カナダ各地にあるメープルレッド色の看板でおなじみの「Tim Hortons(ティムホートン)」は、カナダ発の人気コーヒーチェーンです。
カフェ文化が根付いているカナダでは、通勤前や休憩中にコーヒーを買うのが日常的で、スターバックスや個人経営のカフェも多く見られます。
しかし、カナダのカフェ文化を語る上で「ティムホートン」を外すことはできません。
この記事では、カナダ人がお気に入りの名物カフェ「ティムホートン」について徹底解説します。また、ティムホートンの歴史やおすすめのフード・ドリンクメニューも合わせて紹介するので、カナダ旅行や留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね!
ティムホートンとは?
ティムホートン(Tim Hortons)は、1964年にオンタリオ州ハミルトンで創業したカナダ発祥のコーヒーショップです。
日本人留学生の間では「ティム」という愛称で親しまれており、手頃な価格のフードやドリンクが大きな魅力です。
現在、ティムホートンはカナダ国内に約3,000店舗以上、アメリカにも約600店舗以上を展開しています。
カナダ国内のカフェ市場では62%のシェアを占め、スターバックスやマクドナルドを上回る利用者数を誇っています。
創業者はプロホッケーリーグ「NHL」の人気選手
ティムホートンの創業者は、NHL(北米プロホッケーリーグ)の選手として活躍した「ティム・ホートン」です。
コーヒーとドーナツショップとして始まったティムホートンは、積極的な事業展開によって、カナダ国内の独立系ドーナツショップがほぼ撤退するほどの影響力を持つまでに成長しました。
1995年には、アメリカの大手ファーストフードチェーン「ウェンディーズ」と合併し、米国市場への進出を開始しました。
さらに、2023年には日本企業の丸紅がフランチャイズ契約を締結し、シンガポールやマレーシアなど東南アジアでの展開を加速させるなど、グローバルに成長を続けています。
ティムホートンのおすすめフードメニュー
ティムホートンといえば、ドーナツをはじめとするベイクドアイテムなしでは語れません!
ここでは、ティムホートンでぜひ試してほしいおすすめフードメニュー11選を紹介します。
ボストンクリームドーナツ
ふわっとした生地の中に濃厚なカスタードクリームがたっぷり詰まったドーナツで、表面にチョコレートグレーズがかかっています。
アメリカ・ボストン発祥のボストンクリームパイをドーナツにアレンジしたもので、甘党に人気の1品です。
バニラディップドーナツ
ふわふわのドーナツにバニラ風味のアイシングをコーティングし、カラフルなスプリンクルをたっぷりトッピングした、見た目も楽しいドーナツです。
やわらかなドーナツの食感と、カリッとしたスプリンクルの絶妙な組み合わせが魅力で、特に子どもたちに大人気の1品です。
ハニークルーラードーナツ
エアリーな質感が特徴のツイストデザインのドーナツで、ハチミツ風味のグレーズがたっぷりかかっています。
優しい甘さと軽い食感が魅力で、コーヒーとの相性も抜群です。
ハニーディップドーナツ
クラシックなリングドーナツに、ハチミツ風味のグレーズをたっぷりコーティングした1品です。
シンプルながら飽きのこない味わいで、口に広がる優しい甘さがクセになります。
チョコレートグレーズドドーナツ
チョコレート風味のオールドファッションドーナツに、たっぷりのシュガーグレーズをコーティングした1品です。
濃厚なチョコレートの風味と甘さのバランスが絶妙で、チョコ好きにはたまらないリッチな味わいが魅力です。
ティムビッツ
ドーナツのホール部分を活用したひとくちサイズのおやつで、さまざまなフレーバーが楽しめます。
定番フレーバーには、バースデーケーキ、チョコレートグレーズド、ハニーディップ、オールドファッションなどがあり、自由に選べる楽しさも魅力です。
手軽につまめるので、パーティーでのシェアや子どもたちのおやつにぴったりの1品です。
マフィン各種
アメリカンサイズの大ぶりなマフィンは、ボリュームたっぷりで満足感の高い1品です。
チョコチップ、ブルーベリー、フルーツエクスプロージョン、レーズンブランなどのフレーバーが揃い、ほろっと崩れるソフトな食感が魅力です。
クッキー各種
大人の手のひらほどある大きなクッキーで、定番のチョコレートチャンクに加え、M&MやReeseなどが練り込まれた海外らしいフレーバーが人気です。
地域や期間限定のフレーバーも多いので、カナダを訪れた際にはぜひチェックしてみてください。
ソーセージブレックファーストサンドイッチ
ジューシーなソーセージパティに卵とチーズを合わせた、朝食にぴったりのサンドイッチです。
バンズはホームスタイルビスケット、イングリッシュマフィン、クロワッサン、ベーグルなどからお好みで選べるのが魅力です。
メープルベーコンブレックファーストサンドイッチ
メープルシロップの甘みが効いたカリカリのベーコンに、卵とチーズを挟んだ絶品サンドイッチです。
ボリューム満点で、朝のエネルギーチャージにぴったりの1品です。
フラットブレッドピザ
薄くて細長いフラットブレッド生地に、たっぷりのチーズと多彩なトッピングをのせた軽食サイズのピザです。
サクサクの生地と濃厚なチーズの風味が楽しめ、手軽に食べられるのが魅力です。
ティムホートンのおすすめドリンクメニュー
ティムホートンのドリンクが人気の理由は、手頃な価格と種類豊富なメニューにあります。
ここでは、ティムホートンのおすすめドリンクメニュー11選を紹介します。
ブリュードコーヒー
Brewed Coffee(ブリュードコーヒー)は、ティムホートンの定番ドリンクで、オリジナルブレンド、ダークロースト、デカフェの3種類から選べます。
店舗での購入だけでなく、コーヒー豆やインスタントコーヒーも販売されているため、自宅でもティムホートンの味を楽しめます。
バニララテ
クリーミーなスチームミルクとエスプレッソにバニラシロップを加えた、デザート感覚のドリンクです。
