カナダの名物と聞くと、多くの人が「メープルシロップ」と答えるのではないでしょうか?
しかし、実はカナダにはほかにも魅力的な特産品がたくさんあります。
その中でも、カナダ人にとって特にお気に入りの名物が
「ロブスター」です。
ロブスターは「オマール海老」とも呼ばれる甲殻類で、ザリガニのような形をしており、体長は50cmほどにもなります。
日本で流通しているロブスターの多くは輸入されたもので、ホテルやレストランでは高級食材として扱われています。
本記事では、カナダ人に親しまれている特産物「ロブスター」について徹底解説します。
また、おすすめのロブスターの食べ方や自宅で楽しむポイントも紹介するので、グルメ好きの方やカナダ旅行・留学を考えている方はぜひ参考にしてくださいね!
カナダのロブスターの産地
カナダは地理的に内陸部が多く、シーフードが豊富に獲れるのは太平洋に面した西海岸と、北大西洋に面した東海岸に限られます。
特にロブスターの産地として有名なのが、ノバスコシア州、ニューブランズウィック州、プリンスエドワード島周辺の地域です。
このエリアは冷たい海流と豊富なプランクトンに恵まれており、ロブスターが成長するのに最適な環境が整っています。
カナダのロブスターはなぜ有名?
日本では高級食材のイメージが強いロブスターですが、カナダでは比較的身近な食材で、一般のスーパーでも生け簀に入った状態で販売されていることが多く見られます。
これはカナダの豊かな水産資源と食文化の影響によるもので、特に東海岸地域の州では新鮮なロブスターが豊富に獲れるため、地元の人々にとってより身近な存在となっています。
また、ロブスターはカナダの主要な輸出品の一つであり、その品質の高さから世界中で高く評価されています。
ここでは、カナダのロブスターが有名な理由について詳しく紹介します。
カナダのロブスターの特徴
カナダのロブスターは、肉質が非常に柔らかくプリッとしており、ジューシーで豊かな味わいが特徴です。
甘みが強くしっかりとした旨味があるため、さまざまなスタイルの料理に適しています。
また、カナダ産のロブスターはサイズが特大のものが多く、天然のロブスターとしては世界的にも高品質で知られています。
さらに、火を通すと鮮やかな赤色に変わるという特徴があり、ロブスターらしい見た目の美しさも楽しめる食材です。
茹でるだけでも豪華な一品になり、特別な食事の場面でもよく用いられます。
カナダでは漁獲量が多いため、地域によってはロブスターは比較的手頃な価格で手に入れることができ、一般的なスーパーでも購入可能です。
カナダのロブスターは世界で食べられている!
カナダのロブスターの漁獲量は世界でもトップレベルで、高品質なロブスターとして世界各国に輸出されています。
主な輸出先は、以下のような国があります。
・アメリカ
・ベルギー
・フランス
・イギリス
・中国
・日本
・韓国
特にアメリカへの輸出量が多く、高級レストランや市場などで広く流通しています。
カナダのロブスターは生きたまま輸送される活魚のほか、冷凍、缶詰、調理済み加工品として輸出されており、さまざまな形で世界中の消費者に楽しまれています。
カナダのロブスターのベストシーズン
カナダのロブスターのベストシーズンは、春から初夏にかけての漁が解禁される時期です。
特に、5月から7月頃に漁獲されるロブスターは、産卵前で身が最も引き締まり、プリッとした弾力のある食感と濃厚な旨味を楽しめるといわれています。
この時期は漁獲量が増えるため、他のシーズンに比べて比較的手頃な価格でロブスターを購入できるのも魅力です。
市場やレストランでは新鮮なロブスターが豊富に並び、本場ならではの味わいを楽しめます。
また、カナダの観光のベストシーズンも春から初秋にかけてであり、美しい自然や過ごしやすい気候とともに、絶品のロブスターを堪能する絶好のチャンスです。
特に東海岸のノバスコシア州やプリンスエドワード島の港町では、ロブスターを使った料理が名物となっており、カナダ旅行の楽しみの1つとしてぜひ味わってみてください!
カナダでのロブスターの楽しみ方
カナダに旅行や留学をする予定がある場合、本場のロブスターを味わいたいと思う方も多いのではないでしょうか?
