付加サービスが含まれたチケットしかありません。そのため、少し割高な料金設定になっています。
チケット手配サイトは「GET YOUR GUIDE」や「Tiqets」がおすすめです。
■ パリミュージアムパス
パリ市内50カ所以上の美術館や観光スポットなどを、指定時間内であれば1枚のパスで利用できるお得なチケットです。予約は公式サイトの予約ページから手続きが必要です。パリ市内で他の美術館や観光スポットも巡りたい人には効率的です。
ルーブル美術館の見どころ【三大傑作】
ルーブル美術館の作品の中でも、絶対に外せない三大傑作を紹介します。
モナ・リザ
まずは「モナ・リザ」です。
ルーブル美術館といえば思い浮かべる人が多いでしょう。
レオナルド・ダ・ヴィンチが手がけた、世界で最も有名な絵画作品といわれています。
イタリア貴族のフランチェスコ・デル・ジョコンド夫人をモデルにしているといわれており、謎めいた微笑みが多くの人を惹きつけてやみません。
「モナ・リザ」だけを目当てにルーブル美術館へ足を運ぶ来館者も多く、展示エリアは常時大勢の人々で賑わっています。
筆者が訪れたときも「モナ・リザ」の前にはかなり多くの人が集まっていて、近くまで行くのが困難なほどでした。
「モナ・リザ」といえば、どの角度からもこちらを見ているように感じる点が大きな特徴なので、可能であれば写真だけでなく動画で角度を変えながらの撮影がおすすめですよ。
サモトラケのニケ
2つ目は「サモトラケのニケ」。
ギリシャ神話に登場する、翼を持った勝利の女神「ニケ」を形にした彫刻作品です。
フランスの外交官・考古学者であったシャルル・シャンポワゾが、1863年にエーゲ海北東部のサモトラキ島で発見し、島の名前から命名されました。
紀元前190年頃に海軍の勝利を記念して造られたといわれており、発見時から頭と手が欠けていました。
地上階から1階へ続く階段の踊り場に設置されており、高さ3メートルを超える圧倒的な迫力としなやかな曲線の美しさが魅力です。
ミロのヴィーナス
3つ目は、両腕と左足がない女性の立ち姿が特徴的な古代美術を代表する彫刻作品「ミロのヴィーナス」です。
1820年にエーゲ海のメロス島で発見され、1821年にルーブル美術館に寄贈されました。
「サモトラケのニケ」同様にギリシャ神話に登場する神の像ですが、未完成作品のため、どの神をモデルにしているのかは現在も明らかになっていません。
未完成ゆえの美しさが人々を魅了している要素でもあります。
ルーブル美術館の見どころ【その他有名作品】

続いてはルーブル美術館の三大傑作の他に、外せない有名作品を紹介していきます。
民衆を導く自由の女神
「民衆を導く自由の女神」はウジェーヌ・ドラクロワが手がけた象徴的な絵画作品で、ナポレオン退位後の王政復古で再興したブルボン朝のシャルル10世を打倒した、1830年のフランス7月革命を讃えて制作されました。
黄色いドレスを着た女性が死体の山を乗り越えて群衆を導いているのが印象的で、左手には銃を握っており、彼女の熱意と覚悟が感じ取れます。
また、右手に持った三色旗と奴隷から解放された人が被っていたといわれる赤いフリジア帽が、フランスの自由を象徴しています。
当時の激動を感じられる作品を、ぜひ一度見てみてください。
レースを編む女
「レースを編む女」は光の魔術師とも呼ばれるヨハネス・フェルメールの作品で、深みと鮮やかさのある青色が印象的です。
1696年にアムステルダムで開催されたオークションで初公開され、1870年にルーブルへ収蔵されました。
24.5cm×20cmの小さなサイズのキャンバスから、編み物をする女性の表情やレースの模様、手元などの繊細さが伝わります。
カナの婚礼
「カナの婚礼」は、ルーブル美術館で展示されている絵画の中でも最大サイズを誇る作品です。
キリストがカナの結婚式で水を上質なワインに変えたと伝えられている、新約聖書の一場面を題材に描かれています。
16世紀のヴェネツィアの豪華な祝宴の様子が描かれており、当時の風俗や社会を感じられますよ。
ガラスのピラミッド
「ガラスのピラミッド」はルーブル美術館のシンボルで、地上にある中央入口の正面に美しくそびえ立っています。
アメリカの建築家イオ・ミン・ペイが、古代エジプトのピラミッドと現代的なガラスを掛け合わせた斬新なアイディアで設計しました。
周囲の古典的な建物とは対照的な存在感が新たな美的体験を生み、多くの人を魅了しています。
昼と夜で違う美しさがあるので、可能な場合はぜひ両方の顔を写真に収めてくださいね。
また、地下部分から見るガラスのピラミッドも上下一体になった美しいデザインを楽しめます。
ハンムラビ法典
「ハンムラビ法典」は、バビロン第1王朝の第6代君主であるハンムラビ王が、紀元前18世紀ごろに定めたとされる非常に歴史の深いもので、古代オリエント美術部門で展示されています。
高さ2.4mの玄武岩の石碑に法典が刻まれており、1901年にイランのスーサ遺跡で発見されました。
石碑の上部左側にハンムラビ王、右側に太陽神シャマシュが彫られていて、その下部には楔形文字で書かれた4,130行の文章が並び、刑法や家族法、財産法、商法など多岐にわたる法律が記されています。
また、古代オリエントの所蔵品の中でも最長で最良の保存状態を保っている資料として、歴史的に重大な価値があります。
ルーブル美術館を楽しむための3つのポイント
