ワーキングホリデーを検討している人の中には、ワーホリの期間について悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
「1年間の滞在は難しい」
「1年間の費用の準備に不安がある」
「数か月~半年なら行けそう」
など、人によってさまざまな事情があるでしょう。
この記事では、ワーホリ期間が短いと不十分なのか、十分に有意義な時間を過ごせるのかを解説します。
気になる半年間の費用についても紹介しています。
短期間のワーキングホリデーを検討している人は、ぜひお読みください。
ワーキングホリデーとは?
ワーキングホリデー(通称:ワーホリ)は、日本と協定を結んでいる国々で利用できるビザです。
年齢は18歳~30歳(韓国及びアイルランドは25歳、アイスランドは26歳以下)の間であれば、一定条件を満たしていれば申請することができます。
ワーキングホリデーでは、休暇を楽しみながら、仕事をして生活費を稼ぐことができます。
また、語学学校に通うこともできるため、語学の習得、現地での就労の両方を同時に経験したい人におすすめです。
国によってはビザを最長3年まで延長することも可能です。
時間をかけて海外生活を楽しめるので、ワーホリは非常に魅力的な制度だと言えるでしょう。
半年のワーホリにかかる費用
半年間のワーホリにはどのくらいの費用がかかるでしょうか?
この章では、日本人に人気のワーホリ先ごとに費用目安をまとめています。
渡航先選びの参考にしてみてください。
オーストラリア | ニュージーランド | カナダ | 韓国 | |
出発前に必要な費用(航空券、海外留学保険、ビザ申請など) | 約30万円 | 約20~30万円 | 約20~30万円 | 約25~30万円 |
生活費 | 約80万円 | 約50~60万円 | 約50~80万円 | 約50~70万円 |
語学学校(12週間) | 約50円~60万円 | 約50~60万円 | 約60~90万円 | 約20~30万円 |
このほか、別途交際費や交通費がかかります。
その人の生活スタイルによって異なるため、ここでは記載していません。
ワーホリに行く前は、初期費用の準備及び、半年間の生活に必要な費用を計算しておきましょう。
計画的に準備をしなければ、費用の不足により、ワーホリ生活を途中で終えなければならないこともあります。
仕事を得られない可能性があることも念頭に計画することが大切です。
また、留学エージェントを通してワーホリの準備を行う人は、別途エージェントに支払う費用が発生します。
上記に加えてさらに費用がかかりますが、プランによってはワーホリ生活を通してサポートしてもらえますので、必要な場合はエージェントに申し込むことも検討してみてください。
半年のワーホリのメリット
半年間のワーホリにはさまざまなメリットがあります。
「半年だけでは意味がないかもしれない」と迷っている人は、ぜひ以下のポイントを参考にしてみてください。
費用の節約
半年間のワーホリのメリットは、何といっても費用を大きく抑えられることです。
半年間と1年間のワーホリでは、滞在費は大きく変わります。
長い滞在になればなるほど、その資金の準備期間にも時間を要する可能性があります。
なるべく費用を抑えて出発したい場合は、短期間で資金を貯めやすい半年間のワーホリを検討してみてはいかがでしょうか。
好きな時期に渡航できる
仕事や学業から離れて渡航したい人は、1年間のワーホリだと長期間のブランクを作ることになります。
半年であれば、仕事や学校の長期休暇に合わせて出発することができます。
また、渡航する季節を選べる点もメリットです。
たとえば、寒い冬が苦手な人は、日本が寒くなってから南半球に位置するオーストラリアに渡航すると、結果的に1年を通して寒い時期を避けて生活することができます。
ブランク期間が少なくなる
仕事やキャリアにおいて、ブランク期間をなるべく短くすることはメリットになります。
キャリアを重要視している人にとって、1年間日本の社会から離れることは大きな不安になるのではないでしょうか。
