100万ドルの夜景でも有名な香港は日本からも比較的近く、時差も少ないため旅行だけでなくワーキングホリデー先としても人気のある国です。
英語も通じますし、ディズニーランドもあるため日本人からの観光客も多いです。
かつて、イギリス統治領だったこともあり多くの国民が英語・中国語(広東語)を話すことができ、英語と中国語の両方、またはそのどちらかを日常で使いながら生活ができます。
私自身、香港に行ったことがありますが街もきれいで夜景の眺めもよく、海も近いことや治安の良さも感じて本当に良い場所でした。
ワーキングホリデーは様々な国でできますが香港でするワーキングホリデーの魅力はどのようなところにあるのでしょうか。
この記事では、香港でワーキングホリデーをする魅力や手続きについてなど、香港のワーキングホリデーについて網羅的に解説します。
これから香港にワーキングホリデーに行きたいと考えている方の参考になれば幸いです。
香港ワーホリの基本情報
日本と香港間にワーキングホリデー制度が実施されることになったのは2010年1月からのことです。
ワーキングホリデーの目的は青少年の互いの文化・学術および社会に対する理解を通し日港関係が一層緊密になることを目指したものです。
以前は人数の要件が厳しかったのですが2025年時点では1,500名まで広がっているようなのでワーキングホリデービザの取得もかなり多くの方ができるようになっています。
香港のワーキングホリデービザの有効期限は12か月で以下のような制限があります。
同一雇用主での就労が6か月以内ということで仕事が短期間になってしまうのが他の国と比べるとネックになる方もいます。
休暇を目的としていることもあって仕方がないですね。
・同一雇用主での就労は6ヶ月以内
・言語などの勉学期間は、コース回数を問わず累計6か月以内であること
・ビザの延長は認めない
・入境事務担当者に虚偽の申請または陳述などの違法行為が行われた場合、香港の法令に従い、明らかに故意による資料作成であれば、犯罪行為とし発行された査証を無効とする
詳しい情報は日本ワーキングホリデー協会のサイトにて確認できます。
香港ワーホリビザの取得条件
香港のワーキングホリデービザの取得条件は他の国と大きく変わりません。
具体的には、下記のような条件になります。
・申請時に、日本に居住しており、日本国籍かつ有効な日本国旅券を有すること(海外在住の場合の申請はできない)
・申請時の年齢が「満18歳以上30歳以下」であること(渡航時に31歳の場合は可能)
・香港滞在中の主たる目的は「休暇を過ごすこと」を意図すること
・香港滞在期間中において、生計を維持することのできる「十分な資金を所持」していること
・日本に帰国する際の航空券・旅行切符または購入するための十分な資金を所持していること
・医療保険や健康保険、本国送還保険、賠償責任保険に加入し、それらが香港滞在中に有効であること
香港ワーホリビザ申請に必要な書類
ワーホリビザの申請に必要な書類は下記のとおりです。
一般的にワーキングホリデーに求められる書類なのでそろえるのが難しい書類はありません。
・パスポートのコピー
・残高証明( 銀行残高、香港ドル20,000元以上、旅費・香港滞在中に十分な金額を証明すること)、銀行の残高証明書(英文)を提出する。
・証明写真(55×45mmのカラー写真)
・医療保険加入証明書(滞在期間をカバーする医療保険に加入していることの証明)
・往復チケットのコピーもしくは同等の金額の経済証明(約10万円の銀行残高証明書による)
香港ワーホリビザ申請の方法
香港のワーキングホリデーのビザを申請するには下記2つの場所でビザの申請が可能です。
①香港特別行政区入境事務所に直接申請する
②日本にある中国大使館や領事館の窓口で申請する
手順としては、オンラインで申請登録を行い必要書類をそろえて領事館へ持参します。
必要に応じて面接を行う場合もあるそうです。
申請時には先ほど紹介した申請に必要書類も併せて持っていきましょう。
香港ワーホリの魅力
次に、香港でワーキングホリデーをする魅力を5つ紹介します。
英語と広東語を同時に習得できる
香港は英語と広東語の両方が使えます。
英語は40歳以下など比較的若い人しか話せないかもしれませんが生活をしていく場面では英語でも十分生活できるでしょう。
また、英語が比較的すでにできる人は広東語の習得に力を入れてもよいかもしれません。
英語と広東語がわかれば世界の多くの人と会話が楽しめます。
世界有数のビジネス・金融拠点で多様な国籍の人と出会える
香港は世界中の大企業が集まる国で多種多様な国籍の方が在住しているため、様々な文化・料理に触れることができます。
ビジネスパーソン同士の交流も盛んな印象で世界中のビジネスパーソンから刺激を受けることが可能です。
日本から一番近い多国籍の様々な人とかかわりを持てる国だと思います。
日本人も多く日本のスーパーやレストラン多数ではじめての海外生活でも安心
