- whileの意味と使い方
- whileを使う際の注意点
- 発音にも注意!
- ネイティブが使うwhileの15フレーズ
- whileの使い方 まとめ
今回は、英会話でもよく登場する「while」の使い方をご紹介します。whileは期間を表す言葉で、一度覚えてしまえばいろいろと応用できます。
似たような意味に「during」がありますが、whileとの違いはなんだかわかりますか? 両者の違いを学んで、英会話や英作文で使い分けられるようになりましょう。
慣用表現的に用いるフレーズも一緒にご紹介します。
whileの意味と使い方
「While」には、「〜する間に」「(一定の)時間」という時間に関する意味と、「〜である一方」という対比を表す意味があります。
ちなみに単語の頭についた「w」ははっきり発音しません。カタカナで表記すると「ワイル」が近い発音になります。
以下でそれぞれの使い方を見ていきましょう。
~する間に
Whileは「〜する間に」「〜と同時に」「〜しながら」などの意味を表します。Whileの後には、ある動作や状態がつづいている期間を表現する副詞節(時を表す副詞節)がつづきます。
(例文)
私が買い物に行っている間に宿題を終えなさいね。
Finish your homework while I go shopping.
彼女が読書に熱中している間に、外はすっかり暗くなっていた。
While she focused on reading, it was completely dark outside.
あなたが席を外している間に電話があったよ。
I got a call while you were out of the office.
whileの後につづく節は、「何かの動作や状態が継続している間」を表すため、進行形になることが多いという特徴があります。
~である一方
Whileのもうひとつの用法として、「〜である一方」「……だが一方〜」という対比表現があります。
(例文)
母が犬派である一方、父は猫派だ。
While my mother is a dog person, my father is a cat person.
夏の風物詩は好きだが、暑さは嫌いだ。
While I love the summer season, I hate the heat.
日本語では「〜だが一方」と訳せますが、あくまで対比であり、逆説とはニュアンスが異なります。逆説の文章がつづくときは、「but(しかし)」や「although(〜とはいえ)」を用いるようにしましょう。
(一定の)時間
Whileの3つめの使い方は「(一定の)時間」です。
「A while ago(少し前に)」「after a while(しばらくして)」「a little while(少しの間)など、ある一定の時間を表現します。慣用表現的に用いることが多いので、そのまま覚えてしまうと良いでしょう。
(例文)
電車は少し前に出発した。
The train left a while ago.
しばらくして雨が降り始めた。
After a while, it began to rain.
彼女は少しの間、その写真を見つめていた。
She stared at the picture for a little while.
whileを使う際の注意点
Whileを使う際は、以下の3つの点に注意しましょう。
whileとduringの使い分け
似たような表現に「during」があります。ともに期間を表す言葉ですが、duringは前置詞で、whileは接続詞という違いがあります。Duringの後には特定の期間や出来事を表す名詞がつづき、whileの後には主語+述語動詞で構成される「副詞節」がつづきます。
例文を見比べてみましょう。
(例文)
日本への滞在中、彼はさまざまな日本食を楽しんだ。
During his stay in Japan, he enjoyed a variety of Japanese foods.
日本に滞在している間、彼はさまざまな日本食を楽しんだ。
While he was in Japan, he enjoyed a variety of Japanese foods.
どちらも同じ意味ですが、duringの後には「his stay in Japan」(日本への滞在中)という名詞がつづいているのに対して、whileの後には「he was in Japan(日本へ滞在している間)」という節がつづいています。
during+名詞
while+主語+動詞
と覚えておきましょう。
(例文)
夏の間はほとんど食欲が沸かない。
During the summer, I hardly have an appetite.
朝の間に勉強をすると効率が良いことに気づいた。
I have found that studying during the morning is more efficient.
主語が同じ場合は「while」を省略可能
Whileによって結ばれる文章の主語が同じ場合は、「while」を省略することができます。
スマートフォンを見ながら食事をするのはやめなさい。
Don't eat while (you’re) looking at your smartphone.
