シャイの意味って?シャイな人でも英語を上達させるコツも紹介します。

シャイの言い方、シャイな人、性格

日本人にはシャイな人が多く、人前で、あまり自分の感情を表現したがらない傾向があるようです。

英語学習においても、「間違えたら恥ずかしい」・「相手に気持ちをきちんと伝えられるか不安だ」とすっかり気後れしてしまい、新しい友人同士の会話の輪に入るのにも、一苦労ということも。

そこで今回は、 「自分は人見知りで、あまり語学習得には向かないところがあるけれど、どう英語力をつけていけばいいのだろうか?」 と感じていらっしゃる方々へ。

無理なく、自然に会話を始める方法に触れつつ、自分のちょっとシャイな部分を相手にお伝えする時の表現をご紹介していきます。

1.《Shyness》を表すdescriptive words

日本語では、「照れ臭い」・「面映ゆい」・「恥じらう」・「赤面する」等々、「恥ずかしがる性格」について、いろいろな表現があります。

一方、“shy”は、英英辞典によると、

“don’t enjoy meeting new people/ in the company of other people”

“unwilling to talk to other people”
(人と話したがらない)

“slow, reluctant to do something”
(ためらいがちで何かを積極的にしたがらない)

“lacking in courage or confidence, not brave”
(自信や勇気に欠ける)

“nervous and uncomfortable with other people”
(緊張する)

などと定義してあります。

単に、“feel embarrassed”:「(継続的・性格的なものではなく、)ある一コマで、恥ずかしく感じた」や“hesitant”「ある場において、戸惑って」とは異なり、性格としての“shyness”(恥ずかしがり屋、引っ込み思案)を表現できます。

さらに、“shy away from something”のように、動詞として使われた場合には、“dislike”の意味:「〜を避ける、厭う」といったニュアンスが入る単語です。

以下で、日常的に出会うことの多い“shy”の同意語をリストアップしてみました。

・not sociable(社交的でない)

・timid(間違いを恐れて行動しない)

・bashful(初々しく、すぐ赤くなりやすいようなイメージ)

・easily embarrassed(すぐに恥じ入る)

・self-conscious(自意識過剰の)

・insecure(不安がって落ち着きのないイメージ)

・withdrawn(引っ込み思案なために、人といるより一人を好む)

・introverted(内向的で、一人静かに過ごすことを好む)

・reticent(物静かで、人前でペラペラと話さないイメージ)

2. シャイであることを伝える表現

さて、新しく出会った人たちと初めて話す時に、必要以上に自信がなさそうな印象を与えないよう、明るく、さらりと自分の性格や特性を説明しておくと、少しは気が楽になるかもしれません。

ここでは、自分がシャイな性格であることを伝えるための例文を一緒に確認していきましょう。

⑴初級編

①I’m a little bit shy.
⇨「少し人見知りなんです。」

ごく簡潔な言い回しですが、 “I’m shy.” だけでなく、“a bit”や “a little bit”などの、程度を表す言葉を付け加えておくのがおすすめです。一番簡単な言い回しですが、失礼にならず、自然にシャイな部分を持っていることをを相手に伝えることができます。

②I’m naturally shy.
⇨「もともと、あがりやすいたちで…」

こちらの表現も、シャイであることを、簡単に、重くならずに伝えられる表現です。

副詞の“naturally”を使うことで、子どものときから、もしくは普段から自分はなんでも奥手なほうだ、という意味を含めることができます。

③ I'm kind of a shy and a quiet guy.
⇨「私は、シャイで静かなほうです。」〔男性〕

男性は、様々なところで、女性よりも積極性を求められることが多いので、シャイネスは克服すべきものと捉えられがちです。
上記の表現は、Job Interview(面接試験)などで、自分の性格について話す時などにも、とても役立つでしょう。

