ニュージーランドの首都はオークランドと思いがちですが、実際の首都はウェリントンです。
ウェリントンは国の南端に位置しており、マオリの文化、海や丘陵地など豊かな自然が調和した美しい街として知られています。
ウェリントンは、オークランドに次いでニュージーランドで二番目に大きな都市であり、政治、経済、文化の中心地として重要な役割を果たしています。
美しい港や緑豊かな公園があり、人口密度が高く街は活気に満ちており、観光を目的としても世界中から多くの人を引き寄せています。
この記事では、そんな美しい ウェリントンの魅力をしっかり伝えたいと思います。
ニュージーランドの首都はオークランドではなくウェリントン
ニュージーランドの首都はオークランドではなく、ニュージーランドの首都はウェリントンです。
ウェリントンの人口は2023年の時点で約21万人で、公用語は英語です。
ウェリントンの基本情報
ウェリントンはニュージーランド北島の南端に位置する都市で、太平洋の沿岸に広がるウェリントン港の北端にあり、南島とはクック海峡を挟んで向かい合っています。
ウェリントンは、周囲を山々に囲まれ、港に面した美しい景観が特徴です。
地理的には、北島の主要都市であるオークランドやハミルトンから南へ約500キロメートルの距離にあり、南島へ向かう交通の要所でもあります。
この立地から、自然の美しさと都市の利便性が融合した独自の魅力を持った都市となっています。
またウェリントンは、留学を目的としてもとても人気があります。
ビクトリア大学をはじめとする国際的に高い評価を得ている教育機関があり、英語や学びを目的とする留学生にとっても魅力があふれています。
自然に囲まれた生活環境も素晴らしく、公共交通機関も整っており移動はとても便利です。
日本で暮らしていると公共交通機関が機能していることは当たり前かもしれませんが、これは観光や留学をする際には必ずチェックしておきたい項目です。
他にも、映画やアートなどの文化的活動がさかんで治安も良く、落ち着いた雰囲気の中で学ぶことができます。
首都がウェリントンである理由は?
ニュージーランド政府の中心はウェリントンにあり、現在ここには議会や政府の機関が集まっています。
ウェリントンは政治の中心地として国内のみならず国外の情報が集まり、重要な決定が行われる地域となっています。
ここでは、なぜ首都がウェリントンになったのか、これまでの歴史を紐解いてみたいと思います。
ウェリントンの歴史
実は過去に、ニュージーランドの首都はオークランドだったことがあります。
しかし19世紀半ばになると、オークランドと南島との距離が遠く交通の便が悪いことを理由に、政府はより中央に位置する都市を首都にする必要があると考えました。
そこで、オークランドから南へ約500キロメートル離れた良い立地にあるウェリントンが選ばれました。
ウェリントンは地理的に北島と南島を結ぶ中心的な場所に位置しており、すでに商業や交通の重要な拠点として発展していました。
またウェリントン港は防衛上も優れており、港の周辺には防波堤が整備され、軍事的にも重要な位置を占めていました。
これらの要素が重なり、1865年にウェリントンがニュージーランドの首都に選ばれることになりました。
それ以来、ウェリントンは政治、文化、経済の中心地として重要な役割を担っています。
ウェリントンってどんな都市?