外国にいる間、彼は猫の世話を家族に頼んだ。
While (he was) abroad, he asked his family to take care of his cat.
時を表す副詞節の中では未来形を使わない
時や条件を表す副詞節の中では未来のことも現在形で表すというルールがあります。Whileにも適用されるので、注意して使いましょう。
(例文)
来月の出張の間、天気は良いらしい。
The weather is supposed to be good while I am on a business trip next month.
ニューヨークに滞在している間、なつかしい友人たちに会う予定だ。
I plan to see some old friends while I stay in New York.
発音にも注意!
「while」の正しい発音を身につけることは、コミュニケーションやリスニング能力の向上に非常に重要です。正しい発音ができなければ相手に伝わらないことが多く、リスニングでも聞き取るのが難しくなるため、練習を重ねることが大切です。
「while」の発音は、Respelling表記すると "wahyl" となります。この表記に基づいて、以下の点に注意しましょう。
1. Lの発音に注意
Lの発音では、舌を前歯の裏側に軽く当てたまま音を出すのがポイントです。日本語の「ル」音とは異なり、舌をはじかず、前歯の裏に当てたまま発声します。「while」や「light」など、Lの音が含まれる単語を繰り返し練習することで、この感覚をつかみましょう。
2. Rとの違いを意識
「while」と同様に、R音も英語では重要な要素です。Rの発音では舌を口の中で丸め、L音とは異なる響きを生み出します。例えば、「right」と「light」を比べて練習すると、R音とL音の違いがはっきり理解できるでしょう。
3. "w"の発音も大切
「while」の先頭にある**"w"**の音は、軽く短い「wuh」の音で発音されます。日本語の「ワ」に近いですが、より短く柔らかく発音されます。リスニング時には、この"W"の音が弱くなることが多いため、注意深く聞き取る必要があります。
4. 発音練習の方法
正しい発音を習得するには、ネイティブスピーカーの発音を聞いて真似することが効果的です。シャドーイングを繰り返し行い、舌や口の位置を確認しながら発音することで、自然な発音に近づけます。
ネイティブが使うwhileの15フレーズ
最後に、英会話でよく用いられるwhileを使ったフレーズをご紹介します。
for a while
For a whileは「少しの間」「しばらくの間」を意味します。Whileがどのくらいの期間を指すのかは文脈から判断します。
状態や動作が継続している期間を表します。
(例文)
少しの間、こちらでお待ちください。
Please wait here for a while.
彼はしばらくの間、よく眠れなかった。
He did not sleep well for a while.
in a while
In a whileは、「まもなく」を意味します。未来の出来事に対して使うことが多く、「soon(すぐに)」「in a little bit」などに置き換えることが可能です。
(例文)
ちょっとしたら出かける予定です。
I will go out in a while.
すぐにそこへ行きます。
I will be there in a while.
「In a while」はさまざまな使い方ができるので、以下でご紹介します。
once in a while(たまには、時々)
(例文)
たまには顔を出してよ。
You should show up once in a while.
every once in a while(たまには)
「every」をつけることで強調の意味になります。
(例文)
東京でも、たまに4月に雪が降ることがある。
Every once in a while, even in Tokyo, it snows in April.
first ~ in a while(久しぶりの、〜ぶりの)
久しぶりに映画館へ行った。
I went to the cinema for the first time in a while.
First ~in a whileは、直訳すれば「〜の期間ではじめて」となります。期間を表す単語と合わせて、「〜ぶりに」と表現することができます。
3ヶ月ぶりに髪を切った。
I got my hair cut for the first time in three months.
ここのところひどく乾燥していたが、3週間ぶりに雨が降った。
It had been terribly dry recently, but for the first time in three weeks, it rained.
