今回は、breakdownの意味をご紹介していきます!
英単語ひとつの中に何個もの意味がある場合は、それぞれがどのようなシチュエーションで使われるのか把握しておく必要があります。ひとつひとつの意味の違いを意識し、使い分けられるよう何度も練習してみてくださいね。
breakdown 意味
Breakdownの意味は複数あり、以下で解説していきます。
そもそもの由来はbreakとdownの組み合わせで、スペースがなくそのまま続けて綴るようになりました。Breakはゲルマン語から来ており、「壊す」を意味するbrekanaを意味しています。
ただ、動詞として使う場合はbreak downとスペースを開けて使います。これは動詞+副詞の形です。動詞のbreak downについては後半に解説するので参考にしてみてください。
故障・機能停止
Breakdownというと、最初に思い浮かぶようにしてもらいたいのが「故障」や「機能停止」という意味です。
日本語でもブレイクダウンと言いますよね。物が文字通り壊れてしまう様を言うこともできますし、学級などの抽象的なものが機能していない場合にも使えます。
A breakdown in the classroom was a complete nightmare.
学級崩壊は本当に最悪だったよ
(意思疎通の)断絶・途絶
Breakdownには、「断絶」や「途絶」という意味もあります。コミュニケーションができなくなることを意味することが多く、「故障」や「機能停止」を思い浮かべられれば文脈から自然な訳ができます。
Wars sometimes occurred due to a breakdown in communication.
戦争は時としてコミュニケーションの断絶から起きる
(健康状態)衰弱、破綻
健康状態についてbreakdownが使われているならば、体や精神の機能が停止している状態なので「衰弱」や「破綻」といった意味になります。完全な機能停止は死になりますが、そこまでの状態ではないことに注意しましょう。
She is recovering from her breakdown.
彼女は体調不良から回復しています
おそらく、現代人に必要なフレーズはこちらですね。
breakdown from (the) stress
ストレスで(精神的に)参ってしまうこと
例文を参考に、オリジナルの文をたくさん作って表現力の幅を広げてみてください。
分解・分析
今までの意味合いとは少し違いますが、breakdownは「分解」や「分析」を表すこともあります。物を壊してバラバラにすることから「分解」、細かいところまで調べるための破壊から「分析」と覚えると暗記しやすいでしょう。
I learned about the breakdown of alcohol today.
今日はアルコールの分解について勉強したよ
明細・内訳
Breakdownは、他にも「明細」や「内訳」といった意味があります。「分解」や「分析」と同じように、明細も内訳もひとつの物をより細かく分けていますよね。
Breakdownが持つニュアンスはすべて同じで、ひとつずつ分けて覚える必要はありません。特に、英会話の上達を目指す方は日本語は完璧に忘れ、英語のイメージで英単語を覚えるようにしましょう。
Have you got a breakdown list?
内訳表持ってる?
breakdown スラングの意味
Breakdownにはスラングとしての意味もあります。
ひとつは音楽用語で、「一種類の楽器でリズムだけを奏でるパート」のことを言います。また、ダンス用語では「アップテンポな2拍子のリズムにあわせて踊るダンスパフォーマンス」のことを指します。
What does breakdown mean? I’ve got no knowledge of music.
ブレイクダウンってどういう意味?音楽は全然ダメで
類語
では、ここからはbreakdownの類語をご紹介していきます!
たくさんの意味がありましたが、「機能停止」や「故障」「断絶」に似た意味を持つ名詞は他にもたくさんあります。どういった意味合いで使うのか見ていきましょう。
collapse
Collapseは「崩れる」「つぶれる」という意味の動詞です。建物が崩壊する様を表すこともできますし、市場が崩壊する時にも使えます。
人に対して使うこともでき、その場合は「崩れるように倒れる」や「へたり込む」と訳すと良いでしょう。
Many houses collapsed in the big earthquake.
大地震で多くの家が崩壊した
Once I collapsed because of the stress.
私、一度ストレスで倒れたんだよね
disruption
Disruptionは、「途絶」や「分裂」を意味します。ネガティブな意味を持ち、望ましくない突然の断絶といったイメージを持っています。文脈によっては「崩壊」や「混乱」と訳すこともできます。
Bad weather caused a traffic disruption.
