語学力を伸ばしたい、海外で生活してみたい。
そんな夢を叶える手段として注目されているのがフィリピンへの語学留学です。
特に一年間の長期留学は、しっかりとした英語力を身につけたい人にとって魅力的な選択肢です。しかし、気になるのはやはり費用。
今回は、一年のフィリピン留学にかかる費用の総額や内訳、都市ごとの違い、そして安く抑えるコツまで詳しく解説していきます。
- フィリピン留学は欧米と比べてコストが安い
- 一年のフィリピン留学にかかる費用(総額)
- 一年のフィリピン留学にかかる費用(内訳)
- フィリピンの都市ごとの留学費用の違い
- フィリピン留学の費用をさらに抑えるコツ
- まとめ
フィリピン留学は欧米と比べてコストが安い
まず大きな特徴として挙げられるのが、フィリピン留学のコストの安さです。
欧米諸国、特にアメリカやイギリス、カナダなどと比べると、フィリピンの語学学校では授業料や滞在費が格段に安く抑えられます。
地域 | 年間費用の目安(円) |
アメリカ | 約300万〜400万円 |
イギリス | 約280万〜350万円 |
カナダ | 約250万〜330万円 |
フィリピン | 約150万〜200万円 |
このように、フィリピンは欧米諸国の約半額以下で語学留学が可能です。
また、フィリピンは英語を公用語としているため、日常生活の中でも英語に触れる機会が多く、英語学習環境としても非常に優れています。
さらに、マンツーマンの授業が主流のため、短期間でも効率的に学習を進められる点も魅力です。
一年のフィリピン留学にかかる費用(総額)
一年間のフィリピン留学にかかる総費用は、平均して約150万円〜200万円とされています。
ただし、これはあくまで「平均的な留学プラン」に基づいた金額であり、実際の留学費用は学校の種類や滞在先の選び方、学ぶコースの内容、渡航のタイミングなどによっても大きく異なります。
一般的なモデルケースとして、以下のような費用構成が考えられます
滞在費:約40〜60万円
航空券:6〜15万円
ビザ・申請費用:3〜6万円
海外旅行保険:10〜20万円
現地生活費:約24〜60万円
(2万〜5万円×12か月)
これらを合計すると、総額は約150万円〜200万円以上となります。
余裕を持った資金計画を立てることが成功への第一歩です。
一年のフィリピン留学にかかる費用(内訳)
フィリピン留学の費用は、大きく6つの項目に分けられます。
それぞれに特徴や注意点があるため、詳しく解説します。
授業料・入学金・教材費
フィリピンの語学学校はマンツーマン授業が中心で、密度の高い学習が可能です。その分、コースの内容によって料金が異なります。
一般英会話コースより、ビジネス英語や試験対策コースの方がやや割高です。
また、学校によっては別途入学金や教材費が発生します。
入学金:5,000〜15,000円
教材費:月3,000〜5,000円
滞在費(寮・食費・光熱費)
ほとんどの語学学校では校内または近隣に寮を完備しており、1〜4人部屋など複数の選択肢があります。
費用は部屋のタイプや食事の有無で変わりますが、食費込みで提供される場合が多く、コストパフォーマンスは良好です。
(寮・食事・光熱費含む)
航空券・渡航費:往復で6万〜15万円
フィリピン行きの航空券は季節によって大きく価格が変動します。
航空会社の選び方や早割・LCC(格安航空)を活用することで費用を抑えることが可能です。
また、空港からの送迎費用が含まれる学校もあります。
ビザ・申請費用:年間3万〜6万円
フィリピンで3週間以上滞在する場合は学生許可証(SSP)が必要となり、さらに長期滞在ではACR I-Cardやビザ延長も求められます。
これらの取得には申請費用がかかりますが、学校が手続きを代行してくれるケースが多いです。
海外旅行保険・医療費:年間10万〜20万円
万が一の病気や事故に備えた海外旅行保険への加入は必須です。
補償内容や保険会社によって料金は異なりますが、長期滞在に対応した学生向けプランを選ぶのが基本です。
現地生活費(雑費・娯楽費など):月2万〜5万円(年間24万〜60万円)
現地での生活費には、日用品の購入、週末の旅行や外食、通信費などが含まれます。
節約次第ではかなり抑えることができますが、ある程度の余裕を見ておくことをおすすめします。
フィリピンの都市ごとの留学費用の違い
フィリピンには多くの人気留学先がありますが、都市によって費用や生活環境が大きく異なります。
ここでは、代表的な都市ごとの特徴と、留学におけるメリット・デメリットを紹介します。
セブ(Cebu)
フィリピン最大の留学都市であるセブは、語学学校の数も多く、競争が激しいため授業料や滞在費が比較的リーズナブルです。
一方で、観光地としても有名で、アクティビティが充実している反面、学習に集中するには自己管理が必要です。
気候:年間を通じて暑く、湿度が高い
