ドルの表記・単位・数え方などアメリカの通貨USDについて解説!

アメリカ、お金、ネイティブキャンプ

アメリカのお金の単位といえば、思い浮かぶのは
「ドル」通貨ですよね。

アメリカのお金には、ドル紙幣のほかに1ドル以下の硬貨の単位も存在しています。

小額の硬貨でも現金払いの際に日常的に使用されており、お店での支払い方法にちょっとした工夫が必要になるときがあります。

日本にいても、為替の動きなどに関する情報から「アメリカドル」を考える場面があるかもしれません。

この記事では、アメリカ合衆国ドルの通貨の語源や歴史から、お金の表記の仕方、通貨単位、呼び方、チップの習慣などについてご紹介します。

アメリカの通貨・ドルの語源は?〜由来と歴史〜

はじめに、アメリカドルの名前の由来と、アメリカの通貨の歴史についてご紹介します。

アメリカの通貨「ドル」の名前の由来とは?

アメリカドルの名前は、16世紀のドイツの銀貨「ターラー」に由来しており、
「聖ヨハネの谷(Joachimsthal)」という銀山で鋳造された歴史があります。

ドルの語源とは?という有名なクイズや検定で見たことがあるかも知れません。

この銀貨がヨーロッパ全土で流通し、その名前が英語に取り入れられ「ドル」となったといわれています。

アメリカの通貨の歴史

アメリカ独立後、1785年にドルが公式通貨単位として採用され、1792年の貨幣法に基づき初めて政府が銅貨から鋳造を開始しました。

ドルは当初、金や銀と交換可能な通貨として流通し、19世紀には金本位制が採用されました。 その後、1933年に金本位制は廃止され、現在のような通貨制度に移行しました。

このように、アメリカの通貨制度におけるさまざまな変遷を経てアメリカドルは20世紀に世界の基軸通貨としての地位を確立しました。

現在では、金銀プラチナの市場の売買も、主にアメリカドルで行われています。

世界中の多数の国の中央銀行が、外貨準備としてアメリカドルを保有していることからも、ドルが世界経済においてどのくらい重要なのかが理解できます。

アメリカの通貨とお金の種類や数え方を知ろう

ここでは、アメリカドルの基礎知識として、アメリカの通貨の表記、種類、読み方、数え方などについて紹介します。

アメリカドルの表記や単位

アメリカの通貨は「ドル(USD)」で、一般的には
「$」の記号で表されています。

アメリカの通貨ドル(USD)は世界中で広く使用されており、国際的な取引や金融市場でも重要な役割を担っています。

カナダやオーストラリア、ニュージーランドなどでもドルが使われていますが、国名を付けないドルは、アメリカドルを指すことが一般的です。

他の国のドルと区別をするためにUSドル、あるいは米ドル、アメリカドルと呼ばれることもあります。

英語では、dollarと表記します。

オンライン辞書で発音を確認できますのでぜひチェックしてみてください。

Longmanオンライン辞書

1ドル($)=100セント(¢)で、1ドル以上は紙幣で使われています。

一方、補助通貨であるセントは硬貨で、主に小銭の支払いに使用します。

ドル紙幣の種類

アメリカのドル紙幣では、1ドル、5ドル、10ドル、20ドル、50ドル、100ドルの6種類が流通しています。

2ドルも存在していますが、発行枚数が少ないため、日常ではあまり目にすることはないかもしれません。

それぞれの紙幣には、アメリカの歴代大統領や重要な歴史的人物が描かれており、デザインは時折変更されることがあります。 ここでは、アメリカのドル紙幣に描かれている歴史的な人物を紹介します。

みなさんのお気に入りはありますか?

