カナダの食べ物を徹底解説:プーティンから家庭料理まで食文化を探る

カナダ食べ物、ネイティブキャンプ、オンライン英会話

 

せっかくのカナダ留学!現地の食文化に触れるのも楽しみのひとつですよね。 >でも、「カナダ料理」と聞いてピンとくる人はそう多くはないのではないでしょうか。 あまり有名ではないかもしれませんが、カナダにももちろん固有の食文化があります。

ここではカナダ留学でぜひ楽しんでいただきたい食べ物について詳しく紹介していきますので、現地ならではの名物料理を思いっきり堪能してみてはいかがでしょうか。

これらのカナダ料理を食べれば、あなたも気持ちはカナダ人です!

 

 

カナダの食文化を知ろう!食事に隠された歴史と伝統

まずカナダとひとくちに言ってもその国土は広く、歴史的に様々な民族によって成り立ってきました。

遡れば元々カナダはフランス領の土地。18世紀にイギリス領となり、イギリスから独立したのは20世紀のことで、実は今でも英連邦王国の一つです。その過程でたくさんの移民がやってきて、食文化をはじめとする文化風土は混ざり合い、今日に至っています。

そうして現在カナダには200以上の民族が暮らしており、さらに毎年20万人以上の移民を受け入れています。カナダには様々なバックグラウンドを持った人たちが全国的に暮らしているので、道を歩いていたら白人系の人はもちろん、アジア系、アフリカ系など異なる人種の人を見かけるのが常です。

そのように多民族が暮らしているカナダの街中では、世界各国のレストランを見つけることができます。各国の料理の専門店や、現地のシェフが調理しているレストランも多いので、本格的な味を楽しめること間違いなしです。

 

カナダの有名な食べ物、代表的なカナダ料理をご紹介

多文化多国籍なカナダにも、やはり独自の食文化はあります。

ここではカナダに行ったらぜひ食べたい「カナダ料理」を具体的に見ていきましょう。 >現地のカナダ人においしいお店を聞いてみるのがおすすめです!

①プーティン(Poutine)

プーティンは「カナダ料理といえばこれ!」という料理の代表格。

カナダにおけるオーソドックスなファストフードで、フライドポテト(フレンチフライ)にグレイビーソースとチーズをかけた料理。カナダ人にとってのソウルフードのような存在です。

見た目通り高カロリーで食べ応えはバッチリ。シンプルながら、ポテトとグレイビーソースという日本では見ない組み合わせに病みつきになってしまいます。食べ過ぎにはご注意を。

②フィッシュ&チップス(Fish and chips)

イギリスの国民食でもある、白身魚のフライにフレンチフライが添えられたフィッシュ&チップス。前述の通りイギリス領だったカナダではイギリスと同様よく食べられていて、カナダ人にとってのB級グルメでもあります。

③メープルシロップ料理(Maple syrup)

カナダの先住民たちは、カエデの原生林を栄養源として大事に守ってきました。カエデから採れる樹液は甘く栄養価が高かったので古くから重宝されていたのです。

自然な甘さとコクのあるメープルシロップはチキンウィングやスペアリブ、ベーコンなど「甘じょっぱさ」の調味に使われるほか、パンケーキやアイスクリームにかけるのも王道のスタイルです。

④ロブスター料理(Lobster)

カナダでは一年中豊富なシーフードが取れますが、その中でも夏に旬を迎えるのがロブスター。

塩茹でしたロブスターの殻を豪快に割り、バターオイルにディップして食べるのがカナダ流です。

お手軽に楽しみたい方には、旬の時期にマクドナルドなどでシーズンメニューが登場するのでそちらがおすすめ。

本格的に味わいたい方は、ロブスターの名産地シェディアック(東海岸にある海辺の街)のロブスターフェスティバルなどに出向き、現地の方と一緒になって頬張ってみるのもいいでしょう。

⑤サーモン料理(Salmon)