初級レベルの基本表現をマスターしたら、次のステップがこちら。↓

“a bit”と同様に、“kind of" の部分で少しやわらかさを加えつつ、「どんどん前に出るタイプではない」ことを客観的に伝えた上で、 ・“but I would say I am a reliable, hard-working person.”
「でも、いただいた信頼を裏切らず、努力を惜しみません。」

・“however, I consider myself as honest, trustworthy, and tolerant.”
「しかし、正直者で、信頼に値する、我慢強い性格だと思っています。」 などと自分のstrengthを続けて述べるようにするのがポイントです。

一文が長く見えますが、基本の構造は 【I am ~】または【I am a ~ person】です。~のところに強みとなるような形容詞を入れるだけで完成しますので、ぜひ,but 以下の部分も合わせた表現を練習してみてください。

④I’m socially awkward.
⇨「人前にでるのが苦手です。」

こちらの表現は、家族以外の人前に出ること自体がとても苦手だという意味合いを含んでいますが、実際は、どんな感じでいうかで、シャイの程度はさまざまに変わるようです。

ちょっと引っ込み思案なほうだという場合から、社会不安を抱えている時にも使われているフレーズです。


i) I feel shy and nervous with strangers.

⇨ 「知らない方とだと緊張してモジモジしてしまう。」
ii) I always feel nervous when I meet new people.
⇨「新しい人たちと出会うといつも緊張してしまって。」
iii) I feel awkward in unfamiliar/new situations.
⇨「慣れていない/新しい環境では、どうも気後れしてしまいます。」

上記の三つでは、すべてよく似た意味を表す文章のバリエーションをご紹介しています。

それぞれ、 “with strangers” 「知らない方といると」、
“when I meet new people” 「新しい人たちと出会う時」、
“in unfamiliar situations” 「慣れていない環境では」 という部分で、自分が緊張してしまう場面についてより詳しく説明しています。

ちょっとした説明を付け加えることで、単に“shy”や“nervous”だけで性格を表現するよりも、丁寧な印象を与えることができます。

短くて、英語初心者の方でも使いやすい表現ですので、それぞれ“with+人”、“in +situations”というように、前置詞に気をつけて使ってみてください。

“I feel awkward in unfamiliar/new situations.”
というと、おそらく、周囲の人から「みんなそうだよ」などと返ってくるはずですので、
“I always feel nervous when I meet new people.”
などと繋げると、スマートです。

⑥I’m a kind of introvert.
⇨「少し内気な傾向があります。」

こちらは、“kind of”で語の感じを柔らかくしつつ、「内省的な」という意味を表す“an introvert”という名詞を使って、自分の性格を説明しています。

内省的であっても、friendlyなタイプ、積極性のあるタイプの人は沢山いらっしゃいますから、純粋に内省的であることと、shyなことは直接関係なさそうですが、実際は、shyな性格だということを説明する意味を込めて使われることも多いものです。

⑵ 中級編

❶ I can be pretty/terribly shy and self-conscious. I blush very easily sometimes.
⇨ 「(何か特定の場面では)恥ずかしがり屋になってしまって、すぐ赤くなることがあるのです。」

いつもが非常にシャイというわけでないけれど、ある場面では、やたら恥ずかしがって赤面してしまうことがある、という経験は誰にでもあるものですね。

この表現では、助動詞“can be”の部分で、いつもがそうではないものの、というニュアンスを出しています。

また、“pretty”や“terribly”というのは「ものすごく、非常に」という意味合いの副詞で、単にshyだけを使った場合より、こなれた文章になります。

さらに、“shy and self-conscious”のように、似た意味の形容詞を2つ合わせて使うことで、文章にリズム感が生まれ、会話が弾みやすくなりますので、ぜひ挑戦してみましょう。

❷ I’m not excellent at doing face-to-face conversations.
⇨「私、対面で話すのがあまり得意でなくて。」

あえて“be not 形容詞 at”で、「得意でない」という言い方をし、「苦手だ」と断定的な表現を避けています。

atの後の「会話」という名詞が、a conversationもしくは、conversationsと数えられることに注意しましょう。なお、例文では、“face-to-face”「顔を合わせての」という形容詞を使ってみましたが、“one-to-one”「1対1での」などに置き換えることもできます。

恋愛では、男性も女性もチャットは楽しんでできるけれど、顔をあわせて話すにはどうもぎこちないという場合がありますが、この表現は、そんな時の言い訳としても使えそうですね。

❸ I feel inhibited - in fact, I’m scared beyond words in front of a large audience.

