センシティブってどういう意味?使い方から例文まで紹介!

センシティブ、敏感、子ども、子供、性格

私たち日本人の多くは、日常的に「センシティブ」という言葉をよく使います。

カタカナ表記のため、この言葉が外来語であろうことは容易に想像がつきますが、
「どのような意味かは正確に説明できない」
「英会話の時のセンシティブの使い方に自信がない」

という人は少なくないでしょう。

今、日本社会のみならず、世界的に「センシティブ」という言葉を使う、または耳にする機会・場面がどんどん増えています。

個人の情報を扱う面においても、以前に増してセンシティブな対応が求められているのではないでしょうか?

そのことがプラスかマイナスか、ということについてはさておき、そのような世の中になっている以上は、私たちももう一度この言葉の意味や使い方など、またその英語表現をおさらいしておくべきでしょう。

今回は、「センシティブ」の意味を間違って覚えていたり、間違った使い方をしている可能性も踏まえ、正しい意味、使い方、そして英語学習者の方が学べる、または実際に英会話で使えるような英語例文をご紹介したいと思います。

センシティブの意味

まずは「センシティブ」という言葉が日本語でどのように使われるのか、そもそもの意味を整理すべく、グーグル検索をしてみたところ、おおよそ以下のようにまとめることができます。

日本語におけるセンシティブ

外からの刺激に対して 「敏感な」
「感じやすい」
「神経質な」
といった状態・様子を表すのが一般的です。これらの状態は、精神的、肉体的どちらの敏感さを表すのにも使われます。

日常会話の中で、人に対してセンシティブという言葉を使う時は、「神経質な性格」「感受性が強すぎる」というニュアンスで、基本的にはネガティブな表現として使われることが多いです。これは「精神的な敏感さ」の例です。

自分でも”センシティブな性格だなぁ”などと悩みのひとつとして言うことがあったりします。

一方、「肉体的な敏感さ」の例で挙げられる例として、「センシティブな肌」という言葉を時々聞きます。

化粧品や洗顔料、その他スキンケア製品を使用後に、肌がヒリヒリするなどの異常・トラブルを起こしやすい、つまり外からの刺激に「敏感」な肌であるという意味でのセンシティブです。

化粧品製造の過程で添加されるある成分に反応を起こしたり、日やけ止めなど新しい商品を使ってトラブルが起こってしまうことがあります。

その他にも乾燥による肌のダメージがあったり色々です。

肌が敏感な人はクエン酸が入っているもの、アレルギーテスト済みといったマークがあるものなど、センシティブな人のためのものを購入できる選択肢もありますね。

また、政治や歴史、文化、思想のような、価値観の違いなどを受け入れながら相手を尊重し、誤解を生じさせたり、相手を傷をつけたり、ということがないように慎重に言葉を選ぶことを求められるようなトピックなど、「慎重に扱うべき」という意味でセンシティブを使うこともできます。

特に現在は、特定の人種への差別という大きな問題も世界で起こっています。

例えば、国際政治の世界においては、言葉一つ間違えるだけで相手国を卑下し、国民の敵対感情を煽ってしまう可能性もあります。

それが原因で双方の合意が得られなかったり国交関係の悪化になったり、情勢不安、はたまた最悪のケースとして戦争が起きてしまう可能性があります。

そのような「慎重さ」の意味でセンシティブという言葉が使われます。

さらに、機密情報など、「公にできない・すべきではない」「慎重に取り扱うべき」重要事項も「センシティブなもの」と言うことができますし、あまり状態の良くない金融市場や経済状況についても「不安定な」という意味でも使うことができます。

英語におけるセンシティブ

「sensitive」の意味を「Cambridge Dictionary」のサイトで調べたところ、以下の内容が書かれていました。

①easily upset by the things people say or do, or causing people to be upset, embarrassed, or angry
人が言うことやすること、または恥ずかしくさせたり、怒らせたりするようなものによって動揺しやすい様

②A sensitive subject, situation, etc. needs to be dealt with carefully in order to avoid upsetting people
動揺させないように慎重に扱う必要があるテーマや状況

③understanding what other people need, and being helpful and kind to them
他者が必要としている物事を理解し、助けになったり、親切でいたりすること

④easily influenced, changed, or damaged, especially by a physical activity or effect
特に身体活動や身体的影響によってすぐに影響、変化、またはダメージを受けやすい様

(英文はCambridge Dictionaryより引用)

このように見ると、日本語の会話の中で使われる「センシティブ」は、英語の「sensitive」という単語の意味の通りに使われていることがわかります。

ナイーブ、デリケートとの違い

センシティブという言葉の類義語として使われがちな「ナイーブ」と「デリケート」という言葉、実はそれぞれの正しい意味や違いを知らない、という人も少なくないでしょう。

ここでは、英語における「naive」と「delicate」の意味の違いを簡単にご紹介します。

naive

日本語だと、ナイーブはセンシティブと同じ、または似たような意味で使われることが多いですが、英語でのnaiveは「経験の浅い無知な」「信じやすい/騙されやすい」「世間知らずの」といったような意味で使われます。これも基本的にはネガティブな表現で使われます。

(例)
It’s naive of him to believe that.
それを信じるとは彼も無知ですね。

That’s a naive idea.
それは甘い考えです。

delicate

delicateは、「慎重な扱いを要する」というような意味や、「敏感な」という意味があり、sensitiveと似たような使い方をすることもできますが、「繊細な」「もろい」という意味もあります。

