英語における「名詞節」って一体なんなの!?副詞節などとの見分け方や種類について例文付きでご紹介します!

名詞節, 英語学習, ネイティブキャンプ

英語学習者のみなさん、こんにちは!ネイティブキャンプのコラムでは毎回、英会話や英語の文章を書くアウトプットの機会に役に立つ、ネイティブスピーカー御用達の様々な表現や英語のルールをピックアップし、特集していきます。

ズバリ、今回特集していくのは英語の「名詞節」についてです。中学校や高校の英語の授業中、文法の解説の際に耳にすることのある「名詞節」という表現。英語の文を組み立てる際に重要となる基本的な文法ルールの1つに含まれています。今回は「名詞」「節」「名詞節」それぞれの定義を説明した後、6つの代表的な英語の名詞節を紹介していきます。それぞれの特徴と文の構造を意味のわかりやすい例文と一緒に確認していきましょう!読み終わる頃には、名詞節のルールはもちろんのこと、名詞節を使って自分で英語の文章を組み立てられるようになっているはずですよ!

名詞とは

名詞節には「名詞」という単語が使われていることから、まずは名詞とは何を指すのかを定義しておきましょう。名詞とは、以下の5つの働きを持つ品詞のことを指します。それぞれの具体的な文の組み立て方がわかるよう、例文も用意しました。

1. 主語 (S) になる

2. 補語 (C) になる

3. 他動詞の目的語 (O) になる

4. 前置詞の目的語 (O) になる

5. 前の名詞を同格的に修飾する

1. 主語 (S) になる:Your dog is so pretty. 君の犬はとってもかわいいね。

2. 補語 (C) になる:That was my mistake. それは私の間違いでした。

3. 他動詞の目的語 (O) になる:She likes her new hairstyle. 彼女は新しい髪型を気に入っている。

4. 前置詞の目的語 (O) になる:I talked about my new book. 私の新しい本について話した。

5. 前の名詞を同格的に修飾する:My uncle Tom is very handsome. 私の叔父はとてもハンサムです。

節とは

続いて、英語の「節」の定義を確認しましょう。「節」とは、1つの文章の中にある2つ以上の単語のかたまりであり、S+Vが含まれているもののことを指します。2つ以上の単語のかたまりがあっても、S+Vが含まれないものを「句」と言います。

I know that she (S) is (V) hungry now.

私は、彼女がお腹が空いていることを知っている。

名詞節とは

「名詞」と「節」の定義を確認したところで、本日のテーマ「名詞節」の定義に移りましょう。「名詞」と「節」の定義をベースにいうと、名詞節とは「名詞として働くS+Vのかたまり」のことをさします。A pen や snowのような単語ひとつと同じように、文章の中で主語・補語・目的語の3つの働きをします。

代表的な名詞節

ここから先は、英語における代表的な名詞節6つ (that節・間接疑問文・what 節・複合関係代名詞・whether 節・if 節)を紹介していきます。実際の会話の中や文中でどのように使うのかがわかるよう、具体的な英語例文とその和訳も用意しておきましたので、参考にしてみてくださいね。

that 節

まず最初に紹介するのは、that 節と呼ばれる名詞節です。英語では、文の中に「that______(S+V).」という名詞節を加えて文章を作ることができます。「主語+動詞+that+S+V」という順番で文章を組み立てましょう。名詞節の部分は「〜ということ」「〜ってこと」のように訳されます。

例文:

I (主語)  know (動詞) that you (S) hate (V) cats.

私はあなたが猫が嫌いだってこと、知ってるよ。

参考資料:

名詞節とは?副詞節・形容詞節との違いやwhat・howを使った例文で作り方を紹介 | 英語びより

https://ipa-mania.com/noun-clause/#no02-01

名詞節とは?副詞節・形容詞節との違いと3つの代表的な表現

https://eigo-box.jp/grammar/noun-clauses/#

関節疑問文

間接疑問文とは、疑問文の意味を持つ名詞節のことで、主に二種類 (パターン1. who/ when/ which/ where/howの疑問詞で始まるもの ・ パターン2. whether/ ifで始まるもの)に分けられます。日本語に訳すとするなら、「〜ということ」という表現になりますが、使用した疑問詞に合わせてニュアンスを変える必要もあります。パターン2の間接疑問文については後ほど別のセクションで詳しく説明します。

パターン1の間接疑問文の例文:

I'm not sure who he is.

彼が誰だかさっぱりわからない。

Do you know when it is going to snow today?

今日いつ雪が降るか知ってる?

