「カナダ」と聞いて、イメージするものは何ですか?
ナイアガラの滝やカナディアンロッキーなどの観光スポットをイメージする方も多いと思いますが、カナダ=メープルシロップと思い浮かべる方がほとんどではないでしょうか?
「正直、カナダでメープルシロップ以外の有名な食べ物を知らないから、旅行や留学の時に何を食べればいいんだろう」と悩む方もいるかもしれません。
カナダは移民の国なので、実はさまざまな料理やストリートフードがあるんです!
この記事では、カナダの有名な食べ物について詳しく紹介します。また、カナダ全土で有名な食べ物だけでなく、地域ごとの名物料理やストリートフードについても合わせて紹介するので、カナダ旅行や留学を検討している方はぜひ参考にしてくださいね!
カナダの有名な食べ物とは?
カナダの有名な食べ物というと、以下の2つを耳にしたことがあるのではないでしょうか?
・メープルシロップ
・プーティン
メープルシロップはパンケーキに欠かせない甘味料であり、カナダのおみやげとしても有名ですよね。
プーティンは近年、日本でもプーティン専門店ができていることもあり、だんだんと知名度の上がっているカナダの国民食です。
カナダはワインの産地としても有名ですが、カナダで消費される割合が8割のため、日本にはあまり流通していません。
「アイスワイン」と呼ばれるデザートワインは主にカナダで生産されており、糖度35%以上で非常に甘く豊潤な味わいが特徴です。
アイスワインは冬の寒さで自然に凍ったブドウから採取されるわずかな果汁のみを使用するため、希少価値が高いため値段も高額になります。
カナダは移民の国:さまざまな国のグルメを楽しめる
メープルシロップやプーティンは「カナダ料理」として有名ですが、カナダは移民の国なのでさまざまな国のグルメを楽しめるのも魅力です。
イタリア料理や中華料理、インド料理、中東&ギリシャ料理など、日本では見かけないめずらしい料理もたくさんあります。
カナダでは和食=ヘルシーというイメージがあるため、お寿司や抹茶のスイーツなどがとても人気です。
プーティン:カナダの国民食
プーティンとは、フライドポテトにグレイビーソースとチーズカードをたっぷりかけたカナダを代表する国民食で、カナダ・ケベック州が発祥といわれています。
グレービーソースは肉汁にワインやバター、小麦粉、ミルクなどを加えて作られたもので、ステーキやハンバーグのソースとしても使われます。
プーティンにはいろいろなアレンジのフレーバーがあり、カリカリのベーコンや青唐辛子、ピクルスなどの野菜をトッピングしたものも人気です。
カナダにはプーティン専門店があるほか、マクドナルドやコストコのフードコートなどでもフライドポテトの一種としてメニュー化されているので、カナダ国内のどこでも気軽に食べられますよ。
プーティンの作り方
ここでは、プーティンの作り方について紹介します。
1.じゃがいもを一口サイズに切って電子レンジで加熱2分後、小麦粉をまぶして170度に熱した油でカリッとするまで揚げる。
2.熱いうちに塩こしょうを軽く振り、お好みのチーズをのせる。
3.グレービーソースを温め、2.の上にかければ完成。
カナダらしい本格的なプーティンを作ってみたい方は、以下のポイントを意識してみてください。
・フライドポテトは太めのタイプを選ぶ
・チーズは「チーズカード」と呼ばれる、キューブ状のフレッシュチーズを使用する
プーティンは自宅で簡単に作れるので、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
メープルシロップ:独特な甘さの魅力
メープルシロップはカナダの代表的な特産物であり、サトウカエデという樹木の樹液を煮詰めて作られる甘味料です。
メープルシロップの約75%はケベック州で生産されていて、世界の供給量の70%を占めています。
メープルシロップは色や味の濃さによってグレードが分けられており、採取時期の早い順に色が薄くなります。
・ゴールデン(Golden):透き通った黄金色で、繊細で優しい甘味が特徴です。フレッシュな香りも魅力です。
・アンバー(Amber):キレイな琥珀色で、少し濃いめの甘味と強い香りがあります。一般的によく知られるメープルシロップは、このアンバーグレードであることが多いです。
・ダーク(Dark):深い茶褐色と濃い甘味、強い風味が特徴です。料理やお菓子作りに使用しても、しっかりメープルシロップの風味が残ります。
・ベリーダーク(Very Dark):ほぼ黒に近い茶色で、強烈な風味が特徴です。そのままだと好みが分かれる味ですが、肉料理や魚料理のソースに使う甘味料として人気があります。
メープルシロップの採取体験をするなら2〜4月がおすすめ
メープルシロップを採取できる時期は春先の2〜4月頃であり、日中と夜間の寒暖差がサトウカエデの樹液の流れを促進します。
カナダではこの時期になると「メープルシロップ狩りツアー」が催行されており、実際にメープルシロップの採取から製造工程まで見学できます。
雪の上で作るカナダの冬の定番スイーツ「メープルタフィー」も楽しめるので、2〜4月頃にカナダに来ることがあればぜひ参加してみてくださいね!