⇨「私にとって、たくさんの人の前で話すのは、(自分を小さく感じて)緊張する、いいえ、それどころか本当は、もう言い表せないくらい怖いものです。」
こちらは、“shy + scared”の意味で、“inhibited”を使ってみました。
“audience”「聴衆」の前で、スピーチやプレゼンテーションなどの前のshyness, anxiety, nervousnessを説明する表現です。

続けて、
My hands start to shake [tremble] out of nervousness before making a speech/ (giving) a presentation.
「スピーチの前/プレゼンの前、緊張すると手が震えだすんです。」
などと、自然な会話の流れを作りながら、詳しく自分の状態を伝える文を付け加えてみてもよいですね。

❹ I get butterflies in my stomach when I feel shy and self-conscious.
⇨「恥ずかしくて自意識過剰になってしまうと、もう緊張して心臓がバクバクする感じです。」

熟語: “have got butterflies in one’s stomach”を使った、shynessによる緊張の度合いを強調した表現です。おなかの中でちょうちょが飛んでいるという、なんとも面白い表現ですが、落ち着かないイメージを掴みやすい言い回しでもありますね。

似た熟語として、“have ants in one’s pants” というものもあります。「パンツにアリがいる」などと、とても面白い言い方をしていますが、こちらも「(緊張や興奮のために)そわそわ、もじもじ落ち着かない様子」を表すときに使われます。

❺ I may not be very talkative, but I always enjoy your company.
⇨「自分はそんな話す方ではないけれど、いつも一緒にいられて楽しいです。」

この例文ではshyという言葉自体は使っていませんが、前半の部分で同じ意味を表すことができます。

どうしても人が沢山いるところでは、発言するのが気恥ずかしくて、つい言葉少なになりがち。

しかし、そこを説明するだけで終わらずに、相手と一緒にいるのが楽しいと付け加えているので、控えめながらも、きちんと意思表示をしています。

オンライン英会話などで、先生に “Though I’m not very good at having online conversations, I enjoyed your lesson very much. Thank you.”
「私、オンラインで会話を続けるのはあまり得意ではないのですが、先生のレッスンはすごく楽しかったです。ありがとうございます。」 というような言い回しにも応用できますね。

3. Shyな人のためのおすすめ英語上達法

知らない人ばかりの環境では、日本語で会話を続けるのですら気苦労なのに、慣れない英語で話さなければならない場面となれば、普段より余計上がってしまうのも無理のないことです。

Tip no.1 “communication”

しかし、英語圏では、ちょっと何かを買いにお店に入った時や、エレベーターの中で居合わせた人と、気軽にアイコンタクトをしたり、笑顔でHello! と挨拶を交わしたりは、ごく日常的なコミュニケーション。

日本でも、お店にはいってすぐ、店員さんが話しかけてきたらなんとなく避けてしまう、ということがあるかと思いますが、欧米では、それがスタンダード。

大抵の店では、店員さんは、“May I help you?” 「いらっしゃいませ」とにこやかに近づいてきますが、慌てず、
“Thank you, I’m just looking.”
「ありがとうございます、ちょっとみているだけですので」

“Thank you, I thought I’d just have a look around.”
「どうも、ちょっと少しみて回ろうかなと思って来ました」
などというと、そっとしておいてくれます。

ぶっきらぼうにならないよう、笑顔とゆったりとした間の取り方を心がけて、Thank youをいつも忘れないようにするのがコツです。

まずは、こういった小さなところから少しずつ挑戦してみましょう。

Tip no.2 “small talk”