たった半年間ですが、過ごし方によっては、得られる経験やキャリアにつながるスキルを得る機会は十分にあるでしょう。
荷物の準備が少ない
半年間であれば、1年分の衣料品や身の回りのものを準備する必要がありません。
荷物が比較的少なくて済むため、荷物の超過料金や配送費用を抑えることができます。
大量の荷物の管理や収納に悩むこともなく、メリットが大きい点ではないでしょうか。
半年のワーホリのデメリット
半年間のワーホリはメリットがある一方、デメリットもあります。
以下のデメリットをチェックし、半年間の滞在が自分のライフスタイルや、目的に合ったワーホリになるかどうかを確認してみてください。
期間が短く、やりたいことが限られる
現地での就労や、語学学校に通学し語学を習得したい場合、半年間では足りない可能性があります。
就労可能期間は国によって異なりますが、雇用主はできるだけ長期で働いてもらいたいと考える人が多く、短期間を希望する場合仕事を得にくい可能性が出てきます。
また、就労もしたいが、旅行にも行きたいと考えている人は、広大な土地を持つ国に行った場合、訪れたい場所のすべてを回り切れないかもしれません。
即戦力になる語学力を身に付けることが難しい
半年間のワーホリで日常会話程度の語学力を身に付けることは十分可能ですが、日本の企業や外資系の企業で求められる語学力まで到達させることは、非常に難しいでしょう。
専門的な業務に必要な語彙やフレーズは、長期間の学習に加えて現場での実践が必要になり、半年間では足りない可能性があります。
現地での人間関係を築きにくい
現地で知り合いができても、深い人間関係を築くことが難しい可能性があります。
例えば、学校や職場で友人ができても、「半年で帰国する」という意識があると、どうしてもその後の関係を深めることに躊躇してしまうこともあるでしょう。
日本人同士の場合は、帰国後も連絡を取りやすいかもしれませんが、海外に住む人の場合は、時差の影響もあり、疎遠になってしまうこともあります。
深い友人関係になるには、半年では足らないこともあるかもしれません。
半年のワーホリを成功させるコツ
たった半年でも、ワーホリを成功させるコツがあります。
以下に挙げるポイントを意識しながら計画を立ててみてください。
自分に合った季節に出発する
ワーホリの醍醐味は、「日本にない気候を感じることができる」点です。
暑いのが苦手な人は、涼しい気候の国へ、また、寒いのが苦手な人は常夏の国や、現地が夏の時期に出発します。
苦手な気候を持つの国に飛び込んでしまった場合、モチベーションの低下や、体調にまで影響を及ぼす可能性があります。
現地の情報を仕入れ、自分に合った国を選ぶと、行動力やモチベーションがアップするかもしれません。
渡航前に語学力を磨いておく
最低限の語学力がなければ、現地で仕事を得ることのみならず、生活をスムーズに立ち上げることも難しくなります。
渡航前に語学力をブラッシュアップしておくことは、現地でさまざまなメリットを享受できるでしょう。
ワーホリメーカーに多い飲食店での仕事は、語学力があることが前提です。
また、語学学校に通う場合でも、レベルの低いクラスから始めるよりも、高いレベルのクラスに入って勉強するほうが、効果的に語学力の向上ができます。
現地での生活をより充実したものにするために、できるだけ語学力を向上させていきましょう。
仕事を得やすい時期に出発する
日本人がワーホリで就ける職業は、一般的に飲食店や農業、観光地の土産物店などがあります。
現地の言葉を流ちょうに話すことができれば、カフェなどで雇ってもらえる可能性は高くなりますが、そうではない人の場合は職探しは厳しくなるでしょう。
オーストラリアやニュージーランドでは、ファームでのピッキングのアルバイトの募集が多く、その場合は英語力が足らなくても雇用してもらえる可能性はあります。
しかし、ファームが閑散期の時期に渡航すると、募集自体がなくなる可能性があります。
自分が就きたい、就けそうな職種を見極め、適切な時期に出発できるようにしておくと安心です。
