英語の基本!theの使い方とルールをわかりやすく徹底解説します!

the, 定冠詞, ネイティブキャンプ

英語を勉強していると、「The」という単語は、一度は聞いたことがあるでしょう。ある特定のものをさしたり、「その」と訳したりというイメージがあると思います。

しかし、この「The」は、厄介だと感じたこともありませんか?それもそのはずです。なぜなら、英語にしかない概念であり、普段の日本語にはあまり見られないからです。

しかし、いくつかの使い方とルールを覚えれば「The」の単語も怖くありません。今回は、英語の基本である「the」の使い方について学習していきます。ここでマスターして、「the」を自分のものにしていきましょう。

そもそも冠詞とは?

冠詞とは、品詞の一つです。名詞や動詞のように冠詞と呼ばれる単語が存在します。名詞の前につけることができ、名詞の数や性質を示します。冠詞は、2つしかありません。

A/Anと呼ばれる不定冠詞とtheと呼ばれる定冠詞です。それ以外の、冠詞を使わない場合は無冠詞と呼ばれます。

どの冠詞を使うかで英語の意味が変わります。ネイティブスピーカーは、自然に使い分けています。そのため、普段冠詞を使わない日本人は、ある程度特訓が必要です。頑張りましょう。

theの使い方

「The」の使い方はいくつかあり、以下の4つがあげられます。

①特定のものを表す
②1つしかないものを表す
③名詞が文中で2回以上使われる時
④文法的に決められている

では、1つずつ紹介していきます。

定冠詞a/anや無冠詞との使い方の違い

「The」の使い方について詳しく話す前に、同じ定冠詞のa/anとの違いについて話しておきたいと思います。

定冠詞a/anは、基本的には単数形の名詞の前に使います。意味は、「1つの」です。英語は数を大事にするので、日本語と違ってあいまいにすることがありません。必ず、単数なのか複数なのか、もしくはそれは数えられないものかで区別します。

I know a cat.
一匹の猫を知っています。

「猫のグループのうち、ある一匹の猫を知っています。」というニュアンスでグループの中の一つを表すイメージです。

ちなみに、aとanの違いは名詞の最初の言葉で区別します。名詞が「a, e, i, o, u」の母音で始まる言葉と無音のhで始まる単語の場合、aを使用せずanを使用します。

I know an apple.
私はある一つのりんごを知っています。
I made an honest mistake.
あるうっかりミスを見つけました。

一方、無冠詞(冠詞がない場合)は、複数あることを伝えたい場合に、必然的にそうなります。

I know cats.
猫たちを知っています。

猫というグループの全てを知っていますというニュアンスで、グループの中全体を表すイメージです。

以上が、定冠詞a/an と無冠詞についての説明でした。「The」を理解する上で役に立ちますので覚えておきましょう。次からは、いよいよ不定冠詞「the」について解説していきます。

特定のものを表す

それでは、ここから具体的に「the」の使い方を説明していきます。

一つ目の使い方は、特定のものを表す「the」です。たくさんある物やヒトの中からある特定の「あのヒト」や「あれ」と言いたい時に、「the」を使って表します。

Would you turn on the light?
あのライトをつけてもらえませんか?

このように、たくさんあるうちのあのライトをつけてもらえるかという表現になります。もし、これが不定冠詞aになると

Would you turn on a light?
ライトをつけてもらえませんか?

どれでもいいから一つライトをつけてほしいという表現になります。

1つしかないものを表す

二つ目に紹介する「the」の使い方は、1つしかないものを表す場合です。

例えば、地球や月、太陽は世界にたった1つしか存在しません。このように、唯一無二のもの、たった一つしか存在せず他には存在しないものをさすときに使います。

この上記の3つ以外にも、例をあげると、大統領、社長、インターネットなどをあげることができます。大統領や社長は、その国やその会社で一人しかいないからです。同様に、インターネットも唯一無二の物なのでthe internetやthe wi-fiなどと表現します。

不思議なのは、他の惑星、例えば木星や火星などは唯一無二であるにもかかわらず、theをつける必要がありません。ネイティブスピーカーは、感覚で「the」をつけるかどうか決めているので、ある程度の規則はあっても例外はつきものです。理由はわかりませんが、覚えておきましょう。

The sun rose over the horizon.
太陽は、地平線から上がる。
The CEO of the company gave a speech to the employees.
その会社の社長は、社員にスピーチをした。
The Wi-Fi signal in the restaurant was strong.
あのレストランのWi-Fiは、強かったです。