カナダで人気のロブスターの食べ方や有名なロブスター料理を知っておくと、より一層楽しめるのでおすすめです。
ここでは、カナダでのロブスターの楽しみ方について詳しく紹介します。
カナダでのロブスターの食べ方
カナダで最も人気のロブスターの食べ方は、「ロブスターボイル」と呼ばれるシンプルな調理方法です。
これは、生のロブスターを塩茹でし、レモンとニンニク、ハーブと一緒に楽しむもので、ロブスター本来の風味やプリッとした食感を存分に楽しめる1品です。
また、茹でたロブスターに溶かしバターをつけて食べるのも、カナダ人にとって定番のスタイルです。
バターのコクとロブスターの甘みが絶妙にマッチし、口の中に贅沢な味わいが広がります。
カナダの有名なロブスター料理
カナダのレストランやロブスター専門店、ファストフード店などでは、多様なロブスター料理を楽しめます。
東海岸地域を中心にロブスターは身近な食材として親しまれ、シンプルな調理法から特別感のある1品まで、さまざまな料理が提供されています。
以下に、カナダで特に人気のあるロブスター料理を紹介します。
ロブスターロール、 ロブスターサンド |
バターで軽くトーストしたパンに、マヨネーズやレモンジュースで和えたロブスターの身をたっぷり挟んだサンドイッチです。シンプルながらもその旨味を存分に味わえます。 |
ロブスタービスク | ロブスターの殻からとった濃厚な出汁を使い、クリームやブランデーを加えて仕上げる贅沢なスープです。なめらかでリッチな味わいが特徴です。 |
ロブスターグリル | 半分にカットしたロブスターを殻ごと炭火やオーブンで焼き、ガーリックバターやハーブソースをかけて仕上げる香ばしい1品です。 |
ロブスターパスタ | ロブスターの身をふんだんに使い、トマトソースやクリームソースと絡めたパスタ料理です。レストランでも人気の高いメニューです。 |
このように、カナダではロブスターをさまざまな形で楽しめるため、旅行や留学の際にはぜひ味わってみてください。
特にロブスターロールやロブスターサンドなどは、手頃な価格で気軽に楽しめるファストフード店でも提供されていることが多く、日本人留学生に人気があります。
カナダのロブスターフェスティバル
ロブスターの産地である東海岸エリアを中心に、カナダではさまざまな「ロブスターフェスティバル」が開催されています。
以下、カナダで行われている代表的なロブスターフェスティバルを紹介します。
・シェディアック(ニューブランズウィック州):Shediac Lobster Festival(シェディアック・ロブスターフェスティバル)
・プリンスエドワード島:Fall Flavours Festival(フォール・フレーバー・フェスティバル)
・バンフ(アルバータ州):バンフの人気レストラン「Maple Leaf(メープルリーフ)」で開かれるロブスターフェス
特にシェディアックは「世界のロブスターの首都」とも呼ばれる町で、ロブスター産業が非常に盛んです。
毎年7月に開催されるロブスターフェスティバルでは、「Corks & Claws」と呼ばれる美食イベントも開催されています。
このイベントでは、8種類のロブスター料理とワインのペアリングを楽しめるため、ワイン愛好家や美食家にとって魅力的な内容となっています。
カナダのロブスターを家で楽しむ方法
ロブスターはカナダの一般的なスーパーでも手に入るほか、日本にも広く流通しており、国内のショップやオンラインストアでも購入が可能です。
ここでは、自宅でカナダ産ロブスターをおいしく楽しむためのポイントを紹介します。
ロブスターの選び方のポイント
ロブスターを選ぶ際は、以下の4つのポイントをチェックすると良いでしょう。
・活きがいい:活魚の場合、元気に動いているものを選ぶと新鮮です。
・重量感がある:持ったときにずっしりと重みを感じるものがベストです。
・殻が硬い:しっかりとした殻のものは身が詰まっています。
・色が鮮やか:健康的なロブスターは深みのある色合いをしています。
また、ロブスターのサイズも重要であり、450〜600グラムくらいのものが最もおいしいといわれています。
1人前の目安としては、450gで1人前、600gで2人前程度と考えると良いでしょう。
ロブスターの保存方法
活ロブスターの場合は、濡らした新聞紙やキッチンペーパーなどで覆い、冷蔵庫で保存してください。
ただし、保存時間は最大12時間程度といわれており、鮮度が落ちやすいため、できるだけ早めに調理するのが理想です。
オンラインショッピングなどで購入し、到着まで時間がかかる場合は、受け取り後すぐに加熱調理するのがおすすめです。
加熱調理後は、冷蔵または冷凍保存が可能です。
ロブスターを使ったおすすめレシピ
新鮮なロブスターや加工品を活用して、自宅でも手軽に楽しめるロブスター料理を作ってみましょう!
以下、簡単に作れるおすすめレシピを紹介します。
レシピ名 | 材料(2人分) | 作り方 |
ロブスターロール | ・ロブスター(450g程度)…1尾 ・バター…50g ・にんにく(みじん切り)…2片 ・レモン汁…大さじ1 ・パセリ(みじん切り)…適量 ・塩・こしょう…適量 |
1.ロブスターを縦半分にカットし、身を取り出しておく。 2.フライパンにバターを溶かし、にんにくを弱火で炒める。 3.ロブスターの身を加え、中火で炒めながら塩・こしょうで味を調える。 4.仕上げにレモン汁を加え、器に盛ってパセリを散らせば完成! |
ガーリックバターロブスター | ・ロブスター(茹でたもの)…200g ・マヨネーズ…大さじ2 ・レモン汁…小さじ1 ・塩・こしょう…適量 ・バター…10g ・ホットドッグ用のパン…2個 パセリ(みじん切り)…適量 |
1.ロブスターの身を一口大にカットし、マヨネーズ、レモン汁、塩・こしょうで和える。 2.フライパンでバターを溶かし、パンの表面を軽く焼く。 3.パンにロブスターの具をたっぷり挟み、仕上げにパセリを散らせば完成! |
ロブスターはそれ自体に豊かな風味と旨みが詰まっているので、シンプルな味付けでも十分においしく楽しめる食材です。
ぜひ、自宅で本場の味を堪能してみてくださいね!
ロブスターを食べたいおすすめイベント
ロブスターは見た目も華やかで料理の主役になる食材のため、さまざまなイベントで活躍します。
ここでは、ロブスター料理を食べたいおすすめイベントをいくつか紹介します。
・クリスマスディナー
・バーベキュー
・誕生日、記念日、お祝いなどのホームパーティー
上記のような特別な日にロブスター料理を取り入れると、食卓が一層豪華になるのでおすすめです。
まとめ
本記事では、カナダで有名な特産品の「ロブスター」について紹介しました。
カナダは世界有数のロブスター産地であり、新鮮で肉厚なロブスターをさまざまな調理法で楽しめる国です。
特に東海岸のノバスコシア州、ニューブランズウィック州、プリンスエドワード島などでは、名物のロブスターロールやロブスターボイルが人気であり、さまざまなレストランで味わえます。
カナダ旅行や留学を考えている方はぜひ本記事を参考にして、カナダ本場のロブスターを現地で楽しんでくださいね!

◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!