笑顔で挨拶する段階をクリアできるようになると、次のステップは“small talk”をマスターするのがオススメです。

スモールトークとは、日本では馴染みの薄い概念ですが、初対面の人や顔見知り程度のよく知らない人同士が、その場の雰囲気を和ませるためにする社交的かつ他愛ない「おしゃべり」のことです。

英語圏では、商談で会う相手、パーティなどで出会う人、バス停や病院の待合室で出会う人などとも、雑談を楽しむ文化があります。

例えば、商談であったとしても、本題に入る前に天気の話だとか相手の服装や髪型などを褒めるなどして、フレンドリーな空気をつくります。

天気の話題であれば、以下のようなものがよく使われます。

“We’re having lovely weather today, don’t you think?”
「良いお天気だとお思いになりませんか」

“What awful weather we’re having!”
「全くもってひどい天気ですね」

“It’s a bit chilly, isn’t it?”
「ちょっと肌寒いですね」

“It’s scorching hot, isn’t it?”
「焼けるように暑いですね」

文中で“we” を使ったり、付加疑問文と呼ばれる“isn’t it?”を使ったりして、自分と相手の共通の話題として話を振っているのです。

顔見知り程度の相手なら、笑顔で “Oh, did you have a haircut?”
「あら、髪きったんですね」

“I like your new hairdo.”
「新しい髪型、いいですね」

“You look very smart in your new jacket!”
「そのジャケットよくお似合いですね」

“You look smart in glasses”
「メガネ似合ってる」

“Dark colours really suit you.”
「ダークカラーが似合ってるね」

“New dress? It looks great on you.”
「新しいワンピース?素敵な着こなしですね」

“That tie really matches your suit/shirt.”
「そのネクタイ、すごくスーツ/シャツにあっていていいですね」 など、気がついたことを話しかけてみるようにします。

これらの例文は、比較的、決まり文句のように使えるものなので、そのまま覚えてしまいましょう。

日本語で相手を褒めるるとなると、なにか違う意味で受け取られないだろうかと気になるかもしれませんが、英語圏の文化とはこんなもの。

褒めることに特別な意味はありません。
男性が女性を褒めることも、女性が男性を褒めることも、ごくごく当たり前のことです。

「こんにちは、お元気ですか」
「はい、元気です。あなたは」
のように、条件反射的に「英語の練習」と割り切って、自分でもどんどん使ってみるのが英語上達の鍵です。

Tip no.3 “speaking practice”

話すことに重点をおいて、英語を習得しようとする時、性格のいかんに関わらず、一つ、大切なことがあります。

それは、なめらかに文章を喋れるようになるまで、声に出して話す練習を怠らないということ。

自分が、その文章を使っている場面をイメージしながら、実際にしゃべって練習するのがおすすめです。

もちろん、一気に長い文章を喋るのは大変ですから、リーディングで言えばスラッシュ読み、つまり、意味ごとのまとまり(チャンクと呼ばれす)で切りながら、発声練習をしていきます。

少し練習して、慣れて来たら、オーバーラッピング(文章を聴きながら音声教材と一緒に読んでいく)の練習を重ねるようにします。

英語と日本語は、発音する時に使う筋肉が異なりますので、自分の英語を本来の英語の音に近づけるためには、声を使うことは、イントネーションや間を体得するのに欠かせません。

伝わりやすい発音に注意を払って練習を積むことは、自信を持って会話に参加できるようになるための基盤となります。

まとめ

今回は、英語で、shynessを克服して、自信を持って自然に振る舞えるようになるためのtipsをお届けしてまいりましたが、いかがでしたか?

英語圏の文化を理解し、慣れようと努めるのと同時に、笑顔とアイコンタクト、ゆったりと落ち着いて、会話の中での間を取りながら会話を進めるのは、万国共通。

ちょっとしたMindset(心構え)と例文を覚えることで、英語でのコミュニケーションは、ずっと楽しく、語学学習もより効果的なものになりますよ!

Happy Learning!