留学先として人気の国といえば、カナダを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。カナダはアメリカの北に位置しており、留学生に人気の渡航先です。
カナダへの語学留学を検討している人は、他の国とは違う特徴を知りたいとお考えでしょう。この記事では、カナダ留学の特徴や費用を解説します。おすすめの学校も紹介しているので、ぜひ内容を確認してみてください。
語学留学に人気のカナダ!
カナダは語学留学の渡航先として常に人気です。そんなカナダへの留学は以下の特徴があります。
・自然の中で学べる
・語学留学で2か国語学べる
・大学留学のコスパが良い
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自然の中で学ぶ!カナダでの留学生活
カナダに留学する1番の魅力は、自然の中で学べることです。カナダには山や湖などの広大な自然があるので、日本と同じように四季を楽しめます。特に冬は、スキーなどのアウトドアが楽しめ、観光地としても人気です。
自然の中で学べるので、都会的な誘惑が比較的少なく、集中して勉強できるのが魅力です。また、カナダは多民族国家なので、留学生を受け入れた経験が豊富にあります。受け入れ態勢が整っているため、初めての人でも安心して留学できる国と言えるでしょう。
広大な自然の中で暮らす人々は穏やかで優しい国民性といわれており、治安の良さも世界トップレベルです。アメリカに比べると物価が安いことから、費用面でも留学しやすい国です。
カナダでの語学留学は2か国語学べる!
カナダでの語学留学は、2か国語学べることが最大の特徴です。カナダは公用語が英語とフランス語で、国民の約4分の1がフランス語を第一言語としています。1つの国への留学で2か国語学べるので、言語学習が好きな人におすすめです。
カナダで2か国語留学する際には、モントリオールやケベックシティなどの都市が良いでしょう。どちらの都市も、英語とフランス語の学習環境が整っているといわれています。語学学校の中には、同時に2つの言語学習ができる学校もあります。
カナダでの大学留学はコスパがすごい!
カナダでの大学留学は、コスパの良さで人気です。カナダは教育水準が高い国として知られており、地域差をほとんど受けることなく均一に高いレベルの教育を受けられます。費用については4年制大学のほとんどが公立校で、アメリカの大学の約半分の学費で通えます。
カナダの4年制大学は入学基準が厳しいと言われています。入試がない分、高校の成績とTOEFUL(iBT)のスコアが入学審査の判断基準です。4年制大学に入学するのが難しい人は、2年制の短期大学へ通ってから4年制大学へ編入するのが一般的です。
カナダ留学するなら知るべき州ごとのルール
カナダへ留学する際には、渡航する州のルールを事前にリサーチしておく必要があります。特に、タバコやお酒は州ごとで購入可能な年齢やルールが異なります。間違えないように詳細を確認していきましょう。
州で異なる?タバコのルール
カナダでは、タバコを買ったり喫煙したりできる年齢が州によって異なります。各州のタバコの購入と喫煙が可能な年齢は、以下の表のとおりです。
18歳 | アルバータ州、マニトバ州、サスカチュワン州、ケベック州、ノースウェスト準州、ユーコン準州 |
19歳 | ブリティッシュコロンビア州、オンタリオ州、ニューブランズウィック州、プリンスエドワードアイランド州、ニューファンドランド・ラブラドール州、ノバスコシア州、ヌナブト準州 |
カナダでは、全土で屋内の公共の場での喫煙が禁止されています。アパートでの喫煙も禁止されている場合が多いので、留学時に住む場所の契約書を確認しておきましょう。
屋外での喫煙は、ドアから数メートル離れた場所か指定された喫煙場所でのみ、喫煙が許可されている州がほとんどです。細かいルールは州によって定めているので、渡航前に自分が滞在する州のルールを確認する必要があります。
年齢確認必須?お酒のルール
カナダではお酒についても、州によって購入と飲酒が可能な年齢が異なります。お酒を買ったり飲んだりできる年齢は、以下の表のとおりです。
18歳 | アルバータ州、マニトバ州、ケベック州 |
19歳 | その他の州と準州 |
お酒に関する罰則が厳しいカナダでは、未成年に酒類を販売するとお店は営業停止になってしまいます。そのため、店側は若い人に必ずと言っていいほど年齢確認をするので、若く見られがちな日本人は、多くの場合身分証明書の提示を求められるでしょう。
公共の場での飲酒は、ケベック州以外の州や準州で、蓋が開いている瓶や缶のお酒を持っていると違法になります。飲酒やお酒の蓋を開けることは、バーやレストラン、家などの私有地でのみ許されるので、留学中に羽目を外して路上飲酒しないようにしましょう。
カナダへの留学費用の相場は?