⚫︎ 1ドル紙幣:
ジョージ・ワシントン。アメリカの初代大統領で、アメリカ合衆国の建国の父として非常に重要な人物です。

⚫︎ 5ドル紙幣:
エイブラハム・リンカーン。アメリカの16代大統領で、南北戦争を指導し、奴隷制度を廃止したことで広く知られています。

⚫︎ 10ドル紙幣:
アレクサンダー・ハミチトン。アメリカの初代財務長官で、アメリカ合衆国の金融システムの基盤を作り上げた非常に重要な人物です。

⚫︎ 20ドル紙幣:
アンドリュー・ジャクソン。アメリカの7代大統領で、西部開拓とインディアンの強制移住に関わり、国のため、特に民衆のために活動した大統領として知られています。

⚫︎ 50ドル紙幣:
ユリシーズ・S・グラント。アメリカの18代大統領です。

⚫︎ 100ドル紙幣:
ベンジャミン・フランクリン。アメ)リカの独立戦争の支援や、アメリカ合衆国憲法の起草に関わり、アメリカの建国の父の一人として広く認識されています。

硬貨の種類と数え方、見分けるポイント

アメリカの硬貨には、日常的に使われるものからコレクター向けの特別なものまで、さまざまな額面とデザインがあります。

硬貨にも、歴史的な人物やアメリカの象徴がデザインされています。

ここでは一般的に流通している硬貨の種類と数え方について紹介します。

⚫︎ 1セント硬貨:Penny(ペニー)
⚫︎ 5セント硬貨:Nickel(ニッケル)
⚫︎ 10セント硬貨:Dime(ダイム)
⚫︎ 25セント硬貨:Quarter(クォーター)
⚫︎ 50セント硬貨:Half Dollar(ハーフダラー)
⚫︎ 1ドル硬貨:Dollar Coin

なお、1ドル硬貨は、ラスベガスのカジノのような場所では多く見られますが、日常生活の場においてあまり見かけることはありません。

アメリカの硬貨は、日本の硬貨のように数字が大きく表面に書いてあるものではないため、1セント~25セントの4種類の硬貨を見分けるためには、以下のポイントを覚えておくことをおすすめします。

・茶色の硬貨はペニー(1セント)だけ
・銀色の硬貨では、ダイム(10セント)が最も小さい
・ニッケル(5セント)はダイムより少し大きく、側面にギザギザがない
・この4種類では、クォーター(25セント)が一番大きい

アメリカでは、ペニーをチップとして渡すことは相手に対する侮辱とされており、大変失礼なこととされています。また、小銭は金額が少なく、チップとしてはあまり好まれません。

1ドルのレートは、2025年10月時点で1ドル=150円前後で推移していて、ペニーは1.5円程度になります。日本での1円玉のような感覚でとらえればその価値がわかりやすいでしょう。

