英文法における「群前置詞」について!副詞や接続詞の使い方などを整理してご紹介します!

群前置詞, 英語学習, ネイティブキャンプ

今回は、英語における群前置詞について詳しく解説していきます!群前置詞は日常会話でもよく使われるもので、文語、口語ともに大切な要素です。知らなければ言いたいことが適切に言えなかったり、ネイティブスピーカーの言うことを誤解してしまうことにもなりえるので、出来る限り暗記を頑張っておきたいところです。

群前置詞とは

群前置詞とは、2つ以上の単語がひとつの前置詞の役割を果たす表現です。まさに、前置詞が群となっているのです。例を見た方が早いと思います。例えば以下の表現を見たことはありますか?

according to~「~によると」

because of~「~のせいで」

これらを群前置詞と言います。

前置詞との違い

前置詞と群前置詞の違いは、前置詞は前置詞のみ、群前置詞は2語以上の単語が使われていることです。1つなのか2つ以上なのか、数で考えれば簡単に見分けられますね。

英語という言語を詳しく文法から深掘りしたいというのであれば覚えておく必要がありますが、通常は、前置詞であれ群前置詞であれ、使えればいいので言葉自体を深くまで理解する必要はそんなにないと思いますよ。

形容詞/副詞/接続詞 + 前置詞

群前置詞を細かく分けてみると、前置詞の他に形容詞、副詞、接続詞が加えられたタイプが多くあります。

参考書などには「副/形/接 + 前置詞」と、品詞を省略して書いてあることもあります。

では、以下で群前置詞をチェックしていきましょう!知っているものがいくつあるか、今の自分の英語力を図ってみてください。

toを使った群前置詞

Toを使った群前置詞には、以下のようなものがあります。代表的なもの、覚えておいた方が良いものをピックアップしているので、暗記してみてください。

close to (…の近くで)

contrary to (…とは逆に)

due to (…が原因で)

preliminary to (…に先立って)

previous to (…より前に)

subsequent to (…に続く)

thanks to (…のおかげで)

では、これらを使って例文を作ってみます。皆さんも真似をして、クリエイティブな英文を作って練習してみてください。

Thanks to Ms White, we could have a picnic close to the beautiful park! We had given up the picnic due to the heavy rain.

「ホワイト先生のおかげで、キレイな公園の近くでピクニックができたの!すごい雨のせいで諦めたことがあったんだよね」

forを使った群前置詞

Forを使った群前置詞もあります。動詞がくっついているタイプも多く、以下のようなものが代表的です。

but for (…がなければ)

except for (…を除いて)

save for (…を除いて)

But for video games, we can’t live, except for you.

「ゲームがなかったら俺らは生きられないね。君を除いて」

fromを使った群前置詞

Fromを使った群前置詞では、前置詞fromの意味である「~から」の意味を含むことが多いです。

apart from (…と離れて)

far from (…から遠い)

My house is far from school.

「私の家は学校から遠いんだ」

ofを使った群前置詞

Ofを使った群前置詞は、普段使うものもたくさんあります。非常に多く覚えにくいものもあるかと思いますが、ここが踏ん張りどころです。

ahead of (…の前に)

back of (…の後に)

because of (…が理由で)

instead of (…の代わりに)

off of (…から離れて)

out of (…の外に)

regardless of (…にかまわず)

Because of the snow, Mr Smith came instead of Ms Potter.

「雪のせいで、ポター先生の代わりにスミス先生が来た」

withを使った群前置詞

Withを使った群前置詞は、前置詞withが持つ「~と(一緒に)」という意味が含まれることが多いです。

along with (…と一緒に)

together with (…と共に)

Two days ago, I played cards along with Tom.

「2日前、僕はトムとトランプをしたよ」

前置詞 + 名詞 + 前置詞

群前置詞は2語以上の単語から成ると解説しましたよね。しかし、3語以上から成る群前置詞は「前置詞 + 名詞 + 前置詞」形で構成されることが多いです。ここからは、3語以上からなる群前置詞をご紹介していきます。

as +

Asの場合は、「as+名詞+前置詞」で構成されるものが多くあります。

as far as (…まで)

as opposed to (…とは対照的に)

as well as (…だけでなく)

As opposed to Jane, he passed English as well as math.

「ジェーンとは対照的に、彼は数学だけでなく英語の単位もとった」

for +

Forの場合も、「for+名詞+前置詞」の形が多いです。

for lack of (…の不足のために)

for the purpose of (…を目的として)

for want of (…不足のために)

Many researchers gathered for lack of human resources.

「人材不足のために、たくさんの研究者が集まった」

by +

「By+名詞+前置詞」には、以下のようなものがあります。

by means of (…によって)

by use of (…を使って)

by way of (…経由で)

These parcels were delivered by means of two lorries by way of London.

「これらの荷物は、2つのトラックを使ってロンドン経由で運ばれた」

with +

「With+名詞+前置詞」も多く、覚えておきたい言い回しはたくさんあります。

with reference to (…に関して)

with the exception of (…を除いて)

with the help of (…の助けがあって)

We could launch the new project with the help of her donation.

「彼女の寄付のおかげで、私たちは新しいプロジェクトを始めることができました」

on +

「On+名詞+前置詞」は以下の通りです。

on behalf of (…を代表して)

on pain of (…は覚悟の上で)

on the point of (…のまぎわに)

on top of (…の上に)

She stood on the stage on behalf of our company on pain of criticism.

「彼女は、批判を覚悟の上でわが社の代表としてステージに立った」

in +

「In+名詞+前置詞」は特に非常にたくさんあります。暗記すべきものを絞ってもかなりの量になるので、1日5つなどと数を決めて覚えることをおすすめします。

in addition to (…に加えて)

in behalf of (…のために)

in common with (…と同様に)

in comparison with (…と比較すると)

in consequence of (…の結果)

in exchange for (…と引き替えに)

in favour of (…に賛成の)

in front of (…の正面の)

Our sales succeeded in comparison with others thanks to our boss. Those who are in favour of our boss, please raise your hand.

「私たちのセールスは、他に比べて成功しました。ボスに賛成の人は手を挙げてください」

in light of (…を考慮して)

in place of (…の代わりに)

in quest of (…を追求して)

in reference to (…に関して)

in regard to (…に関して)

in search of (…を捜して)

in spite of (…にもかかわらず)

in the course of (…の間にわたって)

in the face of (…の面前で)

in the habit of (…の習慣で)

in the name of (…の名前で)

in the process of (…の最中である)

in touch with (…と連絡して)

He has kept in touch with her in the course of three months in the name of Ann.

「彼はアンという名前で彼女と3か月にわたって連絡を取り続けている」

at +

「At+名詞+前置詞」のうち、よく使うのは以下の表現です。

at the behest of (…の命令により)

at the expense of (…を犠牲にして)

at the point of (…のまぎわに)

at the risk of (…の危険を冒して)

We continued the plan at the behest of her, at the expense of most of the budget.

「私たちは、予算のほとんどを犠牲にして彼女の命令により計画を続行した」

まとめ

英語学習に欠かせない群前置詞を学ぶ際には、英文法の基礎である主語や動詞の位置を意識したり、目的語を把握できるようになる必要があります。群前置詞は暗記で終わると使いこなせない場合もあるので、勉強するなら使い方を一つひとつ確認していきましょう。文章中の品詞の働きや前置詞の組み合わせに意識を向けることも大切です。

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