多様なバックグラウンドを持つ人たちに出会う
せっかく海外生活をするのなら、自分とは違うバックグラウンドを持つ人と出会い、異なる価値観に触れることをおすすめします。
現地の語学学校や職場には、さまざまな国籍の人がいるでしょう。
近年、日本ではグローバル視点を持った人材の需要が高まっているため、半年間のワーホリでも、グローバル感覚を養う絶好の機会になるのではないでしょうか。
お金を稼ぐ以外の目標を持つ
円安ドル高の昨今、「海外でドルを稼ぐ!」と奮闘しているワーホリメーカーが多くいます。
しかし、実際は生活費をまかなう程度にとどまることが多く、たくさん稼げている人は少ないのが現実です。
それは、海外でかかる生活物価の高さが影響し、手元に残るお給料が少なくなることが理由です。
「お金を稼ぐ」以外の目標を持ち、ワーホリに出発することは非常に重要です。
たとえば、可能な限り語学学校に通い、語学力をブラッシュアップする、半年間で得られる資格を取得する、ボランティアなどに参加する、などがあります。
お金を稼ぐ以外のことに目を向けると、異文化の中で新たな経験を積み、自己成長へつなげることができます。
帰国後の自分をイメージする
帰国後のキャリアプランを描いたり、取りたい資格を整理しておくことは、今後の人生設計においても大いに役立つでしょう。
たとえば、企業面接において「ワーホリ中に何をしていたか」と、尋ねられる場面が出てくるかもしれません。
そのような場面で、しっかりと自信をもって説明することができるよう、ワーホリの期間を有意義にする必要があります。
「ワーホリに行っていた」だけでは強みにならないこともあります。
競争相手の中には、長期留学の経験がある人もいるかもしれません。
ワーホリから帰国後、自分がどうありたいかをイメージしておくことは、帰国後のキャリア形成において非常に重要になるでしょう。
まとめ
ワーホリは期間に関係なく、素晴らしい経験ができる機会です。
半年という短い期間でも、異文化交流や語学力の向上、自己成長など多くのメリットがあるでしょう。
ワーホリには年齢制限があるため、行きたいと考えていてもいつのまにか上限年齢を超えてしまっていた、ということも。
少しでもワーホリにチャレンジしてみたいという気持ちがあるのなら、早めに計画を立て、チャンスを逃さないようにしましょう!
ワーホリ前に語学力を向上しておきたい人は、オンライン英会話No.1のネイティブキャンプがおすすめです。
ぜひチェックしてみてください。

◇経歴(英語を使用した経歴)
・オーストラリアのカフェで半年間勤務
・国内/国際線客室乗務員として5年間勤務
◇英語に関する資格(資格、点数など)
TOEIC、英検受験経験有り
アメリカのコミュニティカレッジにてEarly Childhood Educatorコース修了
◇留学経験
・オーストラリア シドニーへ1か月間の短期留学。
→週5日で語学学校へ通う。
・ワーホリでオーストラリア・ゴールドコーストに1年間滞在。
→Gold Coast Institute of TAFEの語学コースで学ぶ。
・2020年から4年間、家族の仕事でアメリカに滞在。
→州立のコミュニティカレッジでEarly Childhood Educationコース及びアカデミック英語コースを学ぶ。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
仕事→韓国、中国、台湾、香港などアジアを中心とした国
旅行→アメリカ(ハワイ、グアム、サイパン含む)、カナダ、
シンガポール、マレーシア、オーストラリア、ドイツ、イタリア、
ギリシャ、クロアチア、ベトナム、タイ、バハマ、オランダ領セント・マーティン島など
◇自己紹介
旅行、海外生活関連のwebライター。
最初の短期留学の経験のおかげで、人生が変わったと言っても過言ではないと感じています。海外に滞在することがきっかけで、人生の選択肢が大きく広がり、成長を続けていきたいと思うようになりました。海外での長期滞在・留学経験者の視点から、皆さまにわかりやすい記事を書いていきたいと思っています。