「How's it going?」の使い方!上手に質問・返答するには

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洋画や海外ドラマを観ていると「How’s it going?」というフレーズをよく聞きますよね。誰かに会った時に挨拶として使う定番の表現で、ネイティブスピーカーが日常生活で頻繁に使うフレーズの1つです。

そんな「How’s it going?」という表現、みなさんは使いこなせていますか?

今回の記事では「How's it going?」の使い方と返答の仕方について例文を交えながら、詳しく解説をしていきます。ぜひ最後まで読んで英語学習の参考にしてみてください。

「How's it going?」の意味・使い方と返答の仕方

「How's it going?」は「調子はどう?」と気軽に聞きたい時に使う定番の挨拶フレーズです。ハウズイットゴーイング?と語尾をあげて発音します。

もともとHow’s everything going?という文章があり、いろいろ上手くいってる?と相手に聞く形がありますが、How’s it going?は相手に説明を求めない気軽な挨拶として使われます。

主語の”it"は「生活・人生・身の回りの環境」などを指しており「あなたの生活(人生)はどう?」というニュアンスを含みます。挨拶を目的に使われることがほとんどで、「調子が良いのか悪いのか知りたい」というよりは、気軽に声をかける目的で使われるフレーズです。

そのため、how’s it goingの意味「元気?」や「調子はどう?」と訳すこともできますが、「おはよう」や「こんにちは」を言う感覚で「How’s it going?」を使うネイティブスピーカーも多いです。

「How are you?」との違い

「How are you?(元気ですか?)」も相手に調子を尋ねる定番の挨拶表現ですよね。

「How are you?」と「How’s it going?」は意味は同じですが、印象に少し違いがあります。

「How are you?」はフォーマルで堅い印象があるのに対し、「How’s it going?」はカジュアルでフランクな響きがあります。そのため、家族・友人など近しい間柄では「How’s it going?」が好んで使われます。

カジュアルですが失礼な表現ではないので、ビジネスシーンで同僚に「How’s it going?」と挨拶をしたり、カフェでフレンドリーな店員さんが「How’s it going?」と聞くのも一般的です、

「How's ◯◯ going?」

調子を聞く以外にも「◯◯はどのような感じで進んでいる?」と聞く時に、itを聞きたい事柄に差し替える形「How's ◯◯ going?」を使って尋ねることがあります。

この時、主語にあたる◯◯には”the project(プロジェクト)”や”losing weight(ダイエット)"など、尋ねたい物・事を入れることができます。

How’s the project going?
例のプロジェクトはどう?
How’s losing weight?
ダイエットは順調?

「How’s it going?」の返答の仕方

コミュニケーションをとるための挨拶フレーズ、How’s it going?と聞かれたらどんな返し方をするのがベストなのでしょう?

ここからは「How's it going?」と聞かれた時の答え方について解説をしていきます。

「How's it going?」と聞かれた時は、気分に合わせて「It is going well.」等と返答することが多いです。

文法的には「How's it going?」の主語は”it”のため、「I’m good」と答えるのではなく「It’s going well」と主語を”it”に合わせて返答するのが正しいとされています。しかし、日常生活ではそこまで厳密ではなく、「I’m good」のように”I”を主語にして答えることも一般的です。以下、調子が良いとき、普通と言いたいとき、調子が悪いときに分けて、how’s goingへの返し方をたくさん紹介しましょう。

・「調子が良い」と言いたい時

It's going well.
調子いいよ。

文法ルール上では、この場合”well”を使うのが正しいですが、ネイティブスピーカー同士の会話では”good"もよく使われます。

Everything is fine.
全てうまくいっているよ。
Going well.
いい感じだよ
I feel good. / I’m good. / Good.
いい感じ。

日常英会話では”Good.”だけで、シンプルに返答する場合もよくあります。

I’m great. / Great.
めっちゃ調子いいよ。
I can't complain.
全てうまくいっているよ。
Couldn't be better.
絶好調だよ。

・「普通だよ」と言いたい時

I’m OK.
まぁまぁだよ。

「まぁまぁだよ」と言いたい時に、「So-so.」という表現を学校で習った方も多いのではないでしょうか。しかし、英語圏では自分の調子を表す時に「So-so」と言うことはほとんどありません。代わりに「まぁまぁだよ」と言いたい時は「I’m OK」を使います。

All right.
まぁまぁ元気だよ。
Not bad.
悪くないよ。

・「調子が悪い」と言いたい時

初対面の人や、そこまで親しくない相手に「How’s it going?」と聞かれた時に、「全然うまくいかないよ」などネガティブなことを返答するのはあまり好まれません。

たとえうまくいっていなかったり、嫌なことがあっても「I’m OK.(普通だよ。)」と答えるのが一般的です。しかし、家族や友人など本音を話せる親しい間柄では「最悪だよ!」とネガティブな感情を正直に伝えても問題ありません。そんな時には、以下のようなフレーズが使えます。

Not so good.
調子悪いんだよね。
It could be better.
イマイチ。

「It could be better. (良くなり得る)」=「現状あまり良くない」と言いたい時に使えます。

Awful!
最悪!