お好みでホイップクリームをトッピングして、さらにリッチにカスタマイズするのもおすすめです。
ホットチョコレート
濃厚なチョコレート風味の温かいドリンクで、カナダの冬には欠かせない定番です。
日本の一般的なホットココアよりもどろっとした濃厚なテクスチャーが特徴で、甘さもしっかりと感じられます。
ホワイトホットチョコレート
ミルクチョコレートの代わりにホワイトチョコを使用した、まろやかな白いホットチョコレートです。
通常のホットチョコレートよりも甘さが控えめで飲みやすく、カフェインが気になる方にもおすすめです。
フレンチバニラ
バニラの甘い香りとクリーミーな味わいが楽しめる、カナダで人気のホットドリンクです。
おすすめのカスタマイズは、フレンチバニラとコーヒーを半分ずつ混ぜた「ハーフフレンチバニラ×ハーフコーヒー」で、甘さと苦さのバランスが絶妙な味わいが楽しめます。
スペシャリティティー各種
ティムホートンのスペシャリティティーシリーズは、紅茶やハーブティーを豊富に取り揃えており、好みに合わせて選べます。
定番のカモミールやアールグレイに加え、ハニーレモンやトリプルベリーなどのユニークなフレーバーも人気です。
ロンドンフォグ
アールグレイティーにスチームミルクとバニラシロップを加えた、リッチで香り高いホットドリンクです。
ホイップクリームをトッピングすれば、さらにクリーミーな風味が加わり、まろやかな味わいを楽しめます。
アイスドキャップ各種
Iced Capp(アイスドキャップ)は、ティムホートンの人気ドリンクで、冷たいフローズンドリンクです。
オリジナル、モカ、バニラなどのコーヒー風味をベースにしており、氷と一緒にブレンドされて、なめらかでクリーミーなテクスチャーが特徴です。
クリーミーチル各種
Creamy Chill(クリーミーチル)は、ホイップクリームがトッピングされた冷たいデザート感覚の飲み物です。
クリーミーでまろやかなテクスチャーの飲み物で、キャラメルトフィー、チョコレート、バニラなどのフレーバーから選べます。
フローズンレモネード各種
フローズンレモネードは冷たいフローズンドリンクで、爽やかなレモン風味がベースになっています。
ストロベリー、マンゴー、レモンなどのフレーバーがあり、氷とレモネードをブレンドして、さっぱりとした味わいが楽しめます。
クエンチャー各種
Quenchers(クエンチャー)とは「喉の渇きを潤す」という意味があり、さっぱりとした味わいの冷たいフルーツ風味ドリンクです。
ワイルドベリーハイビスカスレモネード、ブラックベリーゆずレモネード、ストロベリーすいか、ピーチ、クラシックレモネードなど、さまざまなフレーバーがあり、暑い日やリフレッシュしたいときにぴったりな飲み物です。
ティムホートン名物「ダボダボ」とは
ティムホートンのコーヒーを注文するとき、「ダボダボ」と言っているのを耳にすることがあるかもしれません。
「ダボダボ(Double double)」とは、「ミルクと砂糖をそれぞれ2つずつ入れてください」という注文のことです。
カナダでは、特に指定しない場合はブラックコーヒーが提供されるのが一般的です。
そのため、ミルクや砂糖を入れてほしいときは、追加で「Milk and sugar, please.」と伝える必要があります。(スタッフが確認してくれる場合もあります。)
ちなみに「ダボダボ」はかなり甘めなので、甘いドーナツやマフィンと一緒に注文する際は、甘さのバランスに注意してくださいね!
ティムホートンの日本進出予定はある?
2025年1月現在、ティムホートンは日本に店舗を展開しておらず、日本進出の予定もありません。
そのため、日本ではティムホートンのコーヒーやドーナツを楽しむことはできませんが、カナダのおみやげとしてティムホートングッズを贈ると喜ばれること間違いなしです。
ティムホートンでは、オリジナルのコーヒー豆やホットチョコレートミックス、タンブラー、マグカップなどのグッズを購入できるので、日本では手に入らない貴重なおみやげとしておすすめですよ!
2025年現在でティムホートンが進出している国は?
2025年現在で、カナダ以外にティムホートンが進出している国は以下の通りです。
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アメリカ
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中国
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シンガポール
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マレーシア
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インドネシア
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韓国
最近では、2023年12月に韓国・ソウルにティムホートンの1号店がオープンし、その人気は凄まじく、長蛇の列ができるほどでした。
今後5年間で、韓国内に150店舗以上を展開する予定とのことです。
これにより、カナダよりも日本に近い韓国で、ティムホートンを気軽に楽しめる日が来るかもしれません。
まとめ
この記事では、カナダ発祥のコーヒーチェーン「ティムホートン」について紹介しました。
ティムホートンのフードやドリンクはどれもおいしく魅力的で、カナダのカフェ文化を象徴する存在です。
さらに、手頃な価格は留学生にも嬉しく、毎日通いたくなる親しみやすさがあります。
カナダ旅行や留学を考えている方はぜひ本記事を参考にして、カナダ人に愛されるティムホートンの味を楽しんでみてくださいね!

◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!