【ヴェネツィア観光】2日間モデルコース!効率的に回るポイントや注意点も解説

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水の都として知られるヴェネツィアは、世界中から観光客が訪れるイタリアを代表する都市です。

運河に浮かぶような街並みや中世の建築が魅力的ですが、初めて訪れる方は「どのように回ればいいのか」「限られた日数で主要スポットを効率よく巡るには」と悩むことも多いでしょう。

この記事では、2日間でヴェネツィアの魅力を存分に味わえるモデルコースをご紹介します。

筆者もヴェネツィアを訪れたことがありますが、2日間あれば有名な観光地やお気に入りのスポットを見つけるまで十分な時間があります。

ヴェネツィアの基本情報

ヴェネツィアは、アドリア海に面したイタリア北東部に位置する世界遺産の都市です。

島は坂道や路地が多く、車が走らない独特な街として知られています。

歴史的には中世にヴェネツィア共和国として栄え、東西貿易の中心地でした。

現在も当時の面影を残す宮殿や教会、美術館が数多く残されており、ヨーロッパ旅行の代表的な都市として人気を集めています。

アクセス方法

日本からヴェネツィアへは、ローマやミラノなどイタリアの主要都市を経由するのが一般的です。

ヴェネツィア・マルコポーロ空港から市街地へは、水上バスや空港バスで約30分から1時間ほど。

鉄道でアクセスする場合は、サンタ・ルチア駅が中心エリアの玄関口となります。

ローマから鉄道でアクセスする場合、サンタ・ルチア駅までは片道約4時間です。

観光に最適なシーズン

ヴェネツィア観光のベストシーズンは、春(4月〜6月)と秋(9月〜10月)です。夏は気温が高く観光客も多いため、混雑を避けたい方には春秋がおすすめ。

冬は「アックア・アルタ」と呼ばれる高潮の影響で、広場や低地が冠水する場合もあるため注意が必要です。冠水した場合、長靴での移動が必要となります。

【1日目】ヴェネツィア観光のモデルコース|有名スポットを巡る

1日目は、ヴェネツィアの中心エリアにある主要な観光スポットを回りましょう。

サン・マルコ広場を起点に、徒歩で回れる範囲に名所が集中しているため、迷いにくいルートとなっています。

午前:サン・マルコ広場とその周辺

朝8時頃にサン・マルコ広場に到着すると、比較的空いている時間帯に観光を楽しめます。

黄金に輝くモザイク画で知られるサン・マルコ寺院は、ヴェネツィアを象徴する建築です。入場は無料ですが、混雑するため事前予約をおすすめします。

広場周辺には世界最古のカフェ(カフェ・フローリアン)など歴史あるカフェも点在しており、観光客に人気のスポットになっています。

しかし、コーヒーとスイーツなどの軽食で€30〜€50と料金が高めに設定されている点には注意しましょう。

昼:リアルト橋エリアで昼食とショッピング

サン・マルコ広場から徒歩約15分でリアルト橋に到着します。

この橋は大運河に架かるヴェネツィア最古の橋で、多くの観光客で賑わいます。

写真撮影をしたいなら、朝早くの時間に訪れるか順番待ちをして撮ってもらうことをおすすめします。

昼食は、市場近くのレストランで本格的なイタリア料理を味わうのがおすすめ

シーフードリゾットやイカスミのパスタなど、ヴェネツィアならではのグルメを堪能しましょう。

市場は日曜日や午後は定休日となる店舗も多いため、訪れる際は営業時間を確認してください。

午後:アカデミア橋と美術館巡り

昼食後は、大運河沿いを散策しながらアカデミア橋方面へ。

アカデミア美術館では、ティツィアーノやティントレットなど、ヴェネツィア派の巨匠たちの作品を鑑賞できます。

美術に興味がある方は、じっくり時間をかけて回ることをおすすめします。

橋を渡った対岸には、サンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会があります。

サルーテ教会とも呼ばれるこの白亜の建築は、17世紀にペストの終息を記念して建てられました。教会内部も美しく、静かな祈りの空間となっています。

夕方:ゴンドラ体験

ヴェネツィア観光のメインディッシュとも言えるのがゴンドラ体験です。

夕方の時間帯は日中より料金が高くなる場合もありますが、夕暮れの運河を進む体験は格別。

約30分のコースが一般的で、ゴンドリエーレ(船頭)が歌を披露してくれることもあります。

料金は6人まで1艘あたりで設定されており、グループで乗船すれば一人当たりのコストを抑えられます。

予約なしでも乗れますが、ツアー会社を通じて事前予約すると確実です。

ゴンドラは乗り場が複数あり、コースも料金別に様々です。筆者のオススメは、リアルト橋周辺の船着場から乗船することです。

サンセットごろの景色は絶景で、カップルで訪れる場合はリアルト橋の下でキスをすると永遠の愛が結ばれると言い伝えられています。

【2日目】ヴェネツィア観光のモデルコース|ムラーノ島&ブラーノ島を巡る

2日目は、ヴェネツィア本島から少し足を延ばして、個性的な魅力を持つ離島を訪れるプランです。

水上バスを使って気軽にアクセスでき、本島とは違った雰囲気を楽しめます。

午前:ムラーノ島でガラス工芸を体験

ムラーノ島は、世界的に有名なヴェネツィアングラスの産地です。

サン・マルコ広場近くの船着場から水上バスで約15分。島内には多くのガラス工房があり、職人たちの実演を見学できる施設もあります。

ガラス博物館では、数世紀にわたるガラス工芸の歴史と技術を学べます。

工房では製作過程を間近で見られるほか、完成品の購入も可能です。

本物のヴェネツィアングラスには証明書が付いているため、購入の際は確認しましょう。