カナダのストリートフード
カナダには魅力的なストリートフードが数多くあり、カナディアンは普段からランチやおやつの時間に利用しています。
ここでは、カナダで人気のストリートフードについて紹介します。
ホットドッグ
カナダの代表的なストリートフードとして知られるのが「ホットドッグ」です。
ホットドッグは基本的に移動式屋台で販売されているため、人通りの多い駅前や会社の近くでよく見かけます。
ジューシーなビーフソーセージやピリッと辛いポリッシュソーセージなどが選べて、ケチャップやマスタード、ピクルスなどのトッピングはセルフサービスなのでお好みでアレンジできますよ。
ジャパドッグ
ジャパドッグは「ジャパニーズホットドッグ」のことで、バンクーバー発の和風ストリートフードです。
ジャパドッグの創業者は日本人であり、焼きそばやお好み焼き、照り焼きチキン、とんかつなどの日本料理とホットドッグが融合した絶妙なおいしさが人気のグルメです。
チキンウィングス
カナダのパブやバーで定番の料理といえば、手羽先・手羽元を揚げて甘辛く味付けした「チキンウィングス」です。
チキンウィングスにもさまざまなフレーバーがあり、カナダで人気の味は酸味があってピリッと辛い「ホットソース味」と、甘じょっぱさが特徴の「ハニーBBQ味」です。
バインミー
バインミーとは、フランスパンにベトナムの伝統的な食材や調味料を組み合わせたサンドイッチです。
中の具材は豚肉や鶏レバー、大根とにんじんのなます、キュウリ、パクチーなどが挟まれていて、ふんわりと柔らかめのフランスパンによく合います。
カナダには東南アジアの移民も多いため、世界各国の本格的なストリートフードを楽しめるという点が魅力です。
バタータルト
バタータルトはカナダを代表するスイーツで、バターの豊潤な香りがするサクサクのパイ生地と甘いフィリングが詰められたものを指します。
トッピングとしてナッツやレーズンをのせたものも人気があり、カナダのカフェに行くと大体どこにでも置いてあります。
バタータルトはかなり甘いので、初めて食べる方は小さめサイズから挑戦するのをおすすめします!
ビーバーテイルズ
ビーバーテイルズは名前の通り、「ビーバーのしっぽ」をイメージしたカナダの観光地でよく見かけるデザートです。
カナダの首都・オタワ発祥と言われていて、平べったい揚げパンに砂糖やシナモン、チョコレートソース、りんごのコンポートなどをトッピングしたものが人気です。
スモア
スモアはカナダのBBQで定番のデザートであり、火で炙ったマシュマロを板チョコレートと一緒にグラハムクッキーで挟んだものです。
子どもたちに人気のスイーツで、スモアという名前の由来も「Some more(もっとちょうだい!)」を短くして「S’more(スモア)」になったといわれています。
地域ごとの名物料理
カナダは独立主権を有する州を構成単位とする連邦国家であり、10の州と3の準州があります。
地域ごとに独自の気候、文化、そして歴史があり、食文化にもそれが色濃く反映されているため、それぞれの地域で特色ある名物料理が存在します。
特に、ケベック州はフランス文化の影響が残っているので、グルメを堪能できる都市として有名です。
ここでは、地域ごとの名物料理やカナダで楽しめるめずらしい料理について紹介します。
スモークミート
スモークミートはモントリオールで有名なグルメであり、特に「Schwartz(シュワルツ)」という老舗のスモークミートサンドイッチが人気です。
牛の肩バラ肉を独自のスパイスに漬けて、その後スモークで熟成させて作られます。
スパイシーな味付けとホロホロした食感でジューシーな牛肉がとてもおいしいので、モントリオールに行かれた際はぜひ食べてみてくださいね。
ロブスター
カナダ東部のノバスコシア州や、プリンスエドワード島で有名な食べ物が「ロブスター」です。
そのまま茹でたロブスターを豪快に割って、溶かしバターにつけて食べるのがカナダ流の食べ方です。
夏がロブスターの旬の時期なので、おいしいロブスターを食べたい方はぜひ夏にカナダ東部に行ってみてください!
ナナイモバー
ナナイモバーは、ブリティッシュ・コロンビア州にある「ナナイモ」という地域発祥の伝統的なデザートです。
チョコレート、カスタード、ココナッツやアーモンド入りのクッキー生地が三層になっている固めのバーで、非常に甘味が強いのが特徴です。
ナナイモバーはカナダ国内の多くのベーカリーやカフェで販売されており、ブラックコーヒーによく合うのでぜひ一度試してみてくださいね。
番外編:ヴィーガン料理
カナダにはさまざまな文化背景を持つ民族が共存しているため、動物由来の食品や製品を摂取・使用しないライフスタイルを実践している人々が多数存在します。
そのためカナダ国内にはヴィーガン専門のレストランやカフェがたくさんあり、ヴィーガンではない人もヘルシーな料理を求めてよく利用しています。
まとめ
この記事では、カナダの有名な食べ物について紹介しました。
カナダではメープルシロップやプーティンだけでなく、お手頃なストリートフードや地域ごとの名物料理など、多くの魅力的な食べ物が楽しめます。
カナダ旅行や留学を検討している方はぜひ本記事を参考にして、カナダならではのグルメを堪能してみてくださいね!
◇経歴
・英米文学科卒業
・George Brown College卒業(カナダ・トロント)
・カナダ現地のパティスリーにてパティシエとして働く
・現在はWebライターのほか、SNS運用やコンテンツクリエイターとして活動しています。
◇資格
IELTS General 6.0
◇留学経験
・ニュージーランド(2週間)
→高校留学でホームステイ体験
・カナダ(13年)
→ワーキングホリデー→カレッジ留学→現地就職→永住権取得
◇海外渡航経験
長期滞在:カナダ、韓国(3ヶ月)
旅行:ニュージーランド、オーストラリア、アメリカ、
イタリア、タイ、インドネシア、シンガポールなど
◇自己紹介
英語学習や留学に関する記事を書いているWebライターです。
幼少期から英語や海外に興味があり、子ども英会話教室に通ったり、ニュージーランドへ短期留学したり、大学は英米文学を専攻したりと英語に関わる人生を過ごしてきました。
現在はカナダ在住13年め、海外で子育て奮闘中です。
英語学習や海外生活に興味のある方に、役立つ情報をお届けできたらと思っています。どうぞよろしくお願いします!