英語の基本「主語」について徹底解説!形式主語・無生物主語など

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皆さんは英語で「主語」といったら何を思い浮かべるでしょうか?日本語やSNSでは主語を省略しても会話は成立しますが、基本的に英語は主語が必要です。

「わたし」「あなた」「彼女」などの人物だけではなく物や動作も主語になりますよね。

そこで今回は英語の基本である「主語」について、具体的な例文とともに徹底解説します!ネイティブスピーカーとの会話や資格試験などでも頻繁に使われる英語表現が沢山ありますので、しっかり理解できるように学んでいきましょう。

英語の主語について

まずは主語とはどのようなものでしょうか?文章を構成するときに主部「何が」、述部「どうする」という2つが必要となります。

この主部「何が」にあたる部分が主語になり、述部「どうする」にあたる部分を述語といいます。

He takes pictures.
(彼は写真を撮ります。)

この場合の主語は「He(彼は)」になります。これはシンプルでイメージがつきやすいですよね。

Reading books is important for children.
(本を読むことは子供にとって大事なことである。)

この場合の主語は「Reading books(本を読むことは)」になります。「わたし」「彼」だけではなく動作も主語になるということです。

他にはどのようなものが主語になるのか、見分け方を説明していきます!

主語になる品詞

主語になる品詞には「名詞の役割」を持つ必要があります。はじめに、主語になる品詞で代表的なのが「人や物」の名前を表す名詞です。

I play the piano.
(私はピアノを弾きます。)
Christmas is one of the most popular events.
(クリスマスはとても人気な行事の一つです。)
He is studying English every day in order to study in England.
(彼はイギリスに留学するため毎日英語を勉強しています。)
Dogs like to run around outside.
(犬は外で走り回ることが好きです。)

名詞には以下のようなパターンもあるので見ていきましょう。

<主語になる品詞 一覧>
● 代名詞
● 動名詞
● 名詞句/名詞節

●代名詞

代名詞とは「名詞の代わりになるもの」と考えていいでしょう。JohnやJ Aliaなどの名前の代わりに“He”や“She”を使う場合これは代名詞にあたります。

また、本やペンなどの物の代わりに使う“It”や“This”も代名詞です。

Anne likes to study English. Hence she became an English teacher.
(アンは英語を勉強するのが好きです。それゆえに彼女は英語の先生になりました。)
Ryo wanted to eat fish. Since the restaurant was closed, he decided to cook fish at home.
(Ryoは魚を食べたいと思いました。レストランが閉まっていたので、彼は家で魚料理を作ることにしました。)
George was an avid student of money, so she consulted him about investing.
(ジョージは熱心にお金の勉強をしていたので、彼女は彼に投資について相談しました。)
Ellie got her car license last year. She will be driving for this trip.
(エリーは車の免許を昨年取得しました。今回の旅行は彼女の運転で行くことになりました。)

これらの例文から分かるように、すでに対象となる名前が出た後に代名詞は使われます。

●動名詞

動詞に-ingがつく名詞を動名詞と言います。慣れてない方のために、中学英語で習う動詞をいくつか動名詞に変えてみました。これで動名詞のイメージをつけましょう。

<動詞一覧>
・Read→Reading
・Drink→Drinking
・Run→Running
・Win→Winning
・Swim→Swimming

このように“-ing”をつけるだけではなく、不規則に変化する動詞もあるのでスペルミスに気をつけないといけません。

Learning English makes travel more enjoyable.
(英語を勉強することで旅行が楽しくなります。)
Speaking Thai is not easy.
(タイ語を話すことは簡単なことではありません。)
Convincing him to speak English is not an easy task for us.
(彼を英語で説得することは私たちにとって簡単なことではありません。)
Taking pictures is my hobby.
(写真を撮ることが私の趣味です。)

●名詞句/名詞節

名詞の役割をする英語のまとまりを言います。

・名詞節:主語と述語を含む
・名詞句:主語と述語を含まない

つまり、名詞は一語だけで主語の働きを持ち、名詞句/名詞節は二語以上でその働きを持ちます。

A big bear was found in the woods.
(森の中で大きなクマが発見されました。)
These flowers will be presented to my mother.
(これらのお花は私の母親へプレゼントされます。)
A beautiful starry sky gives our hearts a soothing feeling.
(綺麗な星空は私たちの心に癒しを与えます。)
That book is not theirs.
(あの本は彼女たちのものではありません。)
What we need now is a lot of experience.
(今私たちに必要なことは多くの経験をすることです。)
Whether we do this homework today or not will determine the outcome of future exams.
(今日この宿題をやるかやらないかが、今後の試験の結果を左右します。)

主語の用法

主語には以下のような用法があります。

● 形式主語
● 無生物主語
● 意味上の主語

英語の授業で聞いたことあるような、でもわからないような言葉ですよね。用法の名前だけ聞くと難しそうですが、どれも見たことある主語だと思います!実際に一つずつ見ていきましょう。

形式主語

形式主語とは形式的に「It」を先に置いて主語にしたものです。英語は主語が長いのを嫌うので、このような表現をします。

例えば「たくさん勉強することは大切だ」という文章を見ていきます。

<名詞を主語にした場合>
Studying a lot is important.
<形式主語にした場合>
It's important to study a lot.

どちらも同じ意味ですが、後者の方がスッキリして伝わりやすいです。慣れるためにいくつか例文を見ていきましょう。

It is very difficult to speak French.
(フランス語を話すことはとても難しいです。)
It is natural to lose weight when you have a cold.
(風邪をひいて体重が減ることは自然なことです。)
It's easy for me to read this report.
(この論文を読むことは私にとって簡単なことです。)

無生物主語

生き物ではない主語を無生物主語と言います。

人物の名前や彼女たちなどの生き物だけが主語になるとは限りません。映画(Movie)やコーヒー(Coffee)なども主語になりますよね。

The weather was nice so we could have a picnic outside.
(天気が良かったので私たちは外でピクニックをすることができました。)
Coffee makes us feel good.
(コーヒーは私たちの気分を良くしてくれます。)
Exercise will bring many benefits to you.
(運動は多くのメリットをあなたにもたらすでしょう。)
This story is very interesting.
(このはなしはとても面白いです。)

意味上の主語

意味上の主語とは、動名詞、不定詞、分詞などで動きや状態の主語になるものです。

例えば「私は彼女にコップを持ってくるように頼みました。」という英文を見てみましょう。

I asked her to bring me a cup.

この文章自体の主語は I(私)です。しかし、her to bring me a cup(コップを私に持ってくるよう)に焦点を当てると意味上の主語はher(彼女)となります。

少し複雑でわかりづらいかもしれませんが、何度も例文に触れることで慣れてくるはずです。不定詞を中心に例文を見ていきましょう。

The teacher told me to turn in my homework early.
(先生は私に宿題を早く提出するように言いました。)
He would ask me to get movie tickets.
(彼は私に映画のチケットを取るようにお願いをするでしょう。)
He wants me to cook dinner.
(彼は私に夕食を作ってほしいと思っています。)
It's hot, so may I ask you to open a window?
(暑いので窓を開けてもらってもいいですか?)

まとめ

皆さん、今回もお疲れ様でした!今回は英語の基本「主語」について解説しました。「主語=人や物などの名詞」だけではないので主語を見分けるのを大変と思うかもしれません。

しかし、今回学んだことを意識しながら一つずつ丁寧に文章を読むと主語を見つけることができるでしょう。

自分で文章を作ってみることでさらに、英語学習の理解度は増しますので挑戦してみることをオススメします。

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