なぜフィリピンではワーキングホリデーが実現しないのか?その背景と代替案を探る

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フィリピンへの留学を考えている人や、フィリピンが好きな人は、フィリピンでワーホリをしたい!なんて思うかもしれませんね。

しかし残念ながら、フィリピンと日本の間では、ワーホリ協定は結ばれておらず、現状、フィリピンでワーホリをするのは不可能です。

ですが、留学先としてこんなにも人気であるにもかかわらず、なぜフィリピンではワーキングホリデーができないのでしょうか。

この記事ではフィリピンでワーホリができない理由に触れながら、ワーホリと同じような生活を叶える方法について探っていきます
ぜひこちらを参考にして、理想のフィリピン留学を叶えてみてくださいね。

ワーキングホリデー制度とは?

ワーキングホリデー制度とは、特定の国々が締結する協定のことです。
これにより、ワーホリ協定を締結している国同士の若者は、一定期間その国に滞在し、仕事をしたり観光をしたりすることができます。

そういった主旨の元行われているため、就学期間や就労期間に制限があることも多く、滞在期間は多くの国々で1年間と定められています。
年齢制限もあり、ほとんどの場合は18歳以上30歳以下が対象となっている若者向けの制度です。

ちなみに就学も就労も強制ではなく、ただ滞在先の国でのんびりと暮らすことも可能です。
また、フルタイムで働きながら暮らすという、現地の社会人さながらの生活もでき、さまざまなスタイルでの滞在が可能な制度です。

フィリピンがワーキングホリデー協定国に含まれていない理由

では、そんなワーキングホリデー制度が、なぜフィリピンには適用されていないのでしょうか
これは、日本とフィリピンがワーホリ協定を結んでいないからなのですが、そもそも2025年3月現在、フィリピンにはワーキングホリデー制度自体がありません
そのため、日本人だけではなく、どの国の人もフィリピンでのワーキングホリデーはできないのです。

では、なぜフィリピンにはワーキングホリデーがないのでしょう。
そもそもワーキングホリデー制度がある国は、主要英語圏やヨーロッパが中心となっています。

それ以外の地域だと、南米のチリやアルゼンチンがありますが、この2カ国は南米の中でも先進国寄りの国々です。
ヨーロッパでも先進国と定義されない国には、ワーキングホリデー制度がありません。

つまり、ワーキングホリデーは基本的に先進国同士の間で締結される制度なのです。
現在フィリピンは先進国とは定義されていません。

その理由はフィリピンの経済的な問題、治安の安定度などが影響しています。
しかし、逆に言えばだからこそフィリピンでは格安留学が叶うのです。

以上の理由から、フィリピンではワーキングホリデーはできませんが、ワーキングホリデーのような過ごし方ができる可能性はあります
次の項からは、フィリピンでワーホリのような過ごし方をする可能性を探ってみましょう。

フィリピンでの就労ビザやインターンシップの可能性

フィリピンでワーキングホリデーをしたいと考える人は、フィリピンで働きたいと思っているのではないでしょうか。
フィリピンは語学学校が豊富で語学留学をする環境は整っていますから、単にフィリピンで過ごしながら語学留学もしたいという場合は、簡単に叶うでしょう。

その場合は、別にワーキングホリデーではなくても、フィリピンでビザを延長すれば長期滞在ができます。
ですが、フィリピンでまるでワーホリのように働きながら現地の生活を楽しみたい場合は、インターンシップをするか、現地で就職するかになります。

いずれにしろ、そのためのビザの手続きが必要です。

以下では、パターン別にフィリピンで働く際に必要なビザの手続きをご紹介します。

短期・中期インターンシップの場合

フィリピンで半年未満のインターンシップをする場合は、以下のビザが必要になります。

観光ビザ
特別就労許可(SWP:Special Work Permit)
外国人登録賞(ACR-Iカード)

このパターンの場合、観光ビザでフィリピンに渡航し、現地で観光ビザの延長手続きをしながら、一緒に特別就労許可を取ることになります。
つまり、フィリピンでは観光ビザで就労が可能なのです。

就労許可を取得するとなると、難易度が高いのでは?と思う人もいるかもしれませんが、先進国に比べると、フィリピンの特別就労許可は取得しやすく、必要書類や条件を満たしていれば、比較的簡単に取得できます。
かなり短期かつ無給のインターンシップだと、観光ビザのみ取得すれば良いと思うかもしれませんが、たとえ短期で無給であっても、原則は特別就労許可が必要なことを覚えておきましょう。

ちなみに有給インターンの場合でも、この許可証でOKです。ただしこのパターンでは、半年までしか働くことができないことに注意しましょう。

ワーキングホリデーのように1年間ずっとフィリピンにいながら、就労体験もしたいということなら、正式な就労ビザが必要です。

長期間働く場合

半年以上、もしくはもっと長くフィリピンで働くことを考える人もいるでしょう。
その場合は、フィリピンで正式に就職をすることになります。

長期就労の場合は、就労ビザが必要ですが、これを取得するにはすでに勤務先が決まっていなければなりません。
そのため、半年以上フィリピンで働きながら暮らしたい場合、フィリピンの日本人向け、もしくは外国人向けの求人を探す必要があります。