カナダの留学費用は、語学留学と大学留学で異なります。それぞれの留学費用の相場について、詳しく解説していきます。
語学留学は1ヶ月あたり50万円前後
語学留学の場合、1ヶ月あたりの相場は50万円前後と言われています。ただし、渡航費は期間が長くなっても変わらないので、その分の差は生じます。具体的な金額の内訳は以下の表のとおりです。
費用の種類 | 1ヶ月 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | 1年 |
学費 | 15万円前後 | 40~50万円 | 70~100万円 | 130~180万円 |
生活費 | 15~20万円 | 45~60万円 | 90~120万円 | 180~240万円 |
渡航費 | 15~25万円 | 15~25万円 | 15~25万円 | 15~25万円 |
合計 | 45~60万円 | 100~135万円 | 175~245万円 | 325~445万円 |
トロントやバンクーバーなどの主要都市は、物価が高い傾向にあるので生活費も高くなり、留学費用が高くなる傾向にあります。1ヶ月あたりの留学費用で考えた場合、長期間留学する方が学費が安くなり、費用を抑えられます。
大学留学は1年間で400万円前後
大学に留学する場合は、1年間で400万円前後が費用の相場です。カナダの大学の学費平均は1年間で約250万円で、日本の大学よりも費用がかかります。大学留学の費用は語学留学同様、都市によって異なりますが、以下の表を参考にしてみてください。
費用の種類 | 6ヶ月 | 1年 |
学費 | 110~140万円前後 | 200~300万円 |
生活費 | 90~120万円 | 180~240万円 |
渡航費 | 15~25万円 | 15~25万円 |
合計 | 215~285万円 | 395~565万円 |
カナダの大学に留学する際は、日本の奨学金を利用できる上、アメリカの約半分の費用で大学留学ができると言われています。金銭面で不安な人も、奨学金を利用するなどして渡航を検討してみてはいかがでしょうか。
カナダ語学留学に必要なビザ
カナダへ留学する際に申請できるビザには、観光ビザ、学生ビザ、ワーキングホリデービザがあります。それぞれの特徴は、以下の表のとおりです。
ビザの種類 | 就学 | 就労 | 費用 |
観光ビザ | 6ヶ月まで | 不可 | 7CAD |
学生ビザ | 6ヶ月以上 | 週20時間まで可 (語学留学は不可) |
235CAD |
ワーキングホリデービザ | 6ヶ月まで | 12ヶ月まで可 | 346CAD |
語学留学と大学留学のそれぞれについて、最適なビザを確認していきましょう。
語学留学は観光ビザでOK!
日本国籍の人が語学留学をする場合は、半年まで観光ビザで滞在できます。カナダへ入国する際に往復の航空券が必要ですが、ビザ代を抑えることで留学費用を安くすることが可能です。
観光ビザは最大6ヶ月間、語学学校に通えます。その間アルバイトなどの就労はできませんが、申請費用が安いため短期間の語学留学に最も適しています。
大学留学は学生ビザを取得しよう
大学へ留学する場合、留学期間が6ヶ月を超えることがほとんどなので学生ビザを取得する必要があります。学生ビザを取得すれば週20時間まで働けるので、アルバイトをして金銭的負担を減らせるでしょう。
学生ビザは観光ビザと違い、必要書類が多く様々な手続きも必要です。申請に時間がかかるため、3~4ヶ月前から準備する必要があります。
大都市・バンクーバーでおすすめの語学学校を紹介!
バンクーバーはカナダの中でも有数の大都市です。比較的治安が良く生活しやすい都市なので、日本人留学生に人気の渡航先です。数多くの語学学校があるバンクーバーの中でも、特におすすめの語学学校を紹介します。
【ILAC】海外進学を目指すならここ!
ILACは、世界中の留学生が集まる人気の語学学校です。学内の各国籍の比率を30%以下に調整しているので、多国籍な環境で英語を学べます。学内で英語以外の言語は使用禁止とされており、英語漬けの日々を送りたい人には最適の学校です。
ILACの最大の特徴は、レベル分けが他の学校と比べて細かいことです。17段階に分かれているので、自分に合ったクラスで着実に英語力を伸ばせます。また、現地のカレッジや大学の授業を受講できるので、卒業後に海外進学するイメージが持てるでしょう。
【SGIC】英語力を確実に伸ばしたい人におすすめ!
SGICはこれまでに10万人以上の生徒が卒業した、実績のある語学学校です。母国語禁止制度を設けており、従わないと罰則があります。厳しい制度があるおかげで、英語力を効果的に高めることが可能です。
SGICでは、英語教育のカリキュラムもあり、子供に英語を教えるプログラムで実習経験を得られます。英語を指導する側になることでより実践的な英語を学べ、応用力を得られるでしょう。
【CCEL】ワーホリで英語を学びたい人向け
CCELはバンクーバーにある専門学校の姉妹校で、語学だけでなく専門的なことも学べるプログラムがある学校です。語学学校には珍しく学生寮があり、ワーキングホリデーの最初の滞在に良いでしょう。
英語を学ぶことはもちろん放課後のアクティビティが豊富で、ワーキングホリデーをしながら英語を勉強するのにぴったりです。地元の人と交流するアクティビティもあるので、仕事が見つかるきっかけとしても期待できます。
【SSLC】日本人が少ない環境で学べる
SSLCはカナダで最も歴史がある語学学校です。総合的な英語のレベルではなく、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングのそれぞれに応じたレベル分けでレッスンを受けられるので、自分の現状に合った授業を受けられます。
定期的に成績表をもらえるのも、SSLCの特徴です。歴史のある語学学校だからこそ、生徒により効率良く授業を提供できるよう、成績管理を徹底してくれています。
【OHC】安さ重視!
OHCは全校生徒が約50人ほどの小さな語学学校です。その分、リーズナブルな価格とアットホームな雰囲気で英語学習をサポートしてもらえるので、穏やかに語学留学を過ごせます。
OHCの授業料は、1週間あたり300CAD以下に設定されています。多くの語学学校が300CADよりも高い料金で授業を提供しているので、比較的安く通える語学学校と言えるでしょう。
まとめ
この記事では、留学先としてのカナダの特徴や費用について解説しました。カナダは大自然の中、比較的安い価格で留学できる渡航先です。世界的に見ても治安が良く、安心して留学生活を送れるでしょう。
カナダの語学留学の費用相場は、1ヶ月あたり50万円前後です。英語だけでなくフランス語も学べるので、語学留学やその後の海外大学進学を考えている人はぜひ渡航先として検討してみてください。