意外と簡単!韓国語の文字ハングルの仕組み

f:id:nativecamp_official:20190606003549j:plain

初めて韓国語の文字ハングルを見る方は、丸や四角や棒が並んでいるハングルが暗号のように思えるかもしれません。
しかし難しく考える必要はありません。

ハングルはアルファベットのように音を表記した文字で、その構造はローマ字と一緒です。
ルールさえ覚えれば、とても簡単に読むことができますよ。

今回は、韓国語の文字ハングルの仕組みについてご紹介します。

ハングルの由来

ハングルとは朝鮮・韓国語の文字の名称で、日本語のひらがなやカタカナに当たります。
日本では「ハングル講座」や「ハングル語」というように朝鮮・韓国語を指す言葉とされていることもありますが、ハングルは文字の名前なので、厳密に言うとこれは正しい表現ではありません。

ハングルの「ハン」は大きい、正しいなどの意味で使われる接頭語で、「グル」は字という意味です。

つまり、ハングルには「大いなる文字」という意味があります。

朝鮮王朝第4代の王様である世宗(セジョン)が1443年に作り、1446年に『訓民正音』として公布しました。

当時、朝鮮では漢字を使って文字を書き表していましたが、それを理解できるのは王族や両班(ヤンバン)と呼ばれる身分の高い人たちだけでした。
そのため、教育を受けていない庶民たちは言葉を書き表すことができませんでした。

世宗はそんな民を哀れに思い、簡単に学ぶことができ、日常的に使えることを願って、ハングルを制定しました。

韓国語の音節

韓国語では一つの文字が一つの音節、つまり一息に発音する音のまとまりになっています。
日本語では音節のほとんどが母音で終わっていますが、韓国語では音節が母音で終わることもあれば、子音で終わることもあります。

この最後の子音のことをパッチムといいます。

例として、記憶という意味の「기억」という言葉を見てみましょう。
韓国語には漢字語がたくさんあるので、日本語と発音が似ている単語が多いのですが、これもその一つです。

日本語で「記憶」はキ・オ・ク(ki・o・ku)という三つの音節から成っており、すべて母音で終わっています。

しかし、韓国語では기・억(ki・eok)という二つの音節から成っていて、一つ目の音節は母音で終わっていますが、二つ目の音節は子音で終わっています。
そして、最後の子音kのことをパッチムと呼ぶのです。

ハングルの構造

ハングルは母音21個と子音19個、計40個からできています。

多くて覚えられないと思われる方もいるかもしれませんが、母音は平らな土地の形や立っている人の姿、子音は発音するときの口や喉、歯、舌の形を基に作られているので、割とすぐ覚えることができます。