ロブスターと同様、カナダ名産のシーフードであるサーモン。

味ももちろんですがコスパも素晴らしく、スーパーで買った切り身に塩を振って焼くだけで、家でも絶品のサーモンが楽しめます。

⑥クランベリーソース添えのローストターキー(Roast turkey with cranberry sauce)

ローストターキーとは七面鳥のこと。クランベリーは湿地で育ちやすい果実で、カナダでよく栽培されています。

クランベリーはジュースにされることが多いですが、それをジャムのように加工したものがクランベリーソースです。ソースは甘酸っぱく、スーパーなどで気軽に購入できます。

甘酸っぱいクランベリーソースをかけた七面鳥は、日本人からすると少し想像が難しいかもしれませんね。カナダではクリスマスや感謝祭の際、七面鳥の丸焼きと一緒に食べられていますよ。

⑦クラフトディナー(Kraft dinner)

クラフトディナーは、クラフト社が販売しているインスタント食品で、マカロニチーズのことです。

マカロニを茹でたら、お湯を捨ててマーガリンと牛乳を加え、チーズパウダーをかけて混ぜるだけです。1〜1.5ドル程度で買える安さとお手軽さなので、日本人にとってのインスタントラーメンのような存在ですね。

 

カナダの代表的なデザートやお菓子

ここからはおまけでカナダの代表的なデザートやお菓子をご紹介していきます。

カナダの国土は概して寒く、昔から「寒い時期は家でお菓子をつくる」ということが一般的で文化として根付いており、そのためか甘いもの好きな人が多いようです。

①スモア(S’more)

スモアとはバーベキューやキャンプの際に食べられるおやつ。溶かしたマシュマロとチョコレートをクラッカーに挟んで食べます。

マシュマロを日で炙り、焦げ目がついてトロリと溶けたところをチョコと一緒にいただきます。

想像しただけでおいしそうですが、一説によると、おいしすぎて「Some More!!(もっと食べたい!)」と食べすぎてしまうところから省略されて「S’more(スモア)」と呼ばれるようになったと言われています。

②ナナイモバー(Nanaimo bar)

「ナナイモ」はブリティッシュコロンビア州にあるバンクーバー近くの都市の名前が由来で、ナナイモ発祥のお菓子なので「ナナイモバー」と呼ばれます。

チョコレートガナッシュ、カスタードクリーム、ココナッツクッキーの3層からなるブラウニーのようなとても甘いお菓子で、「海外の甘いお菓子だな〜」という味がたまりません!ブラックコーヒーをお供にするのがおすすめです。

 

カナダの家庭料理、定番メニューとレシピをチラ見せ

カナダの家庭料理について、ここではイメージが湧くように簡単にレシピを紹介していきます。

自炊する機会があったら、スーパーでの買い出しから家での調理まで、チャレンジしてみてもいいかもしれません。

①プーティン

カナダ料理の代表!プーティンのレシピです。

主な材料:

じゃがいも、小麦粉、バター、顆粒だし(洋風スープの素など)、塩胡椒、チーズ

まず特徴的なグレイビーソースは、バターと小麦粉を煮詰めてつくります。そこに顆粒だし、塩胡椒で味を整えれば完成。だしは本来はブイヨンからつくるものですが、顆粒だしで代用できます。

切ったじゃがいもをきつね色になるまで揚げて盛り付け、チーズを散らして熱々のグレイビーソースをかけたら完成です。

チーズは、粒状の「チーズカード(牛乳を酵素でかためた熟成前のチーズ)」を使うのが現地の味になる秘訣。このチーズカードの選択がプーティンの味を左右します。

②サーモンのメープルマリネ

甘じょっぱい味付けに使うメープルと、名産品のサーモンのマリアージュが楽しめる、素材を味わう一品です。

主な材料:

サーモン、レモン汁、メープルシロップ、ウスターソース、塩胡椒

シンプルな材料で素材の良さが味わえるこちらの料理ですが、準備に数時間〜一晩みておく必要があります。逆にそこに時間がかかる以外は簡単です。

まずマリネ液ですが、レモン汁、メープルシロップ、ウスターソース、塩胡椒を密閉可能な容器に入れて混ぜます。このマリネ液にサーモンを最低数時間漬けておきます。一晩寝かせるのが推奨。

よく漬かったら、オーブンで10〜15分ほど調理して完成です。サラダなどを盛り付けても素敵に仕上がりますね。

 

カナダ料理はおいしくない?知っておきたい食生活

ここまで様々なカナダ料理をみてきましたが、ひとつひとつの料理がとてもおいしそうなことは伝わったかと思います!