(例)
They are delicate plants.
それらは繊細な植物です。

I’ve got a very delicate stomach.
私のお腹はとても繊細です。

ツイッターにおける「センシティブな内容」とは

ツイッターの国内の利用者はアクティブユーザーで4,500万人とも言われています。

オフィシャルサイトのセキュリティに関するポリシーには、暴力、脅迫、テロ行為、児童への性的搾取、ヘイト行為や自殺または自傷行為について述べられています。

また、プライバシーに関しても、個人情報そして合意のない裸体の描写についてのルールがあります。

ツイッターを利用している方なら、「センシティブな内容が含まれている可能性のあるツイートです」という文言を一度は見たことがあるでしょう。この文章が表示されている場合、元のツイート内容は隠されている状態になります。

これは、成人向けコンテンツや写実的な暴力描写、またはヘイト表現などの画像や動画を含むツイートに対しての警告メッセージを意味します。

つまり、ユーザーが見たくない、見るべきではないような、取り扱いに注意が必要な、慎重に判断すべきコンテンツを「センシティブな内容」として定義しています。

利用者が特定のユーザーをブロックできる機能もありますね。投稿する際の使用する写真についても、肖像権に注意する必要があるでしょう。

なお、センシティブな内容と判断される明確な基準は公開されていません。

ちなみに、この警告文はツイッターの言語設定を英語で使うと、以下のように表示されます。

This media may contain sensitive material. Your media settings are configured to warn you when media may be sensitive.

※contain 含む
※be configured 設定されている
※warn 警告する

参考までに、Twitterのオフィシャルヘルプセンター内に「Sensitive media policy」という題名の記事があり、そこでセンシティブなコンテンツについての説明が読めます。ページ内で言語設定が変えられるので、一度英語で読んでみると勉強になりますよ!


ここで少し余談!

皆さんが普段当たり前のように使っている「OK」という言葉。これはなんで「OK」というのでしょうか?由来はご存知ですか?下記記事でご紹介しているのでぜひ参考にしてください♪♪

nativecamp.net


センシティブに関する英語例文

センシティブの意味を整理したところで、ここでは「sensitive」という単語を英文の中でどのように使うかを学べるよう、

①精神的な敏感さや神経質さ
②慎重に扱うべき話題
③身体的な敏感さ

に分けて、いくつか例文をご紹介したいと思います。

①精神的な敏感さや神経質さ

He is so sensitive to criticism.
彼は、批判に対してとても敏感です。

I used to be a sensitive child.
かつて、私は神経質な子供でした。

My daughter is so sensitive to other people’s opinions.
私の娘は、他の人たちの意見にとても敏感です。

I’m a little sensitive to how other people perceive me.
私は、他の人たちが私をどう見ているのかに少し敏感です。

A lot of people say that most Japanese people are more sensitive than westerners.
多くの人が、日本人は西洋の人に比べてよりセンシティブであると言います。

I always try to be sensitive to my students’ needs as a teacher.
私は常に、先生として生徒のニーズに敏感であることを心がけています。

HSP stands for Highly Sensitive Person.
※HSPはHighly Sensitive Personの略です。

②慎重に扱うべき話題

We tend to be afraid to talk about sensitive topics, such as politics.
私たちは、政治などのセンシティブなトピックについて話すことを恐れる傾向にあります。

下記の例文をご参考にしてください。

That’s a sensitive issue.
それはデリケートな問題です。

We should shred sensitive documents.
私たちは機密文書はシュレッダーにかけるべきです。

Divorce is a very sensitive issue.
離婚はとてもセンシティブな問題です。

Our company has stored a lot of highly sensitive information.
私たちの会社は非常に機密性の高い情報をたくさん保管しています。

③身体的な敏感さや神経質

I have sensitive skin.
私は、敏感肌です。

I always use a special cream for sensitive skin.
私は、いつも敏感肌用の特別なクリームを使います。

I’m sensitive to the cold.
私は、冷え性です。

My dog is sensitive to certain scents.
私の犬は、においに敏感です。

My cat is sensitive to sound.
私の猫は、音に敏感です。


ここでまた少し余談!

下記記事では、日本の「上限関係」についてご紹介しています!日本にはこんな文化があるという事を外国の方にご紹介してみましょう♪♪

nativecamp.net


まとめ

今回の記事のまとめです!

・「センシティブ」の意味は大きく分けて「精神的な敏感さや神経質さ」「慎重に扱うべき話題」「ポジティブな意味での敏感」「身体的な敏感さ」の4つ

・英語における「ナイーブ」は一般的に「経験の浅い無知な」「信じやすい/騙されやすい」「世間知らずの」という意味で使われる

・「デリケート」には、センシティブと同じような「敏感な」「慎重に扱うべき」といった意味だけでなく、「繊細な」「もろい」という意味でも使われる

・ツイッターにおける「センシティブ内容」とは、ユーザーが見たくないであろう「取り扱い注意コンテンツ」を意味する

いかがでしたか?普段、日本語でなんとなく使っている言葉も、本来の意味を知ることでさらに理解が深まります。

これを機に、日常的に使っている他のカタカナ語の意味を一度調べてみてくださいね!