しかもインターンシップとは違い、即戦力として動けることが求められるため、最低でも英語力が必要です。
ですから、英語力がビジネスレベルではない人にとっては狭き門かもしれません。

それを考えると、フィリピンで気軽にワーホリのような体験をするには、半年未満のインターンシップを探すのがおすすめです。
特別就労許可なら、観光ビザで入国後に申請できますから、フィリピンに渡航後に、ゆっくり探してみてもいいでしょう。

フィリピン留学後に他国でワーキングホリデーを行うメリット

フィリピンでのワーキングホリデーは不可能ですが、実はフィリピンではワーキングホリデーの準備コースを設けた語学学校が多数存在しており、これからワーキングホリデーに行く人たちから好評を博しています。

フィリピン留学でワーホリの準備をして、その後他国でワーキングホリデーをすることには、以下のようなメリットがあります。

このメリットを魅力的に感じるなら、ワーホリ前にフィリピン留学をすることも検討してみましょう。

英語力を磨いてからワーホリを開始できる

フィリピンの語学学校で英語をしっかり習得してからワーホリをすれば、英語力の心配をすることなくワーホリをスタートできます。
現地で語学学校に行く必要はなくなりますし、英語力があれば仕事も見つかりやすいでしょう。

また、多くのワーホリ協定国よりもフィリピンの方が物価が安く、語学学校費用も抑えられるため、総費用ベースで考えると、フィリピン留学をしてからワーホリをした方が、格安になる場合もあります。

海外生活に慣れることができる

フィリピンである程度過ごしたあとに、ワーホリをスタートすれば、日本とは異なる海外での生活にある程度慣れた状態でワーホリ滞在先に渡航することができます。

また、ワーホリ協定国は先進国が多いことを考えると、フィリピンよりも便利な面も多いでしょうから、生活の面で不便を感じることはないかもしれません。

仕事探しのノウハウを身につけることも可能

フィリピンのワーホリ準備コースやビジネス英語コースを受講すれば、仕事探しに必要な英文履歴書の書き方や、仕事を探す方法などを教えてもらえることもあるでしょう。
そういった知識をつけてからワーホリをスタートすれば、渡航直後からスムーズに仕事が見つかりやすくなるはずです。

フィリピンでの生活上の注意点

フィリピンは日本から近いものの、日本とは全く文化の異なる国です。
そのため、生活上で困ることもあるかもしれません。

なるべくフィリピンでの生活を楽しむためには、どんな違いがあるのかを知っておくことも重要です。
ここからは、フィリピンでの生活上の注意点をご紹介します。

フィリピンの英語は訛っている

特に都市部では、英語を話せる人が多いフィリピン。
学校外の生活でも、実践を通して英語を練習することができます。

ですが、フィリピンの英語は訛っていることは覚えておきましょう。
学校の講師は比較的綺麗な英語を話しますが、英語教育に関わっていない人はコテコテのフィリピン訛りかもしれません。

そのため、理解するのが難しいこともあるでしょう。
しかし英語は世界中で話されているため、色んな訛りが存在しています

それを理解できてこそ、真の英語力につながりますから、フィリピン訛りの英語も楽しめるといいですね。

衛生面が気になることも…

正直なところ、フィリピンの衛生面に関して言えば、日本レベルの衛生度は期待できません。
普段から潔癖症だったり神経質だったりする人は、その点がストレスになることもあるでしょう。

衛生面が心配な人は、はじめから長期滞在で申し込まずに、まずは短期から挑戦してみることをおすすめします!

水道水を飲むのは避けること!

美味しいか美味しくないかはさておき、日本は水道水を飲むことができる国です。しかしフィリピンでは水道水を飲むとお腹を壊してしまう人もいます。

フィリピンでは飲用水はミネラルウォーターを飲むのが一般的。ついつい日本でのくせで水道水を飲んでしまわないよう、気をつけましょう。
とは言え、歯磨きなどの際に多少誤って飲んでしまうくらいでは、体調を崩すことは稀です。

Wi-Fiが繋がらないことがある

フィリピンの語学学校、および宿泊施設にはWi-Fiが完備されています。

しかし、このWi-Fiが不具合でなかなか繋がらないなんてことも、それほど珍しくありません。
留学生向けの宿泊施設などは、質の良いWi-Fiを備えていることも多いのですが、常にハイスピードでつながるわけではないことは、覚悟しておきましょう。

まとめ

フィリピンではワーキングホリデーはできないものの、インターンシップなど就労体験をしながら滞在することは比較的簡単にできます。
また、ワーホリの準備ができる場所でもありますから、他の国でのワーホリ生活を充実させるために、ワーホリ前にフィリピン留学をしてみても良いでしょう。

フィリピンでワーホリのような生活をしたいのか、それともワーホリ生活を格安に充実させたいのかを考えて、どの方法が自分に適しているのかを検討してみてくださいね。

 

 

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