anywayの意味と使い方
英会話によく登場し、聞いたり見たりした感じはそんなに難しそうではないけれども、今ひとつちゃんとした使い方がわからない…… 「anyway」はそんな英単語の一つではないでしょうか。
英和辞典・辞書で「anyway」を検索してみると、「それはさておき」「さて」「とにかく」「ともかく」「それはそうとして」「それでは」「だけど」「それなのに」「それでも」「さらに」「その上」「少なくとも」「だいたい」「そもそも」「どっちみち」「どうせ」「まあ」「まあ〜なのだけれど」「とりあえず」「どんな方法にせよ」「どのみち」「いずれにせよ」などなど、本当にたくさんの日本語訳が出てきます。
つまり「anyway」はいろいろな場面で、会話の流れを補助する「つなぎ言葉」として使える便利な副詞なのですが、その一方でちょっとつかみどころがない感じもしますよね。
でもだからこそ、この「anyway」をうまく使えるようになれば、とってもネイティブスピーカーっぽい自然な英会話ができるようになります。日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも、英文メールを書くようなシチュエーションでも、「anyway」を使いこなせれば、英語表現の幅がグンと広がります。
そこで今回の記事では「anyway」の意味、使い方を、いくつかのパターンに分類し、なるべくたくさんの例文を交えながら詳しく解説していきたいと思います。
今回は、「話題を変える時のanyway」「会話を終わらせる時のanyway」、そして「その他のanywayの意味と使い方」に分けて説明します。
例文をよく読むことで、なるほどこういう時にこういう意味で使えるんだなということを感じ取ってくださいね。
話題を変える時のanyway
さまざまな意味と使い方がある「anyway」。まずは「話題を変える時のanyway」です。
これは、日本語で考えるならば、「それはさておき」「さて」「それはそうと」「それはそうとして」「とにかく」などの表現が当てはまります。
会話の途中で、話題を別の話題に変える場合、あるいは話題が脇道に外れていてそれを本題に戻す場合などに使われるタイプです。
この「anyway」を使いこなせれば、自分から話題を変えて、会話の流れをリードしていくことができます。とっても便利です。
絶対ではありませんが、普通は文の最初に付けます。また、発音(イントネーション)は下降調の場合が多いです。
それは面白い話だね。さて、それはそうとして、彼は今日は遅いね。
それはそうと、今、何時?
さて、本題に入りましょう。
次のように、話題を完全に変えるのではありませんが、結論や自分の意見に移る場合などにも使われます。
みんなが行動を起こさないといけないと思うんだ。とにかく、私はやるよ。
会話を終わらせる時のanyway
次は「会話を終わらせる時のanyway」です。日本語だと、「とにかく」「ともかく」「それでは」「まあ」などと表現されます。
いろいろと会話が続いてきたけれども、「ここで終わりにしよう」という時に使える「anyway」です。あるいは、会話の最後の締めにふさわしい「anyway表現」ということもできるでしょう。
もっとも、それで会話が本当に終わるかどうかは状況次第。相手が別の話題をまた持ち出したりしたら、会話が続くことになります。
とにかく、今日はこれで終わりにしましょう。いい夜を。
さあさあともかく、お楽しみください。
「Anyway」は文頭だけでなく、文中や文末に置かれることもあります。
ともかく、彼は幸せでした。
あなたの言い訳はわかります。 とにかく私にそれを送ってください。
次のように、「Thank you, anyway.」「Thanks, anyway.」といった具合に、「thank you」や「thanks」の後でもよく「anyway」が使われます。
相手が何かをやってくれたり提案してくれたりした時に、実際には必要なかったりするけれども、相手にとにかく「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えることができるフレーズです。
今はあなたの助けは必要ありません。でもとにかくありがとう。
とても早いですね。 でも、とにかく起こしてくれてありがとう。
その他のanywayの意味と使い方
ここまで「話題を変える時のanyway」と「会話を終わらせる時のanyway」について見てきましたが、どちらかに明確に分類するのは難しい場合もありますし、また、「anyway」はほかにもいろいろな文脈の中でも使われます。
以下、例文を複数挙げていきますので、どのような状況でどのような使われ方をしているのかを、その意味とともに感じ取ってください。
しかし、とにかく、それは素晴らしいでしょうね。
上の例文のように、「but」と組み合わされ、「but anyway」という形でもよく使われます。
B: You should see a doctor anyway.