ハングルでは母音も子音も単独では使用されず、必ず子音と母音の組み合わせによって一つの文字になります。
上下左右に子音と母音を配置して、文字を形成します。

母音は子音の右もしくは下に置きます。
縦長の母音はその前の子音の右に、横長の母音はその前の子音の下に付けます。

例えば、「か」(ka)という文字をハングルで表現したい場合、kの音の子音ㄱの右にaの音の母音ㅏを書き、「가」という文字で表せます。

同じように、「す」(su)という文字をハングルで表現したい場合、sの音の子音ㅅの下にuの音の母音ㅜを書き、「수」という文字で表せます。

そして、この二つの文字を並べると、「가수」(kasu)つまり歌手という単語のできあがりです。

最後の子音であるパッチムは文字の下の部分に置きます。
例として今度は、約束という意味の「약속」(yaksok)という単語を見てみましょう。

「약」は無声音の子音ㅇの右にyaの音の母音ㅑがあり、その下にはパッチムであるkの音の子音ㄱが置かれ、yakという音を表しています。

「속」はsの音の子音ㅅの下にoの音の母音ㅗがあり、さらにその下にはパッチムであるkの音の子音ㄱが置かれ、sokという音を表しています。

なお、文字の下の部分には子音が二つ置かれることもあります。
この子音を二重パッチムと呼びます。

例を挙げると、値段という意味の「값」という文字は、kの音の子音ㄱとaの音の母音ㅏ、そしてpの音の子音ㅂとsの音の子音ㅅという二重パッチムで構成されています。

ハングルの母音

韓国語の母音は基本母音10個と複合母音11個、計21個あります。

基本母音

母音はㅏ、ㅑ、ㅓ、ㅕ、ㅗ、ㅛ、ㅜ、ㅠ、ㅡ、ㅣの10個です。
では、一つ一つ見ていきましょう。

ㅏ[a]…日本語のアとほとんど同じ発音です。
口を大きめに開けて発音します。

ㅑ[ya]…日本語のヤとほとんど同じ発音です。
口を大きめに開けて発音します。

ㅓ[eo]…日本語のオとほとんど同じ発音です。
口をやや広く開け、口の奥を大きく開くように発音します。

ㅕ[yeo]…日本語のヨとほとんど同じ発音です。
口をやや広く開け、口の奥を大きく開くように発音します。

ㅗ[o]…唇を丸めて突き出しながらオと発音します。

ㅛ[yo]…唇を丸めて突き出しながらヨと発音します。

ㅜ[u]…唇を丸めて突き出しながらウと発音します。

ㅠ[yu]…唇を丸めて突き出しながらユと発音します。

ㅡ[eu]…唇を横に引いてウと発音します。

ㅣ[i]…日本語のイとほとんど同じ発音です。
唇を横に引いて発音します。

複合母音

複合母音は先ほどの基本母音を二つ以上組み合わせて作られたもので、11個あります。
その中には、同じような音の母音が何個か存在しています。

これらは微妙に音が違いますが、今ではほとんど区別なく用いられていますので、気にせずに発音すると良いでしょう。

ㅐ[ae]…ㅏとㅣが合わさったものです。
日本語のエとほとんど同じ発音です。

ㅒ[yae]…ㅑとㅣが合わさったものです。
日本語のイとエを一緒に発音するような音です。

ㅔ[e]…ㅓとㅣが合わさったものです。
日本語のエとほとんど同じ発音です。

ㅖ[ye]…ㅕとㅣが合わさったものです。
日本語のイとエを一緒に発音するような音です。子音と組み合わせるとエ(e)の音になります。

ㅘ[wa]…ㅗとㅏが合わさったものです。
日本語のワとほとんど同じ発音です。

ㅙ[wae]…ㅗとㅐが合わさったものです。
日本語のウェとほとんど同じ発音です。

ㅚ[woe]…ㅗとㅣが合わさったものです。
日本語のウェとほとんど同じ発音です。

ㅝ[wo]…ㅜとㅓが合わさったものです。
日本語のウォとほとんど同じ発音です。

ㅞ[we]…ㅜとㅔが合わさったものです。
日本語のウェとほとんど同じ発音です。

ㅟ[wi]…ㅜとㅣが合わさったものです。
日本語のウィとほとんど同じ発音です。

ㅢ[ui]…ㅡとㅣが合わさったものです。
日本語のウィとほとんど同じ発音です。

ハングルの子音

韓国語の子音は19個あります。
その中には息を強く吐き出す激音や、息を出さない濃音などがあります。

基本子音

基本子音は14個あります。
そのうち、息を強く出して発音するㅊ、ㅋ、ㅌ、ㅍのことを激音といいます。

ㄱ[k,g]…日本語のカ行の音に近い発音です。
語中ではガ行に近い発音になります。

ㄴ[n]…日本語のナ行の音に近い発音です。

ㄷ[t,d]…日本語のタ行の音に近い発音です。
語中ではダ行に近い発音になります。

ㄹ[r,l]…日本語のラ行の音に近い発音です。

ㅁ[m]…日本語のマ行の音に近い発音です。

ㅂ[p,b]…日本語のパ行の音に近い発音です。
語中ではバ行に近い発音になります。

ㅅ[s]…日本語のサ行の音に近い発音です。

ㅇ[無音,ng]…日本語のア行の音に近い発音です。
語尾ではngと発音されます。

ㅈ[ch, j]…日本語のチャ行の音に近い発音です。
語中ではジャ行に近い発音になります。

ㅊ[ch’]…ㅈの発音を、息を強く吐き出して言う音です。

ㅋ[k’]…ㄱの発音を、息を強く吐き出して言う音です。

ㅌ[t’]…ㄷの発音を、息を強く吐き出して言う音です。

ㅍ[p’]…ㅂの発音を、息を強く吐き出して言う音です。

ㅎ[h]…日本語のハ行の音に近い発音です。語中や語尾では弱くなったり消えたりします。

ㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅈには読み方が二通りあります。
これらの音は一般的に単語の最初に来るときは清音になり、語中に来るときは濁音になります。