世界中の企業が集まっている香港ですが日系企業も多いです。
香港に拠点を置く日本企業は約1,400社と推定されており多くの日本人が移住しています。
そのため、日本食や日本のスーパーもありますが普通のスーパーでも日本の食材や日本酒、お寿司、調味料などが並んでいることも珍しくありません。
SOGOという日系の百貨店もあり日本の食材をそろえていたり、沖縄フェア、北海道フェアのようなイベントも開催されているので日本が恋しくなったら行ってみてください。
※参考:SOGOのサイト
比較的治安が良い
香港は2020年以降デモが落ち着き比較的治安が良くなっています。
しかし、日本に比べるとスリや盗難、スキミングなどの被害があるため外出する際は十分に注意しましょう。
特に繁華街は夜出歩いても楽しいですが危険なこともあるので夜のお出かけには注意してください。
永住権が取得しやすい
ワーキングホリデーを利用する方には将来海外移住を考えて国選びをする人もいます。
永住する国として適しているのか見極めるための滞在もよいでしょう。
香港は7年間ビザを継続して更新し続けると永住権が取得でき選挙権なども与えられます。
香港が移住場所であれば休暇やビジネスなどでの一時的な海外滞在は移住の中断とみなさないと明記されています。
ワーキングホリデーのビザを更新し続けることはできませんが良い職場を見つけて継続的に労働ビザを発行し続けることで永住権が取得できる可能性があります。
永住権の取得要件は今後変更の可能性もあるため、永住権を取得したいと考える方はしっかりと事前に調査してください。
香港ワーホリにかかる費用
ワーキングホリデーのメリットは現地で働き収入を得られること。
収入が得られれば大きなまとまったお金が必要ないため気軽に海外に行ける選択肢になっています。
香港のワーキングホリデーにかかる費用は語学学校にどれくらい行くかやいつから仕事探しをするか、どれくらいの収入を得られるかによっても異なります。
家賃は月に10~15万円ほど見ておくのが安心です。
シェアハウスがタイミングが良ければ10万円以下に収まる場合もあります。
食費は月3~4万円、それ以外の遊びなどで月3万円程見ておくと良いでしょう。
語学学校に通う場合は生活費以外にも必要です。
月20~30万円程度を見ておけばよいかと思いますが、徐々に物価も上がってきているのでもう少し必要かもしれません。
後は航空券代や香港国内を旅行したり近くの中国に行ったりするとさらにかかります。
1年間滞在すると225万~300万円程はかかるため、どれだけ収入を上げられるかによって事前に準備するお金は変わってきます。
家賃:10~15万円×12か月=120~180万
食費:3~4万×12か月=36~48万
遊び:3万円×12か月36万
航空券(往復):3~8万
語学学校(1か月):30万
雑費:3万×12か月=36万
計:225万~300万
香港でのワーホリの最低賃金・収入の目安として下記サイトでは約8万円と紹介されており、1年の就労で100万円も稼げない程度です。
ただこれは探せる仕事のレベル感や語学力によっても左右されるため、あなたの努力次第でさらに上げられます。
私自身、2013年にカナダでワーキングホリデーをしていて先ほど紹介したサイトでは平均14万になっていますが20万円以上は無理せず稼いでいたので自分次第で稼ぎを増やすこともできるでしょう。
しかし、香港のワーホリは半年しか働けないため、賃金が思うように上がらない可能性があります。
短い期間だからこそ安価な金額になっている可能性もあるため、よく調べて仕事を探してみてください。
まとめ
この記事では香港のワーキングホリデービザの取得要件や申請方法、香港ワーホリの魅力について解説しました。
香港は日本から近場で国際文化を体験でき治安も比較的良く、日本人も多いため初めての海外の方でも安心して滞在できる国です。
滞在中の旅行にも適していて国内にはきれいな夜景を楽しめたりディズニーランドがあります。
また、中国も近く深圳や広州といった中国にも近いため気軽に旅行に行くことができます。
英語だけでなく広東語を勉強したい方や住みやすい国で海外生活を体験してみたい方におすすめな国です。
香港ワーホリに悩まれている方の参考になれば幸いです。

◇経歴
フィリピンへの海外赴任3年(広告・マーケティング)
カナダでの飲食店でのウエイター半年
◇資格
TOEIC780点
◇留学経験
ILSC Language school(カナダ・トロント/2か月間)
◇海外渡航経験
仕事:フィリピン
ワーホリ:カナダ
旅行:ベトナム、香港、中国、韓国、インド、アメリカ、ペルー、ボリビア、ブラジル
◇自己紹介
はじめての海外は知らない世界を見たくてワーキングホリデーでカナダに行きました。
その経験を活かして仕事でも海外に行かせてもらっています。海外の魅力やこれから海外に行こうと考えている人によりよい情報発信ができるように心がけています。