悪天候が交通の混乱を引き起こしました
failure
Failureは、「失敗」という意味です。動詞はfailで、対義語の「成功」という意味を持つsuccessもセットで覚えておきましょう。
Many of life's failures are by people who did not realize how close they were to success when they gave up.
人生で失敗する人の多くは、自分がどのくらい成功に近づいているかに気付かずに諦めてしまう人たちだ
こちらは米国の発明家、トーマス・エジソンの言葉として残っています。
動詞のbreak down
名詞ではbreakdownと表記する「崩壊」は、動詞だとスペースを開けてbreak downと綴ります。
「崩壊する」や「圧倒する」「破壊する」「分類する」という意味を持ちます。先ほど解説した名詞と意味がかぶるので覚えやすいですね。
過去形はbroke downと表記しますが、何かが既に壊れてしまった様子を表す時によく使われる現在完了形の完了用法も覚えておくことをおすすめします。その場合、表記はhave broken downとなります。過去形も過去完了形も-ed形ではないため注意しましょう。
The building has broken down.
その建物は崩壊してしまった
また、break downは物ではなく人にも使えます。この場合、壊れたり崩壊するのは感情や行動です。物体ではない交渉が決裂した場合にも使えます。
He broke down when he heard the news.
そのニュースを聞いた途端、彼は泣き崩れた
The negotiation has broken down.
交渉は決裂した
ちなみに少しスラング的な意味合いとしては、「説明する」という動詞もあります。これは「分解する」に近く、噛み砕いて意味をわかりやすくすることにつながります。
break downとbreakの違い
Break downは、breakだけでも「壊れる」という意味です。ならば、downは要らないのでは?と思った方も多いのではないでしょうか。
熟語はその後に続く単語がなくても核となる意味が伝わることはあります。しかし、ネイティブスピーカーからすると違和感があったり、そもそも意味がまったく異なるため理解できない場合もあるのです。
Break downとbreakにも違いはあります。Break downは、モーターなどが搭載されているもともと動くものが故障した時に使われます。一方、breakはモーターなどが搭載されていない機械が壊れた時に使われます。
My car broke down.
My car broke.
「私の車が壊れた」と言いたいのであれば、前者を使います。なぜならもとから動く車が故障したからです。
では、こちらはどうでしょうか。
The microwave broke down.
The microwave broke.
「電子レンジが壊れた」と言いたいのであれば、今度は後者を使います。電子レンジにはモーターもエンジンも搭載されていないからです。
日本語だとどちらも「壊れた」と表現できますが、英語では微妙に違いがあるので気を付けてくださいね。
break down intoとは
動詞でbreak downは「壊れる」という意味でしたが、さらにintoを付けてbreak A down into Bという形で使うこともあります。
これは、「AをBの状態に分解する」という意味です。場合によっては「分類する」という意味にもなります。
Mary broke the puzzles into pieces.
メアリーはパズルをピースに分解した
「破壊する」というよりは、ひとつのものをより細かく分ける動作に重点が置かれています。
まとめ
Breakdownは名詞で、「破壊する」「壊れる」「分析する」などたくさんの意味がありましたね。しかし、この単語がもともと持っている核となる意味はひとつで、すべてに共通点があります。
動詞のbreak downも同じ使い方ができるので、スペースがあるかないかで品詞を使い分けましょう。動詞バージョンと名詞バージョンで例文をたくさん作り、実際に発音して英語レベルを上げてみてくださいね!
◇経歴
英語科高校卒
外国語学部英米学科卒
学習塾で英語を教えている
◇資格
・IELTS6.5
◇海外渡航経験
高校時代にオックスフォードの語学学校へ留学
大学時代にエディンバラ大学へ1年交換留学
◇自己紹介
ハリー・ポッターがきっかけで英語に目覚め、高校・大学とイギリスに留学したイギリスマニア。学校はアメリカ英語なので自己流でイギリス英語を習得。発音、スペル、すべてにおいてクイーンズ・イングリッシュを使い英語の先生にバツをくらうもめげず。生まれも育ちも日本で、海外に繋がりがなかったため留学が夢となった。アルバイトで全資金を稼ぎ渡英すると、勝手な高い理想を上回るほどの素晴らしさを目の当たりにし更に虜に。
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.