A: 大丈夫です。
B: とにかく医者に診てもらったほうがいいよ。
試験はとても厳しいと言われていましたし、その上、私は全く準備をしていませんでした。
上の例文の「anyway」は、「その上」あるいは「いずれにせよ」などと訳すことができます。
メンバー全員が私に同意しました。 まあ、少なくとも、彼らのほとんどはそうです。
上の例文では、「anyway」によって前半の内容を修正しています。日本語だと「少なくとも」「ともかく」などと訳すことができます。
そもそもそこで何をしていたんだ。
上の例文中の「anyway」は、状況に応じて、「そもそも」「ともかく」などと訳されます。
B: No. I like this country, and anyway, I don't have the money to go abroad.
A: 海外に行きたいですか。
B: いいえ、私はこの国が好きですし、どのみち海外に出るお金はありません。
上の例文中の「anyway」は「どのみち」「いずれにせよ」といった意味です。
おじは相当に酔っていた。とりあえず私はタクシーを呼んだ。
上の例文中の「anyway」は「とりあえず」「ともかく」「とにかく」といった意味です。
anywayの関連表現
次に「anyway」の関連表現として、同義語や類義語、また、似ているけれども意味が違う紛らわしい表現などについて解説したいと思います。
anyways
「Anyway」の最後に「s」が付き、「エニウェイズ」と発音する「anyways」は、意味・使い方は「anyway」と全く同じです。
ただし「anyways」は、主にアメリカにおいて、カジュアルな会話の中で使われるスラング的表現です。「s」が付くか付かないかの違いだけですが、フォーマルな場での発言や文章には「anyways」はふさわしくありませんし、ネイティブスピーカーの中には嫌う人もいますので、使わないように気をつけましょう。
逆に、友だち同士の会話や、インターネットの気軽な投稿では「anyways」が頻繁に使われています。
ここではとくに英語例文は出しません。ここまでにご紹介した例文の中の「anyway」を「anyways」に変えるだけです。
by the way
「Anyway」には「話題を変える」という機能がありました。日本語ならば「ところで」というような表現ですね。
「By the way」は、この「話題を変える」時に頻繁に使われる言葉です。この意味において「anyway」の同義語と言えます。
ただし、「anyway」にはいろいろな意味がありますから、「ところで」や「話は変わりますが」という意味をより明確に示したい場合は、「by the way」を使うのがいいでしょう。
ところで、お父様は元気にしていらっしゃいますか。
次の例のように、「by the way」には、「ついでながら」「ちなみに」「そう言えば」といった日本語が当てはまる場合もあります。
ついでに言っておくけど、彼女と働くのは楽しかったよ。
anyhow
「Anyhow」には主として2通りの使い方があります。
1つ目は「anyway」の同義語。
2つ目は「いいかげんに」「ぞんざいに」といった意味。
2つ目の意味は「anyway」にはありません。
とにかく、我々は有効な解決策を探す必要があります。
上の例は「anyway」の同義語として使った場合です。
somehow
「Anyway」や「anyhow」と似ている言葉に「somehow」があります。意味は主として2つあり、1つが「なんとかして」「どうにかして」、もう1つが「どういうわけか」「なんとなく」です。
お金がないので、なんとかして仕事を探さなければなりません。
なんとなく彼女を信頼できない。
if anything
「If anything」にはいくつかの意味があります。その中の一つで、よく使われるのが「どちらかといえば」です。
ジョージはどちらかというと楽観主義者です。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、話題を変える時や話題を本題に戻す時、あるいは会話を終了させる時などの合図の言葉ともいえる「anyway」について説明しました。
最初に書きましたように、「anyway」はなかなかつかみどころのない単語ですが、これを使いこなせるようになればネイティブスピーカーの会話に大きく近づくことができます。 ご紹介したたくさんの例文を繰り返し音読し、「anyway」の使い方を感じ取ってください。
それではまた。
◇経歴
児童英語講師
オンライン英会話講師
NC英語アドバイザー
英語学習ライター
元大学教員
◇資格
TESOL/TEC(CANADA)
中学校教諭二級免許状(英語)
◇留学経験
アメリカ・サンディエゴに語学留学(2カ月)の経験あり
その後、オーストラリア・シドニーに大学院留学(2年)の経験もあり
◇海外渡航経験
25歳で初めて、短期間の語学留学をきっかけに本格的に英語の勉強を開始しました。
雑誌の編集・ライティング、テレビCMの企画・撮影等などの仕事が長く、英語を使っての海外取材や撮影経験も多く経験しています。また海外で日系新聞社の副編集長をしていたこともあります。
◇自己紹介
「英語学習に終わりはない」「継続は力なり」を実感し、50代半ばから毎日英語の勉強を続けて2000日近くが過ぎました。
「楽しく学ぶ!」をモットーに、僭越ながら私の異文化経験や英語の知識などをブログに織り交ぜながら、執筆することを心がけています!ネイティブキャンプのオンライン講師もしています。初心者・初級者限定ですが、ぜひ一緒に学びを続けましょう。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.