ウェリントンはニュージーランドの首都として、自然の美しさと都市の活気が融合しています。
アートや文化、カフェやクラフトビール、アウトドアなどさまざまな楽しみ方ができ、観光に訪れる人々に豊かな体験を提供しています。ここではそんなウェリントンの魅力や特徴を紹介します。
ウェリントンは強い風が吹く街
ウェリントンは「風の街」としても知られ、強い風がよく吹くことで有名です。
日本で強い風と聞くとイメージが湧きにくいかもしれないのですが、この強い風というのは本当に「強い」風で、海外でそんな風が吹いている時は小学生くらいの子どもがふき飛ばされないよう、道路沿いの柱などにしがみついているのを見かけることがあります。
強い風で雨が降っているときは、傘は一瞬で壊れます。日本で売っているような、強い風が吹いた時に壊れないような傘は、外国にはあまり売っていません。
旅行に行かれる方は、壊れにくい傘、レインコート、ウィンドブレーカーなどを持参することをおすすめします。
映画の街としても有名
ウェリントンは映画の産業でも世界的に有名です。
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの撮影地としても知られ、多くの映画ファンが訪れる場所となっています。WETAスタジオのツアーなども大人気です。
ウェリントンの有名観光スポット
ここでは、ぜひ訪れたいウェリントンのおすすめ観光スポットを紹介します。
テ・パパ(Te Papa)博物館
ニュージーランドの国立博物館であるこの博物館は、文化、歴史、自然に関する豊富な展示があり、観光スポットとして高い人気を誇っています。
特に先住民であるマオリについてやマオリ文化、ニュージーランドの自然環境や歴史について知ることができ、家族連れにもおすすめです。
国内や海外から観光客が訪れ、ニュージーランド人にも人気の観光地です。入場は無料なのもうれしいですね。
国会議事堂(ビーハイブ)
ニュージーランドの政治の中心である国会議事堂は、ウェリントンの象徴的な建物です。
ビーハイブと呼ばれるとおり、Beehive=蜂の巣の形をしています。とても美しい建築で、内部の見学も可能となっています。
ウェリントン・ボタニックガーデン
ウェリントン植物園は、広大な敷地にさまざまな植物が植えられており、四季折々の美しい景色を楽しめます。
高台にあり、赤いケーブルカーに乗っていくことができます。想像以上に広いので、ゆっくり散策を楽しむことができます。とても美しい植物園です。
カフェ
ウェリントンはカフェの文化がある街としても有名です。
カフェでは地元産の食材を使った美味しいメニューも楽しめ、ニュージーランド人にも人気です。地元の人々や観光客にとってカフェは日常の一部となっています。
自家焙煎のコーヒーを淹れてくれるカフェなど、それぞれに特色を持っています。
ぜひウェリントンを訪れた際には、カフェに立ち寄ってみてください。
ビクトリア山
ウェリントンの市街地を一望できる絶景のポイントです。
ハイキングでアクセスでき、山頂からはウェリントン港や市街の美しい感動のパノラマを楽しめます。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』の撮影地としても知られています。
強い風が吹くので、ウィンドブレーカをを持参することをおすすめします。
クラフトビール
ウェリントンでは多くのクラフトビールが作られています。
地元の醸造所もあり、さまざまなユニークなビールを楽しむことができます。ウェリントンのクラフトビールはその独自性と品質で評価されており、ビール愛好者に大きな魅力があります。
Garage Project や ParrotDog などのクラフトビール醸造所では、ビールの製造過程を学びながら様々な種類のビールを試飲できるツアーを開催していますよ。ぜひ訪れてみてください。
ロード・オブ・ザ・リング撮影場所
ウェリントン周辺は映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズの撮影地としても有名です。
特にウェリントン近郊の「ミラノ・フォレスト」や「マウント・エデン」などのロケ地は、映画ファンには必見です。
全部で100を超える撮影スポットがあるので、それぞれのシーンを回想しながら撮影場所巡りを楽しんでください。
ウェリントン以外の観光スポット|世界遺産
世界遺産マウントクックはニュージーランド南島の最高峰で、世界遺産「Te Wahipounamu」の一部です。壮大な自然景観が広がり、登山やハイキング、氷河ツアーなどアウトドア活動が楽しめます。
ここでは美しい星を見ることができ、星空の観賞も有名なアクティビティです。
また、この山はマオリの神話にも登場する聖なる山として、文化的にもとても大切な場所として存在しています。クライストチャーチからのアクセスも良好です。ぜひ訪れてみてください。
ウェリントンから各都市への移動方法
ここでは、ウェリントンから他の主要な都市への一般的な移動方法を紹介します。
ニュージーランドの交通機関は充実しており、都市間の移動は比較的簡単で便利です。
【ウェリントンからオークランド】
オークランドはニュージーランド最大の都市で、ウェリントンからは約500km北に位置しています。
移動方法|飛行機
最も速い移動方法は飛行機です。ウェリントン国際空港からオークランド空港まで、約1時間10分のフライトです。
ニュージーランド航空などのニュージーランド国内の航空会社が頻繁に便を運航しています。
移動方法|バス