留学の特徴:語学学校が集中し、コストを抑えやすい。観光・アクティビティも充実
デメリット:誘惑も多いため、勉強との両立に工夫が必要
バギオ(Baguio)
バギオは標高が高く、一年を通して涼しい気候が特徴。
落ち着いた山間の街並みで、娯楽も少ないため学習に集中しやすく、生活コストも安めです。
気候:涼しく過ごしやすい、高地にある都市
留学の特徴:静かな環境で勉強に集中でき、生活費も安価
デメリット:アクセスの不便さ、海がない
クラーク(Clark)
クラークは整備されたインフラとアメリカ文化が色濃く残る都市で、欧米資本の語学学校が多く、ネイティブ講師から学べるチャンスも。
他都市に比べ費用はやや高めですが、クオリティ重視の方に人気です。
気候:やや乾燥して過ごしやすい
留学の特徴:欧米資本の学校が多く、ネイティブから学べる機会が多い
デメリット:授業料や生活費がやや高め
マニラ(Manila)
マニラはフィリピンの首都で、交通の便や買い物環境に優れています。
ビジネス英語を学ぶ環境も整っていますが、物価は高めで治安面には注意が必要です。
気候:高温多湿、都市化が進んでいる
留学の特徴:ビジネス英語を学ぶ機会が豊富で便利だが、物価や治安に注意
デメリット:騒がしさや通学の不便さがある場合も
フィリピン留学の費用をさらに抑えるコツ
フィリピン留学は他国と比べてコストパフォーマンスに優れていますが、それでも一年間の留学となると決して安い投資ではありません。
だからこそ、少しでも費用を節約するために意識したいのが、具体的な節約術です。
ここでは、現地の物価や制度を活かしながら、無理なく出費を抑える実践的な方法を、項目ごとに詳しく紹介します。
渡航時期を工夫する
留学費用を左右する大きな要因の一つが、航空券の価格です。
特に日本の大型連休や学校の休暇シーズンにあたる春休み・夏休み・年末年始は航空券が高騰しがちで、渡航費が数万円単位で変動します。
そのため、1月中旬〜2月、6月、9月〜11月といったオフシーズンを狙って渡航することで、往復で最大5万円の節約が可能です。
また、早期予約割引や格安航空会社(LCC)の利用、複数の航空会社の料金を比較できるサービスを活用することで、さらに出費を抑えることができます。
滞在先の選び方を工夫する
語学学校の寮には1人部屋、2人部屋、3〜4人部屋などの選択肢があり、部屋のタイプによって料金が大きく異なります。
最も費用を抑えられるのは3〜4人部屋で、年間で10万〜20万円の節約が見込めます。
ルームメイトと過ごすことで英語を話す機会も増え、語学力の向上にもつながるという利点もあります。
ただし、プライバシーや生活リズムが合わない可能性もあるため、自分の性格や学習スタイルに合わせた選択が重要です。
留学エージェントを賢く活用する
自力で手続きすることも可能ですが、留学エージェントを利用することで、さまざまな特典を受けられる場合があります。
例えば、提携校との割引制度により授業料が安くなったり、入学金が免除されたりといったケースがあります。
また、留学準備に関する無料相談や、現地生活に役立つ情報提供など、費用以上のサポートを受けられる点も魅力です。
エージェントの中には早期申し込み割引や期間限定キャンペーンを実施しているところもあるため、情報収集は早めに行いましょう。
海外旅行保険・ビザ費用を見直す
一年間の留学には保険とビザの取得が必須ですが、必要以上に高額なプランを選んでしまうと出費がかさみます。
海外旅行保険については、補償内容をよく確認し、コンパクトなプランを選ぶことで、年間で5万〜10万円程度の節約が可能です。
ビザに関しては、必要書類や滞在期間に応じた最適な申請方法を選ぶことで、申請回数や手数料を抑えることができます。
学校側が代行してくれるサービスを活用するのもおすすめです。
現地での生活費を工夫する
日々の生活費は見落とされがちですが、節約次第では月々の出費を大幅に抑えることができます。
例えば、外食を控えて寮の食事や自炊を中心にすれば、食費を月1万円以上節約することも可能です。
また、学生証の提示で交通機関や飲食店、観光施設の割引を受けられる場合もあります。
語学学校によっては、無料で参加できる英語ワークショップやアクティビティが充実している場合もあり、娯楽費の節約にもつながります。
まとめ
フィリピンへの一年間の語学留学は、欧米圏の留学と比べて圧倒的にコストパフォーマンスに優れた選択肢です。英語力を実践的に伸ばせる環境が整っており、授業の質や生活環境にも定評があります。
この記事で紹介したように、費用の内訳や都市ごとの違いをしっかり理解したうえで、自分に合ったプランを選ぶことが、満足度の高い留学につながります。
さらに、節約のコツを押さえることで、限られた予算でも充実した留学生活を実現することができます。
夢を叶える第一歩として、今から計画的な準備を始めてみてはいかがでしょうか。