段々と寒さも本格化してきた今日このごろ。冬といったら「みかん」という方も多いのではないでしょうか?テーブルやこたつの上に小皿に乗った「みかん」が置かれているご家庭も少なくないはず。包丁を使わずに簡単に食べることができて、ビタミンCもたっぷり摂れる「みかん」は、日本の冬に欠かせないフルーツではないでしょうか?
では、そんな「みかん」ですが、英語でどのように表現するか知っていますか?「え、orangeじゃないの?」と思われるかもしれませんが、ちょっと注意が必要です。そこで今回の記事では、「みかん」を意味する英語表現をいくつかご紹介します。
また、関連表現として柑橘類に関する英単語もご紹介します。それぞれ、例文とともに詳しく解説していきますので、ぜひその例文を何度も口に出して練習してみてくださいね。
みかんとオレンジの違い
英語表現をチェックする前に、まずはみかんとオレンジの違いを簡単に確認しておきましょう。海外で「みかん」を買おうと思って「orange」と書かれたものを探していたら違うものに行き当たってしまうかもしれません。「Orange」という英語はいわゆる「オレンジ」を指すためです。
まず、見た目の違いから。みかんはオレンジよりも小さく、平べったいものが多いです。オレンジはみかんよりも大きく重量感があり、形も丸いです。また、皮についてもみかんは手で簡単に剥けるような薄さですが、オレンジはナイフなどで剝く必要がある分厚いものです。
さらに、味については、みかんの方があっさりしており、オレンジは酸味・甘味どちらも濃厚です。
みかん 英語表現
みかんとオレンジの違いがわかったところで、ここからはみかんを意味する英語表現をご紹介していきます。
ここでは、代表的なもの5つ(「mandarin/mandarin orange」「satsuma」「mikan」「tangerine」「clementine」)を解説します。
mandarin/mandarin orange
日本の「みかん」を英語で表現する際に、最も一般的かつネイティブスピーカーの方々にも伝わりやすいのが「mandarin」または「mandarin orange」です。
「Mandarin」だけでも伝わりますが、「mandarin」には「中国語の方言」や「中国の清の時代の役人」を指すこともあるため、後ろに「orange」をつけるとフルーツのみかんを指していることがより明確になります。
細かなことを言うと、日本でよく食べられている「温州みかん」と「mandarin/mandarin orange」は品種が異なるのですが、そこまで気にしない場合は「mandarin/mandarin orange」がやはりイメージが伝わりやすいでしょう。
I bought some mandarin oranges.
みかんを買いました。
Have you ever eaten mandarin oranges?
みかんを食べたことがありますか?
I saw some mandarin oranges at the supermarket.
スーパーでみかんを見ました。
satsuma
日本の「みかん」の英語表現として「satsuma」というのを見たことがある方もいるかもしれません。こちらも日本のみかんを表すことができます。由来については諸説あります。例えば、温州みかんが薩摩から西洋にもたらされたという説などがあります。
実際に、私(筆者)はイギリスに住んでいますが、こちらのスーパーでも「satuma(s)」と書かれている商品をよく見かけます。たいていビニール袋か網目状の袋にいくつか入っている場合が多いです。
In winter, I like eating satsumas.
冬はみかんを食べるのが好きなんです。
Satsumas are rich in vitamin C.
みかんはビタミンCが豊富です。
When I went to Japan, I had satsumas.
日本に行ったとき、みかんを食べました。
mikan
「Mandarin/mandarin orange」や「satsuma」ほど一般的ではありませんが、「mikan」または「mikan orange」という言い方もできます。
When you visit Japan, you should eat mikan. It’s sweet and tasty.
日本に行ったら、みかんを食べた方がいいですよ。甘くておいしいです。
tangerine
「Tangerine」もみかんに近いものを表します。こちらはモロッコ北端の港の「Tangir(タンジェ)」が由来だと言われています。主にアメリカで使われる表現です。
私の住むイギリスでも見かけないことはありませんが、「mandarin/mandarin orange」や「satsuma」と比べるとやはり見かける頻度は少ないです。
They like eating tangerines.
彼らはタンジェリン(みかん)を食べるのが好きです。
You can make juice from some tangerines.
タンジェリン(みかん)からジュースを作ることができます。
clementine
最後にご紹介する「clementine」はマンダリンとスイートオレンジを掛け合わせた品種です。地中海周辺や南アフリカで栽培されることが多く、サイズは小さめです。小さなオレンジのようなイメージです。
Do you know the difference between oranges and clementines?
オレンジとクレメンタインの違いを知っていますか?