長距離バス(InterCityやManaBusなど)は、オークランド行きの定期便を運行しています。
バス移動は所要時間が約8~9時間と長いため、途中で休憩をとりながら移動します。
移動方法|車
車をレンタルしての移動することも可能です。所要時間は約8~9時間で、ニュージーランドの美しい風景を楽しみながらドライブできます。途中で休憩をとりながら旅をするのがおすすめです。
【ウェリントンからクライストチャーチ】
クライストチャーチはニュージーランド南島の最大の都市で、ウェリントンからは約310km南に位置しています。
移動方法|飛行機
ウェリントンからクライストチャーチへは、約1時間のフライトで到着します。
ニュージーランド航空が定期便を運航しており、とても便利です。
移動方法|フェリー+車あるいはバス
クック海峡を越えるフェリーを利用する方法もあります。ウェリントンからピクトン(南島の端)までフェリーで移動し、そこからクライストチャーチへ車やバスで移動します。
フェリーの所要時間は約3時間、ピクトンからクライストチャーチまで車で約4時間の移動です。
【日本からウェリントン】
ニュージーランド航空は、日本(東京・成田空港)からオークランドへの直行便を運航しています。
オークランドからウェリントン国際空港への便は国内線となるため、オークランドで乗り継ぎが必要です。
⚫︎東京(成田)からオークランド
ニュージーランド航空の直行便で、フライト時間は約11時間から12時間です。
⚫︎オークランドからウェリントン
オークランドからウェリントンまでは、ニュージーランド航空などが頻繁に運行しており、フライト時間の目安は約1時間10分です。
まとめ
ウェリントンはニュージーランドの首都で、自然と文化が融合した独自の魅力を持っており、日本のみならず世界の各地からたくさんの人が旅行に訪れる人気の観光地です。
歴史あるテ・パパ博物館や美しいヴィクトリア山、映画『ロード・オブ・ザ・リング』のロケ地を訪れれば、きっと感動するに違いありません。ウェリントンからは、飛行機やバス、車で便利に他の都市へ移動することができます。
港と山々に囲まれたこの街は、都会の便利さと自然の美しさを同時に楽しめる、訪れる価値満点の場所です。
そしてウェリントンを訪れた際にはぜひ、カフェの文化やクラフトビールも楽しんでみてください。
もちろんウェリントンを訪れる際は、日本からウィンドブレーカをお忘れなく。
◇留学経験
・イギリス ロンドン
・カナダ トロント
これまで、イギリス・ロンドンのWimbledon School of Englishとカナダ・トロントのiLSC Language Schoolで、文法やアカデミックライティング、国際的な社会問題、ジャーナリズムなどのコースを選択し、2年間にわたり徹底的に学びました。
これらの学びを通じて英語のスキルを高めるとともに、国際的な視野を広げる貴重な機会を得ることができました。特に、アカデミックライティングのコースでは、論理的な構成や明確な主張の展開、信頼できる証拠を基にした議論の方法を学び、映画をテーマに議論するコースでは、さまざまな文化的背景を持つクラスメイトたちと積極的に意見を交わしながら、異なる視点から物事を考える力を養いました。
◇海外渡航経験、渡航先での経験内容(仕事、留学、旅行など)
これまでに滞在した国や島:イギリス、ドイツ、スペイン、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、インドネシア、バリ、タイ、ランカウイ、プーケット、ハワイ、グアム、サイパン、アメリカ、オーストラリア、カナダ、パンコールラウ、香港、マレーシア、シンガポール、メキシコなどです。
◇自己紹介
これまでいろんな国を旅して来て、たくさんの人々と知り合い数多くの得難い思い出があります。世界各地に友人ができ、やはり共通の言語は英語なので、今では日常的に英語を使っています。また、イギリスやカナダに滞在し、家を借りたり銀行口座を開設したり、現地の学校の申し込みをしたりした経験から、正確な英語を使う必要性を感じました。
英語のスキルでは、リスニングが得意です。また、COLLOCATIONと呼ばれる、英語の言葉が何とペアになっているかに関しての専門的なコースを取ったこともあり、皆様に少しでも有益な情報をお届けしたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
◇留学への思い
これまでの留学経験を通じて、さまざまな国の人々と出会い、共通の言語として英語が必要不可欠であることを実感しました。現在では日常的に英語を使い、世界中の友人とコミュニケーションを取っています。
異なる母国語を持つ人々と円滑に意思疎通を図るためには、英語は欠かせないツールです。英語は単なる言語にとどまらず、異文化への理解や国際的な問題に対する深い洞察を得るための重要な鍵であることを強く感じています。
留学では、学業以外の思い出も、留学生活をさらに思い出深いものにしてくれました。ロンドンでは、クラスメイトとフランスやイタリアを訪れ欧州の文化を体験したり、週末にロンドンの地下鉄「チューブ」に乗りピカデリーでミュージカルを楽しんだりと、充実した時間を過ごしました。
トロントでは、ワールドカップ期間中にキャンパスのロビーに設置された大きなテレビの前で、世界中の学生たちと共に相手や自分の国の試合を応援し、にぎやかなひとときを楽しみました。
これからも、みなさんに有益な情報をお届けできるようつとめていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。