名詞が文中で2回以上使われる時

次に紹介するのは、名詞が2回以上使われる時に使う「the」です。外国人は、なんども 同じ言葉を使うのを嫌います。省略や言い換えが好きです。

例えば、「Hana is a nurse. She is very busy every day.」というように、「はな」の名前の後は、「she」と表現します。この考え方と同じで、2回目に同じ名詞が出てくる場合は、「the」と言い換えることができます。

I saw a cat before. The cat had beautiful green eyes.
以前、猫をみたんだ。その猫は、すごくきれいな緑の目をしているんだよ。

このように、一度、出てきたcatのことをもう一度言いたい場合「the」を用いていますね。もし、これが最初の時点で「the」が使われるとどんな文章になるのでしょう。

I saw the cat before. The cat has beautiful green eyes.
以前ある猫をみたんだ。その猫は、すごくきれいな緑の目をしているんだよ。

この場合、最初の時点で予め、話している二人の間で特定の猫とわかっているのであれば、話が成り立ちます。しかし、たいていは「どの猫?あの猫?」となるので、最初に定冠詞a/anを使うのが自然です。

一方、後の文で、定冠詞a/anを使うとどういうことが起きるのでしょうか。

I saw a cat before. A cat has beautiful green eyes.
以前、猫をみたんだ。ある猫は、すごくきれいな緑の目をしているんだよ。

この場合、後にきた猫も「ある猫」と捉えられるので、最初に話した猫と同じ猫のことを言っているのか不明な文章になってしまいます。このように、2回目の名詞には、「the」を使うと会話がスムーズに進むことができます。

文法的に決められている

最後に紹介するのは、文法的に決められている「the」です。

何度も言いますが、ネイティブは、「the」を自然に使い分けられる習慣があるので、非ネイティブである私たちは、覚えた方がてっとり早いこともあります。以下が、文法的に「the」を使うと決められている名詞になります。

乗り物
砂漠、海、川、運河
ホテル、劇場、美術館、建物
方角

などが挙げられます。ただし、例外もあるので気をつけてください。一つずつ見ていきましょう。

バスや電車などの乗り物には「the」をつけましょう。ただし、手段を表す場合、byをつける時は「the」は必要ありません。

I missed the bus this morning.
今朝は、バスを逃しました。

砂漠や、海、川、運河などの名前には「the」がつきます。ただし、湖と山には「the」がつきません。

The Sahara is the largest hot desert in the world.
サハラ砂漠は、世界で一番暑い砂漠です。

ホテルや劇場、美術館などの建物の名前には、「the」がつきます。ただし、空港や駅、銀行や橋などには「the」をつける必要がありません。

I went to the Louvre with my friend.
友達とルーブル美術館へいきました。

その他にも、方角や時間帯、最上級の形で使う場合に「the」を使用することがあります。

The North is very cold.
北はとても寒いです。
I wake up early in the morning.
朝は、早くおきます。
This jacket is the best.
このジャケットは一番いいです。

theをつけない時って?

ここまで、不定冠詞「the」の使い方について学んできました。今までの話を聞いているとつい「the」をつけたくなりますが、冠詞をつけない単語が一定数あります。

では、どういう時にtheをつけないのでしょうか。一般的に、theの使い方は固有名詞にはつけません

人名や国名
月や曜日

にはつける必要がありません。詳しく解説していきます。一般的に、人の名前や国の名前には、「the」がつきません。しかし、以下の国は例外で「the」をつけることがあります。

the Phillippines
the United Kingdom
the United States of America
the Netherlands
I am going to the Netherlands next year.
来年、オランダにいきます。
I am going to Thailand next year.
来年、タイにいきます。

月や曜日には「the」をつける必要がありません。

See you on Monday.
火曜日に会いましょう。
Let’s go to the shopping mall next month.
来月ショッピングモールにいきましょう。

まとめ

いかがでしたか?今回は、英語でも頻繁に登場する不定冠詞「the」の使い方についてわかりやすく解説しました。Theの使い方は中学生で初めに習う基本です。

しかし、使いこなすには、時間がかかると思います。この記事を読んで少しでも「the」を恐れずに使うようになってくれると嬉しいです。

今日学んだ知識があるのとないのでは、「the」の使いこなし方に差が出ると思います。英語は訓練です。使っているうちにどんどん習得していきます。間違いを恐れずにどんどん使用していきましょう。

nativecamp.net

nativecamp.net