It’s been a while
It’s been a whileは「久しぶり」という意味のフレーズです。久しぶりに再会したときなどに、It’s been a while!とよく使います。
(例文)
久しぶり! どうしてたの?
It’s been a while! How have you been?
また、It’s been a while~で、「〜をするのは久しぶり」と表現できます。
(例文)
彼女は久しぶりに本を読んだ。
It's been a while since she read a book.
once in a while
Once in a whileは「たまには」「時々」という意味を持ち、頻繁には起こらないが、時折発生する出来事や行動を表現する際に使われます。英会話では、比較的カジュアルな会話の中でよく用いられる表現です。
(例文)
たまには外で夕食を食べよう。
Let's have dinner outside once in a while.
彼は時々ここに来ます。
He comes here once in a while.
このフレーズは、「普段はあまりしないが、時々する」といったニュアンスを伝えるのに便利です。
every once in a while
Every once in a whileは「時折」「たまに」といった意味で、通常のonce in a whileに比べて少し強調された表現です。特定の出来事が時々起こることを強調したい場合に使われます。
(例文)
たまに、私たちは夜遅くまで映画を見ます。
Every once in a while, we stay up late watching movies.
彼女は時々遠くに旅行に行きます。
Every once in a while, she goes on a trip to a faraway place.
このフレーズを使うことで、「まれに起こるが、それが特に印象的だ」というニュアンスを含められます。
a while ago
A while agoは「少し前に」という意味で、過去の出来事を表す際に使います。このフレーズは、具体的な時間ではなく、漠然とした「少し前」を表現するのに適しています。
(例文)
彼は少し前にここを出ました。
He left here a while ago.
私はさっきメールを送りました。
I sent you an email a while ago.
このフレーズは、過去の出来事を指す際にカジュアルかつ自然に使えるため、日常会話で頻繁に登場します。
first time in a while
First time in a whileは「久しぶりに」「しばらくぶりに」という意味を持ち、長い間していなかったことを再び行う際に使われます。このフレーズを使うことで、以前から時間が経過していることを自然に表現できます。
(例文)
久しぶりに友達と再会した。
I met my friend for the first time in a while.
彼は久しぶりに故郷を訪れた。
He visited his hometown for the first time in a while.
この表現は、具体的な期間を入れて「for the first time in [期間]」とすることで、「[期間]ぶりに」という意味を強調することもできます。
(例文)
1年ぶりに映画館で映画を観た。
I watched a movie in the theater for the first time in a year.
彼女は5年ぶりに絵を描いた。
She painted a picture for the first time in five years.
after a while
After a whileは「しばらくして」「少し時間が経ってから」という意味で、何かが起こった後に次の出来事が起こるまでの時間の経過を表現する際に使います。
(例文)
しばらくして雨が止んだ。
After a while, the rain stopped.
彼は少ししてから戻ってきた。
He came back after a while.
このフレーズを使うことで、物語の展開や出来事の順序を自然に伝えることができます。
take a while
Take a whileは「時間がかかる」「しばらく時間を要する」という意味です。何かを完了するのに予想以上の時間が必要な場合に使われます。
(例文)
この問題を解くのには時間がかかるでしょう。
It will take a while to solve this problem.
新しい環境に慣れるにはしばらく時間がかかる。
It takes a while to get used to a new environment.
また、主語を変えて「誰が時間を要するのか」を表現することもできます。
(例文)
彼女は準備に時間がかかる。
She takes a while to get ready.
all the while
All the whileは「その間ずっと」「している間中」という意味で、特定の期間内に何かがずっと続いていたことを表現します。このフレーズは、何かが続いている状態を強調したいときに使われます。
(例文)
彼女は母親が帰ってくるまでの間ずっと泣いていた。
She was crying all the while until her mother came home.
彼は仕事をしながらずっと音楽を聴いていた。
He was listening to music all the while he was working.