このように、自分の気分に合わせて「How’s it going?」に返答をしてみましょう。。自分の気分や体調が悪いときでも英語での会話ではそれらを表現することをためらう必要はありません。また、答えた後に「Are you?(あなたはどう?)」や「You?(あなたは?)」と聞き返すのが一般的です。

「And you?」という表現も間違いではないですが、少し堅い印象があります。「Good, thanks.(調子いいよ。ありがとう。)」と、「Thanks」をつけて「聞いてくれてありがとう」と返すのも良いでしょう。

「今日」「昨日」「今」を聞く方法は?

「How’s it going」の他にも挨拶として「調子はどう?」と相手に尋ねるフレーズには様々あります。

ここからは「今日の調子はどう?」や「昨日はどうだった?」と聞きたい時に使えるフレーズを紹介していきます。

「今日」

How’s your day? / How’s your day going?
今日はどんな感じ?

「今日の調子はどう?」「今日1日どう?」というニュアンスで使えるフレーズです。

返答は「How’s it going?」と同様「It’s going well」や「Good」、「OK」など自分の1日がどうだったかに合わせて返事をします。

【返答例】

A: Hi, Alex. How’s your day going?
B: Hey. Good, you?
A: やぁアレックス。調子はどう?
B: いいよ。君は?

1日の終わりの夕方や夜には「How was your day?(どんな1日だった?)」と”was”を使って過去形で聞くことができます。

【返答例】

A: How was your day?
B: It was good.
いい1日だったよ。

「昨日」

How was your day yesterday?
昨日はどんな日だった?

相手が昨日どのように過ごしたかを聞きたい場合はisを過去形に変えることで「How was your day yesterday?(昨日はどんな日だった?)」と聞くことができます。

この場合、過去のことを聞いているので”was”を使って過去形で質問をします。

【返答例】
A: How was your day yesterday?
B: It was boring. I stayed at home all day.

A: 昨日はどんな日だった?
B: つまらなかったよ。1日中家にいたんだ。

「今」

How are you feeling?
調子はどう?

「今」の調子はどうかを尋ねたい時は「How are you feeling?(調子はどう?)」と聞くことができます。

定番の挨拶である「How are you?(元気ですか?)」も今の体調や調子を尋ねているフレーズです。すでに現在の状態について聞いているため「How are you now?」と表現することはできないので注意しましょう。

【返答例】

A: Hi. How are you feeling?
B: I feel great, thank you for asking.
A: 気分はどう?
B: 最高だよ! 気遣いありがとう。

その他、似たような表現

その他、「How’s it going?」に似ている表現をいくつか紹介します。

どれもネイティブスピーカーが頻繁に使うものなので、ぜひ覚えて使ってみてください。

How are you doing?
元気?

友達同士で気軽に「元気?最近どう?」と聞きたい時に使える表現です。

「How are you doing with ◯◯」で「〜の調子はどう?」と聞くこともでき、「How are you doing with your work? (仕事の調子はどう?)」など、相手の状況や環境について尋ねる時にも使います。

【返答例】

A: How are you doing with your work?
B: I'm doing pretty good.
A: 調子はどう?
B: 結構うまくいっているよ。
How's everything?
調子はどう?

「全ての物事はどんな感じ?」と訳せるこのフレーズも、「How’s it going?」同様に「調子はどう?」と相手に尋ねる定番の挨拶です。

【返答例】

A: How’s everything?
B: It’s OK.
A: 調子どう?
B: まぁまぁかな
How have you been?
久しぶり!

友達や知り合いに久しぶりに会った時に使える挨拶表現です。現在完了形を使い「(最後に会った日から今日まで)どうしてた?」と聞いています。

答える際は、時制を合わせて現在完了形で「I’ve been 〜」と返事をします。

【返答例】

A: How have you been?
B: I’ve been great, you?
A: 久しぶりだね、元気だった?
B: 元気だったよ。あなたは?
What's up?
何してる?

「何してる?」「最近何かあった?」と相手の近況を尋ねるカジュアルなフレーズです。主に若者が使うスラング表現で、フォーマルな場で使うのは失礼になるので注意しましょう。

”How”で始まる質問が相手に「どう?」 と聞いているのに対し、”What”で始まる質問は相手に「何を?」を聞いています。

そのため、「I’m good」のように自分の調子が「どう」なのかを答えるのではなく、「Not much.(特に何もないよ。)」などと返すことが一般的です。

【返答例】
Not much. / Not too much. / Not a lot.

特に何もないよ。

「What's up?」は「よっ!」と言うような掛け声として使われるため、「Hi」や「Hey」と返事をすることも多いです。

What's going on?
何してるの?

「What's going on?」も挨拶として使われるフレーズで、上記で説明した「What's up?」と同義です。

本来の意味通り、落ち込んでいる友達に「What's going on?(どうしたの?)」と聞いたり、人だかりを見かけて「What's going on?(何が起こっているんだ?)」と言いたい時に使うこともできます。

「How's it going?」を使いこなして流暢に会話を始めよう

いかがでしたか?今回の記事では「How's it going?」の使い方・返答の仕方について解説をしました。

「How's it going?」は友達に会った時や、知り合いとすれ違った時など、誰かに気軽に声をかけたい時に使える頻出フレーズです。

今回紹介した返答の仕方と一緒に覚えて、早速英会話で使ってみてください。挨拶はコミュニケーションの大事な要素です。How’s going?と聞かれ、適切な返事をしたらぜひして欲しいことがあります。それが「あなたはどう?」というキャッチボールです。

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