色鮮やかなアクセサリーから大きな花瓶まで、幅広い商品が揃っています。

昼:ブラーノ島でカラフルな街並みを散策

ムラーノ島から水上バスを乗り継いで約30分、ブラーノ島に到着します。

この島の最大の魅力は、色とりどりに塗られた家々が並ぶ街並み

ブラーノ島は夜から朝方にかけて濃霧が発生するため、漁師たちが自分の家を見つけるため、自宅の外壁をペイントしたことが由来だそう。

島内には長い歴史を持つレース編みの個人経営店もあり、繊細な手仕事を見学できます。昼食は、島の小さなレストランで新鮮な魚介料理を。

観光客は多いものの、本島に比べるとゆったりとした時間が流れており、のんびり散策を楽しめます。

午後:本島に戻って自由散策

午後は本島に戻り、1日目に回りきれなかったエリアを自由に散策します。

路地裏に入ると、観光客の少ない静かな運河沿いの道や、地元の人々が集うカフェなどを発見できます。

石畳の細い道を歩きながら、迷路のような街の雰囲気を味わうのもヴェネツィアならではの楽しみ方です。

お土産探しには、職人の工房が集まるエリアがおすすめ。革製品や仮面、手作りの文房具など、ヴェネツィアらしい品々が見つかります。

夕方は、夕日に染まる大運河の景色を眺めながら、旅の締めくくりとしましょう。

筆者おすすめのサンセットスポットは、サン・ジョルジョ・マッジョーレ島です。

サン・マルコ広場のミナレットを正面に望む絶景とサンセットの景色が同時に楽しめます。

サン・マルコ広場から水上バス(ヴァポレット)で数分とアクセスも非常に簡単です。

ヴェネツィア観光の移動手段

ヴェネツィアには車が走っていないため、移動は徒歩か水上バス、または水上タクシーが基本となります。

水上バス(ヴァポレット)は市民の足であり、観光客も気軽に利用できる便利な交通手段です。

1回券のほか、24時間券や48時間券などがあり、複数回利用する場合は時間券がお得。路線は複数あり、主要な観光地や離島へアクセスできます。

水上タクシーも利用可能ですが、料金は水上バスに比べてかなり高額です。

荷物が多い場合やグループでの移動には便利ですが、通常の観光では水上バスで十分対応できます。

最新情報や料金については、公式サイトで確認することをおすすめします。

徒歩での移動は、ヴェネツィアの街並みをじっくり楽しむのに最適な方法です。

主要観光地は比較的近い距離にあり、道に迷っても新しい発見があるのがこの街の魅力。

ただし、石畳の道が多く、橋の上り下りも頻繁にあるため、歩きやすい靴は必須です。

ヴェネツィアを効率的に観光するための2つのポイント

限られた日数でヴェネツィアを満喫するには、事前の準備と時間の使い方が重要です。

ここでは、効率的に観光するための具体的なポイントを紹介します。

有名な観光地は事前に予約する

サン・マルコ寺院やドゥカーレ宮殿といった人気スポットは、入場に長時間待つこともあります。

特に夏のハイシーズンや週末は混雑が激しくなるため、事前予約は必須です。

公式サイトやツアー会社を通じて予約すれば、優先入場できる場合も多く、貴重な旅行時間を有効活用できます。

日本語ガイド付きのツアーを予約すれば、歴史や芸術についての詳しい解説を聞きながら観光できるメリットもあります。

予約時には、キャンセルポリシーも確認しておきましょう。

混雑する時間帯を避ける

主要観光地は午前中の早い時間が比較的空いています

特に朝8時台にサン・マルコ広場を訪れると、静かな雰囲気の中で撮影も楽しめます。

昼食時間帯(12時〜14時頃)も、レストランは混みますが観光地は少し落ち着く傾向にあります。

離島への移動も、朝一番の便を利用すると観光客が少なく快適です。帰りの最終便の時刻は事前に確認しておくと安心でしょう。

ヴェネツィアを観光する際の2つの注意点

美しい街並みを快適に楽しむために、いくつか気をつけたいポイントがあります。

事前に知っておくことで、トラブルを避けられるでしょう。

石畳の道が多いためヒールやサンダルは避ける

ヴェネツィアの道は石畳が基本で、橋も多く上り下りが頻繁です。ヒールの高い靴やビーチサンダルでは歩きにくく、疲れやすくなります。

スニーカーなど歩きやすい靴を選び、長時間の散策に備えましょう。

雨の日は石畳が滑りやすくなるため、滑り止めのある靴底が理想的です。

また、キャリーバッグを転がしながら移動するのも大変です。宿泊先へは水上タクシーを利用するか、バックパックなど持ち運びやすい荷物にするのが賢明です。

フラッシュ撮影や三脚の使用が禁止されている場所が多い

教会や美術館など多くの施設では、フラッシュ撮影や三脚の使用が禁止されています。文化財保護のためのルールですので、必ず守りましょう。

撮影自体が禁止されている場所もあるため、入場時に確認することが大切です。

また、サン・マルコ広場での座り込みや、橋の上での長時間の立ち止まりなども、混雑時には控えるよう求められることがあります。

周囲の人々への配慮を忘れず、マナーを守って観光を楽しみましょう。

モデルコースを参考にしてヴェネツィア観光を楽しもう

ヴェネツィアは、世界でも類を見ない水上都市として多くの人々を魅了し続けています。

今回紹介した2日間のモデルコースを参考にすれば、主要な観光スポットを効率よく巡りながら、この街ならではの体験も満喫できるでしょう。

事前予約や混雑回避の工夫、適切な服装での訪問など、ちょっとした準備が旅の満足度を大きく左右します。

このモデルコースをベースに、自分なりのアレンジを加えながら、計画してみてください。

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