参考資料:

間接疑問文とは?作り方・使い方をわかりやすく学ぼう - 英語学習ボックス

https://eigo-box.jp/grammar/indirect-question/

what 節

What 節とは、関係代名詞whatを使った節が含まれる文章のことを指します。Whatという単語は便利で、「What + 主語 + 動詞 」という語順で文を構成します。「主語が〜するもの」「主語が〜すること」という訳になります。

例文:

What I want to do now is to read a new fashion magazine.

今私がしたいことは、新しいファッション雑誌を読むことだ。

What you heard had nothing to do with his failure at work.

君が聞いたことは、彼の仕事での失敗とは関係ないよ。

参考資料:

Whatとhowの違いとは?関係代名詞・感嘆文での使い方を詳しく解説 - ネイティブキャンプ英会話ブログ

https://nativecamp.net/blog/20230127-what#:~:text=%E9%96%A2%E4%BF%82%E4%BB%A3%E5%90%8D%E8%A9%9E%E3%80%8Cwhat%E3%80%8D%E3%81%AF%E3%80%81,%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E6%84%8F%E5%91%B3%E3%81%A7%E4%BD%BF%E3%81%84%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82

複合関係代名詞(whoever、whichever、whatever)

続いて紹介するのは、複合関係代名詞というもの。ちょっと名前が複雑ですが、ルールは意外とシンプル。What/ who/ whichの関係代名詞の語尾に -everをつけたものが使われる場合、複合関係代名詞として文中で使用されます。語順は「Whoever/ Whichever/ Whatever + S + V」です。日本語には「〜ならどんなものでも」「〜しようとも」という意味で訳されます。

例文:

Whatever you say, I will never change my mind.

君がなんと言おうとも、私は決心を変えない。

Whoever comes to our house will be welcome.

私たちの家に誰が来たとしてもウェルカムだよ。

You can use whichever you like.

どれでも好きなものを使っても大丈夫だよ。

参考資料:

複合関係代名詞とは | whatever・whoever 等の意味や名詞/副詞的使い方を解説 | 高校英語文法の羅針盤

https://manabitimes.jp/english/2357

whether 節

先ほど上記で紹介した「間接疑問文」にはパターン1と2が存在していましたね。ここではそのうちパターン2であるwhetherとifを使った節を紹介したいと思います。まずはwhetherから。Whoやwhatなどの疑問詞を用いなくてもwhetherやifを使うと「〜かどうか」という意味の文章が作れます。語順は必ず「whether/if + S + V」です。

例文:

I'm wondering whether we could have a meeting somewhere this week.

今週のうちどこかでミーティングができるかどうか知りたいと思っています。

if 節

ifを用いた場合もwhetherと語順と意味は全く同じです。

例文:

I don't know if my mom has already cooked a meal.

母がもうすでに料理を作ったかどうか知らない。

参考資料:

if, whetherを使った間接疑問:英作文のためのアメリカ英文法備忘録 - 英作文.net

https://eisakubun.net/grammar_units/view/if%2Cwhether%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%9F%E9%96%93%E6%8E%A5%E7%96%91%E5%95%8F

副詞節・形容詞節との見分け方

ここまで、英語における代表的な名詞節を6つほど紹介してきました。今回大々的に特集している名詞節ですが、英語には「副詞節」と「形容詞節」なるものも存在しているのを知っていますか?時に、文を組み立てる際や長文を読解する際に、文の中にある節が名詞節なのか、副詞節なのか、はたまた形容詞節なのかを見分けるのが難しく混乱してしまうことがあります。最後にそれらの文中での見分け方を伝授しておきます。

名詞節:主語・補語・目的語になる

副詞節:修飾語になる (動詞・形容詞・副詞を修飾)

形容詞節:修飾語になる (名詞を修飾)

文に含まれている節が上記のうちどのパターンに当てはまるかを確認すると、それが名詞節なのか副詞節なのか、それとも形容詞節なのか区別できるでしょう。

参考資料:

名詞節とは?副詞節・形容詞節との違いと3つの代表的な表現

https://eigo-box.jp/grammar/noun-clauses/#

まとめ

このコラムではここまで、「名詞として働くS+Vのかたまり」である英語の名詞節について特集してきました。名詞節には主に6つ (that節・間接疑問文・what 節・複合関係代名詞・whether 節・if 節)の種類があることと、それぞれの文中や会話中での使用方法を学びましたね。名詞節を文中で使用できるようになると、複雑な文章を作り、洗練した会話を行うことができますので、ぜひ文構造まで覚えて積極的に使っていきましょう!

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