例えば、家具という意味の単語「가구」をkakuではなくkaguと読むのはそのためです。

濃音

濃音とは基本子音のㄱ、ㄷ、ㅂ、ㅅ、ㅈが二つ並んだものを指します。
日本語の促音「ッ」のように、つまった感じで発音します。

ㄲ[kk]…ㄱの発音を、息を出さずに言う音です。
「っか」のように、日本語のカ行の前に「っ」を入れたような発音です。

ㄸ[tt]…ㄷの発音を、息を出さずに言う音です。
「った」のように、日本語のタ行の前に「っ」を入れたような発音です。

ㅃ[pp]…ㅂの発音を、息を出さずに言う音です。
「っぱ」のように、日本語のパ行の前に「っ」を入れたような発音です。

ㅆ[ss]…ㅅの発音を、息を出さずに言う音です。
「っさ」のように、日本語のサ行の前に「っ」を入れたような発音です。

ㅉ[jj]…ㅈの発音を、息を出さずに言う音です。
「っちゃ」のように、日本語のチャ行の前に「っ」を入れたような発音です。

パッチム

パッチムには基本子音の14個、ㄲとㅆの2個、二重パッチムの11個があります。

二重パッチムは片方の子音のみ発音します。
大抵は左側の子音を発音しますが、ㄻとㄺとㄿは右側を発音します。

例を挙げると、鶏という意味の「닭」はtalkではなく[닥](tak)と発音します。

なお、ㄼは形容詞は左、動詞は右というように単語によって異なりますので、徐々に覚えていきましょう。

パッチムは基本的には下記の7種類にまとめることができます。

ㄱ[k]…ㄱ、ㅋ、ㄲ、ㄳ、ㄺ
舌を奥に引いて、「ック」と言うときのッの音を出すように発音します。

ㄷ[t]…ㄷ、ㅌ、ㅅ、ㅆ、ㅈ、ㅊ、ㅎ
舌先を上歯茎の裏につけて、「ッタ」と言うときのッの音を出すように発音します。

ㅂ[p]…ㅂ、ㅍ、ㅄ、ㄿ
口を閉じて、「ッパ」と言うときのッの音を出すように発音します。

ㄴ[n]…ㄴ、ㄵ、ㄶ
口を開けて、舌先を上歯茎の裏につけて、ンの音を出すように発音します。

ㅁ[m]…ㅁ、ㄻ
口を閉じて、ンの音を出すように発音します。

ㅇ[ng]…
口を開けて、舌先を上歯茎の裏につけず、喉の奥でンの音を出すように発音します。

ㄹ[l]…ㄹ、ㄼ、ㄽ、ㄾ、ㅀ
舌先を上歯茎の裏につけ、日本語のルの音を短く切るように発音します。

パッチムの連音化

パッチムのある文字の後にㅇから始まる文字が来ると、パッチムの音がㅇに移って、連音化します。

例えば、音楽という意味の「음악」は、「음」(um)と「악」(ak)という二つの文節から成り立っていますが、ㅁ(m)が二番目の文節の初声になって、[으막](u・mak)という発音になります。

また、二重パッチムのある音節の後にㅇから始まる音節が来るときは、左側の子音をまず発音し、右側にある子音がㅇに移って、次の文節の初声になります。
例えば、「값」という単語を単独で発音した場合は[갑](kap)と発音しますが、主語を表す助詞「이」(i)を付けて「값이」と言う場合には[갑시](kap・si)と発音します。

発音にはこの他にも様々なルールがありますので、その都度覚えていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?
ハングルの仕組みは意外に簡単だと思われませんか?
皆さんもぜひハングルを覚えてみてくださいね!

NativeCamp. BLOG(ネイティブキャンプブログ)© ネイティブキャンプ All Rights Reserved.