このフレーズは、ある行動や状態が時間的に途切れることなく続いていた場合に非常に便利です。
worth someone’s while
Worth someone’s whileは「~にとって価値がある」「~をするだけの価値がある」という意味で、何かを行うことがその人にとって利益や利点をもたらす場合に使います。英語の会話では、相手に何かを提案する際によく用いられます。
(例文)
そのミーティングに参加することは君にとって価値があるよ。
It’s worth your while to attend the meeting.
このプロジェクトに取り組むことは、時間をかけるだけの価値がある。
It’s worth my while to work on this project.
このフレーズは、ビジネスや日常の状況で、時間や労力を費やすことに見合う結果が期待される場合に使われます。
while you’re at it
While you’re at itは「ついでに」という意味で、何かを行っているときに、その流れで別のことも頼みたいときに使います。特に日常会話でよく使われる便利な表現です。
(例文)
ついでにその資料もコピーしてくれませんか?
Can you make a copy of this document while you’re at it?
キッチンにいるなら、ついでにお茶を作ってくれる?
While you’re in the kitchen, could you make some tea?
このフレーズは、何かをしている人に追加のお願いをする際に非常に役立ちます。
some ~ , while others ~
Some ~, while others ~ は、「~する人もいれば、~する人もいる」という対比を表現する際に使われるフレーズです。英語で物事や人々の違いを強調する場合に非常に便利です。
(例文)
数学が得意な学生もいれば、英語が得意な学生もいる。
Some students are good at math, while others are good at English.
彼は家でリラックスする人もいれば、外で活動する人もいる。
Some people like to relax at home, while others prefer to go out and be active.
このフレーズを使うことで、二つの異なる行動や特性を効果的に比較できます。
while away
While away は「時間をのんびり過ごす」「暇をつぶす」という意味で、特にリラックスして時間を過ごす状況に使われます。英会話では、休暇中やリラックスした時にこのフレーズがよく使われます。
(例文)
湖のほとりで一日をのんびり過ごしました。
We whiled away the day by the lake.
彼女は読書をしながら午後をゆったりと過ごした。
She whiled away the afternoon reading a book.
「while away」は、特に時間を無理なく過ごすというニュアンスを持ち、カジュアルなシーンでよく使用されます。
make it worth your while
Make it worth your while は「それに見合うだけの価値を提供する」という意味で、誰かにとって努力や行動に値する報酬や結果があることを示す表現です。ビジネスシーンや交渉の際にも使われます。
(例文)
このプロジェクトを手伝ってくれたら、それに見合う報酬を提供します。
I’ll make it worth your while if you help me with this project.
彼は仕事を引き受けるだけの価値があると言っていました。
He said it would be worth his while to take on the job.
このフレーズは、何かを依頼する際に相手の利益や価値を保証する場合に非常に有効です。
whileの使い方 まとめ
今回は「while」の意味や用法について解説しました。「少しの間」「しばらくの間」を表す表現で、英会話でも頻出する単語です。接続詞のwhileは、後に主語と述語動詞がつづきます。近い意味を持つ前置詞にduringがありますが、後につづく単語は特定の期間を表す名詞となるので、注意して使い分けるようにしましょう。
さまざまな慣用表現がありますので、ぜひ覚えて会話の中で使ってみてくださいね。

◇経歴(英語を使用した経歴)
アメリカの四年制大学に留学
◇英語に関する資格(資格、点数など)
大学入学時にTOEFL580点を取得
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
高校卒業後に留学し、アメリカ、ニューヨークの四年制大学を卒業
アメリカ国内の他に、カナダ、ドイツ、ポーランド、香港を旅行得
◇自己紹介
ライター/編集者/時々漫画家
出版社、広告代理店を経て、現在は編集プロダクションに勤務しながらフリーランスのライターとしても活動。さまざまなマイノリティが住むブルックリンに滞在していた経験から、人種・ジェンダー・貧困などの社会問題に関心を持つようになり、現在の活動の軸となっている。好きなものは大型犬。

I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.