【ビジネス英語】話の導入に使える「さっそく~」などオススメの導入フレーズ

海外のビジネスマンと英語で商談を進めていく時には、どうしても緊張が伴うものです。ビジネス英語に自信がある人でも会話の初めの部分は、どうしても緊張してしまいます。でもそれは、ネイティブ同士が商談をする場合でも同じことだと思います。ネイティブ同士でも緊張するのですから、ノンネイティブなら腹をくくり度胸で何とか乗り越えるしかありません。そして場数を踏んで自信をつけていきましょう。 

私の場合は、英語を話す時にはネイティブになりきり英語を話すことにしています。それは、心を開き、常にユーモアを忘れず、口数はいつもより多めにして、少し大げさなリアクションを心掛けるということです。こうすることでネイティブのビジネス相手にも私がこの商談を盛り上げようとしているという好印象を持ってもらえます。相手に好印象を与えることはビジネスの際には重要なポイントになります。

今回は、ビジネスの場でスムーズに会話、商談を進めていけるように、ビジネスミーティングでの挨拶の部分から商談へ入る導入部分の会話を進めていくためのフレーズについて考えてみました。

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ビジネスの場面で、最初に挨拶をする時のフレーズ

ビジネスの場面では、会話の滑り出し部分の雰囲気は、一般英会話と比べるとフォーマルな感じになります。しかしながら、ビジネス英語でもネイティブの方々、特にアメリカ人はカジュアルな雰囲気で会話を進めることを好みます。最初はフォーマルな雰囲気になっても、簡単な自己紹介さえすれば、ファースト・ネームで呼び合うカジュアルな会話になっていきます。 

このファースト・ネームで呼び合うカジュアルな会話になるスピードがあまりにも速すぎて、日本人の感覚からは、中々真似ができません。「そんなに急に親しくなっても良いの」という驚きを持つはずです。実際、初対面のネイティブ同士が自己紹介の後には、まるで親友同士の間のカジュアルな会話をしていきます。これについていくためには、やはり、前述のネイティブになりきり、英語を話すことが重要だと思います。

日本人がネイティブ同士のカジュアルな会話に入っていくためには、かなり英会話の経験を積む必要があります。勿論、そんな経験を平均的な日本人がすることは、中々難しいことです。そこで、一番役に立つと思えることは、映画やドラマなどの場面から学ぶことです。初対面同士が簡単な自己紹介からどのようにしてファースト・ネームで呼び合うカジュアルな会話になっていけるのかを映画やドラマで追体験するのです。

初対面の方に対する挨拶

初対面の方に対する挨拶で、基本的に普段の挨拶と同じようにGood morning!, Good afternoon!, Hello, Hi, How do you do? などの後に名前、会社名、役職などを加え、How are you today? 程度の簡単なお伺いを加えます。初対面の方にはフォーマルな挨拶が必要ですので、How’s it going?ではなく、How are you? を使うことになります。次によく使われる例文を挙げてみました。

Good afternoon! My name's Ken Yamada. How are you today?
「今日は、私の名前は山田健です。ご機嫌いかがですか」

Hello (Hi) there. I'm Ken Yamada. How are you today?
「ハロー、私は山田健です。今日は、いかがですか」
Hiは、若い人たちの間では使えるかもしれませんが、それ以外の場合は、Helloを使います。

Good morning! Ken Yamada. How are you today?
「おはようございます、山田健です。今日は、ご機嫌いかがですか」

Hello (Hi). I'm Ken Yamada from Japan International. How are you today?
「ハロー、ジャパン・インターナショナルの山田健です。今日は、いかがですか」
Hiは、若い人たちの間では使えるかもしれませんが、それ以外の場合は、Helloを使います。

How do you do? Ken Yamada, Marketing. How are you today?
「初めまして、マーケティングの山田健です。今日は、いかがですか」

初対面のはずですから、I don’t think we’ve met before. などは、よく使われます。

Hello (Hi) there. I don’t think we’ve met before. I'm Ken Yamada. How are you today?
「ハロー、以前にお会いしたとは思いませんが、私は、山田健です。今日は、いかがですか」

それほど難しいフレーズではありませんので、いくつかのパターンを使えるようにしましょう。ここまでをまとめると、次のような簡単な挨拶をします。

Good morning!,
Good afternoon!,
Hello.
Hi.
Hello there.
Hi there.
How do you do?

その後に、フルネーム、会社名、役職を加え、How are you today?で相手の反応を待つことになります。

初対面の方に対する挨拶に返す挨拶

初対面の方にはフォーマルな挨拶が必要ですが、相手の名前が分かれば、すぐに相手の名前で呼びます。そして、How are you today?と尋ねられているので、無難に

I'm fine, thanks.
Fine, thanks.
Pretty good.
Not bad.
Very well, thanks.