チップの払い方とマナー

現在のアメリカでは、現金でのチップは1ドル以上の紙幣で支払います。

小額の硬貨でのチップ支払いは好まれなくなり、より適切な額を紙幣やカードで支払うことが一般的となっています。

硬貨でチップを支払うとあまり歓迎されないどころか、不快に思われる場合もありますので気をつけたいですね。

例えば、レストランなどで15〜20%のチップを支払う必要がある場合、クレジットカードで決済すると、チップの金額が自動的に計算されるため便利です。

現金でチップを支払う際に、例えば20%の計算結果が12.86ドルの場合、86セント分を細かいコインで出すのはスマートではありません。

チップを現金で支払う場合は、端数を四捨五入や切り上げた金額を紙幣で渡すほうが好まれるでしょう。

通貨の変わった数え方や略語

アメリカでは、通貨単位「ドル」を指す時、通常は「dollar(ダラー)」と言いますが、特にカジュアルな場面など、状況によっていくつかの呼び方や略語も使われます。

⚫︎ dollar(ダラー):最も一般的な呼び方です。

例えば、$10のことを「ten dollars」と言います。複数形で「dollars」を使うのが普通です。

⚫︎ buck(バック):カジュアルな言い回しとして、「buck(バック)」という単語がよく使われます。

特に若い世代の間でよく使われます。例えば、$5のことを「five bucks」と表現します。複数形は「bucks」です。

⚫︎ grand(グランド):大きな額を指す時に「grand」という言葉が使われることがあります。

特に1,000ドルを指す際に使います。例えば、$1,000を「one grand」と言うことがあります。

⚫︎ spot(スポット):「spot」は非常にカジュアルな表現で、特に「お金を支払う」「お金を立て替える」場面で使われます。

例えば、自分が友達にお金を立て替えてあげる(貸してあげる)際に「I'll spot you $5」などと言います。

この場合、「spot」「払うよ」という意味で使われます。

アメリカドルの通貨記号と金額表記方法

アメリカドルの記号は「$」です。

この記号は米国をはじめ他の国々でも使われることがありますが、特に国際社会で国名を付けない場合には、ドルといえば通常はアメリカの通貨という見方をされます。

つまり、ドルという記号は、アメリカドルを意味する単位として認識されています。

金額の一般的な表記方法

一般的には、「$」記号を使い、金額の前に配置します。

例えば、$10.50(10ドル50セント)というように、金額の前にドル記号を置き、セントは小数点以下で表記します。

セントは小数点以下に通常は2桁で表示されます。セント単位が不要な場合は、小数点(ピリオド)を省略することも一般的です。

カンマを入れる場合の書き方は、日本と同様です。カンマが入る位置は、千の位の右側、百万の位の右側、十億の位の右側にカンマが入ります。

ドル表記の金額のさまざまな書き方

アメリカ国内での日常的に見る価格表示などでは、当然ながら「アメリカドル」であるため「USD」と書かれていることはほとんどありません。

ときには「$」の記号も省略して数字だけ書かれている値札などもあります。

また、セントは「¢」を使うこともありますが、小数点以下の数字を少し小さめに上寄りにして「¢」を書かないケースも日常的にはよく見られます。

一方、グローバル展開するビジネスなどにおいては、通貨の違いを明確にするためにアメリカドルの通貨表記を「USD」「U.S.dollar」などと書くことが一般的です。

海外旅行の際のアメリカドル両替方法

海外旅行時におけるアメリカドルの両替方法にはいくつかの種類があります。ここではそれぞれのメリットやデメリットを紹介します。

空港での両替

【メリット】

海外旅行の飛行機搭乗前や現地到着時にすぐに利用できるため、事前に用意できなかった場合にとても便利です。

【デメリット】

空港での両替レートは手数料を含めて高めに設定されています。

チップなどすぐに必要となりそうな小額の紙幣を必要な分だけ両替して、現地での移動など必要な支払いをカバーできる分のみ両替するのがおすすめです。

銀行や両替所での事前両替

【メリット】

空港以外の両替所は比較的良心的なレートを提供していることが多いですが、金融機関や両替所によって価格は異なります。

事前にそれぞれを比較し、最もレートの良いところで両替するのがお得でしょう。

【デメリット】

事前に両替するためには、店舗営業時間内に計画的に両替を行う必要があります。

また、両替対応可能な店舗を確認しておく必要があり、両替対応時間が限られている場合もあるため注意しましょう。

クレジットカードやデビットカードの利用

【メリット】

現地通貨をATMで引き出したり、クレジットカードで支払ったりすることで両替をしなくても済む場合があります。

レートも比較的良好で、手数料も比較的低いです。 現地通貨を必要な分だけATMで引き出し、基本的な支払いはクレジットカードにするのも良いかもしれません。

【デメリット】

海外での利用にはカード会社の手数料やATM引き出し手数料がかかることがあるので、手数料などの詳細は事前に確認しておくと良いでしょう。

海外銀行口座の利用

【メリット】

アメリカに長期滞在する場合は、現地の銀行口座を持っていれば、現地通貨を預けたり、引き出したりすることができるため、とても便利です。

【デメリット】

基本的に、アメリカの非居住者が日本にいながらアメリカの銀行口座開設をすることは不可能です。

現地到着前にアメリカの銀行口座を開設するには、現地の銀行が定めた条件(ビザの取得など)を満たす必要があります。

まとめ

本記事では、ドルの名前の由来から始まり両替方法まで幅広くご紹介しました。

アメリカの通貨はアメリカドル(USD)で、紙幣や硬貨は日常的に使われるものから記念的なものまでさまざまな種類があります。

主要な紙幣には1ドルから100ドルまでがあり、硬貨は1セントから1ドルまでの異なるコインがあります。

アメリカを訪れる際は、これらの通貨の種類や、お金の呼び方を知っておくととても便利です。

アメリカではキャッシュレス決済がかなり進んでいますが、現金で払うシーンで困らないように日本出発前から予習しておきましょう。

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