ただ、カナダの家庭料理は日本の一般的な食事のように品数が多いということは珍しく、おかずが少ない傾向にあります。その点は日本人からすると馴染みがなく、苦手に思ってしまう人がいるのかもしれませんね。

また日本人には欠かせないお米ですが、カナダは米食の文化圏ではありません。そのため食べられるお米の種類が異なり(カナダでは水分の少ないバスマティライスが基本)、苦手意識を持ってしまうこともありそうです。

中でも「おいしくない」という意見は、ホームステイの場合によく聞かれるようです。カナダは多民族国家であるため、ホストファミリーが純粋なカナダ人とは限らないという点も理由として考えられます。カナダ人として生活している人でも、ルーツがアジア系だったりヨーロッパからの移民だったりするため、家庭料理が多岐に渡るのです。心構えとして知っておくといいでしょう。

 

地域ごとに特徴があるカナダの食文化

カナダでは、地元で採れる新鮮な食材が各地で好まれています。

季節ごとのローカルな野菜や果物を買うことができるファーマーズマーケット(農家が主催の市場)は人気で、いつも多くの人で賑わっています。

自然豊かで広大なカナダはエリアごとに名産品もいろいろ。

例えば漁港の近い都市では、新鮮なサーモンやイクラ、甘エビ、ウニなどのシーフード。

オンタリオ州特産のアイスワインは、ブドウやリンゴを収穫せずにあえて自然の中で凍らせてから収穫し製造するワインで、一度凍らせることによって甘みが凝縮されるデザートワインです。

モントリオールでは、移民としてやってきたユダヤ人のソウルフードである「スモークミート」が名物となっています。

このように、カナダでは地域ごとの自然環境をたっぷりと活かした各地の特産品と、世界各国からぎゅっと寄り集まった文化・風土が融合していることで、食文化もエリアによって様々な表情を見せていることがわかっていただけると思います。

 

カナダで絶対に訪れるべき有名チェーン店

カナダに行った際には絶対に行っておきたい、カナダならではのお店をまとめました。 気軽に寄ることができる、どの都市でも見つけられるものばかりですので、ぜひ行ってみてくださいね。

①ティムホートン(Tim Horton)

カナダを象徴するカフェチェーン。カナダのチェーン店といえば、間違いなく最初に名前が挙がるはずです。

コーヒーとドーナツが特に有名ですが、それ以外にもラップやサンドイッチ、ピザなどもあり選択肢が豊富。カナダ全土の街中で見かける、ちょっとしたテイクアウトに最適なチェーンです。

②ピザ・ピザ(Pizzapizza)

トロント発祥の老舗ピザ専門チェーンです。ピザが1スライスから安く買えるので、ちょっとした小腹を満たすのにもおすすめ(日本にもぜひ欲しいチェーン店です!)。

③ジャパドッグ(JAPADOG)

2005年にバンクーバーにオープンしたホットドッグ専門店。世界的に人気のホットドックを「TERIYAKI(照り焼き)」など日本食とのコラボというアイデアで地元に定着させ、長く愛されているお店になりました。

 

まとめ

様々なバックグラウンドから来ている多国籍な食文化と、地元の豊かな自然の恵みが同居しているカナダ。「カナダ料理」とくくるのは難しい一面もありながら、その食文化がいろいろな要素を内包しているさまは、カナダという国のあり方のようにも見えてきますね。

カナダに行く際にはぜひ歴史や伝統にも思いを馳せながら、いろいろな料理を実際に口に運んでみることをおすすめします!

 

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