と答えて、次のように続けます。

Nice to meet you, Ken. I'm Jennifer Smith.
「健、お会いできて良いです、私はジェニファー・スミスです」

Good meeting you, Ken. I'm James Trump.
「健、お会いできて良いです、私はジェームズ・トランプです」

Hello (Hi) Ken. My name's Jennifer Smith.
「ハロー健、私の名前は、ジェニファー・スミスです」
Hiは、若い人たちの間では使えるかもしれませんが、それ以外の場合は、Helloを使いましょう。

Pleasure to meet you, Ken. My name's James Trump.
「お会いできて良いです、私の名前はジェームズ・トランプです」

ここで、自分の方から会話を進めていける話題があれば、その話題に進みますが、相手に話題を出してもらいたければ、How are you? を付けて相手に返します。How are you? というのは、もちろん相手のその日の状態を尋ねるフレーズなのですが、その後に会話を進める話題を提供してもらえるフレーズでもあるのです。つまり、「会話を進めていく話題を提供してください」という懇願のフレーズでもあると、私は、思うのです。

Fine, thanks. Nice to meet you, Ken. I'm Jennifer Smith. How are you?
Fine, thanks. Good meeting you, Ken. I'm James Trump. How are you?
Fine, thanks. Hello (Hi) Ken. My name's Jennifer Smith. How are you?
Fine, thanks. Pleasure to meet you, Ken. My name's James Trump. How are you?

勿論、名前の後に会社名、役職などを加えることもできます。先に言いましたが、もし自分に会話を進めていける話題があれば、How are you? と尋ねることなく、新しい話題を提供して会話を進めていくこともできます。

例えば、

How do you do? Ken Yamada, Marketing. How are you today? に答えて、

Okay, thanks. Good meeting you, Ken. I'm James Trump from Honda. Amazing! Ken. Have you ever been here before? It’s really huge, isn’t it?
「オーケー(大丈夫)です。お目にかかれていいですね、健。私は、ホンダのトランプです。すごいですね、健。前にここに来たことはありますか、本当に巨大(な場所)ですね、そうじゃないですか」

ミーティング会場の規模の大きさを話題にして、特に付加疑問文(Tag Question)を使うことで、相手を自分の話題の方に引き寄せることができます。

既にお会いした方 (知人) に対する挨拶

この場合は、初対面の時と比べると非常に楽に会話が進めていけます。そして、かなりカジュアルなフレーズも使えることになります。

Oh, Hi (Hey), Jennifer. How’s things?
「オー、ハーイ、ジェニファー、いかがですか」

Hi (Hey) there Ken. How’s it going?
「ハーイ、健、いかがですか」

Morning Jennifer. What’s new?
「おはようジェニファー、何か新しいことはない」

Oh, Hi (Hey), Ken. What’s up?
「オー、ハーイ、健、何か新しいことはない」

How’s things? やHow’s it going? の質問には、前述のHow are you?に対する答えに加えて、Okay, Not too bad, Just fineなども使えます。

What's new? やWhat's up?の質問には、普通は、Not much.がよく使われます。他にもNothing much.、Nothing special.、Nothing.、Not a lot. 、Just the same old same old. やJust the usual.も使われます。

ビジネスの場面で、よく使われる導入フレーズ!

何とか初対面の挨拶も終わり、相手との会話も盛り上がってきたら、そろそろ本題の商談に入る機会をうかがいます。そういう場合は、案外双方とも「そろそろ切り出すか」と同じ雰囲気を感じているはずです。英語の場合は、日本語よりも単刀直入に切り出せます。

そんな時に一番使われるのは、やはり、

Let's get started.
「さあ、始めましょう」でしょうか、

Let's get this meeting started. 
「さあ、このミーティングを始めましょう」

Everyone ready to get started?
「皆さん、始めましょうか」

Let's get started. は、Let’s beginやLet’s startに近い表現なのですが、複数のメンバーで始めるというニュアンスがあるように思います。勿論、

Shall we start now?
「今、始めましょうか」もLet's get started.と同様によく使われます。

又、さっそく本題に入る、すぐに本題に入るという意味のcut to the chaseも使えます。

Let's cut to the chase.
「さっそく本題に入りましょう」

Let's just cut to the chase.
少しソフトな感じが出せるjustを入れることもできます。

Let's cut straight to the chase. Let's cut right to the chase. の様にstraight やright を入れると、さらに回り道などしないですぐに本題に入るニュアンスが出せます。

実際にやはりよく耳にしたのはこの、Let's get started.とLet's cut to the chase.でした。

Let’s begin、Let’s startやShall we start now? 
なら、一般会話でも使えるフレーズですね、

そして、少しフォーマルな感じの表現になりますが、

Let’s get down to business.
「さぁ、本題に入りましょう」

Let’s get to the point.
「さあ、本題(要点)に入りましょう」

Let’s move on to the main subject.
「さあ、本題(主題)に移りましょう」

などもよく使われる表現です。

さらに、Let’s get down to business.のbusinessの部分を置き換えた

Let's get down to brass tacks.
Let's get down to bedrock.
Let's get down to the nitty gritty.
Let's get down to cases.

などの表現もあります。意味はいずれも、Let’s get down to business.と同様、
「さぁ、本題に入りましょう」になります。

まとめ

英語で商談をする時、慣れない間は最初の会話に入るところから苦労させられます。でも、商談相手のネイティブビジネスマンも商談がスムーズに進行することを願っているはずで、商談相手もこちらの英語力に合わせていろいろと気を遣ってくれます。まず、相手もスムーズにコミュニケーションが取れて商談に進めることを望んでいることを頭に入れましょう。

アメリカ人はカジュアルな雰囲気を好みますので、冒頭にも説明しましたように、心を開き、常にユーモアを忘れず、口数はいつもより多めにして、少し大げさなリアクションを心掛けて話します。こうすれば、あなたは、好印象を持たれて商談相手のネイティブビジネスマンに受け入れられるはずです。逆にあまり緊張しすぎると、それが相手にも伝わります。

最後に、今回ご説明させていただいたフレーズの幾つかが、皆様方の英語での商談の際にお役に立てていただければ、幸いです。