柑橘類の英語表現
最後におまけとして、その他の柑橘類の英語表現をご紹介します。
すだち
すだちの学術名は「citrus sudachi」です。
ただし、すだちのことを知らない方も多いので、sharp (acidic) citrus fruit(すっぱい柑橘系のフルーツ)や、citrus fruit similar to a lime(ライムに似た柑橘類のフルーツ)などのように説明するのもおすすめです。
Do you know sudachi? It’s a citrus fruit similar to a lime.
すだちを知っていますか?ライムに似た柑橘類のフルーツです。
Have you ever heard of citrus sudachi?
すだちという名前を聞いたことがありますか?
かぼす
かぼすの学名は「citrus sphaerocarpa」ですが、こちらもあまり一般的ではないため、まずは日本語のまま「kabosu」といい、それがどのような果物なのかを説明すると良いでしょう。例えば、citrus fruit similar to a lemon(レモンに似た柑橘類)などと言えます。
A:What is this?
B:It’s kabosu. It’s a citrus fruit similar to a lemon.
A:これは何?
B:かぼすです。レモンに似た柑橘類です。
ゆず
ゆずは英語でもそのまま「yuzu」と呼ばれることが多いです。もし相手がその言葉を知らないようであれば、a type of citrus fruit(柑橘類の果物)と説明するとわかりやすいかと思います。
Some people really love the smell of yuzu.
ゆずの香りが大好きな人もいます。
This is yuzu. It’s a type of citrus fruit.
これはゆずです。柑橘類の果物です。
ぶんたん pomelo
ぶんたんは欧米では「pomelo」と呼ばれることが多いです。
I haven’t had a pomelo.
私はぶんたんを食べたことがありません。
きんかん
きんかんは英語で「kumquat」といいます。ちなみに、オーストラリアでは「cumquat」というスペルも使われています。
I have some kumquat throat lozenges.
私はきんかんのど飴を持っています。
まとめ
いかがでしたか?今回の記事では、日本の冬に欠かせない「みかん」を意味するいくつかの英語表現や、関連表現として、すだちやかぼすといった「柑橘類」についての単語を例文とともにご紹介しました。
「みかん」は冬の定番のフルーツであり、日常生活でもよく使う単語ではないでしょうか?だからこそ、いざというときにパッと適切な表現が口から出たら助かりますよね。
今回ご紹介した単語やフレーズを自然に使えるようになれば、より英語でのコミュニケーションがスムーズに進むはずです。ぜひ、この記事でご紹介した例文を何度も口に出して練習し、覚えて使ってみてくださいね。
今回ご紹介したフレーズをそれぞれ適切なシーンで使うことができれば、より自分の英語での表現の幅が広がりますし、ネイティブからも「お!この人はいろんな単語やフレーズを知っているんだな」と思ってもらえるのではないでしょうか。
また、今回学んだ「みかん」の英語表現について、「もっと詳しく学習したい」「ネイティブはどのように使い分けているのか聞いてみたい」という方は、ぜひネイティブキャンプのオンライン英会話レッスンを試してみてください!レッスンでは、ネイティブ講師とマンツーマンで話すことができます。
今回ご紹介した「みかん」に関する英語表現をさらに練習しても良いですし、日本と講師の母国で食べられている・人気がある柑橘類に違いはあるかなどをディスカッションするのも良いのではないでしょうか。ぜひ、みなさんの英語学習にレッスンをフル活用してくださいね。
◇経歴
新卒入社した会社ではオーストラリア人上司のもと働いた経験があります。
海外クライアントとのメールや電話でのやりとりは日常茶飯事でした。
現在はWebライターのほか、英日翻訳者としても仕事をしています。
◇資格
TOEIC、TOEFL、IELTSなどの受験経験あり
◇留学経験
学生時代、イギリスのハル大学に1か月半語学留学をしました。
◇海外渡航経験
学生時代にイギリス留学を経験したほか、アジアを中心にさまざまな国に旅行に行ったり、フィールドワークをしたりしました。
フィールドワークでは英語を使ってインタビューをした経験もあります。
2019年よりイギリス在住で、現在は毎日英語を使っています。
◇自己紹介
子どものころはアメリカ人の先生の英会話教室に通い、大学ではイギリス留学を経験、新卒入社した会社ではオーストラリア人上司を持つなど、英語とは色々な接点を持ってきました。
英語はもっぱらリーディングが得意で、毎日洋書を読んでいます。大学で経験したイギリス留学では、語学クラスでさまざまな国の留学生と交流しました。また、英語で大学の歴史の講義を受けたり、現地の小学校でのボランティア活動も行いました。
よろしくお願いします!
I took a Bachelor of Science degree in Mathematics where my problem-solving and critical-thinking skills were honed. I have worked as a trainer in a government office, which has helped me to develop my communication and intrapersonal skills. My hobbies are reading, listening to music, and cooking. After joining NativeCamp, I acquired 2 years of teaching experience. Currently, I am involved in content production in the Editing Department.