ルーブル美術館での時間をより充実させて楽しむためには、以下3つのポイントを押さえておきましょう。
チケットはオンラインで事前購入する
時間をできるだけ節約して確実に入館するには、チケットの事前オンライン購入が必須です。
複数の観光名所を巡れるパリミュージアムパスを使いたい人も、必ず事前予約しましょう。
事前予約をすれば予約の時間に行くだけなので、計画的な旅程で無駄なく楽しめます。
また、当日券が売り切れて中に入れないという最悪の事態も避けられます。
カルーゼル入口から入館する
ルーブル美術館には合計4つの入口があり、事前にチケットを予約している人は、隣にあるショッピングセンター「カルーゼル・デュ・ルーブル」内に設けられた「カルーゼル」の入口がおすすめです。
正面入口はガラスのピラミッドがある位置で、開館直後は平日であっても長蛇の列ができるほど混雑します。
チケットを持っていない人は正面入口からしか入れない点が、混雑を招く大きな要因です。
「カルーゼル・デュ・ルーブル」はルーブル美術館より早い時間から営業しているうえ、チケット所持者専用の入口のため、正面入口よりも断然スムーズに入館できますよ。
加えて同ショッピングセンターは地下に位置しており、地下鉄で来る場合はPalais-Royal Musée du Louvre駅から直結なので、悪天候の場合でも気にせず入場できる点もおすすめです。
効率的な回り方を把握しておく
最初の章でも紹介した通りルーブル美術館は1日では回りきれない広さなので、事前に見たい作品に優先順位をつけ、効率的に周るルートを計画しておくのがおすすめです。
館内は主に、リシュリュー翼・シュリー翼・ドゥノン翼の3エリアに分かれています。
以下、効率良く名作を鑑賞できるモデルルート例を紹介するので、参考にしてみてください。
| エリア | ルート |
| ドゥノン翼(DENON) | 世界の名画を巡るルート。入館後、ドゥノン翼へ向かって2階へ行き、以下の順を基準に回る 「モナ・リザ」→「ナポレオンの戴冠式」→「民衆を導く自由の女神」 |
| シュリー翼(SULLY) | 古代ローマ・ギリシャの傑作を巡るルート。ドゥノン翼からシュリー翼に移動し、以下の順を基準に回る。 「ミロのヴィーナス」→「サモトラケのニケ」 |
| リシュリュー翼(RICHELIEU) | フランス王宮の歴史を体感するルート。最後はリシュリュー翼に行き、以下の順を基準に回る。 「ナポレオン3世の居室」→「レースを編む女」 |
時間が余っていれば、リシュリュー翼の3階の北方絵画コーナーや、地下1階にある中世の城壁跡も行ってみましょう。
地下1階は、中世時代に要塞だった頃の雰囲気が感じられますよ。
また、出口に向かう途中に地上階で227番を目指せば「ハンムラビ法典」を見られます。
「自分で考えるのは難しい」「プロに任せたい」という人は、ツアープランを探して予約するのもよいでしょう。
ルーブル美術館に行く際の2つの注意点
ルーブル美術館に行く際は、注意しておきたい点が2つあります。
事前に確認し、当日トラブルなく安心して過ごせるようにしましょう。
再入場はできない
ルーブル美術館は、来館者数と列の管理のため、一度館内から外へ出てしまうと同じチケットで再入場はできません。
休憩のために一度外に出るなどがないよう、十分に注意しましょう。
鑑賞途中にカフェやレストランに行きたい場合は、館内にある店舗を利用してくださいね。
スリが多い
パリでは常にスリに注意する必要があります。
ルーブル美術館の中でも、作品の鑑賞中や写真撮影で無防備な観光客を狙ったスリが多いため、気は抜けません。
特に「モナ・リザ」の周辺は他の作品と比べても人が集まるので、要注意です。
貴重品は絶対にポケットには入れず、バッグはウエストバッグや肩から掛けて体の前で持てるものにするなど、万全な対策をしておきましょう。
ルーブル美術館でアート鑑賞を楽しもう
世界最大級のルーブル美術館は、展示エリアの延べ面積が7万3,000平米、展示室の数は403室、廊下をすべて歩くと合計14.5キロメートルと1日ではすべてを見学できない広大さです。
また、3万5,000点もの美術品が展示されており、効率的に鑑賞して充実した時間にするためには事前の館内ルート確認が重要です。
本記事で紹介した、見どころやモデルルート例を参考に計画を立ててみてくださいね。
加えて、チケットは必ず事前に公式サイト、もしくは日本語で予約できるチケット手配サイトで予約しておきましょう。
当日券だと1〜2時間待つケースもあり、売り切れで中に入れないこともあり得ます。
ルーブル美術館を楽しむためのポイントや注意点をしっかり押さえて、充実した時間を過ごしましょう。
◇経歴
幼少期から英会話スクールに通い、大学は英語専攻に進学、社会人を経験した後にオーストラリアで1年ほどワーホリをしました。
◇資格
英検準2級、現在IELTSの受験勉強中
◇留学経験
オーストラリアの語学学校で2ヶ月英語を学びました。
◇海外渡航経験
オーストラリアでワーホリ(約1年)、現在フランス人のパートナーとフランス滞在中
◇自己紹介
オーストラリアでのワーホリを1年経験しました。
その時に出会ったフランス人の彼と現在フランスに住んでいます。
彼との会話は英語です。以前ライティングの仕事をしていた経験を活かし、Webライターとして活動しながら、英日翻訳家になるための勉強もしています。